【感想・ネタバレ】まんが パレスチナ問題のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月14日

最近良く聞くパレスチナ問題というものについて、恥ずかしながら本当に全く分かっていなかったのですが…

まんがならまだいけるか、と思い読み始めたところ、やはり絵が多いのとそれに伴って文量が少ないもんで、するっと読める。んですがだからといってボリュームが少ないなんてことはなく。

それこそ聖書の時代、紀...続きを読む元前から続くまさに歴史! というようなストーリーが展開されてまして、この問題、こんな根深いもんだったのかと。

また、まんがパレスチナ問題、というタイトルのまんがの部分。ストーリーについてもエピローグで意外な展開を見せてまして、そこに作者の思いのようなものも感じられ、そこもまた感慨深かった。

パレスチナ問題についてだけでなく、そもそも歴史ってジャンルはこんな面白かったのか、という気付きがあり、ちょっと学び直してみようかなぁなんて気になりました。

次は続〜の方も読んでみようかと思います。

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Posted by ブクログ 2023年12月07日

非常にわかりやすい。
漫画と思って軽く読み始めたけれど、一気に引き込まれました。
複雑なパレスチナ問題をここまで易しく、問題意識を持って読める本は他には存在しない。
そして、最後まで読めば分かることですが、この本は単に歴史を伝えるだけのものでは無いのです。
一番素晴らしいのは民族の問題を乗り越える方...続きを読む法は分離する事ではなく、共存して行くことだと強く訴えている点です。
おススメ致します。
素晴らしい本です。

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

4日間の戦闘休止…
そんなさなか、ようやくちゃんと学ぼうとしている。
あるワイドショーで「ガザでの戦闘について自分には何ができると思うか」というアンケートをとったところ、48%が「歴史を学ぶ」と回答したという。過去に読んできた本でイスラエル・パレスチナ問題に触れたものはあったが、正直説明できる自信が...続きを読むない。
歴史すらしっかり学べていなかったことになる。

タイトルの「まんが」はコマで分けられたものではなく、各ページイラストを使って解説していくスタイル。
ユダヤ人のニッシムとパレスチナ人のアリ少年、エルサレムに住むネコがタイムトラベルをしながら解説役にまわり、時にはその時代の代表者も話に加わったりする。

この2人と1匹がとにかく優秀!
解説は簡潔明瞭でありながらきめ細やかであるため、出来事が順番にインプットされていく!「日本一わかりやすい」と帯に書いてあったけど、自分も忘れた時にはまた本書を読み返せば良いと思っている。
アリ君はちょっぴり激情型だけど、美辞麗句でごまかすよりもあれくらい赤裸々な方が逆に信用できる。「これが彼らの本音なのかな」って。

古代エジプト王朝が各地の部族を征服・統合してもファラオは彼らの部族神を抹殺しなかった。
しかしユダヤ人は自分たちの神(ヤハベ)以外を認めず、遂にはモーゼと共にエジプトを脱出した。ニッシム少年曰く、ユダヤ教には選民意識がありユダヤ人でなければヤハベの恩恵は受けられないとのこと。

上記を知るまでユダヤ人を悲劇的な民族の代表格みたいに思っていたけど、パレスチナ人も相当理不尽な目に遭っている。
第一次大戦が終わりイギリスがユダヤ人を無制限でパレスチナに移民させて以降、パレスチナ人はヨルダン川西岸やガザ地区で難民生活を強いられている。挙句の果てにはイスラエル入植地を守るという名目で、パレスチナ側に大きな壁まで造られてしまった。(流れがアメリカ先住民と入植者みたいで、どこでも似たようなことが起こるんだな…)
隣国同士の少年を解説役にあてた理由が、この辺でよく分かった。

「テロリストを作るのは貧困じゃないんだよ。絶望なんだ」
「(民族的憎しみが)まるで歴史的事実で、人の力ではどうにもならないもののように思われてる。だから、世界のどこかで民族紛争が起きると、[中略]民族を引き離すことしか考えない」

平和への鍵は各民族が共存できる世の中。
エジプトの多神教社会も他の神を受け入れ、中には習合させたりもした。スペインのイスラム王国である後ウマイヤ朝でも国民の60%は異教徒だったという。
風通しをよくすることで人も国も豊かになるというのに、何故わざわざ絶望させる方を選ぶのか。

