あらすじ
一宮シンセン都市の弱体化に端を発した東和の混乱は、新たな局面を迎える。 黒曜姫を掲げる旧王都・一宮シンセン都市に、二宮スズマ都市の翡翠姫は対決を決意し、その軍勢を動かす。 ついに起きた大国間の戦争に揺れる東和。 そんな中、七宮カセン都市の宮姫である空澄姫は、四都同盟締結を望む双子姫の招きに応じ、五宮クラセと六宮マキセの双子都市へ向かい、彼女たちに触れる。 平和を語る姫たち、独立を望む姫、改革を掲げる姫、そして、国体を背負う姫。 ただカラが見つめるのは、流れる時代の中、姫たちと人々が織りなす世界の模様。 東和七姫が彩る物語・第五章開幕。
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Posted by ブクログ
新書にて購入
ファンタジー。ライト。中華風。
幼い姫の視点で、世界が描かれているのに、裏工作、根回し、遠くまで見通している何人もの、それぞれの都市の権力者達。そんなのばかり、わらわらわらわら。
内容が、濃い。
一年に一作しかでないので、ファンがじれてるこの本。
中原の、戦う出稼ぎ王子様が出てきた。(豪快だ。火攻めで山火事おこす。
戦い慣れしている。
今回の名セリフ。
この前の戦争で、お金は三年分の予算を使い込んでるから、自分たちだけでは戦争できないという将軍と大臣。
カラが呆れると、大臣が優しく言う。
「カラ、一度、言ったよね。戦争には思ったよりお金がかかるって」
うーん、生々しい(笑
戦のためにかり集められた兵士に戦場を与えないと志気が下がるとか。
いろいろと、細かな描写があって、本当に、これは戦記物っぽい。その上で、政治が込み入っていて、濃い。なんやかやといって、リアルなのですよね。
Posted by ブクログ
この巻から新展開があり、話は東和を大きく動かすことになる。
一宮と二宮が本格的な武力対立となっている間に、五宮・六宮と三宮、七宮との四連合?・・・と思いきや七宮が流罪にした四宮姫を連れ戻して5宮連合!・・とそれを見て一宮・二宮の二大国連合ができるとか、なにこのアツイ展開。
この一宮・二宮の連合が出来るときの宮姫のセリフが印象的だね。
一宮姫「よくここまできました。褒めて差し上げましょう」
二宮姫「よく逃げずにいました。褒めて差し上げましょう」
次の巻で話は一段落(?)するらしいので楽しみです。