柴田ヨクサルのレビュー一覧
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購入済み
え?
え?なんか、最高なんだけど。
読んで良かった。絵も好みじゃないし、何で試し読みしてみようと思ったのかすらよく覚えてないんだけど、いいから皆読んでみて。 -
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本当にカオスだ
既刊も、相当だな、と感じたが、この(3)は、更に混沌としている
あくまで、私個人の感覚だけど、漫画に限らず、小説やドラマなど混沌としている作品ってのは、一つ上の漫画家にしか描けない、と思う
カオスを感じながらも、読み手は、その根底に、否定のしようがない面白さを認め、ストーリーやキャラクターの圧に魅了されている
カオスのように見えてカオスじゃない作品ってのは、単に話が混雑しちゃっているだけで、読み手は置き去りなんじゃないだろうか・・・いかん、自分で言ってて、ダメージ喰らった
まぁ、私の自爆はさておき、この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は、三葉とユカリスの結婚式が、いきなり決定し、一葉の妹にして、三葉の姉である二葉が登場して、その強さを見せつけた
どうにか、無事に結婚式が終わったかと思ったら、今度は、ショッカー強盗をかましていた、ロートル武闘派ヤクザの中尾が登場
その中尾が、喧嘩の実力を中途半端もん相手に、確かに示したと思ったら、薬と大金目当ての襲撃を受け、その上、蜘蛛男に遭遇
そんで、殺されちまったかと思ったら、憧れのショッカー戦闘員に改造されるって、これ、カオスって表現するしかないじゃないか
柴田先生の凄い、と言うか、ありきたいじゃないなぁ、と感じさせる部分は、この中尾ってヤクザにも、結構な重いモノを背負わせているトコ
彼がショッカー戦闘員に憧れている「理由」が、ちゃんとあるってのが、私の胸を打った
非情で冷酷な蜘蛛男が、中尾の願いを聞き入れたのは、単なる気まぐれだろう
時間軸は微妙だが、東島たちと戦った後と仮定するなら、自分が消してしまった戦闘員の補充である可能性もある
悪の組織の代表格と言っても良い、ショッカーが、ヤクザとは言え、一人の男の夢を叶え、希望を取り戻させるってのは、実に皮肉だな。しかし、そこが面白い
ショッカー戦闘員にはなれたけど、ショッカー戦闘員らしい悪事が働けなさそうな中尾と、その舎弟らは、これから、どんな日常を送る事になるんだろうか
東島らの活躍と同じくらいに、今後が楽しみだ
二葉さんと良い感じになったら、よりカオスさが濃くなって面白いだろうが、多分、ねぇな
この台詞を引用に選んだのは、迫力が凄いので
顔芸と言っちゃ失礼だけど、これは圧が凄い
柴田先生にしか描けない、女性の顔とリアクションじゃないだろうか、これは
「は!!?」(by島村二葉) -
購入済み
ギャグなんだろうけど
子供の頃の憧れや空想妄想は
いつまでも頭の片隅に残っている
大人という規制を自らに課して理性とかいうアレで押さえつけて気持ちを忘れたフリをしているだけ
それが大人の真実だ
現実となって自分が自分のまま大したリスクもなくその当事者となるチャンスが目の前にあったらどうなるか
涙を堪えられる自信が自分にはない -
Posted by ブクログ
うん、実にカオスが極まってきていて、ますます、面白くなってきた
『スモーキング サベージ』(2)でも書いた事だが、良い漫画ってのは(1)よりも(2)の質が高まっているもの
この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』(2)は、間違いなく、(1)よりもインパクトがある
昭和ライダー好きも、柴田先生のファンも満足できる内容になっている
この(2)では、恋人がショッカーの戦闘員である事に、全く気付いていなかった、鈍感な島村三葉の兄・一葉が参戦してくる
一葉がなりきる、いや、変身するのは、1号と2号のスピリッツを受け継ぐV3
そんな一葉に対し、東島は一歩も引かず、自らの仮面ライダー1号への愛を示す、強烈な拳で
確かに、東島はオッサンだ。しかし、その年齢の分だけ、仮面ライダー1号を尊敬し、仮面ライダー1号になるべく、血反吐を吐くほどの鍛錬を重ね、確かな強さを手に入れた
年上だから、それだけの理由で尊敬できない大人もいるけど、東島ほど中身のあるオッサンなら、素直に敬意を表せる
この作品は、基本的にコメディなのだが、柴田先生が描いているだけあって、当然のように、アクションシーンの熱が半端ない
1号、タックル、V3が、ユカリスの呼び出しを受けて集まったショッカー戦闘員らを、ほぼ一方的に圧倒し、殲滅するくだりは、実に凄かった
それなりに、危ない橋も渡ってきたであろう、ユカリスが恐怖を感じるのも、仕方ないレベルである
ショッカー戦闘員らも、悪の組織の一員であるからには、殺そうとする相手に倒される事も覚悟して、事に臨んでいたんだろうけど、まさか、ここまで強い相手と戦う羽目になるとは思っていなかったんだろうな
しかも、証拠隠滅で、クモ怪人に消されちゃうんだから、とことん、哀れだ
個人的に、この(2)の見所は、前記の1号vsV3、即席ライダーチームvsショッカー戦闘員ではなく、1号vsクモ怪人
怪人だけあって、戦闘員よりも、その実力は凄まじい。鍛えているからこそ、野生の獣に近い生存本能が、危険信号を出すレベル
それでも、1号に変身したからには、敵から逃げる、はない
果敢に立ち向かい、強烈な一撃を見舞って、クモ怪人を撤退させた東島は、また一歩、本物へ近づいたな
次巻では、クモ怪人を倒すかもしれないぞ
この台詞を引用に選んだのは、これまた、柴田イズムを感じるものなので
