柴田ヨクサルのレビュー一覧
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本当に面白さが突き抜けている漫画ってのは、読む前、つまりは表紙から読み手の心を掴んでくるもんだ
YJでリアルタイムで、この『プリマックス』を読んでいる私らは、表紙を飾っているナイスバデーな美女の正体が分かるから、「この人かぁ」と驚けるが、コミックス派の人からしたら「誰!?」だったろうな
まぁ、この感想を読んでくださっているってコトは、既に(6)を読んだってコトだから、わざわざ隠す必要もないが、彼女の名は時置空子、そう、ワルコこと銀河子の姉である
血筋的や家庭環境的に複雑な事情はあるようだが、間違いなく、この二人、姉妹だわ、と納得できるほど、お互いに性格が破綻している。また、こんな姉がいりゃ、ワルコの人間性も輪をかけて歪むわ、と理解も出来る
この(6)の見どころは、この性悪姉妹の対決でもあるが、プリマックスvs少女モンスターのゲリラ的なカワイイ対決も忘れちゃいけない
やり過ぎで負けたことにより、プリマックスの弱点や克服すべき課題が浮き彫りになった勝負だった
加えて、完成されたアムロたる松野月子の“強さ”にも戦慄を余儀なくされる
プリマックスが目指す、いや、ブッ倒さなきゃいけないのは、この勝ちも負けも超越した、カワイイの具現者たる少女か
ラスボスが強いほど、今後の展開が楽しみになれるもんだ
カワイイ対決も含め、ツバメを間に挟んだ恋の対決って意味でも
はてさて、次の(7)でこそ、アイサキアオは表紙を取れるのだろうか。初期のライバルだけど、ワルコの毒を飲んだことで、キャラの立ち位置が変わって、人気も上がってきてるだろうし、可能性はあるっちゃある
ただ、リアルタイムで読んでいる私の予想としては、無理だろうな、と思っている。何せ、ある意味、空子さんより、インパクトがあるキャラクターが出ているからだ
真っ先に、表紙でハートを掴んでこそイイ漫画と描いたが、オマケ漫画の質が高いってのも大事だ
本編以上にシュールだからこそ、読み手はスッキリしたキモチでコミックスを閉じられる
どの回も可愛さ炸裂だが、個人的に推したいのは、竹雄が父親に負けない持論を掲げながら、警備員相手に無双する、「#54カワイくない乱入」だ。このシーンも含め、お嬢のネガティブなのに妙な真実味がある歌詞や、ワルコがツバメに胸を揉ませてやる気にさせるくだり、そして、ボクシング漫画かと思うほどにエグい殴打など、目が釘付けにされる場面揃いだ
この台詞を引用に選んだのは、身も蓋もないが、100%間違ってもいない、と思うだけのものだから。見習っちゃいけないんだろうが、こういう自己主張の強さを持ってれば、社会に出てもタフに突き進めそう -
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この(4)をサクッとした表現で説明するなら、天狗無双だろう
残念なコトに、巫子らの活躍は、さほど描かれていない
だが、それだけに、次巻で、番長らしさを発揮して、どハードなバトルを展開してくれるに違いない、と期待が否応なしに膨らんでいる、私の中で
先巻のラストで、本気になった黒天狗
とんでもない強さに一行はピンチに追い込まれるも、“持ち札”が敵を負かすには充分だったおかげで、どうにか、勝ちは掴み、生き延びる。黒天狗を完全に倒す事は出来なかったが、こればっかりは実力差がありすぎる以上、殺されなかっただけ幸運、と現実を受け入れるべきだろう
その後、白天狗に仲間であると認められ、アジトに招かれる一行
白天狗の大半は先の戦いでほぼ数を減らされた上、天狗の長は黒天狗を尖兵として使っていた黒幕の、戦いに対する矜持も何もない自縛で大ダメージを負い、戦闘不能
白天狗サイド、誇張でも何でもなく、ピンチ
緊迫感バリバリ、そんなタイミングで、まさかの入浴シーン。河童も巨乳だが、白天狗のお姉さん、サキさんも凄かった。しっかし、これは、あくまで、私の好みの問題なんだろうけど、柴田先生の描く女性は色気があるんだけど、男目線で見るとエロさを感じないんだよな。アレかな、蒼木先生の絵柄に目が慣れちゃっているか、柴田作品のヒロインが強すぎで危なすぎだから、エロを感じる本能が働かないのかも
