窪田新之助のレビュー一覧

  • 対馬の海に沈む

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    事実は小説より奇なり。
    これがノンフィクションだからこそ、この中に書かれている不正行為の大胆さや人間の弱さがリアルで闇が深かった。
    営業の才能がもとからずば抜けてる人物が数々の不正を行い、周囲を巻き込む力がびっしりと書かれており重厚感あふれる内容だった。

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    2026年07月09日
  • 対馬の海に沈む

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     なんとも言えない読後感です。

     モヤモヤした感情が渦巻いて、心の底に溜まってしまうようなこの本の内容は、誰かが創作した架空の物語ではなく、現実です。

     対馬で起きたJA共済(保険)の巨額不正事件を取材した話で、人口3万人程度の離島で全国一の契約実績を挙げていた男性の死から、彼を取り巻く家族や同僚、上司、彼に印鑑と通帳を預けて保険を契約していた島民たちの建前と本音が取材を通して透けて見えてきます。

     組織が間違った方へ進むと、正しい声は潰される。その場から逃げることができない人は沈黙するしかない。島ゆえの濃密な人間関係が暗黙の共犯者になってしまう。

     全国に一律にノルマを課していながら

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    2026年07月07日
  • 対馬の海に沈む

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    JAと言えば以前『農協のフィクサー(千本木 啓文著)』で、JAの糞っぷりをご紹介させていただきましたが、今回も期待にたがわぬ糞っぷりでした。ありがとうございます。

    Gemini君にJAの不祥事を尋ねたところ『ニュースになるような「1,000万円超の着服や逮捕者が出るレベル」の事件だけでも全国で年間数十件〜100件近くありますが、現場レベルの「少額の着服」「身内での示談解決」「ノルマ達成のための不適切契約」を含めると、実際の不正件数は年間で数千件規模にのぼると推測されています。』

    うーん、やっぱりJA、いいぞJA!最高だよJA!そんなJAがいるから俺もがんばれる!ありがとうJA!!

    筆者の

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    2026年07月06日
  • 対馬の海に沈む

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    なんか帯からしたら、JAの職員が犯罪に巻き込まれて反社にやられたのかと思って読み出したら、職員がすんげえ不正やってて自ら命を絶った。そんな話だった。

    金融商品を使っての不正、ノルマへの対応だが、えげつな過ぎる。
    どう考えてもその人数のエリアで出来るわけないやんと言う数字を積み上げる。本部はそれを褒め称えていた。

    やるのよね。やってたのよ。昭和から平成にかけての金融野郎は。
    今、コンプラとか色々面倒くさいことになってるのは、当時、悪いことをして実績を積み上げていた人たちがいるから。

    ノルマは「実績」でも仕事でもない。ゲームである。

    そのゲームのルールを理解して、穴をついて数字だけ上げる奴

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    2026年06月19日
  • 対馬の海に沈む

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    開高健ノンフィクション賞受賞作に恥じない内容で、著者の経歴を活かしつつ、綿密な調査・追跡に裏打ちされたノンフィクションの醍醐味が味わえる。JAの体質的問題点に深く切り込み、不祥事の根源の闇の深さが垣間見える。ただ、元新聞記者なのに、この程度の文章・構成力なのかと思わせるところがあるので、傑作とまでは言えない。

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    2026年06月03日
  • 対馬の海に沈む

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    対馬で起きた実在の事件を追った本作は、何よりもその題材が持つ「特異性」と「異常性」において、読者を惹きつけて離さない圧倒的な引力を放っている。

    物語の入り口は、一人の男性による不祥事という矮小な事件に過ぎない。しかし、その背後を辿る調査が進むにつれ、事態は当初の予想を遥かに超える「壮大な共犯関係」へと変貌を遂げていく。当初は被害者と見なされていた人々までもが、実は構造的な不正に深く関与していたのではないか――。読み手は、芋蔓式に暴かれる関係者の広がりに目眩を覚え、島という閉鎖的な「ムラ社会」を覆い尽くす巨大な闇の渦に引き込まれていくことになる。

    書物としての完成度については、課題がないわけ

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    2026年05月14日
  • 対馬の海に沈む

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    丁寧な取材に基づく衝撃的な内容のノンフィクション。自殺した西山氏の犯罪行為はひどいことだが、それを支えて利益まで享受してた同じ組織の人間や組合員も本当にひどいと思う。
    果たしてJA関連の巨大な組織は日本にとって必要なのだろうか。本件をきっかけに、存在意義を問い直す必要があるのでは。

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    2026年05月12日
  • 対馬の海に沈む

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    この事件のことは知らなかったが、組織ぐるみの隠蔽というのは明らかだし、人間が1度いい思いをしたら何度もそうしたくなるというのもなんとなくわかる気がした。

    しかしながら規模が大きく支店も多い会社は、全店が同じ方向を向くのは無理だと言うのもわかる。
    特に銀行なんかは癒着を防ぐために長い間同じ店にいられないよう徹底してると聞くし、やはり長くいる人がルールにはなりがちだと思う。

    被害者がいないというのは摩訶不思議だが、それなら西山のご両親にも請求しないで欲しかった。
    誰も本当のことを言わないのに、こういう感じがありのままの日本の今だなと思った。

