蓮見恭子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
好きなもの、才能がない、将来が不安など迷いがある人の背中をそっと押してくれる優しい小説です。
この本を購入した理由は、表紙の男性に惹かれたからです。読み進めていくと、とても不思議な魅力がある男性で、そこにすごく惹き込まれました。お客様の万年筆を調整しているところは愛しさすら感じました。
惹かれた部分は他にもあります。まず、登場人物、特に女性2人が私と同じ生活や考え方をしていて、とても共感出来ました。これを読んだ方は共感できる登場人物が必ずいるのではないかというくらい私は2人に似ているなと思いました。
神戸の街並みも魅力的に描かれていて、いつかこの本を片手に聖地巡礼したいです!
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Posted by ブクログ
「万年筆好き」+「読書好き」=『メディコ・ペンナ』を読むべき。
こんな方程式で表されそうな作品だ。
神戸にある万年筆専門店を舞台に、そのお店と万年筆に関わり合うことで、登場人物たちの人生が好転していくというストーリー。主人公は、就職活動中の大学4年生の女子。全然内定がもらえずに、困り果てている。そんな時に偶然に見かけた万年筆専門店のキャッチコピー「万年筆には人の生き方を変える力があります。あなたの人生を変えてみませんか?」に惹かれてアルバイトをすることに・・・。
本当に、みんなが万年筆と「メディコ・ペンナ」に関わることで、少しずつ幸せになっていくことにもホッコリするが、いろんな万年筆が登場 -
Posted by ブクログ
就職活動中の大学生・砂羽は、ある日、偶然のぞいたペンフェアで「あなたの人生が変わります 万年筆よろず相談」と書かれた奇妙な看板を見つける。
看板の店の名は「メディコ・ペンナ」。
ぶっきらぼうな店主が営む、万年筆の補修と販売の専門店だった。
「人生が変わる」という言葉に興味を持った砂羽は、友人とともに店を訪れるが……。
就活に悩みつつ「メディコ・ペンナ」でバイトすることになった大学生と、小説家デビューのチャンスが巡ってくるもイマイチ書きあぐねている新聞記者。二人の女性の視点で、物語が展開していく。
万年筆×神戸という、わりと身近なテーマが取っつきやすく楽しめた。
「神戸インク」で有名な「N(