津田久資のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「完全情報志向」ではなく、「結論志向」のマインドをもつ事の重要性と、その行動を起こすためのプロセスが丁寧に記載されています。なんでもかんでも情報を集めないと前に進めない人がいるけれど(多分今の自分も・・)、それではいつまでたっても前に進まない。思考停止をせずに今ある情報の中から仮説を立ててぶつけて、特定された情報や予期せぬ重要情報が得られたら、即座にそれらの情報を組み込んだ結論に変えていくプロセスが「スピーディー」に繋がるのだ、という内容が印象的でした。
■気になった言葉
・有効な解決策は①競合より早く実行される解決策②競合より早く策定される解決策③オリジナリティのある解決策だが、②がビジネス上では最も重要。普通のビジネスマンの主戦場はこの条件を満足させる解決策をどれだけ策定できるかにかかっている。
・ビジネスにおいては、何か問題が生じたとき、なぜそのような解決策をとるのかについて明確な「すじみち」がなければいけない。それなしではせっかくの問題解決策も経営資源をつぎ込む価値のあるかどうかがわからない。
・「結論志向」のマインドをもつ。「限られた不完全な情報の下でも常にその時点でベストの結論を導き出す」よう心がける。言い換えると、「今この時点で実行するとしたらこうやすという結論を持つ」。このマインドが、「スピーディ」をもたらす。
・ヒットの延長がホームランになる「イチロー」を目指す。「僕は天才ではありません。なぜなら打った理由がいえるからでう。そこが真の天才である長嶋さんとは違うところです。」示唆に富んだ発言。
・「完全情報志向」より「結論志向」。不完全な情報の下でも、常に結論を出し続けようとするマインドこそ結論志向。これに対し、「完全」といえる状態まで情報を収集し続け、そのうえで百点満点の結論を出そうとするマインドが「完全情報志向」。「結論志向」とは、①その結論を検証するためには、どんな情報が重要かを特定する。②特定された情報や予期せぬ重要情報が得られたら、即座にそれらの情報を組み込んだ結論に変えていく。
・「結論志向」は「スピーディ」に繋がる。
・「ここ(ハーバード・ビジネス・スクール」で最も重要なことは、状況がはっきりしないまま、限られた情報と限られた時間の中で、いかに事態を分析し、判断を下すかということだ。」
・御用聞きではなく、客の潜在的なニーズや考えを汲み取って対応するという姿勢を持つ営業のことを提案型営業だとかコンサルティング営業とかいうのだ。
・仮説はなるべく広く網羅的に挙げる。
→網羅的に挙げるためにはいきなりの「思いつき」では限界がある。
→まずは場合わけのチェックリストを作り、それに沿って「思いつき」をやるほうがベター。
→場合わけのチェックリストは一つ一つの場合ができるだけ小さくなり、足し挙げると全体に充当されなければならない
→このような二つの条件を満たすチェックリストをいきなりは作れないので、段階的分解が必要
→この段階的分析において、一つ一つの段階で「ダブりなくモレなく」分解しないと先の2つの条件を満たす場合わけのチェックリストはできない。」
・「名人として崇拝されていた人の後に、同じ程度の天ぷらを出したんでは、低く評価されるということだ。」→ヌカ漬けを作る。
→天ぷらを美味しくするための解決策には「天ぷらそのもの」を美味しくするだけではないということが重要なポイントだった。
・「ものを決める際にはっきりしないということはよくあることだと思います。あなたのいうように明確ではないというのは、明確な言葉になっていないということであり、論理というのは言葉ですから、確かにそのお客さんは論理的ではないのでしょう。しかし忘れてはいけないのは、理由のない洗濯をする人間というのは存在しないということです。つまり、そういうお客さんの場合は、理由が潜在的であって、顕在的でないだけなのです。そして、お客さんの潜在的な思いを顕在化、つまり明確な言葉にするのは営業の役割なのです。そうして初めてお客さんをせっとくできるわけです。ということはあなたの「どちらをとれば良いか」いうのはあなたがちゃんと努力すれば、成立しない質問になるわけです。」
