山井教雄のレビュー一覧
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早速だが、前作レビューのラストで抱いたモヤモヤが明らかになった。
「リアル・ポリティックス(現実的政治)」。利害優先の政治であり、噛み砕けばエゴということになる。
リビアで自国の旅客機が爆破されたにも拘らず、相手が賠償金と石油採掘権を差し出すや易々と乗ったアメリカ。ユダヤ人団体の圧力に屈して、パレスチナの独立を承認しなかったオバマ政権。対してシリアでは、政府による反政府運動へのジェノサイドが起こっても、石油が出ないからとアメリカばかりか国際社会まで救済を拒んだ。
「ユダヤ人は2000年もの間民族差別を受けたけど暴力で反撃しなかった。神がユダヤ人に与えた試練だと思って耐えてきたんだ。でもホロコ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・アメリカは軍需産業に経済を支えられている州が多く戦争しないと不景気になる構造
・冷戦が長く続き長期にわたり武器を持ち続けないといけなかったことが原因
・一国主義、大義がなくてもアメリカの敵の敵に武器や金を大量に流す→武器を得た勢力はその後大義ないアメリカのやり方に反発することになりアメリカにもらった武器でアメリカに対抗する→アメリカはテロと戦うと言ってさらに対抗する、、同じパターンを繰り返している。大統領の任期4年ごと、8年ごとでしか政策を考えられていないため
・基本的に戦争は侵略した側が勝つことはほとんどない。目的達成されることもほとんどない。反米感情等が一般市民に根付いたら一般市民がゲリ -
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暴力には暴力でしか戦うことができないのだろう?
憎しみは憎しみでしか塗り替えることはできないのだろうか?
ガザ地区に留まるパレスチナ人たち。
イスラエルを建国したユダヤ人たち。
お互いの想いが交錯したくさんの人たちが亡くなった。
場所は変わりアフリカ。
報道規制があるなかで、インターネットの発達、Facebookへの投稿、
自由に発言できる力が、アラブの春を呼び起こす。
しかし自由は暴力でなぎ倒されてしまう。
今もなお続くイスラエル国の意味が少しわかった気がしました。
(以下抜粋)
○血縁を重視してモハメッドの従兄弟のアリがいいって言う「シーア派」と、
血縁に関係なく皆から優秀な人を -
Posted by ブクログ
ネタバレ歴史が非常によくわかった。
日本にいると戦争のない平和な社会にどっぷりつかっているが世界を見ると結局世界は昔からなにも変わっていないなというか人間ってひとりひとりは違っても集団になったときにはなんでこうなるんだろうかと。
もはや生き残るためには善悪ではなくいかに情勢を読んで手を打つかだなぁと。
他にかけるすべてのことを世界の人口の増加問題や環境問題に注がないとほんとに先が見えていて。
キーワード、特記:
軍産複合体、パウエル・ドクトリン、社会主義政府の転覆、独裁政権の庇護、中南米諸国軍事介入
「軍隊を負かすことはできても、国民を負かすことはできない」(カール・クラウゼヴィッツ) -
Posted by ブクログ
ユダヤ教のエホバ、キリスト教、イスラム教のアラーはみんな同一の神なんだ!!!
って初めて知った!!!!
ブッダは違うよね?
いやーそうなんだ!
そして、今まで戦争やらなんやらで問題になっているパレスチナ人とか、ユダヤ人とかそういうのの問題をまんがでわかりやすく解説してくれて、完全にはわからないけども、、、
えぇ、それは、、、あんまりだ。
って思ったよね。
ユダヤの人々やパレスチナの人々、、、、ちょっと、、、あんまりにも虐げられすぎでは、、、、
そして、同じ神なのに、信仰の仕方を統一しようとして、他宗教を制限するキリスト教。
すでに、そのやり方が神への冒涜になるんじゃ。
と、思ったり -
Posted by ブクログ
十字軍物語を読んでいたり、昨今のパレスチナ情勢の背景を知りたかったので手にとりました。
ひとつひとつの事件や出来事(歴史ではバビロン捕囚や十字軍、近年ではナチスのホロコースト、イライラ戦争や湾岸戦争などなど)などは目や耳にする機会はあっても、一つの流れとして把握できてなかったのでとても勉強になりました。
ユダヤ人という考え方が民族(人種的なもの)ではなく、宗教的なものだったというのは新鮮でした。また著者も語ってますが、民族という単位で括るのは危険な考え方な気がしました。本来、ヒトの心を救うはずの宗教が争いの原因になってしまうのは悲しいことだと思いました。