妹尾武治のレビュー一覧
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ネタバレ漫画だけでなく、所々挟まれている妹尾教授の解説もよかった。
人間は意思決定に基づき、選択をしていると思いがちだが、実は身体が先で意識が後付けで動いているらしい。
また、”自由意志”という考え自体が、ある種、作られた概念という話も面白かった。曰く、洋の東西を問わず、宗教は善いことをすれば天国に/悪いことをすれば地獄に行くと教えているが、それは社会秩序を保つ上で都合が良かったから。そして、その教えが成り立つには「人々は自由意志に基づき行動しており、行動の責任は行動した人にある」という前提が必要となる。そうして、ある種自由意志という概念が作られた。ただ、科学によって宗教の教えが弱められたように、自 -
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タイトルには面食らったが、最近心理バイアスについて興味があり、「ソーシャル・アニマル」や「ファスト&スロー」「サブリミナル・マインド」などを読んでいたため、意志に先立って行動しているという記述にはさほど驚かなかった。
読み通してみても、著者の主張することを簡単に肯定できない。仮説にすぎないことも多くある。しかし、だからといって著者の議論を否定することもできない。なぜならまだわからないことが多すぎるからだ。ただ知的好奇心をくすぐられ、全体的にとても楽しく読み通すことができた。
量子論、宇宙の話は、つい数ヶ月前に興味を持って少し齧っていた。5分前創造仮説も大学時代に学んで知っていた。それらがこの本 -
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ネタバレたまたま本屋さんでカッコいい表紙が目に入って購入。幼い頃に読んだ記憶がある「トムソーヤの冒険」や「ハックルベリーフィンの冒険」を書いた方の本(を漫画化したもの)、というところにまんまと惹かれてしまいました。
内容をまとめると、「人間の行動は全て自己満足が由来」「何をもって満足とするか、は環境等の外的要因によって機械的に決まる」ということになるのかな…
率直に、この考え方自体には、あまり新しさを感じません。
私自身は生まれてから今まで、ずっと自己満足を満たすために生きてきた感覚があるし、周りの人間もそうでした。でもこれも、 "環境等の外的要因" になっていたのかもしれないです -
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読みながら、きっと若い著者なのだろうなと思った。実際、後半で出てきたけど、俺より5歳ちょっと若い方だった。バカにしたわけではない。出てくる例がアニメやゲームといった俺世代か、俺より若い世代が接しているのだろうなというものだったということが一点。もうひとつは、ドラマ、映画、文学作品、ゲーム、アニメから古典的な哲学など、幅広い例を集めて、大学人らしい教養の深さを感じると同時に、幅が広すぎて浅く感じちゃったんだよね。もっと掘り下げれば、説得力のある、面白い展開ができるんじゃないか、とか思ったのだ。本書は新書。気楽に読めるということを考えれば、こういうアプローチが正しいのだろうけど。
心理学的決定 -
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ネタバレ人間は、鳩よりあほなとこがあったり、無意識のうちに取捨選択していたり、エピソードは自主的さがいたり、自由意思なかったり、顔でだいたい選んでたり、期待値より万が一を気にしたり、得より損を悔いたり、自分の顔、声に自意識過剰だったり、金持ちほどやなやつになったり、注意資源は人それぞれ決まっていて、努力で減らすことが出来たり、二重課題で騙されたり(マジック、オレオレ詐欺)、首振りで結果がだいたいわかったり、空腹で怒りっぽくなったり、好感度はよく会うや見るやったり、仕事などは遅くゆってそれが普通にしたり、
面白かった。鵜呑みにせず色んな心理学の本を読んで判断したい!