窪田新之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
開高健ノンフィクション賞受賞作ということで、久しぶりのノンフィクションでした。
田舎にいれば、JAの話を耳にすることはあります。同級生が新卒で働いていたけど、すぐに辞めて別の仕事についた時も、なんだか闇が深そうな話を聞かされたこともあります。ただ私自身は農業と全く関係のない家で育ち、身内にも農業従事者がいないので、JAの存在や仕組み自体もよくわからないというのが本音で、この本で色々見聞きする話の一部でも理解できればと思って手に取りました。
対馬という狭い地域の話ですが、JA全体の仕組みがそうさせたのか。
読み進めていくにつれて、規模の大小さえあれ、日本中どこでも似たようなことが起きているよ -
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Posted by ブクログ
仕事柄、農協と言うワードはよく聞くのですが、自分としてはあまりいいイメージがなかった。そこで本書を読んでみたのですが、自分の想像をはるかに越えるくらいに「怖い」「ひどい」話しが満載されていました。完全にお客様(組合員)をバカにしている。「農協さんの言うことなら」とおじいちゃんおばあちゃんは信用する。その信頼を利用した「えぐい」商法だと思います。その上、従業員による不祥事のオンパレード。『不祥事の元凶は過大なノルマにある』というのをなぜ農協の経営者らは気づかないのでしょう?
普通の企業ならとっくに信頼失墜で淘汰されて下手もすれば潰れてしまうだろう。
自分のあまり良いイメージを思ってなかったてこと -
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Posted by ブクログ
元日本農業新聞記者でJAに鋭く切り込むジャーナリストである著者が、各地のJA(総合農協)において不正詐取や不正販売、自爆営業がはびこり、JAが真に農家のためのものになっていない実態を豊富な実例を交えて克明に記す。
身近にJA職員がいる(いた)ので、なんとなくそういう感じなのかなとは思っていたが、本書によりJAのかなり歪な実態を再認識した。現役JA職員からのたれこみと思われる動かぬ証拠も豊富に示されており、本書の内容は言い逃れできないものだと思われる。リスクもあるであろうに、これだけたれこみがあるというのは、それだけ職員にとってJAの実情が過酷なのであろう。身内のJA職員が心配になる。
本書でも -
Posted by ブクログ
わりと闇深そうだと思っていた農協の闇を知りたくて購入。著者が農協系の新聞(日本農業新聞)の元記者というのも中々に闇深いというか、ジャーナリスト魂を感じる。
かんぽ然り、商工中金然り、やっぱり金融系に過度なノルマを課してはダメだよなという率直な感想。この点だけは、自分の前の職場は極めて恵まれていたなと(その分人事考課は相当不透明だったが)。そして個人的には、自分が農業仕事で関わっていた秋田と和歌山のことがかなり書かれていて、非常に興味深かった。
前の職場で農協と仕事をしてた身として、農家のことを第一に考える素晴らしい+デキる職員が一定数いることを知っている一方で、そういう職員に仕事が余りにも寄せ -