そして、最初に書いた通り、天狗無双である
白天狗の王子・トビvs黒天狗の王子・ハネツグ
どちらも戦闘の才能にズバ抜け、強さのステージがカッパがビビるほど違うだけあって、喧嘩以上殺し合い同然のガチンコになる
お互い、本気以上を出すT-MAXを発動させるも、結果としては引き分け
だが、初めて、自分の知らない本気を出せ、それをぶつけても構わない相手と闘えたトビはイイ顔で気絶している
弟が仕留め損なった強敵にトドメを刺すのは、姉の役目とばかりに、サキさんは負ける悔しさよりも、逃げる恥を選んだハネツグを追い詰める
ハネツグが、どんな悲惨な目に遭わされるのか、想像するだけで背筋が寒いわ
クールなように見えて、カッパの巨乳に対抗する熱さを持っている女性だぞ、絶対ぇ、えげつないわ
どの回も柴田イズムを感じるが、個人的にツボだったのは、毎度おなじみのオマケ漫画。巨乳は男だけのロマンじゃない。女の子だって憧れて然るべき。ただ、まぁ、大きいおっぱいが似合う顔と、似合わない顔があるのも確かだ。貧乳だって、オトコは好きだぞ
この台詞を引用に選んだのは、この感情って大事だよな、と思ったので。全力を出して負けてしまった上、死ななかったとなりゃ、誰だって、相手への憎しみや自分の不甲斐なさに対する怒りで腸が煮えくり返る。むしろ、そうならない人間は戦いから退くべきだろう。やられたらやりかえす、ってのは喧嘩に関しちゃアリだ -
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毎週、YJで読んでいても尚、単行本の発売を気持ちを落ち着けて待つ事ができ、一気読みをする事で、「カワイイ」の底知れなさに戦慄を覚える
ついに、巻数が片手に達したのは喜ばしいが、ちょっと意外だったのは、この巻の表紙を飾ったのが、ツバメ・ツグミ姉妹(笑)だったコト。内容の流れ的に、てっきり、アイサキアオがバンッと飾るのでは、と予想していたので、書店に並んでいる、この(5)を見た時は一瞬だが、ハッキリと驚きを覚えた
内容は、イイ意味で相変わらず。漫画の質を5巻まで来ても、一切、落とさない柴田先生、蒼木先生、凄いわァ
プリマックスの中で、最も、「カワイイ」に対するキモチが、危ないほどに純粋なのはモン太。けど、それに引っ張られる形で、ツバメや竹雄の潜在能力も引き出されていく。これもまた、男も女もない、人間の友情の形だろう
あくまで、私の覚えた印象だが、この巻ではキャラクターの成長が描かれているように思えた
予想もしていなかった散々な結果でヤケになった挙句、告白→撃墜を繰り返すも、今の自分じゃ全力でタックルをしても倒せない、デカすぎる相手を見つけた事で「勝ちたい」意欲を得たツバメ
親友らの夢だけを一途に見て、努力を自分から重ねられ、なおかつ、それを楽しいと感じられる精神面に、自分が置いていかれている自覚を抱きながらも、そんな自分との対話で本心と向き合った竹雄
改めて、波長が合いだした三人の「カワイイ」は、十八番の乱入ステージで得た手応え、それ以上の惨敗で、また一つ、上の次元に繋がる道を拓いた
人間、しかも、「カワイイ」を目指す高校生の持つ可能性は無限大だ
しかし、この(5)で思いがけない成長を遂げてしまった、と言うよりは、半ば強引に新しい自分に塗り替えられたのは、誰でもない、アイサキアオだろうな
的確な表現か、書いている自分でも不安なのだが、人間、やっぱ、毒を飲み干すにも限度がある。少しずつ、ゆっくりと慣らしていくのが一番なのに、自尊心に急かされて、階段を駆け上がろうと毒で満たされた杯を一気に煽れば、痛い目を見るのは必至か。後悔先立たず、ってこう言う事なのかな・・・
あと、しみじみ思ったのは、スク水の破壊力。これまた、勝手な想像だが、原作を担当している柴田先生の趣味なのだろうが、蒼木先生にも、その気がなければ、ただでさえ、エロいアイテムであるスク水から、こうも魅力は引き出せない。こんな事で褒められても、両先生にとっちゃ不本意かも知らんけど、やはり、相性がバッチリなんだな
