マルク・エルスべルグのレビュー一覧

  • ゼロ 下
    IT技術は便利だけど、企業に情報を搾取されるの嫌だし、AIアシスタントが企業側の思惑によって操作されてるとヤバくない?というお話。

    個人的には搾取されても困らないし、気持ち悪いって感覚も無いのだけれど。

    むしろ現金を早く無くしてくれ。
    電子マネーだけで良いのに。

    ちなみに表紙がイケてないと思う...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    混乱し秩序を失ってゆく欧州。
    汚物塗れの町、強奪が当たり前の日常、持つものは搾取し、持たざる者は荒み奪う。
    追われるマンツァーノとシャノンは逃げ切れるのか、キーを捕らえられるのか。

    もしも日常から電力が消えればどうなるのか、電力を生み出していた施設が毒をまき散らすとなれば何が起こるのか。
    最悪の(...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    それは交通事故からはじまった。トラックに下敷きになった乗用車、鳴りやまないクラクション、灯っていない信号機ー。
    火力・水力・原子力、あらゆる発電所が制御不能に陥り、ヨーロッパ中が停電に見舞われる。
    原因はなにかー。
    ハッカーのマンツァーノはいち早く異変に気付き・・・。

    というお話。
    考えたこともな...続きを読む
  • ゼロ 下
    IoTが広まり全てがデジタライゼーションされ監視社会となった近未来が舞台、人工知能(スマートマシン)を活用したパーソナルアシスタントサービスが買取を含む徹底した個人情報の収集を行い、その個人をイケテル男あるいは女にプロデュースすることで若い人を中心に人気を集めている。

    一方、「データを独占する大ダ...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    登場人物が多いのと舞台となる場所が細かく切り替わるので、その場所でどこまで話が進んでいたのか把握しずらいけれど、読み始めたら止まらなくなった。何ヵ所か福島について言及されており、そのたび胸が苦しくなる。それにしても上巻終了時点で停電から4日ほどだが、下巻での混乱を想像するのがつらい。
  • ブラックアウト 下
    実際に起こりうることだけに寒気を覚えつつも、ページをめくる手が止まらなかった。といっても上巻を読んだあと気分転換で軽い内容の本を読んだけど。面白かったので人に薦めたいが、翻訳物を読みなれていない人には、読みづらいかな。表紙デザインがシンプルかつ印象的で気に入っている。
  • ブラックアウト 下
    1405 途中まで面白かったが、大きく広げた風呂敷が畳めなくなった感じ。ラストの尻窄み感は残念です。。。
  • ブラックアウト 下
    ハリウッド映画になりそうな話。翻訳という事もあって客観的状況以外に文章から伝わってくる事が少なく、長いので読み疲れした。
    映画で2時間で見て終わりたい。
  • ブラックアウト 下
    本書は、2011年3月11日以降の日本で起こったフクシマの事実を踏まえ、テロによるブラックアウト(大規模停電)の恐怖を描き出した佳作である。我々にあまり馴染みのない銃を使わないテロは、静かに始まり、テロとは気づかないまま広域に我々の生活を蝕んでいく。犯人グループは、スマートメーターへのハッキングによ...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    スマートシティー、スマートグリッドなど環境対応型の新都市構想が産官あげて隆盛な今日、新たな近未来社会のリスクを本小説が提言していると言っても過言ではない。先述のスマートシティーのコンセプトは、各家庭、各事業所の電力の使用状況を双方向型の電力メーターにより管理する事により総使用電力に対して効率よく発電...続きを読む
  • ブラックアウト 下
     マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版...続きを読む
  • ブラックアウト 上
     マルク・エルズベルグ「ブラックアウト」上・下(角川書店 2012)は、ヨーロッパ規模で起こった停電を舞台に重苦しいストーリーが展開する。ドイツ発、衝撃のリアリティで迫ってくるサスペンス巨編だ。原発のメルトダウンなど、身近な事故を背景に繰り広げられる人間の生きざまは空恐ろしくさえある。上下巻の文庫版...続きを読む
  • ブラックアウト 下
     「ブラックアウト」とは停電の意味。イタリアから始まった大停電。当初は単なる事故ではと,すぐに復旧するものと考えていたが,停電の地域が拡大しヨーロッパ全域に。そんな中,元ハッカーのイタリア人がふとしたきっかけからこの停電が事故ではなく,不正なプログラムによって起こされたものだと知る・・・

     当然,...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    スマートグリッドがテロ攻撃にさらされたら……?ヨーロッパ大停電パニック。原子力発電所にも異常が起こり、メルトダウンするくだりは大震災の記憶を呼び起こす起こす。後半は少し展開がだれるが、下巻に入って一気に物語が進む。面白かった。
  • ブラックアウト 上
    201302/登場人物の多さと頻繁な場面転換で前半ややこしかったけど、話が流れ出してからはスルスルと。それにしてもこういう非常時でもLOVEい展開挟まるのは海外モノらしいな(笑)
  • ブラックアウト 下
    リアリティがあって、読み応えアリ。
    時々出てくるFUKUSHIMAという言葉が、停電や原発事故をより身近に感じさせる。
    何もかもコンピューターに制御させるって、こんなに脆いんだと怖くなった。
  • ブラックアウト 下
    突然ヨーロッパ全域がブラックアウト(停電)となった!ヨーロッパ中にパニックが広がるなか、停電の謎のヒントをつかみ、捜査に協力する主人公・マンツァーノが、逆にこの災害の首謀者と疑われ、身柄を拘束されてしまう。逃げ出したマンツァーノはカメラマンのシャノンと一緒に、混乱のヨーロッパを逃げ回り、事件の真相に...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    ブラックアウトとは、「停電」のこと。電力送電線の異常により、イタリアとスウェーデンで突然大停電が発生する。その余波のように、大停電はまたたくまに冬のヨーロッパ全域へと拡大する。交通機関をはじめ、衣食住のすべてを家電に頼っている現代です。社会インフラはマヒし、町では食品の奪い合いや暴動が発生。やがてイ...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    ドイツ版 真山仁!ザ・ジャーナリストなところも一緒。シミュレーションは精緻でリアル。ほんとよくできてたなー。それ系好きな人にはオススメ。
    日本の危機に着想を得たことは明らかで、あの出来事が世界のマスコミにどう映ったかを、垣間見た気がする。
  • ブラックアウト 上
    感想は下巻に譲るとして、

    ミレニアムに続き、非英語圏の作品が売れているのは素晴らしいこと

    『フクシマ』が、いかなる衝撃をもって世界に受け止められたかが窺える点で興味深い。