時代錯誤、と言われるレベルの発言なのは、まず、間違いない
しかし、一葉の濃い顔と、ありえない状況ゆえの緊張、そして、柴田先生の信念も相まってか、読み手は「そうなのか」と納得しそうになる
(なりきり)仮面ライダーたちと、ショッカーの戦いもそうだが、同じくらい、三葉とユカリスの恋物語も、どうなっていくか、注目だ
「男と女が一緒にいるって事は、結婚したいって事だろ」(by島村一葉) -
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カオス、ってこういう事か、そう、しみじみと噛み締める、この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』を読んで
漫画版『仮面ライダークウガ』、『風都探偵』も、仮面ライダー系の作品として上の上であるし、講談社キャラクター文庫から発刊されている、平成仮面ライダーの小説版も読み応えが凄い
それらの作品に負けないくらい、この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』は熱くて、厚い
あえて、ファンにだけ理解できる言い方をするなら、柴田イズムが凝縮されている、この作品には
村枝賢一先生の、『仮面ライダーSPIRIS』にも、村枝先生の、仮面ライダーに対するリスペクトが詰まり、なおかつ、村枝先生らしさが盛り込まれているが、それに劣っちゃいない
タイトルからして、出オチ感があると言うか、読み手に混乱を強いるが、いざ、読んでみると、主人公の個性とストーリーの激しい展開、キャラたちの動きに、ただただ、圧倒される
私も、漫画版『仮面ライダークウガ』と『風都探偵』、ついでに言えば、『仮面ライダージオウ』の感想をマメに書くくらいには、仮面ライダー好きではあるが、己のレベルの低さを痛感させられた
仮面ライダー好きを名乗るのであれば、これくらいしなきゃいけないのかもしれない、本来ならば
何かへの愛を、身一つで極め、人生を捧げるって、こういう事なのか、と読み手に思い知らせられる圧は、柴田先生だからこそ出せるんだろう
これまでの代表作で培ってきた全てを、この『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』に注ぎ込み、なおかつ、更に己を高めたい、その気概がビンビンだ
仮面ライダーになりたくて、かなり強くなった男、「タックルは死んでない」と言う“真実”を貫く為に努力を重ねてきた女
「ごっこ」をするつもりがない二人の前に出現したのは、ある意味、仮面ライダーは、コイツらがいなきゃ始まらない、と言っても過言じゃない、本物の悪の象徴たるショッカー
果たして、彼らの努力と本気は、マヂモンの怪人にも通用するのか、楽しみだ
この台詞を引用に選んだのは、有無を言わせぬ凄味があるので
これこそが、仮面ライダー、と言い切っても良いくらいじゃないだろうか
「い・・・いくぞ、ショッカー!!!!と・・・とう、ライダああああああああああああキィ――――――ック!!!!」(by東島丹三郎) -
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ついに、カッパイ、カムバック!!
この時をどんだけ待ったかッ
カッパイが表紙をドーンと独占している、この(3)を書店で手に取った時は、本当にテンションが上がった
だが、柴田先生は容赦ない
本編を読み終わった後に、裏表紙を見たら、もっと、「ウオオオオ」って気持ちになる
私は自室で読んでいるから問題ないけど、もしも、この(3)を電車内や漫画喫茶で読んだら、絶対に注意されるから気を付けて欲しい
プロレスには華々しい技が色々とあるけど、基本的な技で、観客を魅せ、昂ぶらせるのはラリアットなんじゃないだろうか
実際、史上最強のエースであるオカダ・カズチカ選手の、最強必殺技である「レイン・メーカー」も、基本のラリアットを昇華させている訳だし
妖怪好きとしても、バトル漫画好きでも、プロレス好きでも、この河童vs鬼女の対戦は、否応なしに期待が膨らむ。それこそ、カッパイの爆乳くらいに
人間相手にハンデをつけて、ずっと戦ってきた分、カッパイは良い意味で、フラストレーションが蓄積している
それを思う存分ぶつけて、全力以上を出しても構わない相手がやってきてくれたのだ、カッパイの闘魂は最高に燃え盛るさ
先手を見事に取ったのは、カッパイ。しかし、鬼女だって、やられっぱなしじゃいないだろう
この武闘派ガールズバトルは、凄まじい熱戦になりそうだ
カッパイが、どんなフィニッシュを決めるのか、楽しみでしょうがない
もちろん、この(3)でも、巫子とシンの恋模様も、甘酸っぱい進展を魅せている
しっかし、ほんとにキスシーン連発で、何度見ても、コッチが赤面しちゃう
柴田先生は腹筋を描かせたら、凄い漫画家であるけど、接吻も結構、コアだ
鬼女はカッパイが獲得したわけだし、側近っぽい鬼二匹は、巫子とシンで一緒に倒すんじゃないかな? そう、ラヴパワァァァで
あと、「ブッ」と噴いてしまったのが、105pだ
これは結構、インパクトがある
私と同じく、週刊ヤングジャンプを読んでいた人間なら、きっと、驚くと同時に、嬉しくなっただろう
大型ショッピングモールで、ここまでの人数を集められるほど、“彼女”達は頑張ってきたんだな、と
しかし、そんなチャンスの場で、妖怪の起こした暴動に巻き込まれるんだから、とことん、トラブルの星に愛されている
まぁ、“彼女”達なら、このピンチもチャンスに変えそうだ
ナメクジ程度じゃ、カワイイは止められんよ
この台詞を引用に選んだのは、シンの半端なさが如実に出ているようなので
シンプルに、凄え、としか呟けん