どの話も、今まで通り、「カワイイ」で溢れているが、最も笑ってしまったのは、#41「カワイイ舞台」だ。ツバメのテンパり具合、最高。まぁ、妹にバレりゃ、そら、気も動転して、奇行に走っちゃうわ
ブッ飛んでいるって意味合いで選ぶのなら、断トツで、#43「魂でカワイく」だろう。幻の2番、もやしの詞、パないっすよ、相当
この台詞を引用に選んだのは、ダメキャラが言うからこその、えもいわれぬ圧倒的な説得力が宿っていたから。「んなバカな」と思いはある。ただ、それなりに生きてると、「あれ、もしかして、あんとき」と感じる瞬間は確かにあった。男の成長は、理屈や理論じゃ説明できないモノであるべきか -
Posted by ブクログ
いや、しかし、何と言うのか、凄い
ここまで、原作と作画担当の漫画家が、お互いの魅力を引き出せる事があり得るのか、って絶句するくらい、理屈じゃ断じてない面白さだけがある漫画が、この『プリマックス』
(3)と(4)の2か月連続刊行は、一ファンとして嬉しい限り
けど、今巻を買うの、一瞬、躊躇っちまった
まさか、ワルコが表紙を飾っているとは思いもしない、コッチは
柴田先生の作品を網羅してもないし、YJ全ての漫画を読んでいる訳でもないから、適当な事は言えないが、歴代最悪のヒロインって言ってもいいんじゃないかな、そう思わざるを得ないほど、清々しいまでの悪辣さの持ち主であるヒロイン、それがワルコ
別に、彼女は嫌いでもないし、憎くもない。悪ぶるのでなく、圧倒的に悪く、その普通じゃない生き方に一切、悪びれず、目的の為なら汚い手段を使う事も厭わず、思いきれる
そんな彼女のブッ飛んだ悪さが、巨乳によって打ち消されてるって現実は否定しきれないが、それだけじゃない清々しいまでの、悪人としての矜持が、彼女の胸の中にはある
自分に正直に生きる事が出来る人間には、えもいわれぬ魅力があり、並の人間は惹きつけられてしまうもんだ
また、内容も、毎週、YJで読んでいたって、何ら変わらず楽しめる
大雑把にまとめると、ついに、ニーサン先輩との戦いに決着が付いている
どっちが勝ったか、はともかくとして、少なくとも、モン太、ツバメ、竹雄の本気以上の本気は、本物の男であるニーサン先輩に、しっかりと伝わったのは確か
そう言う意味では、この(4)で、もっとも強い印象が残った話は、6時間ぶっ続けのダンスでもなく、モン太母も参戦した、カワイイ皆無のガチPV製作でもなく、オマケ漫画だった
人間って、本気の何かに影響を受けちゃうと、こうも自分を変えられるんだな、と思う
天使になったニーサン先輩が、本編に登場する日が楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、『プリマックス』を説明するのに、これほど、しっくり来るものはない、と確信したので -
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妖怪、痛快、爽快
どシンプルな面白さがある、少年漫画寄りの青年漫画だな、やっぱ、この『妖怪番長』は
ぶっちゃけると、私は柴田先生の作品は、週刊ヤングジャンプで大好評連載されていた『ハチワンダイバー』しか読んだ事がないので、こう語ると、熱烈な柴田イズムの信者に怒られてしまうかも知れないが、柴田先生の持ち味は単純な面白さにある、と思う
この『妖怪番長』で言うと、強い妖怪に出くわす、全力でバトる、気持ちよく勝つ、次の強い妖怪を探しに行く、そんな感じである。とてつもなく高い地力がなければ、読み手に飽きられてしまう展開だが、飽きないどころか、ますます、魅了されている自分がいる
また、柴田先生の濃い絵柄も、熱いストーリーとの相性がいいんだろう。『プリマックス』の熱さは、蒼木先生の絵だからこそ、男子高校生の青春を表現できている訳だが、人間vs妖怪って和風ファンタジー感MAXのコチラは、柴田先生の絵が合っている
また、河童や天狗などの有名所だけでなく、柴田先生のオリジナル妖怪も出てくるトコが面白い。あえて、ハッキリ言うが、可愛さの欠片もない。しかし、味があるんだよな。動物だって毎年、新種が発見されるのだから、不思議な存在である妖怪も年々、新しい種が出てきても不思議じゃない
