あらすじ
日本の農政は「弱者である農業と農家は保護すべき」という観念に凝り固まっており、産業として独り立ちさせようという発想が全くない。農家の減少は悪いことではない。数が減れば「やる気のある農家」が農地を持つことになって、生産性は上がるのだ。一方で、あまりにも内向きで国際的な趨勢についていけない対応が理由で、米価が中国の先物市場で決まってしまう未来も見えてきた。農業ジャーナリストが返り血覚悟で記した「農政の大罪」。
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Posted by ブクログ
今の米騒動に関連してこの本を手に取りました。やっぱり、政治か…というのと、相変わらずの利権がらみの話。我がさえよければそれでいい…農水省の馬鹿さ加減にも驚かされた。日本の官僚ってこんなにひどかったの?財務省はよくたたかれますが、農水省もたいがいです。国益って考えないんですね。ありがとうございます。イラン、イスラエル。ロシア、ウクライナ。戦争や争いはいつまでも続いています。今こそ、日本国民の安全、食の確保を考えなければいけないが…もう遅いか。
Posted by ブクログ
本のタイトルや帯の文言に釣られて購入。
日本の農業について広がっているいくつかの世間のイメージが、まさにイメージ先行でいかに誤っているか、証拠となるデータやインタビューを基に、丁寧に反証しています。
確証バイアスもあるかと思いますが、少なくとも数値で示される内容には説得力があり、日本農業の将来は、行政や農協にとって優位な状況のまま進んでいることを再認識しました。
Posted by ブクログ
大まかに書くと、日本の農政はダメだよね。
もっと稼げる農業にしないと、って感じです。
なぜダメなのか、どうして稼げないのか、その問題提起はされています。
あとレビューで解決策書けよと書かれた方がいるけど、ジャーナリストなので学者では無いし、解決方法なんて彼らに考えさせてはいけない。テキトーな穴だらけの解決策しか示せないよ。