日頃の努力も桁違いなんだろうけど、それ以上に、巫子への愛が力を生んだに違いない
寿司に目が眩んでいた事もあったろうが、鎖子はシンをナメてたな
しかし、保健室の先生が戻ってきて、ありえない壊れ方をしているベッドを見たら、腰抜かすんじゃないか? -
Posted by ブクログ
ほんと、この『カイテンワン』のジャンルが何なのか、迷う
ただ、自信を持って断言できるのは、グッと来る良い漫画であるってこと
ぶっちゃけ、それさえ確信できていれば、特に問題ない、読むうえで
妖怪も友情もバトルもラブコメも、ついでに、百合まで混ざっているごった煮になっていても、何ら気にならない
ある意味、柴田先生らしい作品であるから、柴田系と表現すべきなのかもしれない
女の子が強い、ってのも特徴だろう、柴田系の
トリオはそれぞれ、自分の能力を特訓で成長させているけど、最も強くなったのは、やはり、ミコだろう
彼女の“夢捕縛人(ドリームキャッチャー)”は、チート級の能力だ
しかし、それを活かしきれるだけの肉体性能が、かつての彼女にはなかった
動きをしっかりと止めた上で触れる事が出来なければ、折角の能力も役に立たない
だから、ミコはとことん、自らを鍛えた、体も技も心も、そして、闘魂も
そろそろ、人外の域に入りつつあるミコに、シンが惹かれるのも、何となく理解できる
人並み外れているって意味では、どっちも同じだもんな
前作の『妖怪番長』と、この『カイテンワン』を読んでいる人間だって、この(2)の表紙を見たら、目が点になってしまうのは間違いない
ヒロインが、自分に恋心を全力でぶつけてくる男子を、顔面の形が変わるほどの全力で蹴り飛ばしている表紙なんて、史上初じゃないだろうか
パッと見は、男の方が嫌われているのか、と思ってしまいそうだが、そうでもなさそうである
まぁ、こんだけ、何度もキスされて、幾度も愛の告白されてりゃ、勢いに押されて、相手を好きになってしまう可能性も否定できない
暑苦しさが度を過ぎている事と、常識がない事が悪目立ちこそしているけど、シンは漢気もあるし、イケメン、何より、腕っ節が強いから、妖怪戦で足手纏いにはならない
十分に、ミコが背中を預けられる逸材だ
しかし、恋には障害がつきもの。彼の場合、年齢云々よりも、ミコデレがヤバいレベルまで達していて、なおも先に行こうとしているサコだ
面白い恋愛漫画には三角関係がお約束だけど、サコの手強さは天を仰ぎたくなる
良い意味でバカ、なおかつ、ミコへの気持ちが揺らいだりしない、脳筋どころかバトル脳のシンにとっちゃ、ミコと結ばれるために、サコへ挑む気概は充分この二人の、ミコを懸けた勝負は、凄まじいものになりそうだ
また、懐かしいキャラや、新手のキャラも次々に登場しているので、実に(3)が楽しみ
この回で、特にお勧めなのは、第13話「結婚しようよ」だ
シンがミコを守る為に、トイレで化け猫と戦って勝って、その勢いで、求婚して逃げられる、何だ、これ、忙しすぎるだろ。でも、この読み手を休ませない展開が最高なのだ
この台詞を引用に選んだのは、気圧され気味に納得してしまったので。いや、ねぇよ、と突っ込まれるかも知れないが、三人の中で、ココが最も、常識人じゃないかな、と私は思っている
彼女に良識を与えているのは、「同性愛」を表現する事に対しての矜持じゃないだろうか。「同性愛」に対して、自分なりの、他人に理解されなくてもいいけど、決して曲げる気の無い解釈があるからこそ、周りがよく見えるし、適切な助言とサポートも出来る
ココの場合、恋人が出来る可能性は割と低そうだけど、馬の合うアシスタントかつ同志の腐男子が登場するんじゃないかな、今後 -
Posted by ブクログ
一言で表現するなら、ごんぶと、だな、この『カイテンワン』は
ぶっちゃけ、帯で藤島康介先生がコメントを書くのは反則じゃね、と思ってしまう。プロに、ここまで魅力を端的かつストレートに表現されてしまったら、素人としちゃお手上げである
超一流は、超一流を知るってことか。そうなると、藤島先生の『トップウGP』(3)の帯に、柴田先生のコメントが載ると期待してもいいのだろうな。柴田先生は不義理をしない、と信じている
ただ、何もしないってのは、何か、こう、悔しいので、感想を書く事にした
藤島先生の推薦コメントに勝てる、と思えるほど、調子には乗れないが、やれるだけはやってみよう
この『カイテンワン』は、前作の『妖怪番長』の正統続編と受け止めている、私は
三人のヒロインは健在ではあるが、今回の主役は表紙をまるっと支配している男子高校生、木場シンだろう
最強の人間兵器である木場ヤスオの弟ってだけでも、読み手はギョッとしたってのに、まさか、妖怪との戦闘より先に、ラブコメ旋風が巻き起こされるとは予想もしていなかった
それでいて、アクションシーンも激熱なのだから、ほんと、柴田先生は容赦ないって話だ
兄・ヤスオと比較すると、さすがに粗が多いにしろ、ポテンシャルを見れば、兄以上じゃないだろうか、シン。やっぱ、愛の力で覚醒するのかね、これから
ただ、ライバルが鎖子が立ちはだかるとなると、シンは冗談抜きで、命懸けで恋路を全力疾走する必要があるな
また、今回は異能を持っている者がクラスメイトなので、彼らとの連携も、今後、楽しみにしたい
そんで、何より、『妖怪番長』で共闘した仲間たちの再登場があるのか、そこも大事だ
お勧めの回は、当然、第3話「決着・・・・・そして」だ。巫子に実力で勝ち、降参を引き出した上、ファーストキスまで貰っちゃうシン、男だねぇ。そんなシンを殴り飛ばす鎖子、愛かねぇ
この台詞を引用に選んだのは、木場シン、とんでもねぇな、と同じ男として唸るしかなかったので。この状況で、愛の告白って、並みの神経じゃないぞ -
Posted by ブクログ
殿堂入り、ありがとうございます!!
