窪田新之助のレビュー一覧

  • 対馬の海に沈む

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    ネタバレ

    仕事柄JAとのお付き合いが多く見ることに。
    JAとJAを取り巻く組織構造の中で、牽制出来なかった人の心の弱さと、全て西山氏に罪がなすりつけられてそれ以外の人は我関せずの酷い内容であった。最初は西山氏の独断でやっていたものだと思ったが、話を進むに連れて、連合会、組織内、そして組合員が黙認している構造になっていたことに驚きだった。

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    2026年01月31日
  • 対馬の海に沈む

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    すごい本だった。よくぞここまで取材されたし。なんか、戦時中もこういうふんいきだったのだろうか。いじめの構造も似たようなものなのか。加害者でもあり被害者でもあり、そのような環境に置かれたら自分が果たして染まらないという決意を持てるか、染まってしまったことを非難できるのか。仕組みと構造、落とし穴は至る所にある。物語自体としてとても興味深いものだったけれど、それだけで終わらせてはならないという覚悟が伝わってきた。

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    2026年01月25日
  • 対馬の海に沈む

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    運命の中に生きる人間の無力感を強く感じた。

    JAの職員であった西山の巨額横領事件。読み始めた頃は、この横領事件の裏に西山の巨大な悪意があるのかと思っていたが、読み終えてみて、もう悪意があったかどうかなんてどうでも良いと思った。もし西山が善意を持って仕事に邁進していたとしても、同じ結末になったのだろうと考えている。

    隣り合ってはいるが噛み合ってはいない大きい歯車たちの隙間に、西山という小さい歯車が入ることで、全ての歯車が噛み合って巨大な動力になってしまう。そんな話だった。

    西山の死も、もしかしたら最初からそうなる運命だったのかもしれないし、歯車としての運命に精一杯抗った結果なのかもしれない

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    2026年01月20日
  • 対馬の海に沈む

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    読んでいて気分が悪くなってきた。
    組織として腐っている。そして誰も責任を取っていない。取らされていない。
    よく平気な顔をしてのうのうと生きていけるなと思う。
    無理なノルマを押し付ける上層組織が一番悪い。その無茶に悪事に手を染めてでも従っていかなければならない下の者は本当に悲しい。悪事を見て見ぬふりをして保身に走るのが悲しい。
    そんな中でも告発する人がいたのは救いだ。尊敬する。でも左遷されたり、酷い目に遭わされたり。
    悪い人が大手を振り、威張ったり、儲けたりするのが本当に悔しいが、今も昔も、地域でも国でも普通のことなのだろう。

    「ムラ社会」に「田舎のヤンキー」
    さもありなんという感じだが、日本

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    2026年01月11日
  • 対馬の海に沈む

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    ネタバレ

    「西山はずっと踊らされてきた。ノルマの達成や営業の実績を至上とする舞台で。」この一文に詰まっている気がする。過剰なノルマ設定や報酬は不正を導く。目標を設定することは悪ではない。だけど、誰が目標を設定するのかが肝要だと感じた。現場を知る人間が目標を設定しなければ、過剰なノルマになり人を潰していってしまう。

    第八章で書かれている内容にノンフィクション作家の凄さを感じたのと、終章で綺麗にまとめ上げていた点に感銘を受けた。星5つ。

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    2026年01月03日
  • 対馬の海に沈む

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     ブク友さんのレビューを拝見し、この本を手に取りました。
     JAという巨大組織の深い闇に恐怖を覚えます。壮絶なノンフィクションでした。
     あまりにも壮絶過ぎて、言葉が見つかりません。ここまで粘り強く取材を続けた著者の信念に頭が下がります。

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    2025年12月23日
  • 対馬の海に沈む

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    これぞルポタージュという迫力。

    あなたの身近にも同じような構図があるでしょう?
    と言外に語られていて、読後、様々思いを巡らせてしまった。

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    2025年12月19日
  • 対馬の海に沈む

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    この本を読んでいる最中にいつもは横目で見て通り過ぎている大手町のJAビルに入ってみよう、ふと思いました。地上37階の堂々たるタワーです。もちろん用があるわけではないので覗いたのはロビーだけですが受付の背後には大きなJAのロゴ、そしてその隣には「全国農業協同組合中央会」「全国農業協同組合連合会」「農林中央金庫」「全国厚生農業協同組合連合会」「全国農林漁業団体共済会」の文字が石碑の文字板のように掲げられていました。シンプルなデザインのJAロゴとミルフィーユのように重ねられたパッと見わからない漢字の羅列が、本書で描かれているその組織の複雑さを示しているように感じました。日本の経済の中心地のガラスの塔

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    2025年12月10日
  • 対馬の海に沈む

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    読みたかった本をやっと読み終えました
    JAの仕組みから日本人としての性質、他の人と一緒のことをしないと恥になるっていう言葉が胸に沁みました
    1人の人が起こしたことではなく周囲の人全員がしていて罪の意識がないこと、また島っていう狭い地域だからこそなのか地域全体でしていた不正
    本土だったら大丈夫なのかと言われたらそうではないところもまた怖い
    自分だったらどうだろうと一旦見返してしまいました
    話が深く、今どうなってるのか気になり調べたくなりました

