妹尾武治のレビュー一覧
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「最初からこうなることが決まってたみたいに」
ミスチルもそう謳った心理学的決定論
著者が救われてきたように、読者も救われる
「偶然を運命と捉えることが利他の始まり」と説く幾つかの本に深く頷くが、この本はさらに深い考え方を教えてくれた気がする。
あの映画も小説も漫画も、心理学的決定論で考えたらこ...続きを読むPosted by ブクログ -
自由意志について
あくまで著者の仮説
「心理学的決定論」
この世の全ては事前に確定しており、自分の意思は幻影だ。
“我々は意志の力では生きていない。脳と環境の相互作用によって、自動的に体を動かされ、全て事前に決まっているプログラム通りに反射を繰り返しているだけだ。意志で作っているように見えても...続きを読むPosted by ブクログ -
知覚心理学について、はじめての自分でもとてもわかりやすかった。
専門知識だけでなく、実験例や身近に応用できることがらなど色々学ぶことができてとても楽しかった。
妹尾先生の他の著書も読んでみたい。Posted by ブクログ -
著者の言う通り、専門外の分野を渉猟した結果のエッセンス。すべては心理学的決定論に通じざるを得ないとする結果。研究者としては実績というよりは、読み物の体になるだろうが、この本を著してくれたことに感謝したい。おかげで自分の関心、意識とはなんだろう?にたいする、一つのアンチテーゼとして考えるものができた。...続きを読むPosted by ブクログ
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いや、これは面白かった。心理学というより哲学寄りの本。
説得力のある考察ではない、哲学本というには浅い。しかしこの本は熱い、文章に熱がこもっている。トンデモ本の極北。素晴らしい。Posted by ブクログ -
好きな人は好き
生き物は基本ソフトウェアに環境の影響を受けて成長するとしたら、将来にわたるまで、結果が決まっているのでは?という感じですかね。
まあそうとも言えるし否定は難しいですね。Posted by ブクログ -
本書は、書店で見かけてタイトルに惹かれて購入した。『未来は決まっており、自分の意思など存在しない。』私がこの本を手にとって購入することは、すでに決まっていて、私の意思など無かったの?なんて思いつつ手にとったのを覚えている。書籍の帯にも「あなたが本書を手にすることは、138億年前から決まっていた。」と...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルを見て、そんな考え方もあるんだ!面白いと思って読んでみたところ、確かにそうかもしれないと8割方信じさせられた。
剣道で面を素早く打つとき、打とうと意識する前に、脳と体が勝手に先に動いている。野球で速い球が打てるのも同様。打とうと思ったのは幻影であって行動に影響は及ぼしていない。
人間もA...続きを読むPosted by ブクログ -
心理学的決定論が真理かどうかは分からないが、 とても面白かった‼︎
この考えに立った時、世の中の多くの問題は議論する意味すら失ってしまう。そういう意味で根源的だなと感じた。
チルチルミチルが探した青い鳥は結局自分の部屋にいたように。Posted by ブクログ -
具体例やグラフなどが多用されていて読みやすかった。
話の終わりごとにまとめがあったので、内容の整理がしやすかった。
タイトルを見て、マーケティングなどについての本かと思ったが、読んでみたら心理学の側面から着目してあって、面白かった。Posted by ブクログ -
■「ベクション」(vection)とは,「視野の大部分に一様な運動する刺激が提示れされるときに,その運動と反対の方向に自分が移動して行くように感じる現象。なお,この間,実際の体の移動は伴わない」
■「クオリア」とは,自分固有の独特な感覚,赤の赤さ,青の青さの個人的な感覚(感覚の感覚),質感のこと。
...続きを読むPosted by ブクログ -
確かに、脳の働きが我々が思い込んでいることとはかけ離れている、という意味ではこのタイトルかもしれない。
しかし、それについて深く掘り下げてある、というより、我々が思い込んでいる様々なことが、実は知覚心理学的に説明するとこんな風に現実と乖離がある、というのが様々な切り口から説明してあって面白く読める。...続きを読むPosted by ブクログ -
これぞ心理学者による心理学の本。心理学について知りたければこれを読むと良い。最新の情報をもとに心理学について書かれてある。内容は濃いのにライトな文章で書かれてあるので心理学初心者でも最後まで飽きない本。Posted by ブクログ