それだけに、この(7)が完結巻ってことに、ショックが振り切れ過ぎて、人間としての皮が内側から弾け飛んで、鬼にでも変化してしまいそう
予想外の急展開で、決着が付いてしまったなぁ
柴田先生の作品を初期から読んでいる、ガチのファンなら、「この先生らしい」と自然に受け入れられるんだろうが、私はYJに連載されていた『ハチワンダイバー』で、柴田先生のファンにならせてもらった口だから、結構、凹んだ
ただ、急展開にしても、しっかり、読み手を満足させる質になっているあたり、柴田先生、スゴいなぁ、と感じ入る
人間と妖怪の共闘チームvs妖怪のガチンコ戦争は、ついに、クライマックス
満を持して、黒天狗サイドのラスボスが登場したが、まさかの正体だった。さすがに、口があんぐりと開いてしまった
白天狗を滅ぼし、人間界にも侵略を開始しようとしていたのは、サキさんとトビの母親。しかも、元は人間で、アイドルだったって・・・柴田先生、ちょい攻め過ぎ。こっちの息が切れちゃいそうっす
何故に、アイドル?とは不思議に感じなかった。恐らく、『プリマックス』の影響だろうな
アイドルとしての道を諦めずに、30年間ずっと努力し続け、妖怪の域に達した「本物」と言えるカマチさんのような人もいれば、このミハルみたいに自分と世界のズレに嫌気が差し、死を選ぼうとした挙句に、妖怪に変化しちゃうタイプもいる。ほんと、アイドルってのは千差万別だな
この手のアクションバトルで、親子・兄弟対決は外せない
サキさんたち、白天狗だけだったら、間違いなく敗北、全滅だっただろうけど、彼女らには心強い人間の仲間がいる
人間が善、それに協力する妖怪も善、敵対する妖怪は悪って決めつける訳ではない。極端な話、善と相対するのは悪ではなく、異なる信念を持つ善だ
黒天狗らの行動は、人間の常識で考えると「悪」なのかも知れないが、彼らは彼らで、野望を成就すべく、全力を尽くしているだけだ
しかし、その信念が自分たちと仲間、無関係の一般人の生命を脅かす以上は、黙って見ている訳にもいかない。相手に事情があるのも承知で叩き潰さんとするのだから、見様に因っちゃ、これもまた、「悪」だ
と言う、ゴチャゴチャとした理屈すら吹っ飛ばすくらい、柴田先生のバトルは熱いから好きだ
夢の中でラスボスを倒した以上、この『妖怪番長』でナンバー1は巫子なのは、間違いない。どんなに絶体絶命な状況でも、目の前にあるドアから逃げず、自分の役目を全うした強さは、実にカッコいい。正に番長だ
その一方で、最強なのは、やっぱ、木場先生だよなぁ、と思う自分もいる
連戦で疲れ、動揺もあったにしろ、サキさんとトビを撃破したハネツグを真っ向勝負で倒す、確固たる実力。人間兵器、コードネーム「回天」の名に恥じぬ強さと勝ち方。木場先生とハネツグの間にゃ、素質や努力じゃ、どうにもならない壁ないしは差があったな
強い個がいくつも集まり、繋がり合い、力を高め合うからこそ、どんなピンチも突破できる。爪も牙も持たぬ人間が繁栄しているのは、各々の自己研鑽に加えて、互いの強さを認めて取り合った手を離さずに輪を作ってきたからだ。もし、その輪を自分らから切って滅びるようなら、それはそれで自業自得だろう
大きな戦いを勝利し、一つの自信を得た巫子、鎖子、弧子の三人娘
そんな彼女らも成長し、来るであろう次の戦いに向け、今日も訓練に余念がないのだろう
いつの日か、また、彼女らと再会したいもんだ
それまでは、柴田先生の新連載、『カイテンワン』を読んで待つとしよう
これ、一体、どんな内容なんだろう?まぁ、激熱であるのは間違いなさそうだな
この台詞を引用に選んだのは、ガッツーンと響いたので。人間、「逃げる」って選択肢を、恥を掻いてでも選ばなきゃならない時がある。それは、別に非難される事ではない。ただ、人生には、性別も年齢も関係なく、その場から一歩でも逃げたら、それまで積み上げてきたモノが一瞬で崩れてしまう、そんな状況がある。そんな時、「逃げない」奴は、理屈抜きでかっこいい -
Posted by ブクログ
ついに完結巻!!最後まで、感想を書けて良かったッッ
行きつけの本屋に一冊しかなくて、かなり焦った。しかし、ラストを手に入れられたのは、私のファンとしての愛が深いからだろうか?