・潜在的なものを顕在的にするには、結論志向の際に言及してように、仮説を次から次へとぶつけていくしかないのだ。
・人間がものを決める場合というのは、それが顕在化しているか潜在的か、つまり論理的かないかは別にして、何らかの評価基準がある。
・論理的思考力を上げるというのは、つまるところ文章能力を上げることにほかならない。なぜなら、「すじみち」はすべて言葉で説明できるから。だから、つまるところ文章能力と考えてもよい。そして、文章を書くというのは、いわば構造物を作り上げるイメージ。
・「やってみなけりゃわからない」というのは、結局は志向停止。その言葉を口にした時点で、自分がどこまでわかっているかを明確にする努力を放棄している。
・構造を強化するには、短文を簡潔に書く訓練をする。「一文が短い文章を書く」ことが大切。
・よくあるのは、目的・目標があいまいなままに議論すること。「問題がある」とは、そもそもの期待値、つまり目的・目標と実際との差があることだ。だから「問題がある」の前に、目的・目標は明確になっていなければいけないはず。しかし現場では目標が明確になっていない場合が多い。それを明確にしなければならない。最も多いのは「目的が何か?」ということが論者によって違ったままに議論が進行しているから。
・優先順位をつけるためには、何らかの評価基準が必要。データも、片っ端から調査にかけるのではなく、ある評価基準に従って優先順位をつける。 -
Posted by ブクログ
あーコンサルが書いてるなーって感じの内容。言ってることそのものは悪くないが、言い方が悪い。独自性を出したいがために、不自然な用語を作り出し無駄に話を複雑にしているような印象。その上で、かつての社会人時代の思い出として「マッキンゼーは難しいコンサル用語を使わないことが凄かった」としているのだからタチが悪い。
何よりも著者がそもそも東大卒であり、本書の中で負けたと評しているのはハーバードの学生やマッキンゼーの人間であって、事実として学歴による差だと言えるのでは。
1章、考えることの定義を提起。考えている時間イコール書いている時間とは随分雑な結論を出しているが、わからんではないというライン。
2章、発想を広げるためにバカの壁を越える必要があり、まずはバカの壁があることを自覚する必要がある。そのためにツールを使い、あらゆる視点で考え尽くす、網羅することを推奨する。この辺りは結局地頭が必要な点を隠している狡さを感じた。時間が有限でありビジネスにおいてスピードは価値であると示しているのに、この考える作業を実践できる人が多いとは思えない。またここで、自分自身が本書では天才と呼ばれるタイプに比較的近いかもしれないと感じ始める。
3章、言葉により境界を作るのだから論理性は語彙力に基づくと言った展開。実際にざっくりとした優秀さと語彙量に相関があるとはよく聞く研究なので、想像はしやすい。
4章、発想力を高めるためにツールを用いて漏れをなくそう。ただ完璧なツールはなく、ある一定のライン以上は論理的なプロセスでは辿り着けない。なんだそれ、そこをどうにかしないとビジネスで競合を出し抜けないって話じゃないのかよ。MECEの解説も割と雑。
3章から知識量で負けている分を発想力と加工力を高めて競争に勝つをテーマに進んできたが、第5章では一転し、発想の材料となる「知識の幅」が重要であると述べる。特定分野の専門知識を深めることよりも、幅広い知識を身につけることで発想の視野が広がるとし、「情報流入」という概念を用いて説明している。知識の幅を広くすること自体は共感するが、ここまでの説明からこの流れは悪い意味でずるい。
第6章では、発想の質を高める手法としてロジックツリーを紹介する。しかし、内容の多くは結果論的であり、ビジネスにおけるスピード重視の姿勢と、MECEを使ってツリーの完成度を求める論調にやや無理、矛盾を感じる。
第7章では、個人の発想からチームや上司としての「考える力」へと視点を広げる。情報収集においては、効率化のため「仮の結論」を持ちそれを補強する情報を探すという手法を紹介。
