窪田新之助のレビュー一覧

  • 対馬の海に沈む

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    2026.03.22
    まず驚くのはこれがノンフィクションであるということ。だって「冷静に」考えれば、対馬だけ、共済の事故の給付金が莫大に出金され続けるわけがない。
    地元では彼を悪くいう人はいないらしいが、そりゃそうだ。簡単にいえばJA共済の掛金を本土から対馬へ多く流し込んでいるのだから。だから、この本には書ききれないところで、この事件が「落とした」お金で対馬経済が循環していた部分もあると思う。すると、これから対馬は緩やかに衰退し続けていくと思う。
    この本では、主人公をはじめとする「悪い奴ら」の描写が多く、カネの大きな視点での流れについてはぼんやりとしている。
    そんないちゃもんをつけてみたものの

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    2026年02月22日
  • 対馬の海に沈む

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    一気読み。
    日本の田舎あるある事件。
    と思いました。
    294 欧米か罪の文化
    日本は恥の文化
    この辺文章が心の中に入り込んだ。

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    2026年02月20日
  • 対馬の海に沈む

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    JA共済の不正事件に関するノンフィクションの本でしたが、面白く読ませてもらいまいした。作者が元JA出身者ということで、全然知らない事件でしたが、事件の内容やJAについても深く教えてもらった感じです。

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    2026年02月19日
  • 対馬の海に沈む

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    手配した時はわかってたはずだけど、手に入れたときは本の内容をすっかり忘れ、
    タイトルを見て、対馬の海にまつわる小説、と思ってしまった。
    TBS日曜劇場の「海に眠るダイヤモンド」の影響か。
    読み始めてすぐ気づく。これは実話つまり著者の取材に基づくノンフィクションだ。
    内容は、、凄まじい。
    一台の乗用車が海に突っ込み、運転していた男が死ぬ、というところから話は
    始まる。その男が、JAで何年も売上日本一になる優秀な営業マンだった。
    対馬のような人口の少ないところでどうして?
    取材を重ねるうちに、彼がやってきたことがどんどん暴かれる。不正だ。
    何か月か前に読んだゆうちょ、かんぽの不正が被る。
    そして、

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    2026年02月11日
  • 対馬の海に沈む

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    一人の不正事件から明らかになってくる、巨大組織ぐるみの不正の実態。

    一人で莫大な不正を行うことは可能なのか、、、
    背後には一体何人の人が関係しているのか。
    もし自分にも不正の誘いがあったら、その禁断の果実を拒否することはできるだろうか。

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    2026年02月11日
  • 対馬の海に沈む

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    舞台は、農協、その中の小さな集落の凝縮された対馬という舞台で1人の輝く栄光を手に入れた営業職員の死からその謎が解明されていきます。

    第六章までで描かれた西山氏の「ワンピース・ルフィへの憧れ」や「妹への慈愛」は、本来なら「仲間のために身体を張るリーダー」という美徳として機能するはずでした。しかし、組織(JA)が求めたのは、その高い忠誠心と「利他の精神」を、過酷なノルマを達成するためのガソリンとして消費することだったように見えます。

    「生贄」となった西山氏は、仲間のために、弱い者のためにと動く彼のエネルギーが、結果として組織の不正(架空契約や名義借り)を回す唯一のエンジンになってしまった皮肉

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    2026年02月10日
  • 対馬の海に沈む

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    JA対馬で起こった20億円超の大不祥事の真実を暴いたノンフィクションですが、すさまじい一冊でした。

    事件は、JA対馬の職員で、日本一の営業マンであった西山義治が自ら運転する車で海へ転落し自殺した事件の真相を追った内容ですが、とにかく闇が深すぎます。

    この書籍の前提として、日本に約500あるJAの単協の8〜9割は農業部門で赤字になっており、その経営は保険(JA共済)と金融(JAバンク)で成り立っています。ただ、想像に難くないと思いますが、保険も金融も、基本的には大手保険会社や金融機関と比較すると、サービスの魅力に欠けているため、衰退が続いています。

    じゃあ、そんな中でJAはどうなるの?と言

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    2026年02月04日
  • 対馬の海に沈む

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    ネタバレ

    仕事柄JAとのお付き合いが多く見ることに。
    JAとJAを取り巻く組織構造の中で、牽制出来なかった人の心の弱さと、全て西山氏に罪がなすりつけられてそれ以外の人は我関せずの酷い内容であった。最初は西山氏の独断でやっていたものだと思ったが、話を進むに連れて、連合会、組織内、そして組合員が黙認している構造になっていたことに驚きだった。

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    2026年01月31日
  • 対馬の海に沈む

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    すごい本だった。よくぞここまで取材されたし。なんか、戦時中もこういうふんいきだったのだろうか。いじめの構造も似たようなものなのか。加害者でもあり被害者でもあり、そのような環境に置かれたら自分が果たして染まらないという決意を持てるか、染まってしまったことを非難できるのか。仕組みと構造、落とし穴は至る所にある。物語自体としてとても興味深いものだったけれど、それだけで終わらせてはならないという覚悟が伝わってきた。

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    2026年01月25日
  • 対馬の海に沈む

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    運命の中に生きる人間の無力感を強く感じた。

    JAの職員であった西山の巨額横領事件。読み始めた頃は、この横領事件の裏に西山の巨大な悪意があるのかと思っていたが、読み終えてみて、もう悪意があったかどうかなんてどうでも良いと思った。もし西山が善意を持って仕事に邁進していたとしても、同じ結末になったのだろうと考えている。