この巻の終盤では、これまで巫子らが遭遇してきた強い妖怪とは一線を画す実力者である、黒の天狗の王子が立ちはだかり、バトルが更に熱くなっており、こちらも闘魂をブーストさせねば吹っ飛ばされてしまいそうである
しっかし、木場先生も、新たに登場した墓井田先生も強すぎ。けど、「人間なのに」じゃなくて、「人間だから」強いんだよな、と理屈抜きで納得している自分がいる。少なくとも、人間の腕っ節的な意味での強さに関しちゃ、妖怪を倒せるようになれる程度までなら伸びる可能性がある訳だ。基本、妖怪と戦うのは巫子たちだからこそ、たまに木場先生が前に出て、強さを見せつける、その驚かし方が巧いな、柴田先生
どの話も面白いのだが、個人的に強く印象に残ったのは、ほんのりとしたラブコメっぽさが見えた第十九話「仲間だ」である。河童もといカッパイがチームに加わったってトコも大きい
この台詞を引用に選んだのは、いつも通り、インパクト重視だ。戦う場面もそうだが、闘いが始まる寸前、喧嘩の売り方にも色濃く出るのも柴田イズムの特徴だろう -
Posted by ブクログ
待望の第三巻!!
毎週、週刊ヤングジャンプ本誌で読んでいるのに、いいや、読んでいるからこそ、コミックスの発売が楽しみで、年甲斐もなく、ドキドキさせてもらえます。この『プリマックス』は一巻から、イイ漫画と称される条件のそれを満たしており、巻を増す毎に、本屋へ買いに行く際の気分が上がっております
私が、この(3)を心待ちにしていた理由は、何と言っても、竹雄が表紙を飾る事にありました。その期待、見事に裏切られなかったです!! 柴田先生、蒼木先生、ホント、ありがとうございますッッ
断言できますね、私、この表紙が一番、好きです。もちろん、(1)のモン太、(2)のツバメ、どちらにも“カワイイ”はありました。けど、やっぱ、私は竹雄が推しメンなのですよ
竹雄はこっち系統のコスチュームの方が似合いますね。モン太は日本人的な“カワイイ”、ツバメは洋欧的な“カワイイ”、そして、竹雄のそれは和風。全員が異なり、どれも優れた持ち味があります
今更!? と他の読み手に呆れられそうなんですが、この(3)を読んで、改めて、柴田ヨクサル先生が、原作を担当しているんだよな、そう、しみじみと感じました
柴田イズムの真骨頂と言えば、何と言っても、濃すぎるキャラクターでしょう
今巻では、次から次へと、柴田先生らしいキャラが登場しています。記憶が飛ぶほど美味しいケーキを作れる昭和なパティシエ、悪霊を剛腕で投げ叩き伏せる柔道家の岡先生、チビッ娘名探偵気取りの唇強奪魔こと明智穂都(・・・アブノーマルな性質云々は脇に置いても、この穂都って名前はアリだと思います)、といる中で、やはり、強烈だったのは爽やかなイケメンで、ブスと筋が通っていない男をとことん認めない、ぽっちゃり専のレスリング部長、ニーサン先輩こと二上三雲でした
彼の個性は、他のキャラと比べても、頭一つ分、抜け出ているように感じました。言い方こそ、泡を噴かせ、悪夢を見させるほど辛辣なので、言われた瞬間のショックこそ大きいですが、よくよく考えてみると、別段、ズレた事は言っていないんですよね。悪役的だからこそ、芯がある、と感じるのかも知れません
正味、柴田先生の、やっぱり、濃い絵柄で彼らが描かれていたら、私ら読み手は、さすがに胸やけを起こしてしまっていたでしょうね。やはり、柴田先生の原作と、蒼木先生の絵柄の相性は実に好いようです
今現在、YJで連載されている作品の中で、この『プリマックス』のアニメ化を熱望します、集英社さん!! どこに作ってもらいたいんですか、と聞かれたら、私は「もちろん、シャフトさんにお願いしてください」と言いましょう。ぶっちゃけ、アニメ制作会社には詳しくありません。それでも、このシャフトさんを選ぶのは、羽海野チカ先生に『3月のライオン』のアニメ化を任された新房監督が拠点としているからです。羽海野先生の全幅の信頼を置かれているプロの中のプロなら、絶対に原作の良さを引き出してくれるはずだ、と思いました
