マルク・エルスべルグのレビュー一覧

  • ブラックアウト 下

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    登場人物を覚えるのが大変だけど、ヨーロッパ中を巻き込んで急テンポで話が進んでいき、内容の重さとは裏腹にエンターテイメントな作品。電気事業、EUやその他ヨーロッパの行政、システムにわたる作者の知識に驚かされる。

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    2019年11月04日
  • ブラックアウト 上

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    ヨーロッパ全域を襲った未曾有の大規模停電。
    元ハッカーのマンツァーノをはじめ、
    各地(各国)の電力公社や国自身、そしてテロ対策部隊などがこの危機に向かっていく。

    人々ははじめこそ楽観視していたが、
    停電が長引くにつれ、不安や恐怖が肥大していき、食料や燃料を強奪するといった暴動も起き始めている。

    彼らは、この危機をどのように対処していくのか。
    そして、この停電をおこした犯人は誰で、何が目的なのか。

    というあらすじ。


    登場人物の多さ、視点の切り替わり、場所の移動といったことが注目するところかな。

    文章でよむとちょっと大変さがあるけど、
    映画にしたら面白そうな内容。

    後半に期待。

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    2016年11月27日
  • ブラックアウト 下

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    久しぶりの長編小説を読んだ。
    ヨーロッパを襲う大規模停電がメインである。
    東日本大震災を体験した日本人には、あまりにもリアルな内容である。

    ITを基盤にしたインフラは便利な反面乗っ取られるとすべてがコントロールを失う。
    電気がなくなればどうなるか。
    電気があって当たり前の社会でえは、水、食糧からすべての生活が奪われる。
    原発も非常用電源には燃料が必要になるがその燃料も供給が止まる…

    今後、スマートグリッドの導入も近いかもしれないが、これを読んでしまうと考えさせられる。

    ITにすべてを委ねると便利だがすべてを失うことも考えられる。
    私も何が正しいものか結論はでていない。

    ぜひたくさんの方

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    2014年04月30日
  • ブラックアウト 下

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    ネタバレ

    電源喪失により、遂に原発のメルトダウンに到ったヨーロッパ。さらにはアメリカでも同様にテロが起き、最早救援の手はどこからも期待できない。テロリストによる更なる攻撃はあるのか?手に汗握る下巻。

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    2013年08月28日
  • ブラックアウト 上

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    ネタバレ

    福島第一原発の事故の記憶も生々しい現在、リアルに起こりそうな電源喪失テロ。ヨーロッパ全土に巡らされた送電網がほんのわずかな瑕疵によって恐ろしい破滅をもたらした。立ち向かうのはひとりの元ハッカー。キャラクター設定もストーリーのスピード感も爽快なパニック小説。上巻。

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    2013年08月28日
  • ブラックアウト 上

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    面白い。一気に読めるはずが、ストーリー中に登場する、電力会社エネル社調べたり、ルータ、スマートメータ、等のネットワーク、総務省の研究会どうなってるんだっけ?とか、。フィクションだから、現実の情報なぞネットにあるはずもないのに、マジに調べたりして。。笑

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    2013年08月04日
  • ブラックアウト 下

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    多くの方がレビューしている通り、登場人物とヨーロッパ各地が頻繁に切り替わることからストーリーを追うのが大変だったが、電気がないことによる影響がこれでもかというくらいリアルに想像させられた。
    特に、停電当日~復旧までの十数日間の時系列での描写は、徐々に読んでいるこちらも切羽詰まる思いがした。

    東日本大震災や、直近でPC遠隔操作事件の逮捕劇を見ていただけに、読んでいてフィクションとは思えないような感覚だった。

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    2013年02月27日
  • ブラックアウト 下

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    テンポの速い場面展開で映画になったらきっと面白いんだろうなぁと想像。読むには頭を整理しないとついて行くのが大変ですね。

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    2012年12月28日
  • ブラックアウト 上

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    ネタバレ

    久々に出会った眠れなくなるノンストップパニック小説。欧州で停電が何日も続いたらどうなるのか、謎に挑む凄腕イタリアンハッカーと警察、そして恋。次々と展開する冒険のせいで本当に寝不足だ。映画化して欲しいです。

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    2012年10月26日
  • ブラックアウト 下

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    時宜に合ったすごい小説だ。いろいろもどかしい部分や、筋を追いかけるのにやや難があったり、犯行の動機が今更感が拭えないなどの欠点はあるが、人間の本性を描き切った点を高く評価できる。3・11の時の太平洋側の東北各県の経験を彷彿とさせ、この小説のような最悪の事態にはならなかったことは、日本人の特性だったのかと思ったりする。実際に2003年のニューヨーク地区の停電を経験した身には、あれが1週間も続いていたらと、ゾッとする。あの時はアパートの33階にいて、その上下にはうんざりさせられたものだ。なお、この小説では原発事故に触れているが、ツッコミが足りずその結末が曖昧な点、フクシマを人ごととしか見ていないと

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    2012年10月09日
  • ブラックアウト 下

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    一気に読ませる力がある。
    専門知識豊富な人からしたら、穴があったりツッコミの足りないところがあるのかもしれないが、コンピュータや電力問題、原子力発電所問題をちょっとかじった程度の私には、読み応え充分。

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    2012年09月25日
  • ブラックアウト 上