リアルタイムで読んでいて、毎週、感想を熱く書かせてもらっていても、コミックスを読むと、感動と歓喜、興奮が褪せることなく押し寄せてくる。むしろ、一気に読む事で、面白さの奔流は勢いが増し、一層に好感度が高まった
文句なし、満場一致で殿堂入り!!
最初から最後まで、この『プリマックス』に詰め込まれていたのは、正真正銘、本気、真剣、全力、真実な“カワイイ”だけだった
この“カワイイ”ってのは、単なる恰好や容姿、動作の話じゃない
まぁ、ざっくりな表現になるが、自分の成りたい自分に成る、それが“カワイイ”だ。自分らしく生きる、自分の力で道を伸ばし、自分の世界を広げていく、これが“カワイイ”だ
“カワイイ”には、男も女も、年齢も、立場も関係なく、誰の心にもあり、誰だってやる気さえあれば、カワイクなれる、と先生らは言いたかったのだろう、そう、私は受け取った
正解とかは関係ないし、先生らに褒められたい訳でもない。この『プリマックス』を読んで、そう思え、これからも信じられるのが、私にとって大事なのだ
アイドルとして人気を得ていく、のではなく、人間としてどこまで成長できるか、そんな熱い青春コメディだった、一貫して
その芯を根元で、しっかり支えていたのが、恋物語だった、と私は確信している
“カワイイ”者が“カワイイ”者を好きになり、相思相愛と成り、魂で繋がる、本物かはともかくとして、美しいラヴだ
モン太とニーサン先輩、竹雄とツグミは先巻までに恋人同士になっていた。なので、この最終巻で、ツバメ、ワルコ、月子の三角関係にも、一応の決着がついており、ホッとした。一体、どこに着地したのか、それは皆さんの目で確認してほしい
また、もう一つ、白黒がハッキリしたのが、空子vs銀河子の姉妹対決。空子はエグく、容赦なく、強靭だった。しかし、最終的に勝者となったのは、妹の銀河子だった
自分こそが「正しい」と思い込み、自分以外が目立つ事を認めず、他人の力は借りるのではなく利用するものと考え、自分は他人を駒として動かす立場と疑ってもいない、何より、“カワイイ”が響かない心を持ってしまった空子には、きっと理解できないだろうな、何で、自分が空子に完全敗北を喫してしまったか
銀河子が空子に勝てた理由は、たった一つ、シンプルなもの、それは愛の力
愛の力で覚醒した者に、敵はないのだ
今現在、YJは『うらたろう』、『妖怪少女-モンスガ-』、『銀河英雄伝説』と言った名作が揃っており、青年誌としての質は、『プリマックス』が最終回を迎えた後も、極端に落ちちゃいない
ただ、ファンとしちゃ、やっぱり、この黄金タッグに戻ってきてほしい。できりゃ、この最高なんか、簡単に超える第二部を読みたい。日本のアイドルの頂点に立ったプリマックスだけど、まだまだ、認知度は十分じゃない。しかも、世界には怪物級の“カワイイ”がいるかもしれない。アイサキアオを筆頭にした、そんなハイレベルなライバルと真っ向から“カワイイ”で戦い、より成長していくストーリーを読みたい。もちろん、面々の恋模様がどうなるか、も気になる。相手しか見えていないモン太とニーサン先輩はともかく、事実上、カップルを通り越して夫婦になったようなもんである竹雄とツグミにゃ、これから、問題が襲ってくるだろう。二人なら大丈夫、と根拠なく信じられるからこそ、そこがファンとしちゃ見たいのだ
どの回も“カワイイ”しかなかったが、とびっきりに“カワイイ”だったのは、#96「オンリーカワイイ」だった。定義は色々だろうが、アイドルとファンの心が一分の狂いもなく一致、重なってこそ、最高のステージだろう
この台詞を引用に選んだのは、ズギャアアアアン、と貫かれたからだ。力あるコトバってのは、こういうものか。最終巻で、プリマックスのメンバーではなく、この人の名言を挙げて、ファンとして恥ずかしくないのか、と詰られても気にならないほど。むしろ、これこそが『プリマックス』って最高の漫画を端的に伝えている、と言い返したい。人間、何にでもなれるし、何でもできる。“カワイイ”があれば、どこにだって行ける!! -
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個々の好みはあるだろうけど、私はこの(6)が最も面白い、いや、熱い巻として推したい。最も面白い、これで選ぶとなると、恐らく、最終巻になりそうだし
熱い、そう感じる理由は、この(6)が、とことんバトル一色だからだ
先の巻から続いていたカッパイ&百騎蝦蟇の即席コンビvs妖喰怪魚の水中戦に、洞窟土竜vs洞窟土竜の同属戦、サキさんvs鎌鼬の風使い最強を決める斬撃戦、そして、人間兵器のタイマン
これで胸が熱くならなかったら、漫画読みはやってられない
何歳になろうとも、男ってのはバトルに興奮し、ハイレベルな攻防に息が止まり、手に汗握り、声援を送り、主人公らが勝てばガッツポーズを決めてしまう
これまでのように、一巻丸々を使って、一つの対戦が描かれている訳じゃない。だからと言って、一戦の質が落ちている訳じゃなく、むしろ、凝縮された事で熱さが純度を増しているように、私は感じた
どの対戦カードもベストだが、最高だったのは、何と言っても、木場先生と14歳の少女型人間兵器の一騎打ちだ
そもそも、人間兵器の設定からして、厨二臭く、柴田先生らしいな、と思う
人間の兵器だからこそ、敵の首魁を討つって目的以前に、自分こそが最強ってコトを証明したがる少女のやる気は実にバトル漫画らしい。そんな彼女に倒された仲間のため、黒天狗を倒すため、何より、己の誇りを貫かんと木場先生もちょっとマジになる
少女は実に強かった。女子プロレスラーゆえにタフネスなカッパイですらKOしたのだから。しかし、若さが出てしまったのが敗因だろうな
敵を倒すのに、ド派手な必殺技はいらない。必要最低限のモーションと、最適の威力さえ攻撃に宿っていれば、敵は無力化できる。実力っつーより、場数と経験数だな、勝ちと負けを分けたのは
果たして、少女は素直に負けを認め、仲間になってくれるのかね?っつーか、それ以前に生きてる?