どれもカワイイが全開な話ばかりですが、私が、どうしたって推したい一話は、皆さんの予想通り、竹雄と四つ子の弟妹らの絆が描かれている、#18「世にも奇妙なカワイイ」です!! 巨大な誕生日ケーキを、内側から嬉し泣きしながら貪り食う子供ら、そこには一周、いや、三周した末に達したカワイイがありました。ある意味、二重の意味で引っくり返された展開に仰天した#27「カワイイ想い」も、この(3)の中で、特にインパクトが強い一話です
この台詞を引用に選んだのは、衝撃的、この一言に尽きます。カッコイイ、と褒めちゃいけないんでしょうが、自分の美意識に反する存在に向かって、ハッキリと「NO」を叩きつけられる度胸には、どことなく憧れを持ててしまいます -
Posted by ブクログ
前巻以上に、宇宙へ届きかねないほどの「カワイイ」が炸裂している
面白くなっている、と私に感じさせてくれた理由は判っている
なし崩し、場の流れと言ってしまうと失礼かも知れないが、モン太、ツバメ、竹雄の三人組の強力なライバルとなった、アイサキアオの登場と、「カワイイ」勝負のインパクトは大だ
アイサキアオが、単なる勘違い、自意識過剰な、ちょっと容姿の整った女子でなく、本気で血反吐を吐きかねない程、カワイくなるための努力を惜しまず、パンチラなど少女としての自分の「カワイイ」を120%アピールするための手段を知り尽し、認めた相手には出し惜しみは絶対にしない性格の、「カワイイのプロ=アイドル」を自称するだけの実力を持っている人間だからこそ、三人組の「カワイイ」が際立つ
このキャラクターの、対比と相乗効果は、さすが、柴田ヨクサル先生だ
最強ってのは表現として違うっつーか、「カワイイ」とは対極かも知れんが、「カワイイ」のアピールでは右に出る者はいない、と読み手に思わせるだけのモン太が、アイサキアオに惨敗を喫すって展開で衝撃を与え、親友が三人揃って、なおかつ、踊りに“感情”を乗せる事で破壊力200%の「カワイイ」を生み出し、アイサキアオに勝つって言う、『ハチワンダイバー』の名局に匹敵するストーリーに、ますます、魅了される
第2回戦(?)では、先の勝負で力及ばなかったツバメの裏芸・ギター、悪魔的な演奏が観客を色んな意味でKOし、こちらも見物。まぁ、「え、この漫画のジャンルって何なの!?」と、ここまで読んできたファンですら戸惑う話であるのは確かだったけどwww
また、登場こそ、一話だけだが、竹雄に対して、アウトゾーンに片足どころか半身を浸しちゃってる、ツバメの愛妹・ツグミの個性にも柴田先生らしさが溢れてる。そんな恋する彼女もカワイイが、親友になら妹を任せられる、と思いきった作戦に出るツバメの兄性も光っている
しかし、ホント、凄いわなー、蒼木先生。自分でもビックリするくらい、漫画家として成長してるんじゃないかな、柴田先生のネームを受け取る毎に。きっと、柴田先生の熱気に負けないモノを持っていた、熱い青年漫画家は蒼木先生だけだったんだろうな。この二人を組ませた担当編集者さんこそ、一番の功労者だろう。ある意味、『プリマックス』は、柴田先生、蒼木先生、担当編集者、三人の共同作品だ
そして、次の3巻の表紙を飾るのは、私の推しメン、竹雄!!(であるはず) いやー、楽しみだわぁ
どの話もカワイイインパクト爆発だが、度肝をブッこぬかれたのは、やはり、ツバメvs竹雄、そして、モロ出しな「#12 カワイクナイ勝負」であろう
この台詞を引用に選んだのは、つまるトコ、人生ってのは、そんなもんだな、と思ったので。ラッキーとアンラッキーは表裏一体だ、いつ、どこであろうとも。三人組の誰か、でなく、ワルコが言うからこその説得力(笑) -
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勝手に断言しよう、今、この『プリマックス』こそが、YJで最も面白く、熱く、最高な青年漫画だ!! と
私は毎週、欠かさず、アンケートを書いて出しているのだが、大抵、一位を獲得するのは、この『プリマックス』だ。稀に、『もぐささん』が競り勝つ事があるにしろ、やっぱり、そう簡単には一位を譲らない
だって、原作が『ハチワンダイバー』、『妖怪番長』の柴田ヨクサル先生で、作画を担当しているのが、『仏像のまち』の蒼木雅彦先生ですよ。この異色コンビの作る青年漫画が、逆に、どうやったら、つまらなくなるんですか!?