鍵の形は分かっているのに誰も先へ進もうとはしない。
歴史はある程度学べたが、何故足踏みするのか疑問が後を引いている。ここは<続>に託そう。

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Posted by ブクログ 2023年11月22日

世界史を習ったことがない、何も知らない27歳です。今世界で起こっている現状を少しでも知っていきたいと思い、この本を手に取りました。

非常にわかりやすいですが、なにせ何の知識もないので、まずは宗教というもの自体を学ぶところから今は始めています。『教養としての宗教入門』や『はじめての聖書物語』、『ホロ...続きを読むコースト』、『物語 フランス革命』、『物語 エルサレムの歴史』、『世界史の中のパレスチナ問題』を同時に読み進めながらですが、まだまだ最初の方の章で止まっています。

十字軍やインディアンの歴史、ローマ帝国についてもさらに知りたくなりました。始まりは全て同じ宗教であったはずなのに、なぜこうも歪んでしまったのか。絵が可愛くて読みやすいですが、この裏にある沢山の残酷な歴史を思うと、これくらい可愛くないと心が潰れてしまいそうです。

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Posted by ブクログ 2023年11月20日

2023年のイスラエル・パレスチナ間の問題について勉強・知識不足故に背景が全くわからず問題の理解が進まないため、少しずつでも知っていくためにまず、読みやすそうなこちらを手にしました。

まんがとタイトルにありますが、コマ割りの漫画ではなく挿絵がたくさんあるもので本以上漫画未満(絵が入っているという意...続きを読む味で)という感じです。
挿し絵があることでイメージしやすく、一通り流れを追って読むことができました。
また、語り手がパレスチナ人、ユダヤ人の少年と不思議な猫という複数の視点のものであるから偏りすぎずに読める点も良かったです。

長い今までの歴史があり、そして今なお続く因縁関係における出来事の一つが最近の報道なのだとわかりました。
ガザ地区への攻撃、子供の被害など胸が痛むもので何故こんなことを?と不思議で全く理解できませんでしたが、この本を読んで、大まかな経緯はわかりました(共感できる、納得できるという意味ではないです)。

対岸の火事のようにただ他人事のようにみていて火の粉がかからない位置から平和を祈るだけ、というのは何もしていないのと同等ではないか?とロシアのウクライナ侵攻についての小泉さんの本を読んで思い至りました。

ガザ地区への攻撃をやめてと言って止まるのなら、とっくに止まってますよね。
声を上げることが意味がないとは思いませんが、それを言うだけ、というのは安全地帯から憂いて平和を願う大人が行う行為としては力がない気がします。
イスラエル、パレスチナ間の和平交渉の場を設け、話し合いを進めていくことも大事なのは、この本で語られる過去の和平交渉の機会やノーベル賞受賞などからもわかりますが、話が進んでも、パレスチナ側に民主主義的視点から国を率いることができるリーダーの資質を持つ人材がいないこと、絶望が蔓延して諦めてしまっていることなどから、学問の教育だけでない政治の指導が必要なのではないかと思えました。
またイスラエル側の暴力に対して暴力で対応する姿勢について、それを止める倫理観の教育が必要なのではないかと思うのですが。信仰する宗教故に価値観倫理観は変え難いのでしょうか。

多様性尊重が叫ばれる世の中で、それに従わないとキャンセルカルチャーが蔓延してる西側諸国。
多様性尊重の気配がないイスラエル・パレスチナ問題、と思ってしまいました。

そもそも、、、最初の神話的な話って、作り話なのではと、無宗教の人は思うのではないでしょうか。
罪のない人を殺してまで尊重する価値がある神秘とは思えないです。
その根本的な聖書の話に突っ込むのは、またイスラエル・パレスチナ問題とは違うと思いますが、疑問に思わずにはいられませんでした。

自爆テロをする人に対して理解できませんでしたが、この本を読んでその行為に至ってしまう絶望の引き金、理由を知ることができました。
帰る家どころか国もない未来もない、と思って、自分の行動で天国に行け、家族にお金が入るから、敵は殺して良いと吹き込まれ続けたら、病んだ心はそれに傾いてしまうのだろう。とんでもなく悲しいことだ。
そんな人たちがいたなんて。

