山井教雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今月発生したハマスとイスラエルの衝突をきっかけに11年ぶりに再読。まんがというよりもイラストでパレスチナ問題を解説した本。ありがちなパターンの本ですが、シャロン・イスラエル首相までの似顔絵、地図や図版も豊富で、視覚に訴えたわかりやすい構成になっています。
本書では、少なくとも以下の疑問に対する説明がなされています。
-なぜ、ユダヤ人は今のパレスチナの土地にこだわるのか?
-なぜ、ユダヤ人は嫌われているのか?また、ユダヤ人差別のきっかけはなにか?
-同じ神を持つにも関わらず、なぜキリスト教はローマの国教になったのに、ユダヤ教は広まらなかったのか?
-なぜ、ユダヤ人は2000年近くも迫害と放浪の生活を送ったのか?
-なぜ、アラブ人とユダヤ人はパレスチナを巡って争うようになったのか?
-そもそも、ユダヤ人、アラブ人、パレスチナ人とは、どんな民族なのか?
本書がカバーするのはBC13世紀の脱エジプトから2004年のアラファトPLO議長の死去まで。したがい、「アラブの春」以降のパレスチナ情勢については続編に譲ることになります。
それでも、本書はパレスチナ問題の入門書としては最適。自分の断片的な知識がページを追うごとに有機的にまとめられてゆく感覚は快感です。 -
Posted by ブクログ
イラストや地図が入っているのでとてもわかりやすく、苦手意識のある中東問題の入門としてとても良かった。ただ10年くらい前のものになるので、また情勢が変化しているので新しいものが出たら是非読みたいと思う。中東地域は宗教や石油、大国の思惑が絡んで複雑化し解決が本当に難しい。独裁政権が倒れてもまた新たな独裁政権が生まれる。印象的だったのが登場人物が日本に来た時その平和で争いのない国民性に驚いたと。憎しみの種を育ててはいけないという言葉が深く印象に残る。平和ボケと揶揄されるけど、まさにそれは私たちの先祖が命懸けで守ったからこそだ。あとGHQが日本を統治してうまくいったのは日本人の国民性によるところが大きかった。大国の都合で他国をどうにかできるなんて大国の驕りでしかない。ではどうすれば解決できるのか??国連は機能できてないし、、本当に難しいということがわかった。
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Posted by ブクログ
なおなおさんとヒボさんのレビューを読んで。
分かっているようで分かっていない(本当は分からないようで、やっぱり分からないσ(^_^;))パレスチナ問題。いつか読もう、いつか読もうと思っていた本書。今だ!と手に取りました。
ユダヤ人のニッシム君とパレスチナ人のアリ君がナビゲーターとなって、旧約聖書の時代から現代までの複雑なパレスチナ問題を分かりやすく説明してくれます。
今までニュースを見ても分かるようで分からなかったことがスッキリと腑に落ちた気がします。
日本人にはなかなか理解できない宗教と民族の根深い問題。”テロリストを作るのは貧困ではない、絶望なんだ”‥‥という言葉が強く心に残りました。
そして、歴史の重さというものを感じました。
先日『地上の楽園』を読んだ時も感じたことですが、教育というとは良くも悪くも人間の核を作るものだと思いました。それは学校で教わることではなくて、家族や生まれ育った土地から自然と教わるもの。やはり、先祖の考え方は色濃く自分に受け継がれていくのだなぁと感じます。
外から見ていると悪しき負の連鎖は断ち切るべきと簡単に思うけれど、それはとても難しいことなのですね。
でも諦めてはいけない。
“差別した、されたという過去は消せないが、互いに許し合って行こう。必要なのは「融和」なのだ。”というネルソン・マンデラさんの言葉は覚えておこうと思いました。