窪田新之助のレビュー一覧

  • 対馬の海に沈む

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    田舎に住んでいる人間なら、たとえJA絡みでなくても、こういう濃くてどんよりした人間関係のなかで、狭い世界の中で、虚栄心や都合のいい仲間意識で息苦しくなるのが嫌というくらい分かる。
    田舎から人が出ていく1番の理由は、仕事がないことでも、娯楽がないことでもない。窮屈な世界の中で身動き取れなくなる怖さだと思う。

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    2026年03月18日
  • 対馬の海に沈む

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    ポインティのYouTubeで出てきたオススメ。
    ポインティも言ってたけど、横領がテーマの物語って唆られる…

    これ本当に実話?と疑いたくなるノンフィクション。筆者がインタビューを重ねるに連れ、主犯のJA職員、社内の協力者、JA対馬全体、長崎本部、対馬市全体と「実は〇〇もヤバかった」のスケールが広がっていくのが恐ろし過ぎた。

    最後の方は作者も、完全に自殺した主犯のJA職員に同情してたけど、同じ気持ちになった。
    お金で周りに良い思いをさせること以外の信頼関係の築き方が分からなかったんだろうなぁ。それが最後には誰にも助けてもらえなかったのが、悲しい。
    最初はきっとただ真面目な営業さんだったに違いな

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    2026年03月13日
  • 対馬の海に沈む

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    対馬という土地のことをこれまでほとんど意識したことはなかったので、この本を読んで初めて、国境の島であり韓国人観光客が多いとか、山が多い土地であることなどを知った。

    新聞やテレビで取り上げられたかどうか記憶がないほどな、こんな巨額不祥事件があったとは知らなかった。組織のガバナンス、マネジメントが機能していなかったと言わざるを得ない。共済版ビッグモーター事件とも言っていいような不祥事件だろう。第六章の小見出し「ムラ社会の日本を象徴する事件」がまさに的を射ている。

    西山は、田中角栄元首相がかつて言ったという「政治は数、数は力、力は金」をそのまま体現したような人物と感じた。田中角栄の地元や身の周り

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    2026年03月13日
  • 対馬の海に沈む

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    恥ずかしながら、対馬の正確な場所を知らなかったので、地図や航空写真を調べてみた。
    狭い島で、沢沿いや少ない平野に田畑が見られる。
    本書で触れられている通り、農業が盛んな地域には見えなかった。
    そんな場所でこの規模の不正が発生したのは、まさに青天の霹靂と思う。
    なぜ発覚しなかったのか。そんな異常性を本書では紐解いている。

    現場を無視した机上の目標、不正に身を委ねる組織、不正を可能とする無頓着な利用者の存在は、どこにでもあるものだと思うし、それだけに恐ろしい。
    執念の取材に引き込まれた。

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    2026年03月11日
  • 対馬の海に沈む

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    2019年2月25日 対馬の海に一台の軽トラックが飛び込んだ。
    運転していたのは、JA対馬のトップ営業マン西山義治。享年44歳、酒を飲んだ上の覚悟の飛び込みであった。

    本書は、そのトップ営業マンが対馬という決して大きくない営業圏で、どのようにして全国でもトップクラスの営業マンになれたか。
    その業務内容に、不自然なところはなかったかを検証するノンフィクション作品。

    JAグループの複雑な成り立ち、単位農協から全国組織までの複雑な仕組みについては、ぼんやりと理解している。
    その複雑な仕組みを熟知した西山は、組織間の仕組みを突いて、多くの契約を獲得し、膨大な富を蓄えていた。
    本書は農業問題に詳し

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    2026年02月24日
  • 対馬の海に沈む

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    ノンフィクションとは知らずに、評価が高かったので読んでみました。長崎県の離島で起こったJA職員の死と巨額の横領事件。まるでミステリーのように事実を追求していく取材の緻密さに引き込まれました。

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    2026年02月16日
  • 対馬の海に沈む

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    開高健ノンフィクション賞受賞作ということで、久しぶりのノンフィクションでした。
    田舎にいれば、JAの話を耳にすることはあります。同級生が新卒で働いていたけど、すぐに辞めて別の仕事についた時も、なんだか闇が深そうな話を聞かされたこともあります。ただ私自身は農業と全く関係のない家で育ち、身内にも農業従事者がいないので、JAの存在や仕組み自体もよくわからないというのが本音で、この本で色々見聞きする話の一部でも理解できればと思って手に取りました。

    対馬という狭い地域の話ですが、JA全体の仕組みがそうさせたのか。

    読み進めていくにつれて、規模の大小さえあれ、日本中どこでも似たようなことが起きているよ

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    2026年02月05日
  • 対馬の海に沈む

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    ついつい引き込まれて一気に読み終わった。ノンフィクション?そんな事があるのだろうか。ドラマのような展開。不謹慎だがその能力の使い方が違っていればと思ってしまう。不正はバレないわけはないのに後戻りは出来なくなる。

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    2026年02月01日
  • 対馬の海に沈む

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    JA共済で営業成績全国1位を取ったのは、人口わずか3万人の離島の営業マンだった。そのカラクリを暴いたノンフィクション。

    ひぇー!なんで営業停止にならないの!!法律だってあるだろうに!!組織のモラルが低すぎる!!

