蛭子能収のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
蛭子さんって子供の頃からぼんやりしているけど、結構毒の有る事言うおじさんとしてインプットされていました。元々漫画家なのはしているけれど読んだ事無いし、何なら何がメインの人なのか良く分からない存在でした。
近年では太川陽介と路線バスで旅をする、マイペースおじさんとしての姿でしょうか。数年前に引退した時は意外な程寂しい気持ちになったのを覚えていますが、あの感情はなんだったんでしょう。別に何か特別好きだったわけでは無かったんですが。
そんまマイペースおじさんが一人で楽しむ事の尊さをじっくり語ってくれています。
僕はここまでではありませんが、人と過ごすことが苦手です。妻子供は大丈夫ですが、それ以外は出来るだけ短時間にしたいですね。ちなみに我が妻はかなり蛭子さんに近い所が有りそうです。
家族は物凄く大事だけれど、他人が何をしているのかは関心あまりない。そして自分がされて嫌な事はしない。不愉快にさせてしまう可能性のある冠婚葬祭には出席しない。それが常識外れだと言われても、自分の心のままに振る舞う。食べものも他者に迎合せず好きなものを食べる。これってかなり現代のライフスタイルとしては違和感無いですよね。読んでいて心にフィットして軽くなった気がしました。 -
Posted by ブクログ
認知症になった蛭子さん。
前半の奥さんやマネージャーのエッセイを読むと、やはり周りは大変なんだなと思う。
世に広く公表したのは、奥さんが介護をするのが大変だったからとのこと。
それに対して、後半は、相変わらずの調子で人生相談にいいかげんな回答(それでいて本質をついていそうな)をする蛭子さん。
認知症だろうが、その人の好さや強みはそのまま。ということがよくわかる。
蛭子さんは、いつまでもお金を稼いでいたいという気持ちが強い。その気持ちがある限り仕事が続けられるのではないか。
あと、マネージャーとの関係も良好でよさそうです。
「仕事がなかった時期は一緒にギャンブル。タレントとマネージャーを超えた関係」
●認知症介護の先輩に聞く秘訣
気になったもの
「認知症の人の言動に、イライラしたり、戸惑ったりせず、演技を楽しむように接した方がいいことがあります。」
「介護はいつまで続くかわからないマラソンレースのようなもの。100メートル競走のつもりで走り続けたら、いずれ燃え尽きてしまいます。全力疾走ではなくペース配分を考えることが重要です。」 -
Posted by ブクログ
蛭子さんののんびりした語り口が聞こえてきそうな一冊。
忙しない師走に、前書きにあるように「ゴロゴロ寝転びながら、くすっと笑」いながら読んだら力が抜けてほっこり。
若い頃は、髪の毛ボサボサでいかにもギャンブル場にいそうな風貌が苦手だったけど(失礼)、今なら蛭子さんの魅力がわかります!
いつも控えめなニコニコ顔、優しい口調、ヘタウマでそこが味なマンガ(本人も認めています!)。
お金大好きでなるべく楽して稼ぎたいとさらりと言えるところ、
タレントではなく漫画家という自負があって、手を骨折して描けなくなった時に描きたいと思ったエピソード、
女房が笑っているのが一番というところなど、
いつも体に力が入っていて気が付くと歯を食いしばってしまう私とは違うタイプの人!
私にも少し蛭子さん要素が必要です。
気になったのは、
「マンガやテレビの世界は依頼や打ち合わせの時にお金のことを言わない人が結構いる。ギャラの話が出ないまま、打ち合わせが終わることはよくある。気になるけど、聞けない。振り込まれるまでモヤモヤする。」というくだり。164ページ
これは、業界や日本の問題として悪しきもののひとつでは?
お金のことを聞いたり話したりするのを良く言わない傾向にあるけれど、
報酬に関しては堂々と質問できるべきだし、質問される前に提示すべきだと思う。
時給や年収について全く記載のない求人情報を度々目にするので、モヤモヤしてしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ蛭子さんの言っていることは共感できる。自分も「死にたくない」って思っているし、死に対する恐怖も強い。友人との距離の取り方もなんだか似ている。死ぬまで働きたい、ということも同意である。でも、違うのは、蛭子さんには信念のようなものがきちんとあるということ、そして夫婦で過ごす時間を幸せと明言できていること。核にあるもの、芯となるものがあるかないかの違いはとても大きい。自分にそれはない。(まだない、と言いたい)
ある程度の意志はもちつつ、基本的には流されるまま生きてきて、人と比較することもよくするし、自分にとってこれが良い、と言えるものがない。そこが一番不幸なところなのかもしれない。小さい幸せを感じられること、それを積み上げていけること、そしてこれがあれば自分は幸せなのだと体で理解できていること。それがあると毎日を楽しく、過剰に死を恐れずに生きていけるのかなと思う。
ちなみに良い本ではあったけど、これを新書で出してしまうっていうのは、うーん、新書って何なんだろうな。岩波新書、中公新書、講談社現代新書しかなくて、学術的な内容がわかりやすく語られていたものを新書と思っている自分にとっては、これも新書かあ、と。エッセイとして文庫本で出せばいいような気がしたけれど、まあ、体裁はどうでもいいか…。 -
Posted by ブクログ
・俗に言う「プライド」みたいなものは、持っていたとしても、それをもの凄く低い場所に置いておくのが『蛭子の流儀』です。自分のことを、あらかじめ低く、低く見積もっていたほうが、人生ってラクですよ
・自分がいくら持っているとか、いくら稼いでいるとかということは、あまり他人には言いたくないし、知られたくもない。お金が介在することによって、人間関係がギクシャクしたり、おかしな感じになっていくことが嫌なんです
・自分のなかで限界がきているようだったら、そのときは迷わず逃げていいと思う。逃げてばっかりはダメだけど、人生のなかで何度かは、別に逃げてもいいんじゃないかなあ。僕は自分の経験からそう思っているんです
・どちらかといえば現実主義というか、目の前のことだけなんとかしようと考えるタイプのようです。過去なんて、どうせ戻れないのだから、考えてもしょうがないじゃないですか
・僕はあまりに自由な生き方をすることから、同僚とたわいない話をしたり、よく飲みにいったりといったコミュニケーションは取れません。でも自分の中に、「俺は他の人とは違う」みたいな思考はまったくないんです。つまり、一種の上から目線的なものですよね。自分が特別な存在であるなんて、思ったことがない。孤独感というのはその感情の裏返しの部分もあるように思えてなりません。自分は特別な人間なのに疎外されている、みたいな思考ですよ。それって、孤独に酔っているだけじゃないかな?