シャーリイ・ジャクスンのレビュー一覧

  • ずっとお城で暮らしてる

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    ドロドロしてるいのにどこか美しくて童話のような不思議な世界観で、よくわからない感じもありながらも読み進めてしまう作品で、意外と好きになりました。著者さんの他の作品も読んでみたいです。

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    2024年06月02日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    何かで紹介されてたのを見てずっと読んでみたいと思ってた。
    空想と現実が半々ずつで、空想が幸せかと思えば必ず現実に引き戻されて嫌な目に遭うところが妙に現実的。姉妹以外(+おじさん)の人間の悪意がこれでもかと姉妹を襲い、ずっと嫌な気持ちになる本。
    チャールズは最初からどう見ても金目当てで姉妹の元を訪れたとしか思えないのにね…せめて繕うくらいしろよと思ったけどその欠点こそが人間の醜悪さを出していてよかった。

    途中から、ブラックウッド家の毒殺の犯人ってもしかして…?と思ったらその通りだった。今18歳で事件が起こったのが6年前ということはメリキャットは当時12歳。空想癖、妄想癖は家族からの虐待(お仕置

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    2024年04月16日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    ネタバレ

    不気味さや悪意についての話が多かったけど、エッセイが入っていたり少しほっこりするような話もあったりで面白かった。

    とくに好きだったものについて。

    『スミス夫人の蜜月』
    オールドミスが結婚することになったがどうも近所の人々の様子や夫の様子がおかしくて…という話が2バージョンある。
    知ってる場合と知らない場合。
    それぞれ違った不気味さがあってどちらも好き。

    『ネズミ』
    夫を管理したがる妻の行動が怖い。
    通帳やラストの描写はあることを仄めかしているようだけどはっきりとはしないところがまた不気味。

    『逢瀬』
    後ろを誰かがついてきて最後には…という幻想的で怖い話。
    どういうことなのかはっきりとは

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    2024年04月03日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    お城のような豪邸で暮らす姉妹とその叔父.6年前の毒殺事件の生き残りの3人が家に閉じこもっている.何かを埋めて結界を作ったり独自のルールで生きる妹と料理だけが楽しみの姉.敵対する村人たち.張り詰めた緊張感,不穏な空気が後半爆発して炎上!現実社会は薄い皮膜に覆われたまま,月の上のような世界で二人生きていく姿はゾッとしつつも美しい.

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    2024年02月19日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    恐怖とユーモアをドライな筆致で表現した短編集です。人間の底知れぬ悪意を感じる作品が多く、後味の悪さと奇妙さがクセになります。「ネズミ」は支配的な妻とネズミを巡る話。恐ろしさを感じる一方で謎も残るラストが良いですね。

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    2022年03月14日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    書かれていないところに真実が スティーブン・キングが激賞したという人間の悪意を浮かび上がらせる傑作ミステリです。少女がなぜ外に悪意を向けるのか?わたしは、道尾秀介さんの向日葵の咲かない夏を思い出しました。 本書も作中では語れていないところに真実があるのではないでしょうか。ジュリアンおじさんが従兄弟のチャールズに向けた言葉、あれは主人公の少女メリキャットに向けたものではないでしょうか?とても、謎に満ちた作品でした。

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    2025年12月21日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    後半にかけてコメディタッチになっていくので読後感は意外とよい。
    エッセイが思ったより面白いのでぜひ読んでください!

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    2019年08月17日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    二、三編読むとぐったりしてしまってなかなか読むのに時間がかかった。。面白いのだけど、何だか色々削られた気がしなくもない。

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    2017年07月25日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    「処刑人」に引き続き、シャーリィ・ジャクスンの短編集+エッセイ。
    お気に入りなのは「なんでもない日にピーナツを持って」と「悪の可能性」一見善良な人間が実は…という黒さがたまらん。「メルヴィル夫人の買い物」と「インディアンはテントで暮らす」は悪意の中にもユーモアがあり、笑ってしまった。エッセイではやんちゃな息子に翻弄されるお母さんな面が描かれていて、微笑ましかった。

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    2017年02月08日
  • なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集

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    短編集と後ろにエッセイが5つ収められている。
    エッセイは興味がなかったから読んでない。エッセイはいらないので他の短編をもっと入れて欲しかった。

    たまにこういう短編集って読みたくなる。皮肉とユーモア。タイトルからして皮肉でしょう。

    『メルヴィル夫人の買い物』はどっちもバランスよく入ってて、笑えるし嫌な気分にもなる。いると思う、こういう人。

    『レディとの旅』は和やかな雰囲気が大半であるのに…

    『インディアンはテントで暮らす』吹き出す。以下省略のところ。

    他の短編もそれぞれユーモアと皮肉のバランスが違う。人それぞれお好みのバランスが見つかるだろう。

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    2017年01月29日
  • 処刑人

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    文体は読みやすいし表現はうつくしいし、空想に没入しがちの主人公の懊悩の過程は読んでいてたのしいのです。そしてウルフの作品みたいに作品全体に妙な緊張感もあります。それにしても、比喩表現と仄めかしと空想世界の描写が渾然一体となっており、巻末の解説を読んでやっと得心した箇所もままあり。私には難しい作品でした。

