沢木冬吾のレビュー一覧

  • 償いの椅子

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    突如として車椅子で『戻ってきた』彼。
    彼の知人、彼の姪と甥。
    色々な人が交差していく中、なぜ彼は戻ってきたのか。
    一体何をしたいのか。

    それほど面白い、と感じないのに、ものすごく続きが気になる本でした。
    何をしたいのか、どうしたいのか。
    おぼろげながら分かるものの、分からないから
    やたらに続きが気になったのかも知れません。

    ただ、最後はこれの王道という感じです。
    でも無理やりな終わり方ではないので
    きれいに読み終わる事ができました。

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    2010年09月30日
  • 償いの椅子

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    こういうのをハードボイルド!?と言うのかなぁ??
    かっこよかった。
    でも何が償いかいまいち理解しきれてない・・・。

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    2010年05月22日
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った

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    こちらの作品のほうが先に世に出ていたと知ったのは後からの話。

    沢木作品を読んだ順番としては「償いの椅子」そしてこの作品。

    「償いの椅子」ほどの迫力と人物描写がなかったように思えるけど、慶太の日記でひらがなで書かれた「あいじょうこそすべて、とおろかものは言った」という文章がこのタイトルなのよね。
    慶太は久世が窮地に陥ったときに「悪党に襲われたら車で助ける」という約束を守る。小さいながらもはーどぼいるどだ。
    慶太もきっといい男に成長するだろう。

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    2009年10月04日
  • 償いの椅子

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    骨太のハードボイルド小説。ストーリーは簡単に言えば、復讐劇。嫌いではないジャンルだったが、なにかシックリこなかった。復讐を誓うのは、大切な人を殺されたから。だから、主人公・能見(のうみ)にとって殺された秋葉がいかに大切な存在であったかをもっと強調して書いてあったら良かったのになぁ、と思ってしまった。

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    2011年09月30日
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った

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    初めて読む作家です。初版は「新潮ミステリー倶楽部」で八年前に出ました。東北のある都市で調査事務所を営む久瀬。七年前に別れた息子が何者かに誘拐された。身代金を運ぶ役割を指名された久瀬は、無事に息子を救出することに成功するが、別れた妻が失踪してしまう。慣れない親子生活をしつつ、久瀬は真相の究明に奔走する。七歳の息子慶太くんが、この物語のポイントの一つです。彼は詩や文章を書くことが好きで、小説の中でも、何回か出てくるのですが、ちょっと七歳の子にしては大人びた表現でした。十歳ぐらいだとありかなと思いました。

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    2012年07月12日