宇山卓栄のレビュー一覧

  • 「宗教」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    本書は単なる宗教的世界史解説、というレベルに留まらない。「宗教地政学」という位置から、各地域の宗教の成り立ちから今日に至るまで、そして宗教を巧みに利用してきた支配者たち、そしてそれらによって翻弄され続けてきた民族の流れまでをわかり易くまとめてある良書。
    宗教史の初学者にも取っ掛かりとして入りやすいのでは。全体としても各章ともコンパクトで、これをサイドリーダーにして教科書とか他に興味の出た分野の本をもっと読み進めることで、より理解が深まりそう。

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    2021年02月25日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    世界史を勉強してる人には読んでもらいたい一冊。歴史を一通り勉強した上で、この本を読むと一層理解が深まると思う。繰り返し読んで理解を深めたい。以下気になったところをまとめる。

    ❶民族はこうして始まった

    ①我々は日本人というアイデンティティがあるが遺伝的には中国人や韓国人と同じモンゴロイドの人種である。

    ②人類はコーカソイド、モンゴロイド、ネグロイド、オーストラロイドの4大人種に分類できる。

    ③コーカソイドが一番分かりにくいかもしれない。ヨーロッパ人とインド人が同じ分類といわれてもピンとこないかもしれないが遺伝的には同じである。

    ④DNAなどの遺伝的な分類では4つの分類になるが、言語、文

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    2022年05月08日
  • 世界一おもしろい 世界史の授業

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    ネタバレ

    国王や皇帝が単に戦争好きや地図を塗り替えたくて対外戦争を仕掛けたわけじゃないし、革命も正義で行われたわけじゃない。すべては経済(利権、生活)のためと説明がつけられる。あの戦争もこの革命もこの条約も経済で説明がつけられる。世界史を点でしか覚えてこなかった身にはこれで流れが把握できる。
    独自解釈もあるけど、これでこの展開はおかしいだろと思ったら、別の歴史書を見て自ら考えるとよい。

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    2020年09月01日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    民族という視点から世界史の流れを見ていくので、それぞれの地域の人々のルーツなどが分かって興味深かった。
    人類の移動が、民族というものを形作ったのだと思う。

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    2020年05月01日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    高校1年生の時の必修科目であった世界史なんですが、日本を含めた東アジア他、東南アジア、中央アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ等の民族史について書かれており、中華思想、黒人奴隷、ナチズム、ロヒンギャ問題等についてもそれら問題の原因となった思想的根拠についても知る事が出来ます。凄く判り易く書かれていますので高校生でも十分楽しんで読めますし、社会人であれば正に”教養”として知っておきたい知識が得られると思いますので結構御勧めです!

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    2020年04月02日
  • 経済を読み解くための宗教史

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    - 塾の先生が書いた本だけあって、めちゃめちゃわかりやすい。ある程度伝わりやすさを重視して簡略化してる部分はあるだろうけど、初心者が楽しむには十分すぎる。
    - 片手に地図と国ごとの時系列史実を描きながらやると、より面白い。
    - 宗教観は経済や文化に影響してる、ということの理解度が上がった。イスラムのカースト制の束縛感、カトリックの保守厳格さ、とかなるほど、、

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    2020年01月24日
  • 「王室」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    大国だけでなく、簡単ではあるが世界各地域の歴史をつかめる良書。学校で教科書のサブテキストとして使用したらいいんじゃないかと思った。

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    2019年12月07日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    語族とインターネット文化の関係に興味があるので、この本も面白く読みました。歴史の本だけど堅苦しくなく、カジュアルに読める。

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    2019年01月07日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    塾の世界史の先生が書いている本なので、わかりやすかった。自分が今まで知っていると思っていたことが違っていたということも発見できた。

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    2018年09月11日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    この数年で、歴史の事件に特化するのではなく、歴史を通してみるのも面白い事に気づきました。その場合の切り口も色々あります、経済で見るとか、地形に着目するなど。

    この本ではその切り口を「民族」にしています、現在は国境がありますが、その国境は人為的に決められた経緯もあり、民族と国境が対応しているとは限りません、日本は一応、単一民族ということになっているようですが。

    この本の帯にあるように、人種・血統を通じて人類のダイナミズムを描く、新しいタイプの世界史に触れることができました、また新しい見方ができて楽しかったです。

    以下は気になったポイントです。

    ・人種:DNA・血統・肉体、民族:言語・文化

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    2018年06月10日
  • 「民族」で読み解く世界史 教養として知っておきたい

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    世界各地の民族史の修正。中国の歴代王朝で漢人が成立した王朝は半数に満たず、他民族支配中の混血政策により今となっては純粋な漢人は存在しない、など刺激的ではあるが納得できる内容。日本も朝鮮人との混血が行われており、現日本人は沖縄、アイヌに残っているなど、こちらも刺激的。そもそも純粋な民族性の保持など完全隔離された地域でもない限り無理な話なのに、民族国家、国民国家への憧れなの高まるのは、まさにそれが幻想の国家であるからこその憧れなのかも知れない。

