池宮彰一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
信長の信念は明快であった。
既得権益が諸悪の根源である。
民衆の教化なくして戦国の悲惨は止まない。
時代を変革するのは民衆の意志の力である。
「国が腐り果てて、施政が正常であった例はない。施策は残らず洗い立て、悪を悉く剔抉せよ。情実に傾き私欲に堕した悪を見逃すな。配下の悪を見過ごし、見逃した者は大悪である。更に、便々と職にあって、何ら為すことなかった者は極悪である。職責を全うせざる者は万死に値する。怠ることなかれ。」
こいつは天晴れですね。
この言葉、現代の政治家ならその悉くが万死に値しますね。先見の明が立ち、俯瞰して物が見え、任せることは任せる。
本書の信長はとてもスマートな印象です -
Posted by ブクログ
歴史小説は好きだが、本作は小説好きと言うだけで有れば読みづらいだろうなと思う。私が好きな歴史小説は、魅力的な主人公を置いて、いくらか誇張はしつつ生き生きとその場を生きる歴史上の人物のイメージを広げることだが、本書者は史実に忠実にしようとし過ぎなのかな。時代によって登場人物の目線が変わりすぎるので、物語に入り込みずらい。
しかしながら、私のまだ貧弱な平家像を膨らましてくれたことは大いに感謝したい。
源義朝平治の乱から始まり、後白河上皇・平清盛に人物は移る。主人公としては後白河上皇なのだろうな、天皇の強い武士に左右されながらも、したたかに時代を生き抜き、操作する力には舌を巻く。
【学】
保平の