池宮彰一郎のレビュー一覧

  • 最後の忠臣蔵

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    面白かった。映画をみてから読んだから、場面も思い浮かぶし、一気に読んでしまった。
    やはり最後の、お嫁入りのくだりは映像も良かったが、読んでいても涙がにじんだ。
    事実とは異なる部分があろうと思うが、違う面からの忠臣蔵を見ることができて良かったと思う。

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    2011年09月03日
  • 本能寺(下)

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     本作に描かれているのは「天才」信長であり「革命児」信長である。「狂人」でもなく「魔王」でもない。

     謎の多い本能寺の変については、沢山の説があるが、ここで描かれる結末は、既得権益を滅ぼそうとした天才と、それについて行けなかった、ついて行きたくなかった過去の存在とのせめぎあいの結果である。50年の人生では、あまりに革命的な考えは実現できなかった、と言うことか。
     数々の歴史上の資料の真偽を検証しながら、俗に言われる信長と光秀とは違った関係が描かれている。信長最期の日の、光秀の感情の動きに多少疑問を持ってしまうが。

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    2017年08月16日
  • 本能寺(上)

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     本作に描かれているのは「天才」信長であり「革命児」信長である。「狂人」でもなく「魔王」でもない。

     謎の多い本能寺の変については、沢山の説があるが、ここで描かれる結末は、既得権益を滅ぼそうとした天才と、それについて行けなかった、ついて行きたくなかった過去の存在とのせめぎあいの結果である。50年の人生では、あまりに革命的な考えは実現できなかった、と言うことか。
     数々の歴史上の資料の真偽を検証しながら、俗に言われる信長と光秀とは違った関係が描かれている。信長最期の日の、光秀の感情の動きに多少疑問を持ってしまうが。

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    2017年08月16日
  • 最後の忠臣蔵

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    討ち入り後の行く末を考えて行動を起こしていたのはお見事。
    そして使命を全うするその武士の心意気は見習いたい。

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    2011年06月15日
  • 本能寺(下)

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     津本陽の「下天は夢か」は史書を駆使することで信長像を想像したが人間性や独創性のいわゆる天才たる所以が希薄であったがもろに描ききったことでこちらの方が一枚上だ。

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    2011年05月15日
  • 本能寺(上)

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     織田信長の大志(政治・宗教・芸術)に極めて野心的に思考を働かせた名作となっている。キーワードは、不世出な天才としてあらゆる既得権を根絶やしにすること。そして新しい政体を作り上げていくこと。

     信長が何を考えていたか資料が残っていないためいずれの史書も推測の域を脱していないがそれに対して美意識の想像により事跡を分析明快に小説の流れを作っている。光秀を後継者にする意志が裏目に出たという結果になっているが織田信長という人物を描ききっている。

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    2011年05月15日
  • 最後の忠臣蔵

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    映画は観てないが、俳優を思い浮かべながら一気に読めました。
    展開が面白くて、著者独自の忠臣蔵ワールドが拡がって行きます。

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    2011年04月24日
  • 最後の忠臣蔵

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    死ぬよりも辛い、生きることを選ばざるをえなかった二人の赤穂浪士の人生。
    侍らしく、討ち入り後潔く死を選ぶ姿、盟約を果たすため赤穂浪士の生活を助ける姿、内蔵助の忘れ形見を懸命に育てる姿、どれも素晴らしかった。
    侍としての最後も心打たれた。

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    2011年04月02日
  • 最後の忠臣蔵

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    赤穂浪士最後の生き残り、寺坂吉右衛門
    死ぬことより生きることがつらいことも多い。
    大石内蔵助の遺子を助けるために公儀に自首する潔さ。
    人生、生きること、死ぬことについて深く考えさせられる一冊。

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    2010年12月18日
  • 本能寺(下)

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    日本史上の最大の謎の一つである本能寺の変.なぜ光秀が信長を暗殺したのかを著者自身の解釈で描いておりそれなりの説得力もある.

