川村拓のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「死神」というあだ名を付けられイジメの標的にされていた内気な女子小学生が、1人の転校生との交流によって前向きに成長していく姿を描く。
本巻で描かれるのは6年生の2学期前半。
◇
本巻のメインは運動会。6年生にとっては最後となるスポーツ行事だ。
今年の見せ場は徒競走。スタートラインに立つのは予選を勝ち抜いた5人。
その顔ぶれは予選タイム順に、
高田太陽、笠原すみれ、日野大地、曽根紬、そして北川虎太郎。
学校の俊足ベスト5はすべて6年1組だ。
足に覚えのある5人。そのプライドが炸裂する! 結果は?
* * * * *
それぞれ秘めた思いで最後の運動会に臨む様子が活き活きと描かれていました。
例えば徒競走。
足の速さには絶対の自信を持つ「令和のスピードキング」こと太陽と「疾風の笠原」ことすみれ。
打倒ツートップを狙う大地と紬。
そして人気者の座を転校生の太陽に取って替わられ、忸怩たる思いの虎太郎。
結果は実に微笑ましいもので、作者の川村さんらしさがよく表れていました。
その他の種目でもレギュラー陣にステキな活躍の場を用意してあって、卒業に向かって物語が熟していくのが感じられて心地いい。
また、子どもたちを見つめる親きょうだいの気持ちもうまく描き出されていました。(すみれパパの老け方と落ち着きが意外だったのと、空パパの若々しさも印象に残っています。)
掌編では、すみれの壊れたランドセルの話がじわっときて、すみれへの好感度がますますアップしました。こういう話作りが川村さんはうまいと思います。
また、大地の妹誕生の話には、大地の人のよさやブレないところがよく出ていました。
エピローグでは、茜の破顔一笑が印象的。太陽への気持ちを素直に笑顔に出せるようになった茜。気持ちを伝えるのはそう遠くないかなと期待してしまう。そんな15巻でした。 -
購入済み
アニメ化
アニメ化していることに最近気づいたので、既に何話かが終了していた。
好きな声優さんが出演していて嬉しかった。
マンガとは違う、気持ちの動きの表現が新鮮。
ただ、マンガの方がこの作品の良さを表現できているかな。 -
Posted by ブクログ
「死神」というあだ名を付けられイジメの標的にされていた内気な女子小学生が、1人の転校生との交流によって前向きに成長していく姿を描く。
本巻で描かれるのは6年生の夏休み中盤から終盤にかけて。
* * * * *
本巻のメインは2つ。
1つ目は林間学校の後編で、キャンプファイヤーですれ違った茜と太陽 ( 12巻 ) のその後。
2つ目は、茜が自分の本当の気持ちに気づく瞬間を描いたエピソード。
ということで、物語のターニングポイントとなる巻です。
林間学校2日目。
前日は大切な友だちであるすみれのため、太陽のグイグイをはねつけフォークダンスにも参加しなかった茜。今日はひとり室内から太陽と踊るすみれを見てよかったと思う一方で、茜の心はなぜか晴れずにいました。
ぐっすり眠れぬまま早朝に目覚めてしまい宿舎を出た茜は、広場で朝日を見つめる太陽を見つけます。太陽は太陽で、茜のことやすみれの眼差しを思ってよく眠れなかったのでした。
林間学校編のクライマックスは太陽と茜の2人だけのフォークダンス。
踊りながら茜に想いを告げる太陽。太陽のことばを聞き、自分の気持ちを確かめる茜。その時の茜の表情がいい。
仄めかされるフォークダンスにまつわる伝説の行方。川村さんの巧みさが出たシーンでした。
そしてお盆休み。
帰省先でも茜と太陽は一緒。茜にとっては亡くなった母親の故郷であるそこは太陽にとっても父か母の実家がある土地らしい ( 詳細は不明 ) 。
茜の祖母の畑でトウモロコシの収穫に励む2人。はしゃぐ太陽を愛おしく想う自分に気づいた茜は……。
ここも茜の表情がいい。自分の本当の気持ちを知ったことで、むしろほっとしたような落ち着いた顔をする茜。墓前で母に初恋の報告をする姿も印象的です。川村氏はさすがにうまい。
少しすみれが気の毒な気がしますが、スローステップを踏む2人の恋の進み具合が楽しみです。
いよいよ来週から、待ちに待ったアニメ放映が始まります。放映直前ということで、書店に全巻入荷したために、やっと入手できた 13 巻です。期待通りでした。