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    2026年04月26日
  • 対馬の海に沈む

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    何が良かった、と言うわけではないが、一気読みしてしまった。巨額の不詳事件を起こした西山の光と影。不正に加担した人、お金を受け取った人、など周りは後から自分の都合の良いように記憶を書き換えて平然と生きている。人間っていうか、本当に言葉を使いこなす動物、って感じ。この著書の取材力と、執拗さに感心。不正って権力のある中高年男性がするよね。(偏見) JAもノルマ課すだけの本部も、被害者かのような妻も全てがなかなか強烈。繊細さんにはきつい

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    2026年04月08日
  • 農協の闇

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    自爆営業とその背景にある過度なノルマ、どっかの保険会社かよと思ってしまった。うーん、立ち上げ当初は崇高な理念でやってきた組織も、大きくなって腐敗するのは致し方ないことなのかなと。

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    2026年04月08日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    今の米騒動に関連してこの本を手に取りました。やっぱり、政治か…というのと、相変わらずの利権がらみの話。我がさえよければそれでいい…農水省の馬鹿さ加減にも驚かされた。日本の官僚ってこんなにひどかったの?財務省はよくたたかれますが、農水省もたいがいです。国益って考えないんですね。ありがとうございます。イラン、イスラエル。ロシア、ウクライナ。戦争や争いはいつまでも続いています。今こそ、日本国民の安全、食の確保を考えなければいけないが…もう遅いか。

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    2025年06月22日
  • 農協の闇

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    2025.06.20
    一般的に「公務員は楽な仕事」と見られているように、JAは郡部に存在感がある故に比較的楽だとみなされているように思う。
    ところが、そんなJAは結構というかかなりブラックな職場であるということに驚き。

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    2025年06月20日
  • 農協の闇

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    農協にこれほど深い闇があるのは知らなかった。昨今の米の値上がりももしかすると、農協が裏で暗躍しているのかもしれない。

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    2025年02月09日
  • 農協の闇

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    この本を出版する講談社現代新書はなかなかやるね。
    農協は保険でデタラメやってるし、要らないサービスを社員に押し付けてるという話。
    農協に関しては色々な噂を聞くこと多いですね。

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    2024年07月26日
  • 農協の闇

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    業界新聞の元記者が、農協の暗部を暴露。基本的に農協名は実名。その中には私の生活圏の農協もあり衝撃を受けた。農協は信用事業(金融)、共済事業(保険)、経済事業(販売)、営農事業が主な柱だが、経済事業は赤字らしい。そのため信用、共済事業で屋台骨を支えている構造だ。そこに過酷なノルマと、その達成のための不正が入り込んでしまう。「裏切りの経営者たち」では、76億円という巨額損失をはじめ、金銭的な不正がうやむやに放置された。そこには組合員(農家)に背を向け、組織を維持するために不正に関わった者たちの姿があった。

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    2024年05月17日
  • 農協の闇

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    仕事柄、農協と言うワードはよく聞くのですが、自分としてはあまりいいイメージがなかった。そこで本書を読んでみたのですが、自分の想像をはるかに越えるくらいに「怖い」「ひどい」話しが満載されていました。完全にお客様(組合員)をバカにしている。「農協さんの言うことなら」とおじいちゃんおばあちゃんは信用する。その信頼を利用した「えぐい」商法だと思います。その上、従業員による不祥事のオンパレード。『不祥事の元凶は過大なノルマにある』というのをなぜ農協の経営者らは気づかないのでしょう?
    普通の企業ならとっくに信頼失墜で淘汰されて下手もすれば潰れてしまうだろう。
    自分のあまり良いイメージを思ってなかったてこと

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    2023年11月04日
  • 人口減少時代の農業と食

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    農業のさまざまな問題について書かれてました。
    輸送、輸入品、国産米などについて。

    農業の労働生産性の低さについて
    農家は労働生産性について考えていない
    むしろ逆行してものづくりへの情熱や自負が支配している
    農家の高齢化や人手不足の根本的な原因はここにあるのではないか

    まさにその通りだとおもいました。

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    2023年09月08日
  • 農協の闇

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    あらためて、協同組合とはなにかを考えさせられた
    農協だけでなく、大規模に展開しようとしている生協なども同じような側面を持つのではないか?

    今回のいくつかの農協事例は、単協によって異なる部分も多くあるのだろうが、
    一部が…だと全体がそのようにみられることも多い。

    地域協同組合にという主張は、うなづけた

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    2023年08月20日
  • 人口減少時代の農業と食

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    もはや農業の効率化は待ったなしとの状況が理解できた。とは言ってもそれほど悲観的に捉える必要はなく、人が減って今までのやり方が合わなくなってきたら自然に進んでいくだろうと思う。
    今ひとつスッキリしないのは、人口減少や高齢化に伴って胃袋ほ確実に小さくなる事を故意に無視していることである。生産年齢人口が減りだして人口がピークに達した現状が最も危機的な状況であるはずで、今後上手く需給バランスが取れていくのではないか。また物流危機をやたらと煽るが、何も関東であまおうを食べなくても良い。地産地消という好ましい方向に必然的に進むだろう。

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    2023年08月02日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    本のタイトルや帯の文言に釣られて購入。
    日本の農業について広がっているいくつかの世間のイメージが、まさにイメージ先行でいかに誤っているか、証拠となるデータやインタビューを基に、丁寧に反証しています。
    確証バイアスもあるかと思いますが、少なくとも数値で示される内容には説得力があり、日本農業の将来は、行政や農協にとって優位な状況のまま進んでいることを再認識しました。

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    2023年07月20日