高野和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
孤児だった少女は、二人の野心家に拾われる。七番目の都市カセンを治める「七姫」となるために。少女は空澄(カラスミ)と名づけられ、戸惑いながらも「七姫」となり、将軍と軍師もまた、力を得る。時代は群雄割拠。順調に発展を始めたカセンを、周囲の都市は見逃してはくれなかった。カラスミが12才になったとき、戦の足音はすぐそこまで来ていた。
偽りの旗印を掲げ、のし上がろうとする将軍と軍師が、利用される少女の目から描かれていて、なかなか面白かったです。少女カラスミの成長も描かれていて、戦争の合間、束の間緩む空気みたいなものを感じました。
利用されながらも、逞しく真直ぐに伸びる感じに好感がもてるヒロインでした。相 -
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Posted by ブクログ
ネタバレある大陸の片隅。そこでは、七つの主要都市が先王の隠し子と呼ばれる姫君を擁立し、国家統一を目指して割拠した…。
戦闘自体は少なめ、
一騎当千というよりは戦術よりも戦略に重きを置いてます。
そのための派手な戦闘よと政治的駆け引きや調略のほうが多め。
各姫は個性があって魅力的なんですが、
他の登場人物に特に魅力を感じないのが残念。
特に自国の軍師と将軍。
季節の移り変わりとか空気感の描写が非常に心地よいです。
大陸的かつ日本的なんですよね。
(自分が田舎育ちというのもあると思います)
この本の一番の魅力はそこかと。
☆3ですが好きな作品です
以下ネタバレ雑感ーーーーーーーーーーーーー
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