窪田新之助のレビュー一覧

  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    これはミステリー小説 ではなく事実であるということに圧倒的な衝撃を受けます。このノンフィクションは、2019年2月、JA対馬の職員西山義治が車ごと海にダイブするところから始まります。

    JA共済の中で日本一の営業成績を誇る西山。

    JAの表彰式では、CMに起用されている仲間由紀恵さんからも声を掛けられる程の優秀な営業マン西山の、巨額過ぎる億単位の横領。

    彼は長い間の不正により、JA共済に22億円もの損害を出し対馬の海に身を沈めました。事故死なのか?自死なのか?なぜ離島の小さなJA支店で22億もの横領を行えたのか?彼が1人で行えた犯行なのか?組織ぐるみなのか?


    著者のノンフィクション ライ

    0
    2026年09月17日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    JA対馬のエースライフプランナーの死とその不正の実態を描くノンフィクション。私も営業をやっていたが、今時こんな厳しいノルマの元に自爆営業などが横行している組織があるのかと呆れた。腐敗してたJAの構造だけでなく、地方の閉鎖的なコミュニティの同調圧力や、手のひらを返すような態度など当事者達は微塵も罪の意識はないのだろうと思う。

    0
    2026年09月16日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    JAの神様と呼ばれた職員の不正を追う本作。
    読んでいて憤りや疑問が喉に刺さった小骨のように抜けませんでした。
    加担した人、管理体制、島民、JA幹部、すべてが異質だと感じ、さらにはあれだけ多くのお金が流れて、挙句人が亡くなって、知らぬ存ぜぬを通せる人間の多いこと。それが何より恐ろしい。
    組織罰の必要性を感じる一冊でした。

    0
    2026年09月03日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    JAの暗部を詳らかに描いたノンフィクション。
    中盤までは西山氏の縦横無尽な暴れっぷりに圧倒されたが、後半からの本当の悪は誰か?という部分からは西山氏に同情してしまった。
    ノンフィクションというと、登場人物を仮名にするという措置がなされるイメージがあるが、本作は全て実名だった。検索すれば登場人物のプロフィールや、JAのホームページにて本人の情報にすらアクセス出来ることにただただ圧倒。
    JAという組織に特段悪いイメージは持っていなかったが、本作を読んでからはその実態に深い懐疑の眼を向けざるを得ない。
    組織の隠蔽体質が無くなり、労働者がのびのびと働けるような組織になっていけるのか。
    JAの今後に着目

    0
    2026年09月02日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    たまにノンフィクションを読むと、こんなスゲー作品にぶち当たったりするから、読書ってのは油断できない。

    この本は、対馬の海岸沿いの道から1台の軽ワゴンが転落事故を起こすところから始まる。被害者の西山は農協のライフアドバイザー(LA)として日本一の成績を何度も取ってきた有能な営業マンだった。

    この西山の不正を取材するうちに、西山の陰に隠れた本当の悪人が暴かれていくが、その正体とは…ってのがクライマックス。この結末自体は、フィクションで時々ある(デビルマン、X-MENなんかもこういうテーマを含有していたな)パターンなんだけど、これノンフィクションやで。著者の虚飾とかバイアスがあったにせよ、事実を

    0
    2026年08月11日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    JA共済部門で営業成績日本一になったJA対馬支店の職員は共済金22億円を横領して自殺した。

    住民が3万人の島の職員が日本一なんてありえるのか、という疑問がまず浮かぶ。そして何年にもわたるそれほどの額の横領が一人でできるはずないとも。

    調査を進めるうちに事件の詳細が明らかになっていく。自殺した職員は支店で天皇と呼ばれ、支店長以上の権力を持ち、協力者から成るグループを作り、横領を黙認されていた。背景には過酷なノルマと報奨金があった。

    どんどん共犯範囲の規模が広がっていく展開に唖然。支店に留まらずJA長崎、さらには対馬の契約者たちも加担していた。詐欺によって営業成績を水増ししてるのは自殺した職

    0
    2026年07月26日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんとなく手にとって読んだ方だが面白かった。ルポやノンフィクション系が改めて好きだと実感できた。1人の男性の死をめぐって、JAの腐敗が明らかになっていく様は、単にみていて酷問と思うものの、一方で営利企業であれば、このようなFDから外れた活動は、規模のいかんはあれはどう常態化しているようにも思える。罪の部分は共済の金を不正に利用していることであるから、直接的に島民が悪いと思わなくもないが、元を辿れば全国の組合員たちのお金であるから、不公平。

    0
    2026年07月05日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    中央•上層部の無理な要求とそれを凌いでしたたかに利用する地元民。上層部の無理な要求が人々のモラルをいかにして壊していくか。社会に対しても、組織に対しても、個人に対しても、インモラルが素知らぬ顔でまかり通るようになる。その過程をリアルに描きだしていて心底怖い。

    0
    2026年06月28日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    対馬の海に沈んだJA職員。
    彼が、死ななければならなかった罪とは…。
    地を這う緻密な取材に引き込まれてしまった。

    JAという大きな組織のなかで、何故見過ごされていたのか…これは一人だけでやれるものではないとわかる。

    一般に日本の組織は、閉鎖的で同調圧力が強く、年長者が頂上に立つピラミッド型をなし、そこに所属する個人は、考え方から行動に至るまで組織の影響を受ける。
    このようなムラ社会の構造は、まさにJAでこそ強固に築かれているように思えて…
    頷かざるを得ないことに、JAでは縁故採用が基本だということに今更ながら驚く。

