マルク・エルスべルグのレビュー一覧

  • ゼロ 上

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    ドローンがアメリカ大統領を襲撃する映像が、匿名グループ「ゼロ」によってネット上に流出した。ただちにFBIとNSAは捜査を開始。
    一方、ロンドンではスマートグラスを装着した少年が指名手配犯を追跡、犯人に射殺されるという事件が起きた。
    「ゼロ」の関与を疑うジャーナリストのシンシアは彼らの正体を突き止めるべく調査を始めるが、次第に巨大な組織の影が忍び寄ってくる。
    (あらすじより)

    インターネット社会でのプライバシーや情報主権についてが主題の超近未来SF。
    登場する機械やサービスはすでにあるものがほとんど。
    少し違うのは現在より高性能、高機能な点だ。

    面白いところは架空のIT企業「フリーミー」があらゆる個人情報を集めて管理してくれて、それをもとにアクトアプリがより良い生活、クールな少年・少女になるためのアドバイスを与えてくれる。
    それによって価値(人間格付け)が上がり、その個人のデータを企業がお金を出して買うシステムが出てくるところだ。

    個人のパラメーターによってランク付けされるのはバクマン。の「この世は金と知恵」に似てる。
    それが価値としてお金になるのは、はじめしゃちょーが炎上した「VALU」に似てる。

    フリーミーはIT企業に搾取される個人情報を自分で把握し、価値を高める方向で管理できる点が魅力として書かれている。
    それを助けてくれるのがアドバイスをしてくれる各種のアクトアプリ。
    分野ごとにアクトアプリがあり、興味のあるアクトアプリをインストールすることで自分を高めるためのアドバイスを貰うのだ。

    問題は、「(自称)統計的に算出してる」とはいえアクトアプリのプログラムを書いた人間の意思によって操られているのではないか?
    という点だ。

    今日のGoogleの検索結果だって「日本」と検索しても人によって表示される結果は異なる。
    アップデートを重ねているとはいえ恣意的な情報操作が絶対にないと言い切れるのか?

    そんな疑念を象徴するように繰り返されるワードがある。 「ようこそパラノイアへ!」

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    2019年03月31日
  • ブラックアウト 下

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    ネタバレ

    混乱し秩序を失ってゆく欧州。
    汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
    追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。

    もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
    最悪の(もしかしたらさらなる最悪があるのかもしれないけれど)状況のシミュレーションを見たという感じがします。
    「読み物」としてあれこれ要望はあるのですが、こういう状態を想定できたことはよかったか。
    電気がなくて水は流れず食べ物を手に入れるのも一苦労。それでも生きているってことが一番大変だなぁと感じました。

    マンツァーノもシャノンもボラールも好きになれず。
    ただ、権力とか反逆者(言い過ぎか)とか、こういう関係かもしれないなぁと思えば読めた。
    うん・・伝えづらい。

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    2019年11月30日
  • ブラックアウト 上

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    ネタバレ

    それは交通事故からはじまった。トラックに下敷きになった乗用車、鳴りやまないクラクション、灯っていない信号機ー。
    火力・水力・原子力、あらゆる発電所が制御不能に陥り、ヨーロッパ中が停電に見舞われる。
    原因はなにかー。
    ハッカーのマンツァーノはいち早く異変に気付き・・・。

    というお話。
    考えたこともなかったですが、水道も電気でコントロールされてるんですか・・・?!?!
    電気がないよりも水が使えない(トイレの水が流れない)のは精神的なダメージがでかいです。居住区域を清潔に保てないのは辛いなぁ・・・。
    我々の通常の生活は、すべて電気がないとダメなんですねぇ。
    電話もアナログ回線しかダメだから、スマホはもとよりIP電話も使えない!ひゃー!こえぇえええ!
    早く下巻を読もうっと!コワイコワイ!

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    2019年11月30日
  • ゼロ 下

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    IoTが広まり全てがデジタライゼーションされ監視社会となった近未来が舞台、人工知能(スマートマシン)を活用したパーソナルアシスタントサービスが買取を含む徹底した個人情報の収集を行い、その個人をイケテル男あるいは女にプロデュースすることで若い人を中心に人気を集めている。

    一方、「データを独占する大ダコは退治しなければなりません、というのが私の意見です」をキャッチフレーズとするアニノマスのような謎のハッカー集団も組織されている。

    そこで両者を巡ってミステリーの王道、殺人事件から物語が始まる訳ですが、マイノリティレポートのように殺人事件を予測できないのはともかく、監視社会と呼ばれる前提で、事件後に直ぐに真犯人を逮捕することなく、別の人を警察が追跡するのは話を盛り上げる為とは言え、ご都合主義な印象です。
    それとも監視社会にも抜け道があることを示唆しているのでしょうか?