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    2016年12月31日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    家族の大半が毒殺された貴族の屋敷で暮らし続ける姉妹と叔父の歪んだ日常と狂気を描くミステリ調ホラー。
    多くの作家さんの紹介文に登場する古典なので気になって手に取ってみたが、前評判ほど鮮烈な印象は感じなかった。鮮烈ではないが、最後まで読むとじわじわと不安感が募る。姉を溺愛し良識のタガが外れた妹、妹の不始末を全て背負わされながらも妹に共依存する姉、彼女らの境遇に憎悪や侮蔑や罪悪感を勝手に抱く村人たち。すべてが少しずつ不安定で、ところどころに救いがあるようでどこにもない、そんな作品だった。

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    2025年11月01日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    ヒトコワなホラー。家族を殺した犯人がメリキャットだったのも怖いし、よってたかって姉妹に嫌がらせする町の人たちも怖い。火事になった家に色々悪さするひとたちに、そこまでする〜!?って嫌悪感。従兄弟も最悪。
    とにかくコンスタンスが可哀想な気がするけど、メリキャットとコンスタンスがボロボロのお屋敷で誰にも頼らず生きていこうとするメリバなラストは好きでした。
    コンスタンス姉さんが魅力的なので誰にも渡したくないメリキャットの気持ちはわかる。

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    2025年10月11日
  • 処刑人

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    シャーリイ・ジャクスンがこういう小説を書くのか、と思いきや解説まで読んで(読まないと浅学無知な自分にはわからない)、やはり魔女じゃないかと言いたくなった。
    どこかしらに不穏さと幻想さが漂う本編は大変良いし、クライマックスまでそれで見せるのはこの作家ならでは。ほかの作家がこれをやると盛大に破綻する。真似にしかならないからだ。しかしこの何とも言えない後味は真に才能である。

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    2025年07月31日
  • ずっとお城で暮らしてる

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     高い塀に囲まれた屋敷に姉妹はひっそりと暮らしている。外界を拒むような孤絶した日常から物語を始める。毒殺事件の記憶を背負いながら姉妹は“普通”から離れた世界で互いを支え合う。
     閉ざされた空間は安心と恐怖の揺らぐ境界となり外の人間との接触が緊張を孕んだ変化を呼び込む。
     常識という名の暴力が心の領域まで踏み込んだとき人は何を守り何を失うのか。この不穏で繊細な物語は他者との距離と共存の在り方を私たちに問いかける。

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    2025年05月21日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    メアリーが立派な大人だと気づいたときの戦慄。

    『火垂るの墓』のように、きょうだいふたりの世界で神話をつくりたかったという話なのだろう。

    あらすじから想像した雰囲気とは違ったけど、じっとりとした陰鬱さは好み。(オーディブルで聴くと演技が少々やり過ぎに感じた)

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    2025年04月03日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    ネタバレ

    コンスタンスは叔父さんを病院に入れておけばとか言ってる場合ではなくて、この懐疑的で衝動的な妹をこそ精神病院に放り込まないといけない。

    この邪悪な妹のおかげで貴族一家総員が死亡し、屋敷は外界から隔絶することになった。

    奇跡のように訪れた社会への復帰への切っ掛けも、持ち前の猜疑心で妹が叩き潰す。チャールズがまともな人間だったら結末は違っていたんだろうか。

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    2024年09月17日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    退廃的で美しい、邪悪なお伽話のよう。
    廃墟のようなお屋敷で、姉妹はずっと生きていくのだろう。

    あーでも、やっぱり翻訳ものはちょっと苦手だなぁ。

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    2024年09月11日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    いわゆるホラーにありがちな肉体的な恐怖とは一線を画している。怪談とも違う。
    一人の少女の目線から描かれた小説だからかひたすらにモヤモヤが続く。
    あえて言うならばこの作品は徹底して「病んでいる」。人間は優しい生き物ではなく、邪悪さを優しさという上っ面で隠している、そんな印象を受けた。
    余談。10年以上前に読んで再読したが、その時も「病んでいる」と思った気がする。

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    2024年06月20日
  • ずっとお城で暮らしてる

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    純粋で、幼さと悪意に彩られた、(病んだ)少女の心理を堪能できるのはなかなかにフェティッシュで素晴らしい。誰にも覚えがあるような無意味な願掛けや空想は、メリキャットの子供っぽさと静かな異常さを絶妙に演出している。
    一言で言えばメリキャットかわいい。
    そんな彼女の視点を透かして状況の異常さが際立つが、こういうホラー演出は好き。
    これだけで十分だよって人も多いとは思うが、個人的にはメリキャットの世界観の崩壊、または状況の致命的な破綻など一つ最後に大きな動きがあればなお良かった。

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    2024年06月17日