あらすじ
草萌える春、二人の姫は向き合う。 一人は七宮カセンの空澄姫、一人は三宮ナツメの常磐姫。 望もうと望むまいと、かつて琥珀色の姫が舞った桜の下を目指し、歩み始める二人の姫。 幼き姫は世界のかたちを探って、武門の姫は祖国を護るために。 それは、櫻帰る春。 風に舞う花弁のように、それぞれの姫装束が揺れ動く、新たなる日々。 空姫の物語が、七姫の物語へと紡ぎ合わされる道のり。
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Posted by ブクログ
新書にて購入
ファンタジー。ライト。中華風。
幼い姫の視点で、世界が描かれているのに、いやに複雑になってきた。
快刀乱麻。力で解決。そんな結末はない。
裏工作。根回し。思惑。遠くまで見通している何人もの、それぞれの都市の権力者達。
常磐姫と空澄姫が紆余曲折を経て邂逅する。
敵として。そして同盟者として。
すっげー、腹黒い(笑)
姫達が可哀想になる。
でも、主人公たちはその中で、あがく。
自分のあり方を模索する。
相変わらず、硝子の細工物のような綺麗な話。
……これがジュニアノベルにいるのが不思議な気がしてくる。
ちょっと政治的に込み入りすぎてるから。
Posted by ブクログ
著者曰く、前作までとは雰囲気が違ってきてるそうですが、私にはあいかわらずいい空気感だなぁと思えましたよ。
以前より七姫それぞれの出番が増えて登場人物の背景にも深みが出てきました。一宮の親衛隊長とか衣装役さんとか脇の人たちもいい味だしてます。
Posted by ブクログ
この巻あたりから停滞気味だった物語が徐々に動いてきてる。
言われてみれば前作よりとは物語のもつ空気みたいなのは若干違うのかもしれないけれど、やっぱり心地よくて好き。
(08.08.22)
Posted by ブクログ
魔法もSFも登場しないが、これはファンタジーである。
透明な世界観が読んでいて気持ちがいい。
この3巻から話が大きく動き出してきたようだ。
著者の方もあとがきで書いていたが、もう少し刊行ペースが早いとうれしいなぁ・・・