沢木冬吾のレビュー一覧

  • 償いの椅子

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    登場人物も多く、誰がどんな立場の人間だったのかわかりづらく、かなり読みにくかったです。
    とにかく結末が知りたくて、何とか読み進めました。登場人物の一覧があれば、もう少し読みやすかったかも。
    主人公の能見の持つ家族を想う姿が切ないです。孤独に、信念を貫き通す生き方に、敵対する側の者達もなぜか惹かれてしまう人間像。
    男の理想を描いたようなハードボイルドでした。

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    2015年08月30日
  • ライオンの冬

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    猫田が痛快。ただ彼の最期があっけない。じいさんが若者やっつける構図はみんなきっと好き。ただ抗争の火種の設定に凝り過ぎてるきらいがある。戦闘シーンの描写がいまいち迫力に欠ける気がした。

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    2015年03月04日
  • ライオンの冬

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    ネタバレ

    2015/2/26
    めっちゃ興奮した。
    ドキドキして早く早くとページをめくった。
    爺さまたちのかっこいいこと!
    おもしろかっただけに最後絵に描いたようなハッピーエンドでもよかったのに。
    結かわいそうやん。
    この後もどんだけ過酷やったか。
    生きて爺さまたちと再会して話をさせてあげたかったよ。
    一人で強くなってかわいそうやん。
    一応最後の最後で杷木と会えたようではあったけど頑張りに対してささやかなごほうびだなぁ

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    2015年02月26日
  • ライオンの冬

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     お爺さん二人組と結がよかった。話の筋も面白かったけれどときどきわからなくなる。フィリピンでの戦争のこととか浦瀬大尉のことばがでてきて混乱した。

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    2014年12月21日
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った

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    この方は一作毎の進化が半端ないので未読の最後が
    処女作とか怖いな、とか思ったのですが読んだら
    何のことはなく面白すぎワロタwwwwwwwwww

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    2013年08月12日
  • ライオンの冬

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    おジイが主役のいぶし銀ボイルド。これもよかった。
    この方は本当に主人公への味付けが抜群にうまい。
    味付け海苔は不味いのに。おもそろかったです。

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    2013年08月05日
  • 握りしめた欠片

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    舞台設定から暴力やセックスを強く絡めたストーリーが進行するかと思いきや、予想外に落ち着いた作品で驚いた。
    細かく作り込まれた「陣地」の特異さが際立ちますが、実は少年が成長する物語でもあり、杜間を主人公とみればハードボイルドの風味もあり、いろいろな要素が楽しめます。
    最後が混乱気味なのが少し残念。

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    2013年08月02日
  • 握りしめた欠片

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    たまにしか出ないけど100%面白い沢木文庫最新版。
    たまにしか出ないからか一作毎の進化がパネエす。
    これも前作までは無かった凄みすら感じる。
    殆ど5★なんですけどラストの展開がなあああああ

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    2013年08月02日
  • 握りしめた欠片

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    ジャンルとしてはハードボイルドかな? オビは家族の絆推奨ですが、正直それ一押しという感じはしませんでした。でもでっかい意味ではみんな家族なのかな? 絆、は強くあります。
    家族の絆ということなら主人公は行方不明の姉を探し続けている家族(の中の弟とお父さんがメイン)になりますが、全体を通しての中心人物は杜間さんではないかな。杜間さんは舞台になっているガードと呼ばれる繁華街の雇われ代表(笑)人生これ受け身、というふうですが、どっこい実は骨太です。
    沢木作品にしては珍しく、この人が根暗ではない。なんとなく、ケセラセラ精神の持ち主という印象で、陰惨な話なのに読んだ後にきっとやり直せるような気にさせてくれ

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    2013年07月05日
  • 天国の扉 ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア

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    いあこれは良かった。なんか題名で損してるような気がするのは
    私だけなんでしょうか。抜刀術言うてるのにノッキンて。
    てかノックって日本語で何かね?横山?おもそろかったです。

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    2013年05月15日
  • 償いの椅子

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    疑心暗鬼という言葉がある。

    人間、目隠しされたように情報が入ってこない状況に置かれると、不安から様々な疑いが募り、やがて心に鬼を産む。この小説は舞台設定、疑心暗鬼、クライマックスと進んでいくのだけど、自分としては中盤の疑心暗鬼のところが読みごたえがあった。能見は何故戻ってきたのか、車椅子になってもその牙はまだ残っているのか、秋葉は生きているのか、この秘密警察組織は何なのか・・・素っ気なく過ぎる序盤を抜け、登場人物も読者も少し光景がわかってくると、疑心暗鬼が始まる。その緊張感に突き動かされて、クライマックスまで一気に読むことができる。