    上・下共通のレビューです。

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    2016年01月10日
  • ブラックアウト 下

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    実際に起こりうることだけに寒気を覚えつつも、ページをめくる手が止まらなかった。といっても上巻を読んだあと気分転換で軽い内容の本を読んだけど。面白かったので人に薦めたいが、翻訳物を読みなれていない人には、読みづらいかな。表紙デザインがシンプルかつ印象的で気に入っている。

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    2015年04月13日
  • ブラックアウト 上

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    登場人物が多いのと舞台となる場所が細かく切り替わるので、その場所でどこまで話が進んでいたのか把握しずらいけれど、読み始めたら止まらなくなった。何ヵ所か福島について言及されており、そのたび胸が苦しくなる。それにしても上巻終了時点で停電から4日ほどだが、下巻での混乱を想像するのがつらい。

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    2015年04月13日
  • ブラックアウト 下

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    1405 途中まで面白かったが、大きく広げた風呂敷が畳めなくなった感じ。ラストの尻窄み感は残念です。。。

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    2014年05月08日
  • ブラックアウト 下

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    ハリウッド映画になりそうな話。翻訳という事もあって客観的状況以外に文章から伝わってくる事が少なく、長いので読み疲れした。
    映画で2時間で見て終わりたい。

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    2013年10月20日
  • ブラックアウト 下

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    本書は、2011年3月11日以降の日本で起こったフクシマの事実を踏まえ、テロによるブラックアウト(大規模停電)の恐怖を描き出した佳作である。我々にあまり馴染みのない銃を使わないテロは、静かに始まり、テロとは気づかないまま広域に我々の生活を蝕んでいく。犯人グループは、スマートメーターへのハッキングによる送電網の不安定化、復旧をはかるべく再立ち上げを行なう発電所の管理システムに潜ませた巧妙なトリックで発電所の動きを止めてしまう。その一方で、インフラである送電網の要に位置する変電所と送電線破壊行為を別動隊におこさせる。用意周到に準備され次々と繰り出す電気テロに長期化する停電、停電による給水の停止、止水による下水道の停止、ガソリンの枯渇、食糧配給インフラの不全が起こり人心が荒廃していく。この過程を余すとこなく伝えただけでも本書の持つ意味は大きい。ただ、余りに多くのことを伝えるがためプロットが散乱した感は否めない。

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    2013年09月28日
  • ブラックアウト 上

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    スマートシティー、スマートグリッドなど環境対応型の新都市構想が産官あげて隆盛な今日、新たな近未来社会のリスクを本小説が提言していると言っても過言ではない。先述のスマートシティーのコンセプトは、各家庭、各事業所の電力の使用状況を双方向型の電力メーターにより管理する事により総使用電力に対して効率よく発電を企図するものである。欧州では国家を越えて送電網が張り巡らされているのでその及ぶ範囲は、ほぼ欧州全土という広大なスケールとなっており、その範囲が広域に及べば及ぶほど何かの拍子にまるでドミノが倒れるがごとく、電力の供給が止まる可能性は高まっていく。

    小説冒頭は、ニューヨーク大停電を彷彿させる欧州大停電のシーンから。電気に依存した現代社会の恐怖が始まる。

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    2013年09月16日
  • ブラックアウト 下

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     マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版だけど、スピード感にも溢れているので、一気に読破できる爽快感もあり。

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    2013年07月10日
  • ブラックアウト 上

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     マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版だけど、スピード感にも溢れているので、一気に読破できる爽快感もあり。

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    2013年07月10日
  • ブラックアウト 下

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     「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知る・・・

     当然,ラストでは事件も解決し電気が復旧となるのですが,復旧したからといってすぐに元通りの生活に戻ることができるわけではないのですね。例えば,水道にしても長期間上水道管に水が通っていないと,細菌等が発生しているため,清掃後でないと使用することができない等・・
     普通に生活ができるというのは素晴らしいことだというのを痛感させられました。