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    2018年03月29日
  • 世界一おもしろい 世界史の授業

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    最近、世界史に興味を持ったのだが、今からガチで勉強するのも大変だなと思い、「世界一おもしろい」と、やおら大風呂敷を広げた面白そうな本書を手に取ってみた。
    たしかに、非常に面白い。古代ペルシアから現代の第二次大戦までを取り扱っており、著者が書いているように、「どのようにして」(How/What)よりも、「どうして」(Why)にフォーカスして描かれているところが好奇心をそそる。
    しかしながら、要所に出てくる図の説明・扱いが雑で、読んでいて混乱することがしばしばあった。具体的には、一切引用されない謎の図が挿入されていたり、引用されていても文章に書かれていることが図になかったり(特に地図の地名など)、

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    2017年09月25日
  • 経済を読み解くための宗教史

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    利害調整装置としての宗教。俯瞰的、不偏的に論じることができるのは日本人の強み。漠然と感じてる、宗教の俗な側面が明晰な言葉で語られており、啓蒙書というにふさわしい。
    信者が素朴に理想をもって信仰している宗教も根っこは利益追求を大義名分化するために作られた機構。
    無宗教ながら素朴な宗教観を持つ大多数の日本人がこの辺の認識を押さえておくと、国内外を問わず様々な理解を助けるだろう。

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    2016年08月17日
  • 経済を読み解くための宗教史

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    【経済と宗教の密接な結び付きを分かりやすく解説】
    ユダヤ教に始まり、キリスト教、仏教、儒教、イスラム教など宗教はたくさんあることは知っているが、なんせ日本人は無宗教なために、その重要性を理解してないことが多い。

    また、戦前の天皇崇拝が破滅に向かう戦争に突入させたことから、「宗教=悪いもの」というイメージも多い。

    本書は、とても分かりやすく、宗教と経済の密接な結び付きを解説している。グローバルな時代に、宗教という文化の根幹をなすものを知らないと、他の国の人達を理解することはとても困難になる。

    筆者が、日本人は無宗教だからグローバル人材になりやすい。なぜなら他の宗教のことを理解できるマインド

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    2016年08月06日
  • 経済を読み解くための宗教史

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    歴史的な事件や出来事のウラには経済という物質的な理由がある。そして、宗教の精神性はそれを民衆に納得させ、正当性を確保するために生み出された。その経済と宗教の表裏一体な関係が分かりやすく述べられている。
    現代の国際情勢を知るうえでも参考になる一冊。

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    2016年06月30日
  • 日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

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    世界史と現代との接点をいくつも示してくれる本。
    世界史の教科書を眺めてるだけでは分からない、歴史の視点、社会の仕組みを教えてくれる。
    何度も読み返したい一冊。

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    2016年02月21日
  • 経済を読み解くための宗教史

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    本書の主張に沿って、キリスト教は貧者が富者の富を奪う「理屈」と捉えると分かりやすい。仲介者の教会に莫大な富が蓄積されているのがキリスト教内の分派を生むのだろう。

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    2016年02月14日
  • 日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

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    薩摩・長州は幕府の鎖国政策のおかげで、密貿易という形でありながらも、対外貿易を独占することができた。

    黒船の来航以来、幕府は開国政策を余儀なくされます。開国すれば、薩摩・長州は対外貿易を独占することができなくなってしまいます。
    開国、横浜開港、薩長の没落という心配

    薩長に近代革命という理想への志向や情熱が芽生えていたかどうかは疑わしい

    将軍という世俗の権利者の上に、天皇という超越的な存在があったことが、近代日本に幸いしたともいえます。

    景気のサイクル
    キチンサイクルとジュグラーサイクルは、2012年に谷をつけ、上昇に向かっている。クズネッツサイクルは2001年に谷をつけ、上昇に向かって

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    2015年07月31日
  • 日本の今の問題は、すでに{世界史}が解決している。

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    初めて目にする著者の本の場合、少しは中身を見てから買うようにしている私ですが、この本だけは例外でした。タイトルと帯を見た瞬間に買って読もうと決意してしましました。

    読後感は、自分の直感に従って行動して良かったと思いました。歴史を学ぶことは大事で、過去に起きたことと似たようなことが現在にも起きる可能性があります。

    この本は、日本の今の問題を解決するヒントとして、過去の世界史に学ぶことができるのでは、という問いかけをしたものです。私にとってはこの種の本は初めてだったので、GWに良い読書ができたと思います。

    特に、この本で初めて知りましたが、あれだけ騒いでるTPPの件ですが、アメリカはまだTP

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    2015年05月05日
  • 世界一おもしろい 世界史の授業

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    ざっくり話が進んで面白かった

    歴史の教科書にありがちな時代の行ったり来たりがもう少しわかりやすいと嬉しい?

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    2015年05月04日