    クライマックスのところは、少し無理があるとは思うけどまぁ

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    2013年04月20日
  • 償いの椅子

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    ネタバレ

    本格ハードボイルド。脊髄に銃弾を受け、車椅子の身になった主人公が、組織に対し、いかにして復讐を遂げるか。

    最初、事件の背景がよく分からないままに、登場人物が次から次へと出てきて、ちょっとこれは読み辛い本だなぁと思ってしまったが、それを抜ければグイグイ引き込まれる面白さだった。主人公の能見がただの復讐の鬼と化した話では終わらず、妹家族のゴタゴタに巻き込まれたり、かつての仲間の今後を思い遣ったり、人間味に溢れている面も垣間見え、能見という人間がとても格好良く感じられる。本命の敵にしても、悪者であるのは確かなのだが、憎み切れない部分もあって、好敵手的な感じで良かった。ラストはかなり超人的だったが、

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    2012年07月26日
  • ライオンの冬

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    初めての作家さん。
    そして初めてのハードボイルド?
    第二次世界大戦時、狙撃兵としてフィリピンで戦った伊沢吾郎は
    高校2年生の孫娘の結を引き取り、罠猟師の猫田虎之助と
    東北の山中で山じじぃとして静かに楽しく暮らしていた。
    吾郎はフィリピンに進駐していた頃、腕に流れ弾を受けた。
    それには暗い秘密が隠されていた。
    それを暴こうとする者と阻止したい者との戦いに
    町で起こった少年の行方不明事件が絡んできて
    雪の山中での壮絶な銃撃戦に発展していく。
    とにかく、じーちゃん、カッチョエェ!
    山じじぃの二人が、カッチョエェ!

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    2011年07月25日
  • 償いの椅子

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    久しぶりの本格ハードボイルド小説だった。登場人物が多すぎてゴチャゴチャとうるさい感じがしたのが難点。全体には良い仕上がりだった。

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    2011年07月01日
  • ライオンの冬

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    ネタバレ

    読みやすくてよかった。

    一言で言ってバランスのいい本な気がする。
    ハラハラドキドキのシーンあり、笑いあり、思わず和むような会話あり。

    登場人物のキャラがいいね。
    祖父と娘という設定もいい。

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    2011年12月06日
  • ライオンの冬

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    渋い、いいストーリー。

    残念なのは緊迫する雪山の作戦の計画部分がほとんど隠されていて、
    しかも実際の戦いの部分がほとんど会話で進むため、
    イマイチわかりにくかったのがなんとも残念。

    老兵は死なず。
    でもそのへんを差し引いても十分、本当に心の温まるいい話だった。

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    2011年05月20日
  • 償いの椅子

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    この人の作品、最後にラッシュをかけるようにボルテージをあげていきますな。わかっててもこの主人公のテイストと言い、好きです。

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    2011年05月01日
  • ライオンの冬

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    真保裕一の「ホワイトアウト」を思わせる雪山での戦闘。じいちゃんと孫娘のキャラクターが魅力的だ。ちょっと構成には難があるが。

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    2011年04月19日
  • 償いの椅子

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    前振りも前おきも無く突然お話ははじまり、読み進めるうちに話はどんどん過激さを増し、最後には倉庫をひとつまるごと吹き飛ばす、なんとスリリングな話なんだろう。読みづらい書き方も慣れるとわりと好きかも、文章が説明くさくなく好感がもてる。梢と充の日常が悲しさをよりいっそう深くしている、このあたりがなんとも上手い。

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    2011年10月12日
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った

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    償いの椅子が素晴らしかったので早速こちらも読んでみました。でも、これの次がもうあれ? 間に10冊くらい書いてないの? というくらいこっちはまだ文章がヘタ…(笑)ヘタって言っても悪い意味ではなくて、書きたいことが多すぎてまとまらなかったんだねという感じ。やはり章立てが短く、ぶちぶち切れるのでページの変わるところにちょうど当たったりして小さく混乱することもしばしば。話はかなりまとまってないし主人公かっこよくないし(そこがかわいいけど)、でもなんでしょう? 作者のこのお話や人物たちへの愛情みたいなものがもうおなかいっぱい、というくらいあふれていてどうしても嫌いになれない。本当は3つかなと思いつつ第1

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    2010年05月29日