高山真のレビュー一覧

  • エゴイスト

    ネタバレ 購入済み

    映画でも涙が止まらなかった

    浩輔が龍太を「買う」ところまで、想像はついていた。
    しかし物語は、浩輔と龍太、龍太の母、三人の物語になっていく。

    映画化により、セクシャリティを表現することへの注目が集まる本作だが、本質はそこではないと思う。

    現に、浩輔も龍太も自分のセクシャリティに強く悩むシーンは少ない。そう見せているだけかもしれないが、「そう思う」のも違う気がする。

    浩輔に関して言えば、子どもの頃に偏見を受け、生きることを手放そうとした時期がある。

    そこから、彼がブランドファッションやステイタスで心身を固めるに至るまでは、社会のありかたが問われるだろう。

    しかし浩輔の苦悩は、セクシャリティに

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    2023年03月03日
  • エゴイスト

    ネタバレ 購入済み

    良い作品に出会えて良かった

    「龍太が亡くなり浩輔が沢山泣く」この場面で号泣してしまいました。特に龍太のお母さんが龍太と浩輔の関係に気づいていたと明かしている辺り、、、涙が止まりませんでした。
    最後の終わり方、先が気になりました。

    P.S.みんなが、家族が、出会えていますように。

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    2022年09月06日
  • 【無料】『羽生結弦は助走をしない』 ~羽生結弦を語り足りない~

    購入済み

    素晴らしい内容

    冬の大会やオリンピックで活躍し続ける羽生選手は、常に自分を上回る力を出そうと努力しています。この作品はそんな彼の努力を第三者目線から描いたもので、羽生選手にとってはスケートの順位に固執するよりも、いかに高い得点と高いレベルの技を目指すかという思考のほうが常に上回っており、並々ならぬ執念を感じます。

    #タメになる #カッコいい

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    2022年02月01日
  • 羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界

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    ネタバレ

    フィギュアスケートファンの中で、雑誌などではなく新書なのに、めちゃくちゃ評判が高いのをしりつつ読んでいなかった一冊。
    素晴らしかった。

    この方ほど、こんなにも、精緻に大胆に愛を込めてフィギュアスケートを日本語にしてくださる人はいないだろうと思った。
    お亡くなりになっていたのも知っているだけに残念な気持ちが強い。もっと、鋭く語り続けて欲しかった。

    スケーティングを解剖している。
    文章から、ステップの足捌きが見える。ページの余白に羽生選手が踊っている。
    不思議な感慨だった。
    それこそ、羽生選手のステップの組み合わせは目にも止まらぬほどなのに、この方は、どんな風に滑っているのか知りたくて、
    夜中

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    2022年01月15日
  • 羽生結弦は捧げていく

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    高山さん、ありがとうございました。
    最後のエッセイを引用します。
    特設エッセイ 羽生結弦は捧げていく 第24回
    高山真さんからのご挨拶 2020.10.5
    拙著「羽生結弦は助走をしない」を発表してから、自分では予想もしなかった数の読者の皆様にお読み頂き、物書きとしてこれ以上ない幸せを味わわせて頂きました。
    2015年に肝臓にがんが見つかり、2018年に大きな手術をして、2020年の春には、こちらの想定を越えるスピードで骨や肺、リンパに転移していました。
    自分なりに戦ってきたつもりですが、そろそろ幕を引くタイミングかな、と。
    今までお読み頂き本当にありがとうござ

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    2022年02月10日
  • 羽生結弦は助走をしない 誰も書かなかったフィギュアの世界

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    フィギュアスケートファンなら知る人ぞ知る、名著だと思う。また、高山さんの選手への別け隔てないリスペクトの精神、優しい眼差し、美しい文章が輝いている。体調にきを配られながら観戦し、執筆された事、感謝しています。そして、ご自身のセクシャリティと経験を臆する事なく、しかし上品に、そして知的に話してくださり、ありがとうございました。素敵な方だと改めて思いました。

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    2021年05月26日
  • エゴイスト

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    映画を鑑賞後、原作も気になって読んでみました。
    著者がもう亡くなっていることに驚き。
    映画も面白かったけど小説の方がこの場面で浩輔はこう感じていたというのが知ることができて興味深い。

    浩輔の愛がわからないという言葉に対して龍太の母が私たちが愛だと受け取ったからそれは愛なのよ。と返していて、受け取り側の気持ちの問題なんだと気付かされた。

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    2025年07月15日
  • 愛は毒か 毒が愛か

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    映画化もされた「エゴイスト」の著者によるエッセイ集。「エゴイスト」が自伝小説と言われるだけあり、本書にも「エゴイスト」の内容を彷彿とさせる恋愛エッセイが含まれ「おー」っと興奮した。

    本書で最も印象的であったのは、「マウンティング」という言葉が広まっていなかったと思われる2000年代に、優越感(マウンティング)についての著者の考察。鋭く本質的で感銘を受けた。

    そもそも、なぜ「マウンティング」をしてしまうのか。人生で選択した「人としての幸福」を手に入れても心から満足できず、自分の足元を固めようとする余りに、他人の人生の選択を下に置く、というモラルを無くした行為をしてしまう。そこには「人としての

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    2025年04月27日
  • エゴイスト

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    純愛ラブストーリー。
    この作者の他の書籍も読みたいと思って調べたら、他界されている事を知った。もっと読みたかったな。

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    2024年08月23日
  • エゴイスト

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    悲しいけれど、心温まる、愛のある小説でした。白血病で亡くなった父を思い出し、泣きながら読みました。エッセイも読んでみたいと思います。
    素敵な作品をありがとうございました。

