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侍は美しく生き、美しく死ぬもの――。価値ある一生を全うし、侍の本分に殉じるため、四十七人は刺客となる道を選んだ。「決して亡き殿の仇討ちのためではない。相手の命を奪い、家を叩き潰す、これは合戦だ」。大石の言葉に浪士たちの士気は極限にまで高まってゆく。そして元禄十五年十二月十四日、要塞と化した極寒の吉良屋敷に決戦の火蓋は切って落とされた。
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Posted by ブクログ
池宮さんの赤穂浪士三部作の最初のお話です。 コンパクトな分量で、さくさく読める楽しい本でした。 変にベトベトした人情本過ぎないのも良かった。 内蔵助さんが女性好きってところ以外は、あまりこの本では赤穂浪士さんたちのキャラクターが突出していません。 そのあたりは、三部作の他の本をセットで読むと面白い...続きを読むよ!
面白かった 忠臣蔵ですが、どちらかというと抗争・戦闘エンターテイメント 単に仇討ちという展開ではなく、大石内蔵助Vs色部又四郎といった赤穂浪士と吉良家・上杉家との謀略・抗争劇です。 いよいよ下巻です 戦に先立ち、武器・食料の調達。さらに鎖帷子を装備することから、決行日は最も寒い冬の夜半から明け方...続きを読むと決めます この智略がほんとすごい 一方の色部も内蔵助の動きを諜報 そして、二人は屋形船で対峙することに! ここ緊張感あります。 決行日に向けて、いよいよ刺客たちが選りすぐられていきます。 一方吉良の新屋敷構築で守りを固めようとする色部 さらにその新屋敷構築の材料・構築様を探査・探索させる内蔵助。どのような屋敷が建てられるのかを見極めます。 まさに情報戦 守る色部、攻める内蔵助 そして、いよいよ決戦の日 色部の裏をかいて、攻め入る内蔵助 ここでの攻防は読みごたえあります。映像で見たい! 夜の間に攻め落とせるのか?一進一退の攻防です そしてついに仕留めるという鉄板のストーリとなっています。 好色の内蔵助が、時々に武士としての矜持を伝える。 そんなギャップもありながら、エンターテイメントとして楽しめる物語でした。 お勧め
自分にとっての忠臣蔵の原型が、本作をもって出来上がりました。なるほど、こういう話だったんですね。年末に好んでテレビ放送される理由も理解できました。他の作者目線で見た忠臣蔵とか、映像作品とかも見てみたいと思います。とっかかりとして、物語展開も面白く、人物描写も巧みな本作は、打ってつけだと思いました。
やたら細かい描写があるが、ストーリー展開は随分荒いなぁ。 討入の準備や采配に関しては孫氏の兵法と絡めてあり興味深く読めたよ。
いわゆる忠臣蔵です。 なぜ忠臣蔵にこの人の作品を選んでみたかというと、京極夏彦の「どすこい」からです(笑) 忠臣蔵のお話は誰もが知るところかと思いますが、 この作品ではドラマや小説と事実の食い違いを多々挙げています。 例えば 刃傷が起こった場所は松の廊下→× 吉良が浅野に意地悪をしていた→× 有名...続きを読むな辞世の句「風さそふ~」→× などなど。 えええ~?と思いながら読んでましたけど実際脚色された部分も多々あるんでしょうねえ。 大石内蔵助は知恵と好色を駆使した策略で討ち入りを果たしましたが、 他の赤穂浪士もキャラが立ってて読んでて面白かったです。(不破数右衛門とか)
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