第8章は、本書の中で最も価値があると感じられた部分。現代ビジネスにおける「学ぶこと」の意義を再確認しつつ、先進国では学ぶべき項目が減少し、「考えること」が差を生む時代になっていると指摘する。一方、中国や過去の日本では「学ぶ・真似る」ことが成長の鍵だったとし、ゼロからの思考よりも効率的な成長方法があったことを示唆している。 -
Posted by ブクログ
目的:ファーストクラブ達成に必要なマーケティング、経営者から用いられる魅力開発、ロジックを学ぶ
▼定義
学ぶ:既存のフレームワークに当てはめて答えを導く
考える:自分で作ったフレームワークから答えを導く
発想の質=情報量×加工率×発想率
考える=書く事
言葉は境界線である
ロジックツリーの本質:論理の筋道×直感の飛躍
●ツリー3種
1. why 問題の分解、原因探求
2. how 課題分解、解決策探求
3. what その他
●mece3ステップ
直感→上流→下流
▼気づき
・発送のスピードupが発想の質を高める事に直結する。
・ボツアイデアが多い人ほどクリエイティブ
・人は枠内を考えている事に気づかず、枠外がある事を知らないものだ
・あるあるネタ=潜在的なアイデアの顕在化
・受け身であれば情報流入が増える(学校教育)↔︎キュレーション
・知恵は背景の理解、whyで深まる
▼実行すること
・20アイデアの習慣
・制限時間決めてアイデア出し
・前提を疑う
・アイデアは2つの組み合わせで作る(カードを引いて合わせるなど)
・メモはノート化する
・徹底的に思考→仮説構築→情報収集
・どこで戦うか?考える -
Posted by ブクログ
論理思考とアイディアの出し方について書かれています。
面白かった点は、良いアイディアが浮かばない時は、自分の知識不足かひらめき不足だと感じてしまいますが、筆者は実はそうではないと言います。「論理的思考力」不足と言っています。
思考方法も具体的ですぐに実践できそうな内容です。
他に良かった点
・これまでの「頭がいい人=学ぶのがうまい人」から「頭がいい人=考えるのがうまい人」へと知の条件が変化した
・アイデアの質を高めたければ、発想を広げ、発想の総量を増やす
・人が考えているかどうかを決めるのは、その人が、書いているかどうかである。アイデアを引き出すとは、アイデアを書き出すことにほかならない。
・論理思考力こそが発想力の源泉であり、論理思考力とは言葉の力だった
・自ら論理(結論仮説)をつくれる人、それに応じた情報収集ができる人が求められるようになってきているのだ
・無能な人ほど「まず調べよう」とする
・バカとは「自分のバカさ」がわかっていない人 -
Posted by ブクログ
数々の企業でコンサルティングや講義を行う著者が現代で必要とされている論理思考について事例などを踏まえて解説した一冊。
お笑い芸人の考える姿勢からアイデアを考える際に漏れを防ぐために情報量、加工率、発想率の3つを高める方法が解説されています。
天才と凡人のアプローチの違いを説明したうえでバカの壁を認識したうえで画期的なアイデアを出すための手法を言葉を明確にして筋道をつけていくために発想率と情報量を高めるための手法や知識を勉強することができました。
本書の中でも特に学ぶと考えるの違いや著者の論理的という言葉の解釈は読んでいて納得しました。
また、著者の経験から語られるマッキンゼーでのプレゼンにおいて誰でも理解できる言葉を使うことやハーバードのビジネススクールの授業内容は一流と評される組織の実態を知るいい機会になりました。
そして、拡散と収束の難易度やメモの取り方の部分は印象に残りました。
ただ残念だったのは4章と6章を続けていれば理解が深まると感じました。
一方で、7章は結論仮説の形成の重要さを強く感じることができ強く印象に残り心に響くものがありました。
本書ではこれからの時代に通用する論理思考の方法がわかりやすく学ぶことができました。
難しい課題に直面した際に、結論仮説をつくれる思考力を磨いていき現代を生き抜いていきたいと感じた一冊でした。