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    2025年11月26日
  • 対馬の海に沈む

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    新聞の書評で見かけてずっと読みたいと思っていた本。期待以上に興味深く、一気に読み終えた。JA対馬を舞台にしたある職員の自殺をきっかけに浮かび上がる、組織としての欠陥と人間の欲深さ、保身の様をほぼ実名でルポしている。

    よくぞこんなヤバい本を出版できたと感心してしまう。その後この関係者(特に実名が出た人達)がどうなっていったのかも知りたい所だ。自殺した職員の手口はJA共済の仕組みの欠陥と「甘い汁に吸い寄せられる」人の心理を巧みに利用し、その環境がモンスターを作り出していったことがわかる。

    これらの手口には歴史上の出来事とも既視感を覚えてしまう。そして人間の欲と保身がある限り、「一線を越える覚悟

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    2025年11月26日
  • 対馬の海に沈む

    ネタバレ 購入済み

    苦しさが染みる

    不正の手口がシンプルなのにどんどん大規模になっていく恐ろしさ、
    どんどん得をする人が増えていく恐ろしさ、
    終盤のやるせなさ。
    小宮さんの器の大きさと受難が染みる。
    小宮さんの苦しみに心を寄せる著者の悔しさも伝わった。
    あまりにも日本、という話だった。

    #ドロドロ #ダーク #怖い

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    2025年06月25日
  • 農協の闇

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    農協という利権団体とも言える内部事情がよく理解できました。それと同時に、保険会社など日本企業全体でも類似する事象は山ほどあり、日本のビジネス力の真価が問われる時代なのではないかと感じます。
    この手のやり方をしないと利益を上げられないような企業や団体は正直潰れて欲しいですね。その方が、消費者のためでもあり、日本全体のためにもなります。

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    2024年09月18日
  • 農協の闇

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    ネタバレ

     ページをめくるたびにため息が出る。農協とはここまでダメな組織なのか。
     経済事業ではホームセンターに競合できず。金融事業では組合員に不利な商品や加入の仕方を強制する。それでもノルマを達成できず年数十万円以上の保険料を自己負担して自爆する羽目になる。
     本書の中でも何度も書かれているが、農協は組合員のためではなく、組織そのものの維持のために漂流を続けている。

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    2022年12月04日
  • 日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活

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    ロボットとIOTとAIにより農業の生産性をあげる。
    農家の離農が進み、農地の大規模化が進んでいる。
    人力のロボットへの代替。
    ドローンによる夜間の害虫駆除。
    IOTにより微妙な色彩を判別し、局所的な農薬散布。
    温度や湿度を測定し、肥料を調整し、美味化。
    ウェアラブとスマホによる、植物の病気の判断。
    そして重要なのは、それらがネットで管理されること。
    脳が個々のロボットにあったら、データが限られるて、ディープラーニングが有効にならない。また世界的に展開するにあたり。知識が盗まれる可能性もある。

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    2018年05月13日
  • 対馬の海に沈む

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    ついつい引き込まれて一気に読み終わった。ノンフィクション?そんな事があるのだろうか。ドラマのような展開。不謹慎だがその能力の使い方が違っていればと思ってしまう。不正はバレないわけはないのに後戻りは出来なくなる。

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    2026年02月01日
  • 対馬の海に沈む

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    ネタバレ

    一人の男が仕組みを逆手に使い荒稼ぎ、仕舞いには全てのノウハウを抱え海に沈んだ、、というような単純な話ではなかった。
    JA全体と亡くなった男、加入者の複雑な相互関係、共犯関係の異様さが際立った内容だった。

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    2026年01月20日
  • 対馬の海に沈む

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    JA共済で営業成績全国1位を取ったのは、人口わずか3万人の離島の営業マンだった。そのカラクリを暴いたノンフィクション。

    なんでこんなことやって営業停止にならないの!!法律だってあるだろうに!!組織のモラルが低すぎる!!

    JAといえば、コメの値段が下がらない。会長は大臣のオトモダチだし、色々なカラクリがあるのでしょう。。

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    2026年01月18日
  • 対馬の海に沈む

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    22億円の保険金詐欺をした男の溺死から始まり、インタビューで男がしてきたことを浮き上げさせるノンフィクション。
    自分がその立場ならの想像をしながら読み進める楽しさを味わえた。
    田舎の閉じたコミュニティだからこその絆の強さと歪さを実感でき、ホラー小説よりも読後感が怖かった。

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    2026年01月08日
  • 対馬の海に沈む

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    JA対馬職員の不祥事から導かれるJAの闇に迫った書。この事件が2019年のことなのに驚かされる。
    「日本のように共同体の秩序が支配する社会で成功するには、それに同調しながら生きていくことが欠かせない。仲間同士は監視し、もし秩序を乱す者がいれば排除する。」
    ベネディクトの著した日本の「恥の文化」という言葉が心に痛い。

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    2025年12月30日
  • 対馬の海に沈む

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    これがノンフィクションと知って、とても悲しかった。皆、それぞれの罪を背負いながら沈黙を守っている。そこに光明の差すことは、無い?

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    2025年12月15日