津田久資のレビュー一覧
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ネタバレ『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』との対話を通じて得られた気づきは、単なる思考法の理解を超え、自身の経験の再解釈と体系化の可能性を開くものでした。本書の核心である「バカの壁」の概念は、無意識の思考制限を可視化し、論理思考の本質を「発想の速度と多様性」に置く点にあります。長年実践してきた「仮説検証型アプローチ」が、実はMECE(モレなくダブりなく)の原則と直感の統合によって成り立っていたことに気付かされました。
具体的な気づきは三つあります。第一に、情報収集の目的が「仮説の裏付け」から「発想の素材集め」へと転換した点です。過去のプロジェクトで無意識に行っていた業界トレンドの横断的比較が、実は -
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2025/02/18 堀紘一BCG「本物のコンサルを選ぶ」
平易ながら無茶苦茶レベルの高い本、Excellent!
1.クライアント企業の取り組み姿勢
コンサルティングを成功させるのは
①有能なコンサル+②クライアント姿勢
◎(良い)ホンダ・SONY・ヒロセ電機・ユニ・チャーム
✕(ダメ)日産ゴーン・JAL
2.営業力の違い 保険レディ①凄腕②普通③劣る
お客さんの欲していることを察して、それに合わせて話を展開できる
保険商品を売るのではなく、「不安の解消」を提案する
保険の本質は「安心を買う」こと
→マーケティング「ドリル」ではなく「穴を開けたい」
3.構想は大きく=時代の変曲点(184)
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私自身はマーケティングのずぶの素人で、他にもマーケティングの基本だったり、4C、3C、SWOT、行動経済、心理学などの本を読んだが、本書はマーケティングを考える上で圧倒的に最高だと感じた。
難しいマーケティング理論をいくつも知ってるより、そもそも何を実現するために何が必要か考えられる定義や仮説の立て方、実践の仕方を促す本書の内容を自分で考えられることが重要で、本書のみでマーケターとしての骨組みは出来るのでは?とも考えた。正に原論だと思う。
数学で言えば、公式を何個も覚えていることより、その公式が何を意味していて、その証明法を説明出来るか、といった内容になると思う。
本書の定義や考え方が絶対かは -
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MECEやロジックツリー関連の本を読んでも腹落ちして出来てなかった部分が腹落ちした。
ロジカルシンキング、論理的思考をその言葉を使わずに説明されており、難しい古文の話を現代語で翻訳されているようでよく理解できた。
学んだこと
考える時のアイデアだしフロー
1.まずは直感でだしつくす
2.大きなグループから分解していく
3.下流から登っていく
それでもでないときは直感で出したものと下流のものから上に登っていく
うっかり忘れ、発想のモレを無くすためのものをチェックリストと呼ぼう。優れたチェックリストに共通するのは、「項目に漏れがない」「項目が出来るだけ具体的である」
いきなりチェックリスト -
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フレームワークは何のためにあるのかとか、考えることの本質とかに、他の本よりも一歩踏み込んで教えてくれた。
優れたアイディアは論理思考から生まれる、これがベースにある本。
考えることは公式に当てはめることではなく(これは学びの成果を生かした高級なルーティンに過ぎない)、公式を考えだすこと。今までと違い、見本がない中では学ぶことより考えることのほうが重要になってきた。
天才は多作。名作の陰に大量の駄作がある。我々凡人もそれだけの発想をするために必要なこと。思考の幅を広げるためにバカの壁を意識化すること。発想の質≒発想の広さ=情報量×加工率×発想率。考えることは書くこと。言葉は境界線、語彙力を磨くこ -
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ネタバレ・発想の広さ = 情報量 × 加工率 × 発想率
・自分が考えている範囲を意識しなければならない
・論理思考の本質とは、言葉が本来持っている境界線としての機能を最大限に発揮させて発想を広げ、競合が見落としているアイデアを先に引き出すことなのである
・ツリーというのは、論理思考によってチェックリストをつくり、直感の適用対象を極限まで広げた結果にほかならない
・新しい事象や知識に直面したときには「WHY?(なぜ?)」が欠かせない
・ツリーには大きく3つの種類があり、目的に応じて使い分けられる。
WHY型ツリー 問題を分解し、原因を探る
HOW型ツリー 課題を分解し、解決策を探る
WHAT -
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考えるということを社会人の今になって考えなおすキッカケになった傑作。
知識の量で秀でていても発想が凡人レベルでしかないエリートは多い。
学ぶことに秀でていても、考えていない人は発想の広がりはない。
著者に言葉によると「頭がいい人=学ぶのがうまい人」から「頭がいい人=考えるのがうまい人」へと知の条件が変化した(P.36)と考えるべきで、そういう意味では、日本で最高に考える人とはお笑い芸人ではないかという箇所がある。
これ実によくわかります。
実際に最近の芸人さんは高学歴出身の人も多い。
笑いの世界で生きる芸人が「どうやって笑いをとるか」を考えに考えて研ぎ澄ました言葉で笑いを伝えている。
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だいぶ前に読んだけど、本棚に入れるのを失念していた。
公式否定だけど、しっかり公式も使う。マーケティングはたくさん公式があるけど、それだけでは戦える商品にならないことが多い。常に考え続けて、買いて、話して自分に取り込みながら、引き出しをたくさん持っておかなければならない。
何度も読んで身に付けたい。
・マーケターとは「考える職業」
優秀なマーケターはつねに考えている。
少なくとも公式にあてはめて、ポンポンと正解を導き出すようなことはしていない。
・マーケティングとは「一定費用の下で、適切な買い手群にとってよりコストパフォーマンスの高い商品を生み出し、その存在を認知させ、その内容を理解さ