マルク・エルスべルグのレビュー一覧

  • ブラックアウト 上
    久しぶりの長編小説を読んだ。
    ヨーロッパを襲う大規模停電がメインである。
    東日本大震災を体験した日本人には、あまりにもリアルな内容である。

    ITを基盤にしたインフラは便利な反面乗っ取られるとすべてがコントロールを失う。
    電気がなくなればどうなるか。
    電気があって当たり前の社会でえは、水、食糧からす...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    ヨーロッパ全域を襲った大停電。原発事故も発生する。舞台は広範囲に及び登場人物も多いので最初は全体像がつかみにくい。でも、カットバックの手法でぐいぐい読ませる。下巻の展開がまったく読めない。
  • ブラックアウト 下
    現代ヨーロッパでテロによる大規模停電が引き起こされたら....というパニック・サスペンス。

    上下巻計1000pという大作だが、上巻の後半以降はあっという間に読み終えてしまった。自分達の"日常"がわずかな攻撃でいかに簡単に崩れ得るか。とてもフィクションとは思えない重厚感+緻密さに、メディア畑出身とい...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    ヨーロッパでの大規模停電が人為的に引き起こされたら...という非常にリアルなフィクション・サスペンス。

    「効率」という大きなキーワードのもと、1つのシステムとして繋がってきた電力供給体制の安全性や"スマートグリッド化"への視点が本書を通じて磨かれると感じた。

    ヨーロッパの電力事情や供給体制に関す...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    はい今回は「ブラックアウト」です。
    ヨーロッパで突然発生した停電を皮切りにヨーロッパ全域に広がる…。インフラのストップ、食料の奪い合い、暴動、原発の異常発生。元ハッカーの主人公はこの事件は人為的なものであることに気づく。
     
    感想としてはドラマ24的な感じでした。序盤はメインの主人公達の立ち位置の紹...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    突然発生した大停電は瞬く間にヨーロッパ全域へと拡大した。混乱が続き暴利・暴動を生み、衣食住の安心安全が奪われ、医療・介護・原子力発電所・経済・政治あらゆる社会インフラが麻痺してしまった。イタリア人の元ハッカーが停電の原因にいち早く気づき各所へ連絡するがイタズラと思われ相手にされない。ようやく彼の言葉...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    登場人物が多すぎて犯人がどんな人間でどんな名前かもうろ覚えの状態でひたすら物語を追っていった。それだけでも十分ドキドキハラハラできて面白かった。犯人がどうのというより実際にヨーロッパの電気が原因不明で止まってしまったらどんなことが起こりうるのか?それがとても興味深くて事前準備が本当に大切なのだという...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    後半に入って、テンポよく話が進み、一気に読み終わりました。電気が無くなるだけでこれだけ社会が影響を受けるというのがショッキングでした。
  • ブラックアウト 下
    下巻は一気に読んでしまった!電気がない社会は秩序を維持できない..
    冷却出来ず起きる原発事故をフクシマみたいに、と描写されるのはなんだか悔しいというかかなしいというか。
    主人公がヨーロッパ中を駆け巡る勢いは面白かった!
  • ブラックアウト 下
    ちょうどヨーロッパを旅してる時に読んだおかげで、地名が身近に感じれて楽しかった。最初は登場人物の多さについていくのが大変だけど、テンポも良く徐々にストーリーに引き込まれていった。新人作家とのことだが、次回作が気になる良作。
  • ブラックアウト 上
    通常この手の“世界規模のパニック大作”で舞台になるのは、決まってアメリカ合衆国の大都市部のいずれかというのが定番なところを、欧州全体が主要舞台となっている。どころか、他の地域はほとんど出てこないというのが異色中の異色♪
    邦人からすれば聞き慣れない(読み慣れていない?)地名や人名がわんさと出てくること...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    この小説に限っては最初に翻訳者の解説を読んだ方が、スムーズに読み進めることができるようになってます。
    なぜって、多い登場人物のなかでも、重要となる人物5人の名前や設定を軽めに記載されていたからです。


    3.11の津波による原発施設の沈黙とメルトダウン報道から作者は着想を受けたそうですが、反原発を訴...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    便利な反面、一度崩れてしまうと脆い。
    その恐怖を畳みかけるように書き上げた巻。
    翻訳か、元々がそうだったのか読みにくいのが難点だけど、もっとたくさんの人に読んでもらいたい。
    分類はパニック系の娯楽小説だけど、3.11後に実施された輪番停電を知っている身としてはこの恐怖他人事じゃない。数時間の停電でも...続きを読む
  • ブラックアウト 下
    下巻は一気に読めます。
    主人公の登場回数が多くなるにつれて、物語が終盤に向かっていることを感じながら一気に。
    面白かったです。
    この著者が次に何を書くのか、楽しみ。
  • ブラックアウト 下
    書評などで、「ヨーロッパでの広域停電を扱った海外小説がある」と知ったので、書店で探し、文庫版で出版されていたこの上下巻を、読んでみることにしました。
    ヨーロッパにおいて、国境をまたがる広範囲での停電が、発生します。
    トイレや暖房が使えず、混乱する人々。
    そして事態が長期化するに伴い、治安やさらに深刻...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    読み終わった感想
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    後半からは余り進展なく,ジワジワと行く感じでしたが,
    一気に読めました。
    人物が出る度に?と思い,思い出すのに若干時間が
    掛りますが(ヨーロッパの人の名前は...続きを読む
  • ブラックアウト 上
    舞台がヨーロッパと広く、登場人物も多いので、最初は分かりにくいです。読み進むうちに覚えましたけどね(^^;;
  • ブラックアウト 上
    昨年、計画停電を経験して電力のありがたさをわかったつもりでいたけれど、この本が描く世界は想像を絶する。
    後半にかけてフクシマを思い起こさせる状況に突入していく様は、背筋が寒くなる思いがする。
    下巻に「期待」という言い方は変かも知れないが、あくまでフィクションであることを前提に、面白いと言いたい。
  • ブラックアウト 上
    欧州でテロによる大規模停電。真冬にライフラインが停止し、原発のコントロール不可に。話が欧州各地に飛んでちょっと混乱するけど、読み応え有り。途中、チェルノブイリと並んでフクシマと出てくる。物語のメインテーマではないが、改めて福島第一原発の重大さを実感する。欧州で小説の題材になり、事故の経緯もあの事故を...続きを読む
  • ゼロ 上
    ドローンがアメリカ大統領を襲撃する映像が、匿名グループ「ゼロ」によってネット上に流出した。ただちにFBIとNSAは捜査を開始。
    一方、ロンドンではスマートグラスを装着した少年が指名手配犯を追跡、犯人に射殺されるという事件が起きた。
    「ゼロ」の関与を疑うジャーナリストのシンシアは彼らの正体を突き止める...続きを読む