池田紀行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本書はソーシャルメディアマーケティングの担当者として2年目を迎える遠藤美咲(28歳)が、ちょっぴり成長した姿を見せながらも、またもや悪戦苦闘しつつ問題を解決していきます。いろいろと参考になります。
ソーシャルメディアマーケティングの 「リスク対策はどこから始める?」 「ROIの算出方法は?」 そういったことが物語形式で書かれている本で、これは続編ですので、前作である「ソーシャルメディアマーケター美咲 新人担当者 美咲の仕事帳」とあわせてごらんになっていただければと思います。
ソーシャルメディア上でのトラブル現在では特に公式アカウントが発端となるものではなく、一般社員の不適切発言や情報漏えいに端を発するものの例が具体的に載っており、某有名アイドルグループで起こったことは決して「対岸の火事」ではなく、場合によっては職場を解雇されたり、または刑事的な責任を取らされるなどの社会的責任を負わされるということを本当に肝に銘じました。
さらには、具体的には金額換算としてのROIなどをはじめとして、ソーシャルメディア活用の課題としてマネジメント層への説明にさらなるシンプルな効果測定・評価指標の定型化と普及などが試みられており、
「で、ソーシャルメディアを使って、売り上げが上がるの?」
という難問にも、こういう風に答えることができる、という具体的なロードマップも示されており、こういうところも非常に参考になられるかと思います。会話や地の文がやっぱりカタカナが多くて読みづらいところが難点ではありますが、純粋にビジネス書として読んでいくと、これからのマーケティングのヒントになるのではないのでしょうか? -
Posted by ブクログ
企業がソーシャルメディアを利用する際に注意したいことを物語風に進めながら分かりやすく教えてくれる第2作目。
前半の炎上事故に対する対応やソーシャルメディアのリスク対策は、一人のユーザーとしても注意しないといけないことでもあるので非常に興味を持って読むことができた。
後半のソーシャルメディア専門部署が取り組む活動やその効果測定などについては、よ~く意識しないといけない重要なことなんだとは思うけど、もう少し分かりやすいとうれしいかな。
ま、現時点ではソーシャルメディアのビジネス活用が本当に効果的なものであると言い切れるものではないから、答えを簡単に分かりやすく・・・という方が無理があるんだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレソーシャルメディア活用の前提と課題を整理した教科書的書籍。
ソーシャルメディアは「魔法の杖」ではない。まずはソーシャルメディアをマーケティング活動のどこに活用したいのかを整理し、じっくりと取り組むことの重要性というのが大前提と主張。
その上で、ソーシャルメディアの活用方法を「バズ・バイラル型」と「アドボカシー型」の2つに分類。「バズ・バイラル型」では一定量のシーディングが必要であることなど、「アドボカシー型」では組織とルールづくり、目標設定が重要であると指摘している。
今後のソーシャルメディア活用の可能性としては、「アドボカシー型」によるキズナづくりの必要性を提示している。 -
Posted by ブクログ
前作に続き面白かった。
前作では、ほぼ知識が無い所から読み始め、新しい世界に触れたような感動があったが、今回はそれなりに仕事でも用いるようになり、知識がある状態で読み進めてみた。
若干説明のようなセリフが後半多かったのと、さすがに複雑に深くなってくると理解するのに時間がかかり、もう少しイラストがあって、それが大きいといいなぁ。。。
と思った。
そのため、後半になるにしたがって、同じページを読み返したり、図をじっくり見たりして読むスピードが落ちてきていたと思う。
全体的には面白い。
今後の続編はどうなんだろう?