民族紛争解決のポイントは「憎しみや恨みを忘れて、テロと報復の連鎖を断ち切ること」と、「隔離や分離をしないで他民族が平和に融合した社会を目指すこと」(P.263)
確かに、と思う反面、自分の国で自分の周りで、と考えた時に果たして多くの外国人を受け入れられるかと思うと複雑である。日本の未来を考えて、受け入れなければ難しいと言うのはわかっていても、価値観倫理観は日本ベースであって欲しい。かといって、外国人の人たちそれぞれの母国の文化を貶したり無くしたい訳でもない。だけど、、日本では日本を優先して欲しいって言うのも、衝突になるのかな。

同じ人間だから、もっと大雑把に?ってなるのかな?
でも、同じ人間でもバラバラの性格、考えを持つ人たちで協力して社会を作っていく中で協調性とか勤勉さとか、日本の考えは効果的と思うこともある。悪いところもあるけれど。色んな国の良いところ、を混ぜてがいいのかな。
でも国のトップはそういう悠長なことは考えずに、利益と外交で決めていくのだろう。

映画は政治的なものと常々思ってはいたが、映画が所々に引用されているのをみて改めて映画は政治を描いてきたのだなと何だか映画好きとして誇らしくなってしまった。

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Posted by ブクログ 2023年11月18日

パレスチナ問題に関して無知である自分にとって、最初に読む本としてベストだった。
ただ、この本を読んでパレスチナ問題が何重も何重も何重も複雑であるため、一度読んで「理解した」と言える問題では無いと感じた。
2000年の間、迫害や離散を迫られたユダヤの人が、パレスチナに戻り、やられた事をやる側に回った(...続きを読む回らざるを得ない感情)のは複雑。
この本を読み、テレビとかで見る戦争の問題に対して、
暴力が起きている背景(宗教、環境、感情など)を踏まえないといけないと感じた。

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Posted by ブクログ 2023年10月16日

やっと分かった
「世界中に民族は約3000、言語は約5000あると言われています。でも国の数は200しかありません。どう考えても、各民族の自決、分離独立は不可能です」

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

書いてあることは複雑だ。
なぜならこの問題は”簡単に”することで取りこぼしてしまう要素が多いから。
それを複雑性を保ったままで、あくまで書き口を可能な限り簡易に、そして風刺画も交えながら、なぜこの問題が生まれ、世界がどう対応してきたのかを書いている。

この1冊だけですべてを理解できるわけでもないこ...続きを読むとはわかっているけど、いまのこの状況で無知ではいられない、でも何から学べばいいのかわからないという人にはうってつけだと思う。
センセーショナルでわかりやすさだけに特化した解像度の低い本やネット記事を読むよりも明らかに正確だ。
読んでよかったと思う

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Posted by ブクログ 2023年10月11日

まったく知識がない自分が読んでも非常にわかりやすかった。
日本人にはあまり馴染みがない(?)宗教問題。
まさか始まりが紀元前とは…

この本から始めて、もう少しパレスチナ問題を学んでいこうと思った。

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Posted by ブクログ 2022年10月08日

「まんが」ではなく「イラスト」で解説してる感じでした(日本は1コマ漫画ってあんまり馴染みないですよね)
内容は複雑なパレスチナ問題と周辺の中東問題を平易な文章と構成で説明されていて、良く理解できたし面白かった。
これからもっと細分化された中東問題のテーマの本も読みたい!知りたい!と感じられました。
...続きを読む
あと主人公2人の友情に思わず涙。

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Posted by ブクログ 2021年01月11日

最後のエピローグで涙ぐんでしまいました。
イスラエルとパレスチナの歴史をマンガで学ぶことができます。

筆者のあとがきで、「民族主義が争いの原因になっている」ということが語られますが、まさにイスラエルとパレスチナの問題は民族主義の悪い部分をなぞるような歴史を歩んでいると思いました。

その悪い部分と...続きを読むは「視点の固定化」だと思います。「私たち」と「あなたたち」という分け方をして、「私たち」側の視点で物事を捉えて判断してしまうことです。
日常生活でもこの捉え方や考え方が人間関係において大きな誤解を生みがちだと感じています。