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    2009年12月05日
  • 最後の忠臣蔵

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     忠臣蔵の話にしては華はありません。けれど、渋くも切ないお話でした。主人公・寺坂吉右衛門の忠義に胸を打たれます。最後、行列にどんどんと人が加わっていくシーンには涙腺が緩みました。

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    2009年10月07日
  • 風塵

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    歴史短編集。池宮彰一郎作品は初めてだが、なかなか良い。史実を現代感覚で批判するのは不公平だし、当時の倫理観を正当とする作品にも抵抗を感じる。この作品集は、うまくバランスを持っていて読者に媚びていない。家康を小心者とし、関ヶ原で独自の判断をした武将を描く表題作「風塵」は味があった。

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    2009年10月07日
  • 本能寺(下)

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    信長と光秀が信頼しあっているだけに、従来の解釈より余計に悲しい。そのわりに、光秀の決断を促した材料が大した事無くて、ちょっとあれっていう感じ。でも面白かったけどね。

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    2009年10月04日
  • 本能寺(上)

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    いちいち面白くていちいち納得させられる。特に何度も繰り返される「既得権の打破」というのは納得。ところで読んでいる自分の中には確固とした信長像が無い(よくあるうつけ像、鉄砲の重用、など教科書的なイメージしか無い)ので、この本で描かれる信長像がすんなり入ってくる(きてしまう)。これはよいことなのか悪いことなのかわからないんだけど、今後他の作者の信長描写も読んでみないと簡単に池宮信長が自分の信長像になっちゃうなーと思った。なるほど、そうやって楽しむのか。ざっと知っている以上に、信長包囲網ってのは凄いもんだっわけで、結構大変だったんだな。

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    2009年10月04日
  • 本能寺(上)

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    織田信長を尊敬してるんやけど、そーゆー人にはオススメです。
    ちょっと信長に寄りすぎな解釈もあると思うけど、
    読み物の一つとしてはまぁまぁ面白かったです。

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    2009年10月04日
  • 天下騒乱 鍵屋ノ辻 上

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    2006年に放映される正月のテレビドラマの原作。三大仇討ちで有名な「鍵屋ノ辻の決闘」までの経過を描きつつ、幕府の老中・土井利勝のスケールの大きさと荒木又右衛門の武士の美学をつらぬいた潔さが感動を沸きたてます。

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    2009年10月04日
  • 天下騒乱 鍵屋ノ辻 下

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    ネタバレ

    三大仇討ちをテーマに描いたのは江戸初期の幕府・武士の有り様、まだ町奉行もない時代の大名と旗本の関係性とその変化、寛永期の幕府組織が構築されていく様をリアルタイムに経験している錯覚を覚える(山本博之著「寛永時代」読書中)土井利勝が戦国武将から秩序ある法制に基づいた江戸時代構築者として唯一の人物に描かれているのは珍しい
    とはいえ本書は大風呂敷を引きすぎたため、肝心の仇討ち当事者の思惑・人間模様を「武士の矜持」に荒木又右エ門と河合甚左衛門がシンクロして意気投合の動きをしてしまいご都合主義的な終わり方をしてしまうのが残念

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    2025年08月27日
  • 四十七人の刺客(下)

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    やたら細かい描写があるが、ストーリー展開は随分荒いなぁ。
    討入の準備や采配に関しては孫氏の兵法と絡めてあり興味深く読めたよ。

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    2020年02月27日
  • 平家(四)

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    歴史小説は好きだが、本作は小説好きと言うだけで有れば読みづらいだろうなと思う。私が好きな歴史小説は、魅力的な主人公を置いて、いくらか誇張はしつつ生き生きとその場を生きる歴史上の人物のイメージを広げることだが、本書者は史実に忠実にしようとし過ぎなのかな。時代によって登場人物の目線が変わりすぎるので、物語に入り込みずらい。
    しかしながら、私のまだ貧弱な平家像を膨らましてくれたことは大いに感謝したい。

    源義朝平治の乱から始まり、後白河上皇・平清盛に人物は移る。主人公としては後白河上皇なのだろうな、天皇の強い武士に左右されながらも、したたかに時代を生き抜き、操作する力には舌を巻く。

    【学】
    保平の

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    2017年06月01日
  • 最後の忠臣蔵

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    佐藤浩市と役所広司の映画は見たことある。今度(16年4月)から04年に作られた上川隆也と香川照之のドラマがBSプレミアムで再放送されると云うので原作も読んでみた。なるほどなあ・・・ 寺坂吉右衛門、「ちかえもん」でもやたら名前が出てましたなあ~

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    2016年03月27日