    特に対馬となると…けっして多くの人口でもなく狭い。
    不正に気づき、正す者

    0
    2026年06月18日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物は全部実名で出ることを承諾したのだろうか。罪状を認めているに等しい発言。。嘘の被災証明で保険金受取りは保険金詐欺。これを保険会社の社員がやり、被保険者と山分け。これを数百件?。社員は自殺して告発され、被保険者はされなかった。JAの内部調査で、JA職員も黙認を糾弾はされたが、犯罪とはされなかった。これが普通の損保なら刑事告発されるところ、そうならない闇を記者が調べる。この執念、「追跡 公安捜査」の遠藤浩二氏を思い出させる。
    結論は事実を積み上げた判決的なものでなく、人々の感情も含めた推測。日本のムラ社会ならどこでも起こりうる(起こっている)ことも。先日読んだ「国家の品格」への違和感はこれ

    0
    2026年06月07日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    杜撰にも程があるだろう。
    JAのシステムには呆れ返った。
    でも背景にはやはり「人」いる。「欲」を満たそうとする人々。積極的ではないものの、流れに身を任せて甘い汁を享受する人々。一方でそれらに抗して告発するも跳ね返されたのも「人」
    事実の羅列だけでなく、筆者の思いも伝わってきた。面白かった。

    0
    2026年06月03日
  • 対馬の海に沈む

    ネタバレ 購入済み

    苦しさが染みる

    不正の手口がシンプルなのにどんどん大規模になっていく恐ろしさ、
    どんどん得をする人が増えていく恐ろしさ、
    終盤のやるせなさ。
    小宮さんの器の大きさと受難が染みる。
    小宮さんの苦しみに心を寄せる著者の悔しさも伝わった。
    あまりにも日本、という話だった。

    #ドロドロ #怖い #ダーク

    0
    2025年06月25日
  • 農協の闇

    Posted by ブクログ


    農協という利権団体とも言える内部事情がよく理解できました。それと同時に、保険会社など日本企業全体でも類似する事象は山ほどあり、日本のビジネス力の真価が問われる時代なのではないかと感じます。
    この手のやり方をしないと利益を上げられないような企業や団体は正直潰れて欲しいですね。その方が、消費者のためでもあり、日本全体のためにもなります。

    0
    2024年09月18日
  • 農協の闇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     ページをめくるたびにため息が出る。農協とはここまでダメな組織なのか。
     経済事業ではホームセンターに競合できず。金融事業では組合員に不利な商品や加入の仕方を強制する。それでもノルマを達成できず年数十万円以上の保険料を自己負担して自爆する羽目になる。
     本書の中でも何度も書かれているが、農協は組合員のためではなく、組織そのものの維持のために漂流を続けている。

    0
    2022年12月04日
  • 日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活

    Posted by ブクログ

    ロボットとIOTとAIにより農業の生産性をあげる。
    農家の離農が進み、農地の大規模化が進んでいる。
    人力のロボットへの代替。
    ドローンによる夜間の害虫駆除。
    IOTにより微妙な色彩を判別し、局所的な農薬散布。
    温度や湿度を測定し、肥料を調整し、美味化。
    ウェアラブとスマホによる、植物の病気の判断。
    そして重要なのは、それらがネットで管理されること。
    脳が個々のロボットにあったら、データが限られるて、ディープラーニングが有効にならない。また世界的に展開するにあたり。知識が盗まれる可能性もある。

    0
    2018年05月13日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    これがノンフィクションだなんて…
    まるでミステリーを読んでいるように引き込まれました。

    離島にあるJAの、日本トップセールスを誇る営業マンの死。
    人口も多くはない島で、なぜそんな日本随一の成績を収められるのか、ちょっと考えても不思議ですよね。
    そして発覚したのは二十二億の横領。
    どうして彼は、長年桁違いの額を稼ぎ、また横領し続けられたのか。

    最後まで読むと、なんとも怖いです。人が。
    私は本人には全く同情しませんが、ただ彼だけが悪かったのではないはず。
    そして、こんな極端な例でなくても、他にもあるのでは?と思わずにはいられません。

    0
    2026年09月16日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    事実は小説より奇なり
    その言葉に尽きるノンフィクション

    長崎県の対馬、人口約3万人の街で4000人超の共済契約を取る、JA対馬のライフアドバイザー 西山。
    日本一の営業実績で何度も表彰され、神様と称された彼が、自分の運転する車で海に転落する。
    死後、明らかになる不正の数々。
    農協の腐敗したノルマ構造と、彼の巧みな手口で、膨れ上がっていく巨額な横領。額は約22億円。

    著者が徹底的に取材を重ね、尋ねた人々の多さにまず驚かされる。
    そして読んでいくうちに、JA対馬だけでなく、その母体の組織の構造、社員、関わっていく顧客、全て共犯なのでは?とも感じてくる。
    人口3万人の小さな島で、西山が不正で得

    0
    2026年09月13日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    過剰なノルマと過度なインセンティブ体系による不正。つい最近も某外資系生保が誌面を賑わしたが、構造は似たようなものだろう。不正に利用された顧客自身もまた不当な利益の享受者であり、共犯者であるという結論は納得的であり闇の深さを感じる。

    0
    2026年08月12日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    組織と人とは?
    →持ちつ持たれつの関係。ただ一度変な形に歯車が回り始めてしまうと戻すのは大変。組織は最後は守ってくれないので、個人は己の倫理観を忘れてはいけない。

    0
    2026年07月27日
  • 対馬の海に沈む

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションとはいえ、それは、著者から見た一つの風景。登場人物には,それぞれの景色が見えていたのでは?事実をつなぎ合わせて、作られるのがそれぞれの真実。世の中は、一筋縄ではいきません。

    0
    2026年07月25日