    隣り合ってはいるが噛み合ってはいない大きい歯車たちの隙間に、西山という小さい歯車が入ることで、全ての歯車が噛み合って巨大な動力になってしまう。そんな話だった。

    西山の死も、もしかしたら最初からそうなる運命だったのかもしれないし、歯車としての運命に精一杯抗った結果なのかもしれない

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    2026年01月20日
  • 対馬の海に沈む

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    読んでいて気分が悪くなってきた。
    組織として腐っている。そして誰も責任を取っていない。取らされていない。
    よく平気な顔をしてのうのうと生きていけるなと思う。
    無理なノルマを押し付ける上層組織が一番悪い。その無茶に悪事に手を染めてでも従っていかなければならない下の者は本当に悲しい。悪事を見て見ぬふりをして保身に走るのが悲しい。
    そんな中でも告発する人がいたのは救いだ。尊敬する。でも左遷されたり、酷い目に遭わされたり。
    悪い人が大手を振り、威張ったり、儲けたりするのが本当に悔しいが、今も昔も、地域でも国でも普通のことなのだろう。

    「ムラ社会」に「田舎のヤンキー」
    さもありなんという感じだが、日本

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    2026年01月11日
  • 対馬の海に沈む

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    ネタバレ

    「西山はずっと踊らされてきた。ノルマの達成や営業の実績を至上とする舞台で。」この一文に詰まっている気がする。過剰なノルマ設定や報酬は不正を導く。目標を設定することは悪ではない。だけど、誰が目標を設定するのかが肝要だと感じた。現場を知る人間が目標を設定しなければ、過剰なノルマになり人を潰していってしまう。

    第八章で書かれている内容にノンフィクション作家の凄さを感じたのと、終章で綺麗にまとめ上げていた点に感銘を受けた。星5つ。

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    2026年01月03日
  • 対馬の海に沈む

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     ブク友さんのレビューを拝見し、この本を手に取りました。
     JAという巨大組織の深い闇に恐怖を覚えます。壮絶なノンフィクションでした。
     あまりにも壮絶過ぎて、言葉が見つかりません。ここまで粘り強く取材を続けた著者の信念に頭が下がります。

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    2025年12月23日
  • 対馬の海に沈む

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    これぞルポタージュという迫力。

    あなたの身近にも同じような構図があるでしょう?
    と言外に語られていて、読後、様々思いを巡らせてしまった。

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    2025年12月19日
  • 対馬の海に沈む

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    この本を読んでいる最中にいつもは横目で見て通り過ぎている大手町のJAビルに入ってみよう、ふと思いました。地上37階の堂々たるタワーです。もちろん用があるわけではないので覗いたのはロビーだけですが受付の背後には大きなJAのロゴ、そしてその隣には「全国農業協同組合中央会」「全国農業協同組合連合会」「農林中央金庫」「全国厚生農業協同組合連合会」「全国農林漁業団体共済会」の文字が石碑の文字板のように掲げられていました。シンプルなデザインのJAロゴとミルフィーユのように重ねられたパッと見わからない漢字の羅列が、本書で描かれているその組織の複雑さを示しているように感じました。日本の経済の中心地のガラスの塔

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    2025年12月10日
  • 対馬の海に沈む

    ネタバレ 購入済み

    苦しさが染みる

    不正の手口がシンプルなのにどんどん大規模になっていく恐ろしさ、
    どんどん得をする人が増えていく恐ろしさ、
    終盤のやるせなさ。
    小宮さんの器の大きさと受難が染みる。
    小宮さんの苦しみに心を寄せる著者の悔しさも伝わった。
    あまりにも日本、という話だった。

    #怖い #ダーク #ドロドロ

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    2025年06月25日
  • 農協の闇

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    農協という利権団体とも言える内部事情がよく理解できました。それと同時に、保険会社など日本企業全体でも類似する事象は山ほどあり、日本のビジネス力の真価が問われる時代なのではないかと感じます。
    この手のやり方をしないと利益を上げられないような企業や団体は正直潰れて欲しいですね。その方が、消費者のためでもあり、日本全体のためにもなります。

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    2024年09月18日
  • 農協の闇

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    ネタバレ

     ページをめくるたびにため息が出る。農協とはここまでダメな組織なのか。
     経済事業ではホームセンターに競合できず。金融事業では組合員に不利な商品や加入の仕方を強制する。それでもノルマを達成できず年数十万円以上の保険料を自己負担して自爆する羽目になる。
     本書の中でも何度も書かれているが、農協は組合員のためではなく、組織そのものの維持のために漂流を続けている。

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    2022年12月04日
  • 日本発「ロボットAI農業」の凄い未来 2020年に激変する国土・GDP・生活

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    ロボットとIOTとAIにより農業の生産性をあげる。
    農家の離農が進み、農地の大規模化が進んでいる。
    人力のロボットへの代替。
    ドローンによる夜間の害虫駆除。
    IOTにより微妙な色彩を判別し、局所的な農薬散布。
    温度や湿度を測定し、肥料を調整し、美味化。
    ウェアラブとスマホによる、植物の病気の判断。
    そして重要なのは、それらがネットで管理されること。
    脳が個々のロボットにあったら、データが限られるて、ディープラーニングが有効にならない。また世界的に展開するにあたり。知識が盗まれる可能性もある。

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    2018年05月13日
  • 対馬の海に沈む

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    ノンフィクションとは知らずに、評価が高かったので読んでみました。長崎県の離島で起こったJA職員の死と巨額の横領事件。まるでミステリーのように事実を追求していく取材の緻密さに引き込まれました。

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    2026年02月16日