あらすじ
天下を揺がす仇討に、思いがけずも与することになったのは、柳生道場一の剣客・荒木又右衛門であった。旗本一統の庇護のもと必死で逃走する敵を、知略の限りを尽くして追う又右衛門。幕閣、外様大名、旗本の思惑に翻弄される両者の運命は、ついに伊賀上野で交錯する。世に名高い「鍵屋ノ辻」の仇討である。壮絶な死闘六時間、白刃とともに討つ者と討たれる者の「義」が激突する。
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Posted by ブクログ
仇討ちを「幕府の国家経営をゆるがすレジスタンス」と 捉える構図は、「四十七人の刺客」と全く一緒。そういう意味では革新性はないけど、物語としては十分面白い。
池宮はどの本を読んでも抜群に面白い。盗作騒動で晩節を汚してしまった感はあるが、 やっぱりその構想力と筆力は出色。もっと評価されていいねぇ。