ストーリーは骨太で、方向性がまるで予測できない、ハイテンションで、理屈抜きで熱い。対して、絵は美麗で細かく、それでいて、か弱くなく、スピード感がある。ストーリーと絵のギャップ、これが最強の相性となっているのは間違いない
一体、どんな経緯で、この真逆とも言える二人の一流漫画家が手を取り合う事になったんだろうか
ともあれ、どっちにしてもイイ経験になるのは間違いない。特に、蒼木雅彦先生は、確実に柴田先生の色と味を身近に感じられる事で、漫画家としてステップアップできるだろう
どんな内容なのか、それはタイトルがどストレートに表現している
MAX以上のプリティ、可愛さをとことんまで追求していく話だ、男子高校生が女装して?!
一瞬に青春が詰まっている高校生活の中で、幼馴染の男子3人が変身してまで目指すモノは、宇宙一のカワイイ!!
ハチャメチャなようでいて、案外、ストーリーはシンプル。なので、心から愉しめる!!
『せんせいのお時間』の関君や、『私設花野女子怪館』のミケちゃんの女装も、読み手に衝撃を与えるだろうが、こちらは3人、つまりは単純計算で3倍の衝撃があるだろうw
蒼木先生の画だからこそ、モン太、ツバメ、竹雄、三人のタイプが違うカワイイを表現する事を可能にしている
個人的に推しは、黒髪ロング美人の竹雄だ。彼を好きな理由には、およそ、現代の男子高校生とは思えぬ、ブッ飛んだ家庭環境もある
もちろん、諸悪の根源(笑)でカワイイを友達と一緒に追求する為なら手段を選ばないモン太、ある意味じゃ最も男子高校生らしい欲求の持ち主だが根っこは男前なツバメも、十分にカワイイ
加えて、この3人に金の匂いを嗅ぎ取りつつ、手駒に引き込もうとしているが、逆にカワイイに洗脳されだしているワルコの個性も好い
また、台詞一つ一つに、柴田節が籠っていて、読み手を遠慮なしでブン殴ってくる。柴田先生の魂から出る言葉の破壊力は、『黒博物館 ゴーストアンドレディ』の藤田和日郎先生、『3月のライオン』の羽海野チカ先生のそれに匹敵する、と思っているんだが、どうだろうか?
もう一度だけ言うが、このタッグ、最高だ
お勧めの話は、掴みとしてバッチリな#1「カワイイの星」と言いたいトコだが、竹雄派としては、やっぱ、#6「母はカワイイ」だ
この台詞を引用に選んだのは、正に柴田節、大炸裂だからだ。誰にでもあるだろう、心を強く惹きつけられるモノが。それの為に、人の目、評価なんて気にせず、自分だけの道を突っ走れる人間は本当にカッコいい!! -
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何度でも、声を大にして、喉が潰れるのもお構いなしで訴えるが、私の中で、『うしおととら』が一番に熱い妖怪漫画だ
けど、もし、この熱、一点で超えないけど、届きそうな作品が他社から出ているモノの中にあるとしたら、集英社刊では梅澤春人先生の『妖怪伝奇 Roku69Bi』、そして、講談社刊では、この『妖怪番長』だろう
柴田イズムは、理屈抜きで読み手の魂を根っこから揺さぶる事が出来るチカラ、藤田イズムに近しいモノを感じる。柴田先生と、藤田先生が人間的にも、漫画家としても、種類が似ているからだろうか?