これ以上どう進むのか。
ただ、続きそうなネタは、最後に伏線として残っていたと思うので、期待して待ちます。 -
Posted by ブクログ
”ソーシャルメディア”マーケティングの中で、①Facebookがどの立ち位置にあり、②どのようなマーケティング手法(機能)があり、③どのように効果測定(KGI・KPI)を図り、④すでに導入している企業は実際どのように活用おり、どのような効果を見込んでいるのか(事例)、がコンパクトにまとめられている。
あくまでも起業視点で描かれており、その手の本が割と珍しいので、非常に参考になる。特に、事例の中ではある意味同業企業も掲載されており、これから会社としてFacebookに取り組む担当としては、参考になった。
理論の骨子から具体的な展開まで、分かりやすい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレユーザ数が8億を越え、IPO申請もしたFacebook。もはやその名前を知らない人はいない、というほどに成長したSNSです。そのFacebookを利用したマーケティング戦略について書かれているのがこの本。Facebookの機能的な解説ではなく、いかに企業が活用すべきかをマーケティングの観点から体系的にまとめています。また、企業での活用事例も多数掲載しているためイメージしやすい(当該企業のFacebookページを見ながら、ならなおさらです)。Facebookでのマーケティングを考えている、または行っているなら一読の価値がある本です。
以下、要点と解釈の整理です。
○マーケティング上のFacebookの位置づけ
FacebookはOne2One型マーケティングとして位置づけられ、顧客接点を持っていくためのマーケティング手段として位置づけられます。とくに潜在顧客の発掘と、既存顧客のファン化(定着化)に効果を発揮します。
なお、ソーシャルメディアは大別すると
・アーカイブ型ソーシャルグラフ : 築き上げられたユーザ同士の“関係性”が大事
・アーカイブ型インタレストグラフ : 蓄積された情報が大事
・フロー型ソーシャルグラフ : 関係性の広がりが大事
・フロー型インタレストグラフ : 情報の広がりが大事
の4つに分類され、Facebookはアーカイブ型ソーシャルグラフに位置づけられます。
○Facebookのマーケティング利用目的
まず、以下の2点はよく陥りがちな誤りであり、注意が必要です。
・プラットフォーム利用(Facebookの利用)の目的化
・戦術の目的化(いいね!の獲得数など)
という、本質的なマーティン具目的を見失った、手段の目的化に注意しなければいけません。
そのうえで、Facebookのマーケティング利用の目的(ソーシャルメディア全般にいえることではありますが)
・ブランディング
・広報
・プロモーション
・サポート
の4点に集約されます。そのためのアプローチとして
①リサーチ : 顧客の情報や商品に対する意見の収集
②コミュニケーション : 顧客との接点を作り、企業メッセージを伝え広げる
③活性化 : 顧客の活動を活性化させ、影響力を高める
④支援 : 顧客の活動をサポートする
⑤販促 : ビジネスプロセスに組み込み、商品やサービスの提供につなげる
を順に行っていくことが必要になります。
また、そのアプローチは商品・サービスによって分かれてくる事になります。
・買回品・最寄品で機能によって選択される商品 : 食品、日用品など
⇒ 顧客へ高頻度にアプローチするるための戦術として利用
・高額品で機能によって選択される商品 : 保険、自動車など
⇒ 顧客との関係作りから、理解を得るための戦術として利用
・高額品で感性的に選択される商品 : ブランド品など
⇒ 顧客をファンにするためのイメージ戦術で利用
○Facebookにおめるマーケティングツール
Facebookで利用できるマーケティングツールは具体的に以下の5つです。
・Facebookアプリ : 占いや○○診断、ゲームなど
・Facebook広告 : スポンサー広告、スポンサー記事など
・ソーシャルプラグイン : 他のサイトに仕込んだ、いいね!ボタンなど
・オープングラフAPI : Facebookと他のサイトを連携
・Facebookページ : コアになる情報発信ページ
○Facebookによるマーケティング戦略の進め方
基本的にはマーケティングの基礎を踏襲し
・ゴール設定 : Facebookによるコミュニケーションで何を得るのか(いいね!を得て、何をするのか)
・コンテンツ定義 : どのような情報をFacebookから発信するのか
・運用体制定義 : どのような体制で、Facebookを運用するのか
・構築 ; Facebookページの開設と必要機能の整理
・運用 : Facebookの運用をPDCAサイクルにしたがってまわす
という5つのステップが必要となります。結局のところ、“Facebookで何がしたいか”がクリアでなければ、コンテンツも運用体制も決まらず、構築も運用も意味がないということです。目的を明確にする、という基本を忘れてはいけないわけです。
なお、最終的に運用で重要になるのがKPI/KGIです。運用業務の効率を把握するためのKPIと、目標の達成度合いを測るKGIを明確に定義する必要があります。実際に運用を始める前に明確に定義しなければいけません。
≪KPI≫
・リーチ指標 : ファン数、PV、UUなど
・エンゲージメント指標 ; いいね!やコメント、シェアの数
・話題性の指標 : ユーザの投稿やコメントの内容
≪KGI≫
・ブランド指標 : 認知度、純粋想起率/順位、ロイヤリティなど