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    2024年07月03日
  • エゴイスト

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    めちゃくちゃ読みやすい。オススメ。
    自分が純度百パーセントだと信じてやまない愛が、押し付けにならないよう気を付けたいと思った。
    愛とエゴイストは紙一重

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    2024年06月17日
  • エゴイスト

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    ネタバレ


    同性愛者の付き合った後どのように生きていくのかとかに焦点を当てた話だと思って読んだので、途中で恋人が呆気なく亡くなってしまいびっくり。

    後半は恋人の母親と主人公の物語だった。

    過去回想で主人公の父が妻に言った、お互いまだ大事に思ってるのだからしょうがないじゃないか。しょうがないからやっていくしかない。という言葉が胸を強く打った。辛くて現実から逃げ出したくなる状況だけど、それでもお互い大切に思っていてやりきれない気持ちをしょうがないという言葉でまとめた表現がすごいと思った。

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    2024年04月23日
  • エゴイスト

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    熱い物語
    最後の展開は、学校の帰りに読んでいたが思わず駅のホームで立ちながら遠ざかる電車をよそに本書にのめりこんだ。

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    2024年02月28日
  • エゴイスト

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    それをエゴというならば 淡々とつづられる言葉に潜む、著者の愛に胸打たれました。
    著者はそれを愛ではないというけれども、どこからどう見ても愛でしかない。
    決して見返りを求めず、たた自分がやりたいからと行動する。
    相手がどう受け止めるかを案じて行動を止めてしまう人も多いのに、この方は本当に愛に溢れている。なのにそれを愛と言わず、自身のエゴだと言ってしまう。

    それをエゴというならば、世に溢れるエゴはいったい何になるのだろう。

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    2025年12月18日
  • エゴイスト

    匿名

    購入済み

    エゴイスト

    今映画化で注目されていたので活字で読みたかったので購入しました。親子愛の物語だったと思います。全ての人々が生きやすい社会、環境が大切です。楽しい=楽なのです。

    #深い #癒やされる #切ない

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    2023年02月22日
  • エゴイスト

    匿名

    購入済み

    あとがきまでよんでほしい

    映画を見る前に読んでみました。
    今流行りのBLとかではなく、主人公はゲイですけど母子の愛を軸にいろんな愛=エゴのお話だと思います。誰でも最初、愛はエゴから始まってるのかもしれないけど最後にはエゴだけじゃ無いんじゃないかと思えるよい本です。
    あとがきを読んでとても考えさせられました。セクシャリティのことで思い悩む人がなくなり、誰もが生きやすい社会にしていくことが必要ではないかと。多くの若い人に読んで考えてもらいたい。と思いました。

    #泣ける #切ない

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    2023年02月17日
  • エゴイスト

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    ネタバレ

    男性同士の恋愛を通した愛をテーマにした作品。
    感想を文字にするのは難しい作品
    愛を与える・受け取る側で描かれており、どちらも極端だと心に負担を感じてしまうのだなと思い、個人的に少し共感する部分もありました。
    恋愛以外にも家族愛にも触れていて、主要な人物は肉親を早くに亡くしており、関係性は複雑ですが、故人に対して違うように見えて、皆同じ後悔や感謝や責任などの複合した感情を思いやっているのが印象的でした。

    与える・受け取るを昇華させ共有できるようになると、お互いの負担が少ないのではないかと気が付くきっかけになりました。

    言葉の奥にある、愛情や優しさ感謝や後悔などの気持ちがたくさん感じられじーん

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    2025年12月09日
  • エゴイスト

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    知らない世界を垣間見る事ができるのは小説のいいところ。こんな恋愛のスタートもあるのかと少し驚いた。
    恋愛対象が異性か同性かという違いだけかと思っていたが、どうやらリアルはそうではないらしい。
    直線的な始まりに戸惑ったし、何故そんなにも破壊的な恋愛になってしまうのか。真剣だからこその、そのエネルギーに圧倒された。

    後半の親子ごっこがやはり一番切なく思う。
    もう少しお金があったら、全く違う関係性になったのだろう。私も本当にお金の無い日々を過ごした事があるので、気持ちは分かる。

    読みやすさに反して心に爪痕を残す作品でした。

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    2025年06月03日
  • エゴイスト

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    ネタバレ

    登場人物がストーリーの中で死を迎える話はつい警戒してしまう。本作では、同性の恋人である龍太と、その母が亡くなる。どうしたってドラマチックになりやすいので、安易なのでは?と思ってしまう。
    ただこれは現実に起こったことを小説にしたものということなので、となれば事実はこれより奇なるストーリーなのかもしれない。

    この小説を読む時同性愛者の恋愛という視点を忘れてはいけないと思う。
    途中、龍太のただの仕事相手として葬儀に出なければならない場面などはその際たるもので、関係性が親族に歓迎されていれば身内に近い扱いをされる交際相手も、カミングアウトをしていない場合必要以上に悲しむことすらできない。厳密には、で

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    2025年03月10日
  • エゴイスト

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    去年、鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんの出演で映画化されたときにすごく気になって、映画を観るか本を読むか悩み、結局中古で買って積んでました。

    14歳で母を亡くし、田舎町でゲイである自分を隠しながらも思春期を過ごした浩輔は、大学進学を機に上京し、開放感に満ちた日々を送っていた。30代半ばに差し掛かったある日、パーソナルトレーナーの龍太と出会う。龍太は、シングルマザーでがんを患う母を懸命に支えながら生活をしていた…。

    2020年に亡くなったエッセイスト・高山真さんの自伝的小説なんだそうです。

    「エゴイスト」とは、自己中心的な人、利己主義者のこと。浩輔は「愛がわからない」と言い、彼らを救いたいと思う

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    2024年06月16日