理想主義に過ぎるかもしれないけれども、確かに民族に根差した捉え方を辞めることが、人には必要かもしれないと考えさせられるエピローグでした。

とはいえ、現在進行形で苦難に直面しているパレスチナの方にどうしても同情的にはなってしまう読後感はありました。(イスラエルも相当に悲惨な背景がありますが…)。言行不一致ではあると思いますが、少額の寄付やパレスチナ製品の購入で貢献できたらと思います。

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Posted by ブクログ 2020年08月14日

もっと早く読めば良かった。ずっと読みたいなと思いながら、積読したままになっていた。
パレスチナ問題の起源だけでなく、歴史上の出来事を時系列で示しながら、その過程や変容をわかりやすく解説してくれている。
イラストも豊富で、とても読みやすい。子ども向けかと思っていたが、ある程度の知識があったほうが理解が...続きを読む深まり、勉強になると思う。
特に、現代史までカバーしてくれている点、人種と民族の違いや社会主義と共産主義の違いなど、わかりやすく説明されている点、民族問題を解決するための糸口が示されている点がとても良かった。
続編も是非手にとってみたい。

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

今月発生したハマスとイスラエルの衝突をきっかけに11年ぶりに再読。まんがというよりもイラストでパレスチナ問題を解説した本。ありがちなパターンの本ですが、シャロン・イスラエル首相までの似顔絵、地図や図版も豊富で、視覚に訴えたわかりやすい構成になっています。

本書では、少なくとも以下の疑問に対する説明...続きを読むがなされています。

-なぜ、ユダヤ人は今のパレスチナの土地にこだわるのか?
-なぜ、ユダヤ人は嫌われているのか?また、ユダヤ人差別のきっかけはなにか?
-同じ神を持つにも関わらず、なぜキリスト教はローマの国教になったのに、ユダヤ教は広まらなかったのか?
-なぜ、ユダヤ人は2000年近くも迫害と放浪の生活を送ったのか?
-なぜ、アラブ人とユダヤ人はパレスチナを巡って争うようになったのか?
-そもそも、ユダヤ人、アラブ人、パレスチナ人とは、どんな民族なのか?

本書がカバーするのはBC13世紀の脱エジプトから2004年のアラファトPLO議長の死去まで。したがい、「アラブの春」以降のパレスチナ情勢については続編に譲ることになります。

それでも、本書はパレスチナ問題の入門書としては最適。自分の断片的な知識がページを追うごとに有機的にまとめられてゆく感覚は快感です。

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Posted by ブクログ 2021年01月10日

まんがというよりイラスト。
ユダヤ人ってだれ?イスラエルってどこ?エルサレムってなに?あやふやな知識を大きな流れにのせて分かりやすく掴める一冊。

宗教的にきわどいことは全て猫に発言させていくスタイル。世界情勢の見方が変わる。

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Posted by ブクログ 2020年08月06日

自分のなかで気が向いた時に開催される、”普段読まない分野を読んでみよう”シリーズ。前知識なく選んだけど非常に分かりやすくまとまっていて良書。

パレスチナ問題といいながらも歴史的には英国や米国がかなり絡んでおり(近年はそれらの権力争いそのもの)、にもかかわらず報道ではこれらが常識又は不要として意図的...続きを読むに省かれたりする。
中東ニュースは勧善懲悪な報道になりやすいけど、どんな情報が省かれたのか、”何を伝えたくないのか”を注意して見るようになった。

イギリスの3枚舌外交やアメリカの手のひら返しには「このクソがっ」となるよ、そりゃ。

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Posted by ブクログ 2020年04月09日

日本人から「パレスチナ問題」の関心が薄れている気がする……。そんな状況でも、この一冊がロングセラーとして書店の棚に陳列され 続けていることは、希望と言えるかもしれない。エピローグで主人公の少年二人(パレスチナ人・ユダヤ人)が手を取り合うシーンに心を動かされた。

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Posted by ブクログ 2019年10月17日

井上ひさしさんの名言
「むずかしいことをやさしく、
 やさしいことをふかく、
 ふかいことをおもしろく、
 おもしろいことをまじめに、
 まじめなことをゆかいに」
を 「まんが」という道具を
使って 見事に
この「パレスチナ問題」を
読み解いた一冊です。

これは ぜひ若い人に届けたい一冊です。

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

今年の7冊目。
パレスチナの問題についてテレビでやっててもよくわからなかったので、こちらで勉強。わかりやすかったですが、まんが、と言うか挿絵付きといったほうが適切かも。

