貞本義行のレビュー一覧
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母としての喜びと悲しみ、一人で立とうとする子供の葛藤、家族モノとしてたくさんのものが詰まった最終巻。
子の巣立ち。子供がその気になれば生活できるのは一体いつなのか。生きる術を知れば、親から離れるのは動物として間違ってはいないと思います。子は思った以上に親の知らないところで成長するもので、雪は学校で、雨は山で、様々なことを学び成長していった。狼として、人としてそれぞれ歩み始めた彼らはしっかりと大人だと思いました。
母としての決別。子供たちの成長とともに母としての子供達と決別しなければいけない場面がでてきます。頭で理解していても、過去と変わらない子供たちの姿を夢想してしまう花。母としての -
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田舎に移り住みはじめて訪れる冬と春。決して自分たちだけで暮らせない生活がそこに存在することが2巻では描かれました。
繋がる縁。だれとも繋がらないで生きるのには限界がある。畑のことにしろ保育園のことも花がそれを肌で感じとったのが2巻だと思います。外の世界にいずれは触れ合うことを頭でわかっていてもいざそれが近づくと不安に思うのは母親らしい当然の感情で、それが表情にでていたのが良かった。
子供たちにも変化の兆し。自由奔放だった雪は小学校に行って他人と違うオオカミの自分に恐怖を感じます。そして外の世界に臆病だった雨がオオカミとしての考えを花に言い放つ。子供時代とはまったく逆の印象をもつ道にす -
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ネタバレ同名アニメ映画のノベライズ。
数学オリンピックになりそこねた小磯健二(高2)は、あこがれの夏希先輩の紹介のアルバイトで、先輩の実家・長野県上田村にやって来た。そこは、武田信玄の家来の子孫という家系で、ものすごい旧家。そして90歳になる栄おばあちゃんの誕生日に、日本全国から集まる親戚たち。しかも健二は、夏希の恋人役というバイトだったのだ!?
ところで、ネットの世界ではオズという仮想現実都市があり、多くの個人や企業、役所がアカウントをとって、現実と密接につながっていた。しかし謎のアバター「ラブマシーン」が暴走して、現実世界をもまきこんで大混乱に。
しかも、健二が解いた数学の問題がパスワードとなって -
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