今泉敦子のレビュー一覧
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ファンタジーを読みたい気分で、そういえばお気に入りの創元社のツイッターでなんか魔法なんとかシリーズって見たことあるな…と思い手に取った。
20年ほど前の話だけど、これぞアメリカという語り口をぎゅうぎゅうに詰め込んでいて、もうアメリカすぎて面白い。ジョークや行動のどれもがアメリカの煮凝り。
あることに怒った主人公が、その怒りをぶつけるためにオフィスを闊歩するとき「ハリケーン・ケイティの襲来よ」と書いていたのおもろすぎる、全然わからないユーモアすぎて…
でも全てがアメリカ的なので深く考えずに読めて楽しかったし、物語も魔法が全く使えない主人公が魔法回に飛び込むというちょっと意外な設定だった。読む -
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Posted by ブクログ
今日はルーシーと親友のドーンの16歳の誕生日。ずっと一緒に祝ってきたのに、今年に限ってドーンは育ての親である三人のおばさんに、誕生日に家から出ることを禁止されたのだ。誕生日だというのにドーンとも会えずさえないルーシーは、ひとりで歩いているとき、奇妙な騎馬の男たちに拉致される。巨大な光る門を通って着いたのは、まるでおとぎ話の世界だった・・・。
ルーシーとドーンの場面が交互に来るのでちょっともどかしい感じになる。もう少しまとめた方が読みやすいかな。
おとぎ話の世界に誘拐されるルーシーだけど、文字通り王子様みたいな騎士がやってきて守ってくれるもんだから、逃避行なんだけど何だかうきうきしちゃうところ -
Posted by ブクログ
ネタバレ後半、割と読むのが苦痛だった。
ここまでシリーズを読む中で、私自身がケイティのことを友達の様に思っていた分、マルシアとジェンマがケイティに冷たくするシーンは堪えた。結局、誤解は解けるものの、オーウェンの誘いよりも先約の女友達の約束を優先するくらい、友達想いで義理堅いケイティが誤解されたのは読んでて辛かった。
個人的にアリのことが1作目から好きで、今作では徹底的に悪いことをしているのだが、何故か憎めない。ああいう、自分が可愛くてそれを隠そうとせず自信がある女、好きなんだよね。一方でキムのことはマジで無理。この差はなんなんだろうな。 -
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Posted by ブクログ
妖精界の女王の座を祖母に譲ったソフィーは、バレエダンサーとしてのキャリアを再開する。一方刑事マイケルは、妖精の関与が疑われる奇妙な事件の数々に振り回されていた。そんな彼らの前に現れた魔法使いのジョセフィーンはそれらの事件を妖精の仕業と決めつけ、魔法使いと妖精の対立を煽る。危機感を覚えたソフィーは戦いを阻止すべく動きはじめるが・・・。
3巻で完結と聞いていたので、えっこんな終わり方はさすがにもやもやするぞ~~と思ったら、ちゃんと続くようです。ああ良かった。ソフィーとマイケルはようやく進みそうな予感がするけど、エミリーの恋は切なくてどう決着がつくのか読めません。ご先祖さまもそうだけど、人間と妖精 -
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公園で見つかった70年代のディスコ全盛期の服装をした老人の死体。現場を調べていた刑事マイケルは、側に妖精がいることに気づく。その妖精によると、新しい女王の命を受けた部下たちが、人間と、女王に忠誠を誓うことを拒んだ妖精を追放しているのだという。だが、新たな女王ソフィーがそんなことをするはずはない。妖精界で何が起きているのか?マイケルはソフィーと共に妖精界に乗りこむ。
女王になって一件落着かと思いきや、新たな偽女王が出てきてソフィーは心休まりません。マイケルのことも会うと好きな気持ちがふくらんでしまうからと我慢し、彼の妻を人間界へ戻すために必死に頑張る姿が切なくて、ついつい自分の心を押し殺すソフ -
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・シャンナ・スウェンドソン「偽のプリンセスと糸車の呪い」(創元推理文庫)は、いかにもこの人らしい作品であつたと思ふ。これまで魔法製作所シリーズ等、ニューヨークに妖精や魔法使ひがゐるといふことで物語を作つてきた。言はば最先端を行くニューヨークで魔法的存在が生きることができるかで始まつた物語がどんどん大きくなつていつて、最後はそれらを飲み込んでいつてしまつた。ところが今回のはいささか違ふ。主人公は16歳である。高校生であつて大人ではない。舞台は「テキサス州東部のこのちいさな田舎町」(8頁)であるから、ケイティの活躍の場であるよりも生まれ故郷に近いのかもしれない。それでも米国である。主人公達は普通の
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(株)マジック・スペル&イリュージョンはニューヨークの魔法界で呪文を開発販売する会社。CEOはなんと伝説の大魔法使いマーリンその人だ。シャイで赤面症の研究開発部理論魔術課の責任者オーウェンと養母、互いを思いやりながらも素直に愛情を表現できない二人の心の交流を描いた表題作など、本短編集のために書き下ろされた1編を含む全4編を収録。日本オリジナル編集。大ヒットシリーズ〈(株)魔法製作所〉初の短編集登場。
つい最近本編を読み終えたので、店頭で見つけたときはタイミングが良すぎて小躍りしました(笑)さすがに本編未読な方は本編後に読むことをおすすめします。時系列でいうと1巻より前なので、ケイティ -
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愛しのオーウェンと晴れて婚約したケイティに、魔法界のマフィアと言われる謎の組織コレジウムが接触してきた。コレジウムは以前からMSIの取乗っ取りを企てており、その目論見はいったんはマーリンに挫かれたものの、彼らの息のかかった社員はいまだMSI内部に多数いるらしい。マーリンは一計を案じ、逆にスパイを送り込むことに。となれば適任なのはケイティしかいない。結婚目前で潜入捜査?
ようやく婚約までこぎつけた二人なのに、スパイ捜査で早速離れ離れになったケイティとオーウェン。とはいえ、オーウェンがあの手この手で会おうと頑張る姿にきゅんとする。ここまでしてくれると愛を感じるよね。バレンタインってアメリカだと男 -
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ケイティは退屈していた。競争相手のいない市場でのマーケティングなどサルでもできる。そんなとき、古写本の解読にいそしんでいたオーウェンが、とんでもないことに気づいた。権力への渇望を生み出し、他者を支配する力を与える危険な石“月の目”が、ティファニーに現れたというのだ。早速ふたりは追跡を開始する。日本オリジナル書き下ろし。大人気シリーズセカンドシーズン。
前作ラストで魔法を使えなくなったオーウェンとの関係や、ケイティの立ち位置がどう変わっていくのかな、と考えながら読み始めたんですが、意外と考える間もなく新しい事件が起きてあっという間に展開が進みます。たった1日の出来事というのに読み終えるとびっく -
Posted by ブクログ
あこがれの彼とのはじめての正式なデートの朝、待ち合わせ場所に現れたのは、さえないフェアリーゴッドマザー。どうにかお引き取り願ったものの、肝心のデートはお流れ。一方、魔法の悪用を企む一味が派手な広告戦略に打って出たため、対策を講じるはめになった(株)MSI側。ケイティはまたしても危険な任務につくことに・・・。おしゃれでキュートなファンタジー。
ん~~~最高ですこのシリーズ。ファンタジーだけど細かい設定やご都合主義で話が進んでいかないところは本当にリアルで引き込まれる。オーウェンの養父母が出てきますが、人は生まれではなく育つ環境の影響が本当に大きいよね、と納得。悪い人たちじゃないけれど、少し息苦 -
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