ストーリーにこれ以上ないほどマッチしている絵も、ファン以外からしたら、下手に映るだろう。けど、ファンには、この独特な絵柄から、柴田先生の強烈なオーラ、この2巻に登場する河童の言葉を借りるなら、“闘魂”をしっかりと感じる事が出来る
おっぱいのデカい美女河童とのガチンコプロレスかと思いきや、まさかの乱入者で、とんでもないピンチに突入、そんな背中が煤け、濃厚な死の気配すら感じる危機の中で、目覚める底力、この展開が実に柴田先生らしく、グイグイと力のみで読み手を作品の奥深いトコまで引っ張っていく
あえて、残念と感じた一点を挙げるなら、人類最強と言っても良さそうな木場先生の活躍がほぼ無かった事だけど、その分、次巻への期待が高まったし、この2巻では1巻以上に巫子のバトルが多めかつ激しめに描かれているので、まず、不満に感じるファンはいないだろう
勢いに任せて突っ走って勝ってきた巫子だが、数で押してくる百騎蝦蟇との多人数戦で、ガムシャラだけじゃどうにもならない事を知り、死を一旦は覚悟した事で、戦いの中で落ち着き、敵の残数を確かめる事の大切さを知り、河童の喝で“闘魂”を覚醒させた事で、大きく成長した
そんな彼女への、鎖子の根拠となるのが、女同士の友情でもなく、女同士の恋愛でもない、不純物一切なしの信頼も凄まじい
また、やはり、柴田先生の妖怪デザインにオリジナリティがあって、好感が高まるばかり
胸が熱くならない話は一つとして無いので、最もお勧めを選ぶのは難しいが、スカッとしたのは、やはり、スイッチが入った巫子が落ち武者の亡霊をバッタバッタと殴り倒していき、ついに全滅させた第17話「あと一人」だった
この台詞を引用に選んだのは、他の台詞よりも柴田イズムが強いからだ。ぶっちゃけ、柴田先生の作品を読んだ事のない人間には、「ハ?」と思っちゃう台詞だろう。けど、これで胸が奮えるってコトは、私の中にも“闘魂”が確かにあるってコトだ -
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濃い、じゃなく、濃ゆい
一見かつ一読しただけで、柴田先生の漫画と理解できるくらい、画もキャラの個性も、ストーリーも濃密
今現在、YJでメキメキと人気が上昇している『プリマックス』の原作も、柴田先生は担当しているのに、この『妖怪番長』の質がまるで下がっていない。一体、どこから、こんだけのバイタリティが湧いてるんだろうか
私は柴田先生の作品を、『エア・マスター』からでなく、帯でも推されている『ハチワンダイバー』から入ったタイプだが、正直、『ハチワンダイバー』は将棋っつーより、バトル漫画だよな、と思っている。ある意味、柴田先生は新しい将棋漫画を描いた
私の中で、柴田先生と言えばバトル漫画なので、この『妖怪番長』の内容はストライクだ
これは恐らく、『巫鎖呱』の前日譚、そう捉えて良いんだよな
一話目から、ちょっと特殊な力を生まれ持った子供らに、いきなり、教師が番長を決めさせるべく、ガチ喧嘩をするよう促すだけでも、シュールかつコアなのに、妖怪まで登場するって、そりゃ、反則だ(笑)
しかも、登場する妖怪が、今、子供のみならずイイ歳こいた大人にも人気な『妖怪ウォッチ』(案外、面白いな、と私も最近、思い始めてる)で活躍するような妖怪らと違い、まるで可愛さがない。何周廻ろうが、可愛さに行きつかない。もし、仮にこの『妖怪番長』に出現した妖怪、烏親爺と布袋蟹に萌えを感じるのならば、そりゃ、妖怪好きじゃなく、くたびれたオッサンが好きな、やや特殊な嗜好の持ち主だ
一巻の終盤で姿を見せるカッパもカッパで、柴田先生の女性の趣味、好みが全開っぽい
ただ、柴田先生はおっぱいがデカい女性より、戦闘を危険なレベルで愉しめちゃう、生物的にヤバい、戦える女が好きなんだろうな、とは感じる
妖怪と真剣勝負をかましてるのは、十歳の子供なのに、その戦闘力、ズバ抜けてる
ただ、あくまで、彼女達の強さの本質は異能
シンプルな、人間としての腕っ節、その一点で最強なのは誰でもなく、木場ヤスオだ
見た目から、既に怪しいのに、妖怪の動きを封じられるだけの一撃をブチこめる武術力!