オマケ漫画に対しちゃ、ノーコメント・・・って訳にもいかないだろうから、一つだけ。これはセクシーではなく、セクスィーだな、うん
この台詞を引用に選んだのは、熱くなった木場先生のカッコ良さが出ているな、と私は思ったので。その場にあった最高の動きをするための準備が出来る、それも強い男の条件ではなかろうか。確かに、パンツまで脱いでしまったら、デカいもんがブラブラして戦いづらいよな。カッパイやサキさんは「ひゃっほー」しそうだけど、相手は14歳の女の子だし、観衆の中には小学生もいるしな -
Posted by ブクログ
普段、単行本の感想は読んでから、間を置いて書くようにしている
他の感想書きの方なら察してくれるかも知れないが、自分の中で感動と衝撃を反芻しつつ、書きたい事を整理したいからだ
しかし、この『プリマックス(9)』は、すぐに書く事にした
最終巻が来月に出てしまうってのも理由だが、何より、この胸の底から湧き上がってくる衝動は抑えきれそうにない。書きたい、と思った時に書く、それが大事。簡素で拙くなってしまうかも知れないけど、変に飾ると、言いたい事が伝わらなくなってしまう事もある
前巻の表紙について、やや、表紙詐欺感があると書いたが、今巻にはない。「なるほど、こうきたか」とファンは納得しただろう
アイドル大戦がストーリーのメイン戦場であるから、出場者が飾ってもおかしくない
ただなぁ、見た目こそ華やかなんだが、本編っつーか、アイドル大戦は、かっなりエグい。漫画とは言え、アイドルにこんな事させちゃって大丈夫か!?と思うレベルの戦いが繰り広げられている
良くも悪くも、出場者は本気で他のアイドルを蹴落とし、勝ちを掴もうとしている
五人体制となったプリマックスは、そんなアイドル達に勝てるのか!?
ネオ・プリマックスの前に立ちはだかるアイドルの中でも、特に強力なのは、松野月子率いるクレッセントムーン、そして、ワルコのプロデュースにより、超成長どころか大覚醒したアイサキアオ。圧の違うオーラを纏う、本物以上のアイドルに宣戦布告され、五人のシンクロ率は更に高まっていく!!
そんなガチンコのアイドル大戦も、この(9)の見物だが、それと同じくらい、ストーリーに厚みを生んでいるのは、各キャラの恋愛模様
モン太とニーサン先輩、竹雄とツグミちゃん、この2ペアはイチャイチャしているのを見ていて幸せな気分になれる
その一方で、ツバメとワルコと月子、この個性強すぎな三人の関係も、どうなるんだ、と気になってしまう
もう、お前ら、付き合っちゃえよ、と思うくらいの距離感であるツバメとワルコ、それでいて、悪女としての矜持なのか、素直になりきれないワルコの足掻きは実にカワイイ。そんな二人の仲を邪魔する月子の行動にも、カワイイがある。果たして、どんな決着となるのだろうか・・・まぁ、身も蓋もないけど、リアルタイムで読んでる私は知っている
この(9)も、全ての話にカワイイが凝縮されており、甲乙つけがたい。その中でも、私が滾ったのは、#78「ライフ イズ カワイイ」だ。竹雄が、これまで以上に漢を魅せた、これだけで、竹雄とツグミちゃんの仲を祝福してくれるファンは理解してくれるだろう。竹雄がメインとなる回の中でも、特に人気が高そうだ、と個人的には思った
何だかんだで、竹雄も青春を全力で楽しみたい男子高校生。彼は家庭環境が特殊過ぎて、自分には現在を楽しみ、明るい未来を想像していけない、と己を律してきた。それなのに、今の自分は現実から逃避し、暗い未来から目を逸らしてしまっている
板挟みとなって苦しむ竹雄のありがままを受け入れ、必死になる彼を傍で全力で支える、と断言したツグミちゃん、本当に良い女。こんな最高の女性は自分にはもったいない、でも、もう、自分に嘘を吐かない、だから、彼女の人生も背負う覚悟を持って、竹雄は求婚する
世に多くの恋愛漫画があり、プロポーズのシーンもあるだろうが、ここまで血が湧くのは、『プリマックス』くらいだろう
こんだけ、#78について熱く語っておいてなんだが、オマケ漫画、これに関しちゃ、どう言っていいのか分からないくらいの衝撃があった
ニーサン先輩が、常識を振り切っているのは百も承知だが、何か、非常識の先にすら行ってないか?