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

イスラエルやパレスチナ問題のニュースを観ていて、そもそもの問題は何なのか?というところを紀元前から現代のトピックスまでをザッとイラスト付きで簡潔に理解できる良書。読んで改めて問題の根深さを痛感できる。ただ、タイトルにあるいわゆる「マンガ」ではないけども。

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

分かりやすい。地名や人物名と物事の結びつき、流れが理解できるように物語的に解説されてる。ただ、ユダヤ人的/パレスチナ人的視点を両方示すため、一部には便宜上架空のキャラクターである「アリ」と「ニッシム」の感情と目線がかなり濃く反映されてることを頭に入れながら読んだ方が良い。いずれの考え方をそのままアダ...続きを読むプトするよりも、両方の視点を踏まえた上で(日本人の)読者である私がどうあるべきか考えた。

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Posted by ブクログ 2022年01月06日

複雑な歴史がある中東・ヨーロッパ。
中東にいる以上、触りだけでも知っておかなくてはと思い読んだ本作。
非常にわかりやすく解説してくれています。

日本の歴史とはまた別次元の、非常に各大陸の思惑に振り回されているパレスチナ問題。

本作だけ理解するには無理があるが、全体像は掴めます。
大変勉強になりま...続きを読むした。

全体像を掴んだ今、中東で働く日本人としてどのような動きが必要か、そしてどのようにこの問題を捉えるかが自分に与えられた課題だと思ってます。

本作で学んだことを、日頃の振る舞い、言動に落としこんでいきたいものです。

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Posted by ブクログ 2021年10月23日

中東の歴史や宗教についてわかりやすく、読みやすく、まとめられています。
なんとなく、ボンヤリとニュースで聞いていた内容が輪郭を持って浮かびあがる話しとなってきます。
宗教や土地の為に戦争をするなんて、と思いますが、そうせざるを得ない事情や感情、あるいは政治的思惑があるのだと改めて思い知らされた。

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Posted by ブクログ 2021年09月23日

第二次世界大戦ナチスドイツホロコースト後60万人のユダヤ人が敵意に満ちた400万アラブの土地のど真ん中に1948年イスラエル建国。アメリカ寄り国連に反発しアラブ5か国による中東戦争勃発もなんとかイスラエル勝利し100万人近いパレスチナ人が難民となり今日へ。

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Posted by ブクログ 2021年05月31日

まんがというより、イラストが多用された絵本あるいは紙芝居的な作りですが、複雑かつ長い歴史的背景を持つパレスチナ問題の経緯をざっと概観理解あるいは理解を今一度整理するのに最適。
「民族」という人間が作り出した概念を乗り越えた共存の可能性を訴える著者の想いが込められたエピローグが良いですね…。

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購入済み

パレスチナ問題

2020年08月10日

歴史的な経緯を簡潔にまとめています。
漫画ではなく、イラストが多めな書籍って感じ。

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Posted by ブクログ 2020年05月02日

ヨルダン、イスラエルに行ってきました。
イスラエルの経験はかなり衝撃で、アラブ地域の問題に無頓着すぎた私は、まずは、、ということでこの本を。(実は旅行前に買っていたが、読めていなかった。。。)
行ったからこそ何となく地理感がつかめて、身近に感じられて、聞いたことある言葉が出てきて、読み進められたと思...続きを読むう。
こんな大人になるまで知らないなんて、ほんと無知で恥ずかしいが、だからこそ、やっぱり旅は、世界を平和にする。
人を無関心や他人事から、関心、知ってる人がいる、知ってる土地であるから大事にしたい、と言う気持ちに変えさせてくれる。と、改めて。実際に行くって大事。

パレスチナ問題について知る、とっかかり本。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

十字軍物語を読んでいたり、昨今のパレスチナ情勢の背景を知りたかったので手にとりました。

ひとつひとつの事件や出来事(歴史ではバビロン捕囚や十字軍、近年ではナチスのホロコースト、イライラ戦争や湾岸戦争などなど)などは目や耳にする機会はあっても、一つの流れとして把握できてなかったのでとても勉強になりま...続きを読むした。