    JAといえば、コメの値段が下がらない。会長は大臣のオトモダチだし、色々なカラクリがあるのでしょう。。

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    2026年01月18日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    今の米騒動に関連してこの本を手に取りました。やっぱり、政治か…というのと、相変わらずの利権がらみの話。我がさえよければそれでいい…農水省の馬鹿さ加減にも驚かされた。日本の官僚ってこんなにひどかったの?財務省はよくたたかれますが、農水省もたいがいです。国益って考えないんですね。ありがとうございます。イラン、イスラエル。ロシア、ウクライナ。戦争や争いはいつまでも続いています。今こそ、日本国民の安全、食の確保を考えなければいけないが…もう遅いか。

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    2025年06月22日
  • 農協の闇

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    2025.06.20
    一般的に「公務員は楽な仕事」と見られているように、JAは郡部に存在感がある故に比較的楽だとみなされているように思う。
    ところが、そんなJAは結構というかかなりブラックな職場であるということに驚き。

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    2025年06月20日
  • 農協の闇

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    農協にこれほど深い闇があるのは知らなかった。昨今の米の値上がりももしかすると、農協が裏で暗躍しているのかもしれない。

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    2025年02月09日
  • 農協の闇

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    この本を出版する講談社現代新書はなかなかやるね。
    農協は保険でデタラメやってるし、要らないサービスを社員に押し付けてるという話。
    農協に関しては色々な噂を聞くこと多いですね。

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    2024年07月26日
  • 農協の闇

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    業界新聞の元記者が、農協の暗部を暴露。基本的に農協名は実名。その中には私の生活圏の農協もあり衝撃を受けた。農協は信用事業(金融)、共済事業(保険)、経済事業(販売)、営農事業が主な柱だが、経済事業は赤字らしい。そのため信用、共済事業で屋台骨を支えている構造だ。そこに過酷なノルマと、その達成のための不正が入り込んでしまう。「裏切りの経営者たち」では、76億円という巨額損失をはじめ、金銭的な不正がうやむやに放置された。そこには組合員(農家)に背を向け、組織を維持するために不正に関わった者たちの姿があった。

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    2024年05月17日
  • 農協の闇

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    仕事柄、農協と言うワードはよく聞くのですが、自分としてはあまりいいイメージがなかった。そこで本書を読んでみたのですが、自分の想像をはるかに越えるくらいに「怖い」「ひどい」話しが満載されていました。完全にお客様(組合員)をバカにしている。「農協さんの言うことなら」とおじいちゃんおばあちゃんは信用する。その信頼を利用した「えぐい」商法だと思います。その上、従業員による不祥事のオンパレード。『不祥事の元凶は過大なノルマにある』というのをなぜ農協の経営者らは気づかないのでしょう?
    普通の企業ならとっくに信頼失墜で淘汰されて下手もすれば潰れてしまうだろう。
    自分のあまり良いイメージを思ってなかったてこと

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    2023年11月04日
  • 人口減少時代の農業と食

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    農業のさまざまな問題について書かれてました。
    輸送、輸入品、国産米などについて。

    農業の労働生産性の低さについて
    農家は労働生産性について考えていない
    むしろ逆行してものづくりへの情熱や自負が支配している
    農家の高齢化や人手不足の根本的な原因はここにあるのではないか

    まさにその通りだとおもいました。

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    2023年09月08日
  • 農協の闇

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    あらためて、協同組合とはなにかを考えさせられた
    農協だけでなく、大規模に展開しようとしている生協なども同じような側面を持つのではないか?

    今回のいくつかの農協事例は、単協によって異なる部分も多くあるのだろうが、
    一部が…だと全体がそのようにみられることも多い。

    地域協同組合にという主張は、うなづけた

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    2023年08月20日
  • 人口減少時代の農業と食

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    もはや農業の効率化は待ったなしとの状況が理解できた。とは言ってもそれほど悲観的に捉える必要はなく、人が減って今までのやり方が合わなくなってきたら自然に進んでいくだろうと思う。
    今ひとつスッキリしないのは、人口減少や高齢化に伴って胃袋ほ確実に小さくなる事を故意に無視していることである。生産年齢人口が減りだして人口がピークに達した現状が最も危機的な状況であるはずで、今後上手く需給バランスが取れていくのではないか。また物流危機をやたらと煽るが、何も関東であまおうを食べなくても良い。地産地消という好ましい方向に必然的に進むだろう。

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    2023年08月02日
  • 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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    本のタイトルや帯の文言に釣られて購入。
    日本の農業について広がっているいくつかの世間のイメージが、まさにイメージ先行でいかに誤っているか、証拠となるデータやインタビューを基に、丁寧に反証しています。
    確証バイアスもあるかと思いますが、少なくとも数値で示される内容には説得力があり、日本農業の将来は、行政や農協にとって優位な状況のまま進んでいることを再認識しました。

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    2023年07月20日
  • 農協の闇

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    元日本農業新聞記者でJAに鋭く切り込むジャーナリストである著者が、各地のJA(総合農協)において不正詐取や不正販売、自爆営業がはびこり、JAが真に農家のためのものになっていない実態を豊富な実例を交えて克明に記す。
    身近にJA職員がいる(いた)ので、なんとなくそういう感じなのかなとは思っていたが、本書によりJAのかなり歪な実態を再認識した。現役JA職員からのたれこみと思われる動かぬ証拠も豊富に示されており、本書の内容は言い逃れできないものだと思われる。リスクもあるであろうに、これだけたれこみがあるというのは、それだけ職員にとってJAの実情が過酷なのであろう。身内のJA職員が心配になる。
    本書でも

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    2023年07月07日