この台詞を引用に選んだのは、ブワッと来たので。松野月子の覚悟を見た、と言い換えてもいい。既に、高い次元にいるのに、更なる高みを目指す彼女は、自分の限界を突き破るために、あえて、己が考える最低の行為に走る。自己嫌悪はしないに越した事はないのだけど、月子の背中を目の当りにすると、人間が壁を突き破るのに必要なハンマーになるのかも、と思ってしまう。自分を嫌いになりたくない、ファンに嫌われたくない、好きな人に好きになって貰いたい、だから、いつでも、どこでも、最高の自分でいようと努力する、か -
Posted by ブクログ
ほんと、これを言うのは今更だよなぁ、と思いはするのだが、言っておこうか
『プリマックス』、特に、この(8)は今まで以上に表紙詐欺感があるよな。もちろん、イイ意味で。未読の方を騙す影響力では、それこそ、涼川りん先生の『あそびあそばせ』に負けちゃいない。ただ、どちらも読んでいる身としては、漫画の質で勝っているのは、こちら、『プリマックス』と断言できる
リアルタイムで読んでいる私みたいなファンは表紙を見ても、「(8)はこう来たか」と嬉しくなる程度だろうが、単行本派のファンは「誰だ、モン太の隣にいる美女!?」と度肝を抜かされたに違いなく、未読の漫画読みに関しちゃ、「百合恋愛モノ?」と勘違いしただろうなぁ
この(8)は、序盤こそ、経験値豊かなカマチさんが場を支配している感があるも、通して読むと、各キャラの恋愛が進展を見せている、と分かる
ネタバレってほどでもないので、表紙でモン太と好い雰囲気を作っている、この美女の正体をバラそうと思う。彼女、いや、彼はニーサン先輩である。そう、かつて、モン太らプリマックスの正体を知り、女装を止めさせようとするも、本気の姿を目の当りにさせられ、考え方を一変。そんな彼はモン太からのプレゼントで「カワイイ」の沼に沈んだ
やっぱり、一味違う男は「カワイイ」を極めるのも本気だな、と感心するほど高い女装のクオリティ
しかし、そんだけで妥協しないのが、柴田先生と蒼木先生
まさか、モン太とLOVEになるとは、リアルタイムで読んでいた私も驚いた。しかも、女装状態でないと両想いにならないってのが斬新っつーか、ぶっ飛んでいるっつーか、まぁ、柴田イズムが炸裂している
ともあれ、好き合っている二人の邪魔をすれば馬に蹴られるどころか、ニーサン先輩のタックルを喰らっちゃいそうなので、ここは「この二人の関係は何て表現すべきなんだ?」って疑問はグッと飲み込み、祝福しよう
そんな漢気溢れるニーサン先輩が成り行きで、プリマックスの新メンバー宣言をした一方で、竹雄とツグミの恋路は大きな動きを見せてくれる
男と女だからマトモな恋愛と思うなかれ。ツグミちゃんは、ツバメの妹だけあって、中々に個性的。ヤンデレって訳じゃないんだろうけど、一途さが極まってるっつーか、妄想力の高さが実行力に繋がっている
そんな可愛さに加え、親友・ツバメの策略(笑)も相まって、ついに竹雄はツバメちゃんと気持ちが通じ合う。そこで、円満に行くかと思いきや、流血沙汰になるのが、この『プリマックス』
アイドル活動も全力、恋愛も本気、正に青春ッッッ
応援したくなるカップルが成立していく中、どうなるか気になるトコが、ツバメとワルコ、そして、月子の三角関係。見る感じ、ツバメとワルコはお似合いだけど、月子も手段を選ばないタイプなので、どう転ぶかは分からない(もっとも、リアルタイムで読んでるから、今後の展開は判っちゃいるんだけども)
どの回も最高だが、やっぱ、私としちゃ、(8)で特に激推ししたいのは、#76「カワイイノックアウト」だ。こんな最高な告白シーン、王道少女マンガでも、そうそうないぜッッ
この台詞を引用に選んだのは、男の魂の叫びだからだ。これで、『プリマックス』の良さが伝わってくれる、と信じたい。おっぱいは、そこにあるだけで尊い・・・ -
Posted by ブクログ
こ、これは表紙詐欺っつーんじゃないんだろうか
けど、愛の魔法が溶けた蒲池さんが表紙を飾っていたら、それこそ、ワルコが表紙を飾っていた(4)より買うのを、私らファンでも躊躇ってしまっただろうな、とは思う
柴田先生の中で、譲れない「アイドル像」を蒲池さんに見た気がする
昨今のアイドルを下に見ている訳ではないんだろうが、それでも、モノ申したい事があるからこそ、蒲池さんのような強烈なキャラが、柴田先生の中から生まれたに違いない
真に迫る幻覚を生じさせる、カワイイってのは、つくづく、凄まじい、と戦慄した事で改めて、この『プリマックス』に惚れ直した