ホント、一体、何者? 異能を使えない分、彼が一番の怪物に見えてしょうがないんだが
また、話のキーパーソンでもある園長も結構、謎が多い。茶目っ気もあって可愛いぞ
現実でも強いが、相手の夢の中に入り込み、その身一つで戦える巫子、自分の中に憐れな霊だけでなく、ブッ倒した妖怪を吸収し、現実化させられる鎖子、妖怪を自分の仲間にでき、意識も肉体も自由に動かせる呱子、三人一組のチームとしてバランスが相当にイイ
柴田先生の持ち味とも言えるオマケ漫画も収録されており、ファンとしては嬉しい限り。次巻のオマケ漫画は一体、誰の裏話が描かれるのか。個人的には、鎖子の中で霊や妖怪がどんな会話をしているのか、もしくは、木場先生と園長の出会いを描いて欲しいな、と思っている
この台詞を引用に選んだのは、藤田イズムに力負けしていない柴田イズムを色濃く感じるので、特に。さすが、長生きしているだけあって、言葉に重みがあるぜ、園長。果たして、自分は有能な人間か、そう思い悩んでしまう。あまりにインパクトがある台詞なので、自問自答しすぎて、自分を押し潰してしまいそうになるが、そうなったら、その人はきっと、まだ有能じゃないんだろう -
Posted by ブクログ
史上最熱の将棋漫画!将棋を知らない?ウェルカムです
『エアマスター』『谷仮面』と同一の作者。
やはり熱い展開には定評があります!(個人的にではありますが。)
この作者はどういう展開にしたら胸に込み上げるものを感じられるか、どうしたら抑えきれないこの熱い想いを表現できるのか。全てわかっているような気がします。少なくとも私は読む度に感動してます。これは大袈裟ではなく本音です。
さて、漫画の内容としては将棋漫画。
但し、ただの将棋漫画ではありません。
これが重要!では、言います。将棋のルールなんて知らなくていいんです。言いました。
そう、将棋の知識はこの漫画に一つも必要ありません。
もちろん、将棋を知っていればより楽しめます。
でも、そこは重要ではないのです。
将棋って木の板を挟んで二人で黙々とパチパチやるあれでしょ?
確かにその通りなんです。
が、あの二人が作り上げる空間では熱い駆け引きが行われているのです。それは格闘技さながら。
その空気をこの漫画で感じ取ってみて下さい。
つい無駄に語りました。長文、駄文すみません。 -
Posted by ブクログ
最初は小規模個人的な真剣勝負から始まったこの物語。でも話はどんどんスケールが大きくなり、膨れていった。一体この物語をどうやって締めるのだろう。なぁなぁの展開でお茶を濁すのか、だらだらと続けるのか。それとも序盤は面白かったけどしりすぼみな作品として終わってしまうのか、それだけが心配だった
でも最後の2冊を読んでいる最中にそんな不安は吹っ飛んでしまった。最後の最後の真剣勝負で賭けていたのは、結局のところ世界でもプライドだもなくたった一人の女だった。そして全ての元凶であったタニオはどこまでも純粋な男だった。もちろん中だるみはあったが、タニオの最期の言葉と表情が見られただけでも言うことはないと思う -
Posted by ブクログ
将棋の皮をかぶった、恋愛漫画の極北、32巻。
ついに主人公・菅田健太郎と、受け師・中静そよとの直接対決が開戦。『はじめの一歩』でいえば、一歩と宮田の再戦に相当する、相思相愛の真剣師同士の勝負は、まさかの相矢倉。歴代名人をして最後に指したいといわしめた戦型での対局は、くんずほぐれつの「ほとんどベッドイン」状態に♪
画としては将棋であり、その棋士の凄さを可視化した天使の翼、そして深海へのダイブだったりするのだが、これはもはや究極の官能漫画といっても過言ではない域へ突入。2重の共感覚的表現によるずっしりとした読みごたえ……いやぁ、素晴らしい。
同時並行で進む右角と凛の肉弾的なからみ(笑)しかり、おまけのBLもあったりで、ちょうど26年前のこの日(読書日は4月5日)に解散したBOΦWYの「ホンキー・トンキー・クレイジー」が、読書中ずっと脳内に流れておたことよ。