蛭子能収のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
蛭子さんって子供の頃からぼんやりしているけど、結構毒の有る事言うおじさんとしてインプットされていました。元々漫画家なのはしているけれど読んだ事無いし、何なら何がメインの人なのか良く分からない存在でした。
近年では太川陽介と路線バスで旅をする、マイペースおじさんとしての姿でしょうか。数年前に引退した時は意外な程寂しい気持ちになったのを覚えていますが、あの感情はなんだったんでしょう。別に何か特別好きだったわけでは無かったんですが。
そんまマイペースおじさんが一人で楽しむ事の尊さをじっくり語ってくれています。
僕はここまでではありませんが、人と過ごすことが苦手です。妻子供は大丈夫ですが、それ以外は出 -
Posted by ブクログ
認知症になった蛭子さん。
前半の奥さんやマネージャーのエッセイを読むと、やはり周りは大変なんだなと思う。
世に広く公表したのは、奥さんが介護をするのが大変だったからとのこと。
それに対して、後半は、相変わらずの調子で人生相談にいいかげんな回答(それでいて本質をついていそうな)をする蛭子さん。
認知症だろうが、その人の好さや強みはそのまま。ということがよくわかる。
蛭子さんは、いつまでもお金を稼いでいたいという気持ちが強い。その気持ちがある限り仕事が続けられるのではないか。
あと、マネージャーとの関係も良好でよさそうです。
「仕事がなかった時期は一緒にギャンブル。タレントとマネージャーを超え -
Posted by ブクログ
蛭子さんののんびりした語り口が聞こえてきそうな一冊。
忙しない師走に、前書きにあるように「ゴロゴロ寝転びながら、くすっと笑」いながら読んだら力が抜けてほっこり。
若い頃は、髪の毛ボサボサでいかにもギャンブル場にいそうな風貌が苦手だったけど(失礼)、今なら蛭子さんの魅力がわかります!
いつも控えめなニコニコ顔、優しい口調、ヘタウマでそこが味なマンガ(本人も認めています!)。
お金大好きでなるべく楽して稼ぎたいとさらりと言えるところ、
タレントではなく漫画家という自負があって、手を骨折して描けなくなった時に描きたいと思ったエピソード、
女房が笑っているのが一番というところなど、
いつも体に力が -
Posted by ブクログ
ネタバレ蛭子さんの言っていることは共感できる。自分も「死にたくない」って思っているし、死に対する恐怖も強い。友人との距離の取り方もなんだか似ている。死ぬまで働きたい、ということも同意である。でも、違うのは、蛭子さんには信念のようなものがきちんとあるということ、そして夫婦で過ごす時間を幸せと明言できていること。核にあるもの、芯となるものがあるかないかの違いはとても大きい。自分にそれはない。(まだない、と言いたい)
ある程度の意志はもちつつ、基本的には流されるまま生きてきて、人と比較することもよくするし、自分にとってこれが良い、と言えるものがない。そこが一番不幸なところなのかもしれない。小さい幸せを感じら -
Posted by ブクログ
・俗に言う「プライド」みたいなものは、持っていたとしても、それをもの凄く低い場所に置いておくのが『蛭子の流儀』です。自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっていたほうが、人生ってラクですよ
・自分がいくら持っているとか、いくら稼いでいるとかということは、あまり他人には言いたくないし、知られたくもない。お金が介在することによって、人間関係がギクシャクしたり、おかしな感じになっていくことが嫌なんです
・自分のなかで限界がきているようだったら、そのときは迷わず逃げていいと思う。逃げてばっかりはダメだけど、人生のなかで何度かは、別に逃げてもいいんじゃないかなあ。僕は自分の経験からそう思っているんです