ユダヤ人という考え方が民族(人種的なもの)ではなく、宗教的なものだったというのは新鮮でした。また著者も語ってますが、民族という単位で括るのは危険な考え方な気がしました。本来、ヒトの心を救うはずの宗教が争いの原因になってしまうのは悲しいことだと思いました。

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Posted by ブクログ 2024年03月02日

ニュースを見ていても、ずっと理解できてなかったパレスチナ界隈の問題を、わかりやすく解説してくれたと思う。

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Posted by ブクログ 2023年10月14日

漫画 とあるがイラスト多めなだけ
二人の少年と猫が会話しながら歴史をわかりやすく語る。って昔の学習漫画によくあった形式。

猫がかなりメインで語るのだが文末や文章の途中でニャとかニョとかむりやり入ってて最初その部分が名詞なのかと混乱した。
文末だけにしてほしかった。

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Posted by ブクログ 2023年04月17日

普段は漫画をほぼ読まないのだが(鬼滅の刃など話題になった物は読んだ)、漫画とパレスチナ問題という、一見相容れないタイトルに惹かれ読んでみた。漫画と言うが2人の主人公+猫の会話を中心に挿絵を織り交ぜながら、パレスチナ問題の根本原因となる二つの宗教の成り立ちに始まる。モーセの出エジプトを機に世界を彷徨い...続きを読む続け(ディアスポラ=離散)、時にナチスドイツのホロコートに代表される様な悲惨な目に遭うユダヤ人。彼等はどこの土地にいてもその他民族の嫉みや恨みの対象となり迫害され続ける。そんな彼等を救えるのは最早自分たち自身しかない。辿り着く先それはユダヤ回帰シオニズムによるパレスチナでの建国。一方パレスチナには元々土地に住んでいたパレスチナ人がおり、勝手に入ってきて建国されてはたまらない。そこへ第一次世界大戦への流れとなる。当時パレスチナを支配していたのは弱体化したオスマン・トルコ帝国だが、イギリスはアラブとはアラブ独立国家を約束する「フサイン-マクマホン書簡」、フランスやロシアとはオスマン帝国両度分割を約束する「サイクス・ピコ協定」、そしてユダヤ人からの資金援助の代償としてユダヤ人のパレスチナ移住を約束する「バルフォア宣言」と見事なまでの三枚舌外交を演じる。直接的には現代のパレスチナ問題へと繋がる、それぞれへの根拠ときっかけを作ってしまった。結局大国フランスとの領土分割だけが守られる事に。
その後も第一次〜第四次中東戦争では、エジプトやイスラエル、ヨルダン、レバノン、そしてアラファト率いるパレスチナ解放戦線(PLO)など周辺諸国を巻き込んだ紛争地域がすっかり板についてしまう。ガザ地区に押し込められた民衆の間でもイスラエルに対する放棄(インティファーダ)として投石・火炎瓶が投げられるシーンはニュースや報道番組で何度となく目にした。一時期活発化した和平交渉もイスラエルがタカ派のネタニヤフである現在、問題解決に向かうかはわからない。聖域完全奪取に向け、軍事力に任せたイスラエルの威圧は暫く続くだろう。
本書のラストでは会話をしてきた主人公の2人がこの先のパレスチナの未来を共に手を取る事を約束するエンディングへ向かう。然しながらキリスト教含む様々な宗教と政治の思惑、民族の交差点にあるパレスチナという土地柄が複雑な問題の解決を難しいものにしている事は間違いない。千年以上前から続く民族個々の事情がそう簡単に解決するとも思えない。
ここでも最終的には平和で自由な暮らしを求める民衆個々人の努力、お互いの尊重、隣人を愛する気持ち、他者への献身など各宗教が持ち合わせる本来の教義や思想に答えを求めるのが1番ではないかと感じる。
責任はイギリスは勿論、アメリカにもロシアにも日本にもある。イラク、イランもそうだ。いい加減、他人事のように眺めて、自国の利益になる時だけ上手く問題を利用しようとするのを止めて、世界が解決に向けて手を取り合う必要があると強く感じる。

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Posted by ブクログ 2020年03月01日

Netflixのメシア1話を観て、
中東問題無知だったため購入

漫画かと思ったらまんがではない笑
知識0の私には結構難しかった。

少しだけなんとなーくわかった程度なのでもう少し勉強してからまた読みたい。

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