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     阪神淡路大震災、東日本大震災。二度の震災を経験した。阪神淡路大震災ではど真ん中にいた。
     多少、犯罪めいたものはあったようだが、二つの震災の間でも秩序は守られていた。それは、被災地が限定されていたからだ。阪神淡路大震災では、神戸は壊滅的な被害を受けたが、大阪は機能していた。東日本大震災では、東京も計画停電などを強いられたが、機能していた。
     でも、この小説のように日本全土がブラック・アウトしたら。
     ボクは家族を守れるだろうか。
     まずは浄水器を買おうかな。

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    2023年06月10日
  • ゼロ 上

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    マルク・エルスべルグ『ゼロ (上)』角川文庫。

    近未来社会派サスペンス小説の上巻。

    近未来というよりも現代最先端のIT技術に基づいたリアリティあふれる社会派サスペンス小説と言った方が正解かも知れない。

    着想は面白いが、ストーリーは今一つだろうか。

    SNSやネットの世界では個人情報の匿名性が失われ、いつ犯罪に巻き込まれるか解らない問危険な状況に陥っている。IT技術の進歩にセキュリティや法令が追い付かないのだ。個人のメールアドレスなどは絶対にネットショッピングの会社などから流出しているのだろうし、我々が使用する検索エンジンやアプリの履歴と個人情報がネット企業に商業目的で利用されているのだろ

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    2022年05月05日
  • ブラックアウト 上

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    何だか某ダムを舞台にした織田裕二の映画を連想しそうだけど、その連想はあながち外れではないです。笑


    西ヨーロッパ全土が謎の停電に襲われる。
    その原因は、何者かの人為的な行為であると見抜いた元ハッカーを中心にした話が展開していく。スマートメーターやフクシマなどの用語からもわかるように、かなり新しい作品ですな。


    こういったパニック物の作品は個人的に非常に好きだけど、本作もなかなか悪くない。

    最初は平静を装っていた人々も、停電が長引くにつれ徐々に混乱していく様子はとても現実味があるので少し怖く感じたる。送電の仕組みなどもしっかり書かれているので、物語もしっかりと厚みがある。
    今作は

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    2019年07月24日
  • ブラックアウト 上

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    イタリアとスウェーデンから始まった大規模停電が、他のヨーロッパの諸国にも広がった。
    上下水道もストップ。交通機関もストップ。病院も自家発電の燃料が底をつき、薬剤の補給もなく閉鎖。食糧の輸送もできず、店には商品が消えてゆく。
    各地の原発も核燃料を冷却できずにメルトダウンする原発がでてくる。
    元ハッカーのイタリア人マンツァーノは、偶然電気メーターに見慣れないコード番号が表示されていることに気づき、この大停電がテロによるものではないか?と行動を起こす。
    停電が十数日間に及んで暴動が起きるなか、元ハッカーであったことが災いしてテロの一見ではないか?と疑われ、逃避行を続けながらも、サイバーテロを見つけ出

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    2019年02月21日
  • ブラックアウト 下

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    後半の疾走感がすごい。
    ストーリー展開は、よく言えば王道
    悪く言えばありきたりな感じはするが、
    非常に収まりがいい。

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    2016年11月30日
  • ゼロ 下

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    201601/上下まとめて。テーマも設定も面白かったけど、残念ながら主人公含めキャラの魅力に欠けてて、物語展開も惜しい。最初のほうは、場面転換と登場人物の多さに、誰がどこの人だっけ?ってなったけど、どんどん話が進むと、ページを捲る手も早くなって楽しんだ。私はライトなアクトアプリ欲しいけど、それでも依存しちゃうかな?

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    2016年02月14日
  • ゼロ 上

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    201601/上下まとめて。テーマも設定も面白かったけど、残念ながら主人公含めキャラの魅力に欠けてて、物語展開も惜しい。最初のほうは、場面転換と登場人物の多さに、誰がどこの人だっけ?ってなったけど、どんどん話が進むと、ページを捲る手も早くなって楽しんだ。私はライトなアクトアプリ欲しいけど、それでも依存しちゃうかな?

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    2016年02月14日
  • ゼロ 上

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    IoTが広まり全てがデジタライゼーションされ監視社会となった近未来が舞台、人工知能(スマートマシン)を活用したパーソナルアシスタントサービスが買取を含む徹底した個人情報の収集を行い、その個人をイケテル男あるいは女にプロデュースすることで若い人を中心に人気を集めている。

    一方、「データを独占する大ダコは退治しなければなりません、というのが私の意見です」をキャッチフレーズとするアニノマスのような謎のハッカー集団も組織されている。

    そこで両者を巡ってミステリーの王道、殺人事件から物語が始まる訳ですが、マイノリティレポートのように殺人事件を予測できないのはともかく、監視社会と呼ばれる前提で、事件後

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    2016年01月10日
  • ゼロ 下

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    思っていたほどは面白いと思えなかった。購買履歴から体温まで、パーソナルデータをすべてインターネットに預けて、それらのデータを総合して各人が格付けされるような世界のお話。
    格付けを上げるための行動を、レコメンドするアプリケーションがあって、でもその格付けや行動の判断基準は誰が決めるべきなのか、その根本のところに主人公が疑問を持つことが物語を動かしていく。
    世界観自体は、自分はとても肯定的に捉えていて、こういう世界に早くなって欲しいと思う一方、その判断基準やデータの管理の方法を、ビジネスベースの民間企業のみには任せたくないという気持ちもあって、なんとなくそういう発想に近いものを感じた。
    テーマは面

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    2015年12月31日