     海外の小説は,登場人物の名前を覚えるのが一苦労なのですが,この本は,登場人物がヨーロッパ各国にわたっているため,聞き慣れない読み方の人物も多く,都度,最初の方の人物一覧を繰りながら読んでいたので結構時間がかかりました・・

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    2013年06月03日
  • ブラックアウト 上

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    スマートグリッドがテロ攻撃にさらされたら……?ヨーロッパ大停電パニック。原子力発電所にも異常が起こり、メルトダウンするくだりは大震災の記憶を呼び起こす起こす。後半は少し展開がだれるが、下巻に入って一気に物語が進む。面白かった。

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    2013年04月13日
  • ブラックアウト 上

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    201302/登場人物の多さと頻繁な場面転換で前半ややこしかったけど、話が流れ出してからはスルスルと。それにしてもこういう非常時でもLOVEい展開挟まるのは海外モノらしいな(笑)

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    2013年03月25日
  • ブラックアウト 下

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    リアリティがあって、読み応えアリ。
    時々出てくるFUKUSHIMAという言葉が、停電や原発事故をより身近に感じさせる。
    何もかもコンピューターに制御させるって、こんなに脆いんだと怖くなった。

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    2013年02月27日
  • ブラックアウト 下

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    突然ヨーロッパ全域がブラックアウト(停電)となった!ヨーロッパ中にパニックが広がるなか、停電の謎のヒントをつかみ、捜査に協力する主人公・マンツァーノが、逆にこの災害の首謀者と疑われ、身柄を拘束されてしまう。逃げ出したマンツァーノはカメラマンのシャノンと一緒に、混乱のヨーロッパを逃げ回り、事件の真相に迫る・・・。本文中に「日本でおこった地震後の原子力発電所からの放射能被害」という言葉があった。ライフラインの停止した不自由な暮しの描写など、東日本大震災を思わせるものも多かった。あとがきにも、はっきりと書かれており、あの大震災が世界の人々にも、大きな衝撃を与えたことが良くわかった。特に水道についての問題が大きくとりあげてあり、停電で下水処理が滞るとどうなるのか、十分すぎるほどわかった。つくづく、日本はまだ清潔だったのだと思う。上巻でも感じたが、多すぎる登場人物の状況が次から次へとめまぐるしく書かれていて、なかなか落ち着いた状況というものが理解しにくい作品だった。本音をいえば、活字で読むよりも、映画などで観たほうが、登場人物もよくわかり面白味がある作品だと思う。

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    2017年11月09日
  • ブラックアウト 上

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    ブラックアウトとは、「停電」のこと。電力送電線の異常により、イタリアとスウェーデンで突然大停電が発生する。その余波のように、大停電はまたたくまに冬のヨーロッパ全域へと拡大する。交通機関をはじめ、衣食住のすべてを家電に頼っている現代です。社会インフラはマヒし、町では食品の奪い合いや暴動が発生。やがてイタリア人のピエーロ・マンツァーノは、この事態が人為的にひきおこされたものだと気がつく。停電をモチーフにしたパニック小説だったが、停電に右往左往する町の人々の様子は、買いだめや暖房の用意、水の汲み置き、懐中電灯の用意など、3.11の後の計画停電の騒動も思い出した。いざ大停電になったときの心構えや準備など、まだまだ不十分だと、まずわが身を反省させられる本だった。被害がヨーロッパ全土に広がったため、登場人物も舞台もかなり多く、事態が同時進行なので、何回も前章に戻ってあらすじを確かめなくてはならなかった。その分、ちょっと間延びした感もあるので、下巻に期待したい。

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    2017年11月09日
  • ブラックアウト 下

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    ドイツ版 真山仁!ザ・ジャーナリストなところも一緒。シミュレーションは精緻でリアル。ほんとよくできてたなー。それ系好きな人にはオススメ。
    日本の危機に着想を得たことは明らかで、あの出来事が世界のマスコミにどう映ったかを、垣間見た気がする。

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    2013年01月13日
  • ブラックアウト 上

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    感想は下巻に譲るとして、

    ミレニアムに続き、非英語圏の作品が売れているのは素晴らしいこと

    『フクシマ』が、いかなる衝撃をもって世界に受け止められたかが窺える点で興味深い。

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    2013年01月12日