・行動指標 : 来店数、商品動向など
・機能評価指標 : ユーザ満足度など
○Facebookによるマーケティングを成功させるために
Facebookのマーケティングにより成果を得るには、PDCAの徹底が必要です。このときKPI/KGIに基づいて
・チャネルの検証 : 外部リンク、Facebook内の検索、Facebook内広告、ファンによるコメント
・コンテンツの検証 : 投稿内容、タイミングなど
を改善していくことが必要です。
なお、コンテンツについては
・画像の入った直感的な、わかりやすいイメージとなっている
・質問形式となっている
・質問は選択肢が用意されている
という3つのポイントを押さえていくことで、より多くのファンにリーチできる可能性が一般的にわかっています。
しかし、なによりも成功させるためには行動することが必要です。「Done is better then perfect」というFacebookの哲学の通りです。あれこれ試しながら、改善し、よりBetterにしていくという進め方を徹底する = BPM的な継続改善のアプローチを行うことが必要不可欠なのです。 -
Posted by ブクログ
フェイスブックを企業がどう活用すべきかというもの。
フェイスブックのみでなく、他のソーシャルメディアとの組み合わせも大事ということでそちらも述べられてたのもいいが、「とりあえずフェイスブック使うんだ!」みたいなことではなく、今までの企業のマーケティングや本業やお客様との関係、またネットでも人と人との当たり前の関係と同じように考えてやっていきましょうというところがしっかりと書かれていた。
また、現在フェイスブックの利用者はインターネット利用者の5%、370万人とまだまだ少ないので、先行者としてのブランドを築くか、投資や実験としても側面が強いということもちゃんと記してあり好感が持てた。
通常の広告のつもりでやるのではなく、長期的な顧客との関係を築くためのツールであり、始めるには目的の明確化が何よりも大切であるということ。
友人や知人の会話で「のみ」情報が伝わる空間では、会話されなければその情報は存在しないのと同じ。
フェイスブックページの運用によって得られるマーケティング効果は、「潜在顧客との関係性作り及び接触頻度の向上」「ファンの可視化とエバンジェリスト化」
そんなことが書かれていました。 -
Posted by ブクログ
転職してソーシャルメディアマーケティングの専任チームに配属された遠藤美咲。その日々の奮闘です。物語としては面白くないんですけれど、ビジネス書としては学ぶべきものがあります。
最初にはっきり言います。物語としてはあまり面白くはありません。ヒロインは営業からネット広告代理店に転職してきた遠藤美咲が同僚の拓也たちと一緒にさまざま諸問題。特に
「手段の目的化(ツイッターやフェイスブックを使って何かやりたい病)」
をあらゆる手練手管を使って解決していくというのが話の大筋なんですけれど、やたらとカタカナが多くて読みにくく、筆者の文体。具体的にいうとたとえば『ハモった』というト書きなどがどうしてもなじめませんでした。
いっそのこと物語性を拝してケーススタディ式に書いてくれていたほうが、本のデキとしてはよかったのではないかとさえ思っています。しかし、『ソーシャルメディアは魔法の杖ではない』という象徴的な言葉に代表されるように、実用書としてみるブンにはすごく役に立つんですよね。前にこういうことを仕事といてある会社でやっていたときに、なぜうえの人間と意識が食い違ったのかなというのがソーシャルメディアを使って何がしたかったのか?という部分で見ているところが違ったんだな、ということがよくわかりました。
『売れる』という箇所だけではなく、潜在的な需要を掘り起こして、彼ら彼女らと関係を保っていくというところにソーシャルメディアの真骨頂があって、何でもかんでもできるわけじゃなく、特にフェイスブックさえ使えば一発逆転、って言うのが以下に危険な発想であるかということもよくわかりました。僕もこの本はこれからやろうとしていることにドンピシャだったので、これからも何度となく読んで研究していきたいと思っています。これは一度聞きたいんですけれど、この本の中で語られているオフィスの描写って、あれはリアルに感じるのでしょうか?僕にはその辺がどうしてもわかりません。 -
Posted by ブクログ
コカコーラジャパン、リクルート、伊藤ハムなど大企業のFacebookやTwitterを用いたマーケティング戦略を紐解き、日本に於けるソーシャルメディアの状況やフェイスブックの特徴そして、マーケティング理論などからソーシャルメディアマーケテングを指南する。実用書あるいは教科書といった趣だ。
フェイスブックを含むソーシャルメディアではマーケティングの効果測定が難しいとして、手段の効果を測定するKPI(Key Preformance Indicator:重要業績評価指数)、目的の達成を測定するKGI(Key Goal Indicator:重要目標評価指標)について、フェイスブックページではどのように運用管理を進めるか、改善サイクルも含めて懇切丁寧に説明してあり、とても勉強になる。なかでも、とりわけ重要な注意事項をひとつ引用する。
『ソーシャルメディアマーケティングは、ウェブマーケテング同様、細かいログデータやサイトアクセスデータなどが取得できる、そのため、PVやUU、CPCやCPAなどのデータに加え、フォロワー数やファン数など、「測定すべきデータ」ではなく「測定できるデータ」だけの測定・評価にとどまってしまっているケースが多い。』
いやー、ありがちですね^^;