YJで毎週、読んでいても、単行本で一気読みすると、気付かなかった面白さが見えてくる。本当に面白い漫画ってのは、そういうもんだろう
この(7)で、トラウマ級のインパクトを読み手に与えているのは、誰でもない蒲池さんではあるが、そこだけじゃないのが、『プリマックス』
プリマックスがカワイさを補強しながら成長していくメインのストーリーを、各キャラの恋愛模様も丁寧に展開させていくからこそ、読み手の興味は褪せないのだ
ラブコメの面に甘酸っぱさを生み出しているのは、やはり、蒼木先生の絵柄
ホント、申し訳ないけど、柴田先生の絵柄じゃ、面白くないとは言わんけど、男臭さが増しちゃって、カワイイが半減してしまっただろう
個人的には、やっぱ、竹雄とツグミを応援している。少しばかり物騒な面もあるけど、竹雄に対するツグミのピュアな恋心には、エールを贈りたくなる。妹をサポートするツバメの兄らしさもグッとくる
そんなツバメとワルコ、この二人はややこしい。両片思いってほどでもないんだが、ここに月子が加わると、仁義なき三角関係が成立し、読み手をハラハラ&ワクワクさせてくれる
とことん、読み手を惹き込むのが上手いんだよなあ、柴田先生も蒼木先生も
この(7)で強く印象に残った回は、#61「怪奇カワイイ」だ。怪奇とカワイイは両立するんだろうか、ってツッコミはあえて、脇に避けたい
これもある意味、正しい「人間椅子」だよな
ツグミが詞を作れるほど、幸せな気分に浸れたようで良かった、良かった。まぁ、気絶させられた上、起き抜けに心臓が止まるような状況に置かれた竹雄に対しちゃ、「おつかれ」としか言えん。据え膳食わぬは男の恥と言ったもんだが、さすがに、このシチュじゃ、竹雄でなくても逃げちゃうだろうな
この台詞を引用に選んだのは、他の巻で挙げたモノと同じように柴田イズムを肌に感じたから。お金の大切さをシビアに説きつつも、青春には、それを上回るモノがある、と断言している。改めて、竹雄にシビれた -
Posted by ブクログ
vs黒天狗戦のハイテンションは、まだまだ収まりそうもない
人間でも、妖怪でも、一回、エンジンに火が入ったお姉さんってのは、言いようのない怖さを醸すもんだ
生まれて初めて、本気を出し、熱い戦いを展開した弟・トビと引き分けとなり、戦略的撤退したハネツグを追うサキさん
トビとの戦いで満身創痍でなきゃ、十分に善戦が出来ただろうが、弟をボロボロにされた怒りを通り越して、戦う事を楽しみ出しちゃっているサキさん相手じゃ防戦一方どころか、幻術と仲間を犠牲にする事で逃げるしかない
もちろん、そのまま逃亡を許すサキさんじゃない
黒天狗の本拠地を見つけ出したサキさん。見張りに発見される、と言うカワイイうっかりも起こすトコが、また魅力的
このまま突入か、と思いきや、死体や骸骨を不思議な鐘の音で操る新たなる妖怪・蘇生鐘が登場
一人では体力が尽きぬ屍の大群相手じゃジリ貧だと察し、サキさん、潔く撤退
戻るなり、全員で今すぐ本拠地を叩きに行こうとするサキさんを、先生が諫める。冷ややかな正論を真正面からかけられ、熱くなっていたサキさんもクールダウン
突入作戦を二日後と決め、各々は体力の回復に勤しむ。そんな中でも、柴田先生は読み手へサービスしてくれる
あるかねぇ、カッパイとトビのラヴw
再び、黒天狗への本拠地へ向かった白天狗チームの行く手を阻むは、蘇生鐘
骸骨兵の大群を仲間に任せ、相対するは巫子
入った「夢の世界」で彼女が視た、蘇生鐘の秘密
大切な主を守れなかった悔しさから、ただの石臼は手と足を得て妖怪となった。そして、悔恨を幾度も経験する辛さから、音で死体を操る能力を得たのか
巫子の良い所は、敵の事情に同情の念を覚え、負の連鎖を断つべく、全力を尽くせるトコだろうな
夢の中で巫子に長年の後悔を断って貰い、蘇生鐘は動きを止める。やっと、彼(?)は主と共に安らかな眠りに付けるのだろう
強敵を下し、更に歩を進めた一同を、今度は巨大な湖が阻む。当然、ただの湖な訳がなく、怪魚の棲み処のようだ
先の戦いで活躍が今イチだったカッパイ、水中戦は独壇場となるのか?!
ここまで、(5)の魅力を、自分なりに熱く語ったけれど、この巻の見所は正直、本編よりオマケ漫画だろう
柴田先生が描いた、大きなお風呂での水泳レースの様子も面白かったが、何と言っても、『3×3EYES』シリーズの高田裕三先生との合作は最高だった
巨乳と巨乳に挟まれたい、それは男の夢。そう思う私は、柴田先生と高田先生を「べーすけ」と詰れない
この台詞を引用に選んだのは、これぞ、柴田作品、と感じたので。この状況じゃ、これしか出ないだろう。この叫びには、深いも浅いもなく、本当が出ている