スカイライトコンサルティングのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・テーマ
・民間企業が貧困緩和に果たす役割はどう変化してきたか
・多国籍企業を含む大企業は、BOP市場で従来と異なるビジネスチャンスを積極的に追求する中で何を学んだか
・これらの市場機会を開拓する上で鍵となる重要な教訓は何か
・BOP市場は企業に「新しい社会契約」を突きつけているのか
・BOP市場への参入を考える際に守るべき「関わり方のルール」とは何か
・BOPでの市場開拓において重要な要素
・教育や情報
・製品・サービスへのアクセス
・手頃な値段
・入手のしやすさ
・BOP市場におけるイノベーション12の原則
・コストパファーマンスを劇的に向上させる
・最新の技術を活用して複合型で解決する
・規模の拡大を前提にする
・環境資源を消費しない
・求められる機能を1から考える
・現地での作業を単純化する
・顧客の教育を工夫する
・劣悪な環境にも適応させる
・消費者特製に合うユーザー・インターフェースを設計する
・貧困層にアプローチする手段を構築する
・これまでの常識を捨てる -
Posted by ブクログ
■ネクスト・マーケット
A.BOP 市場にアプローチする際は、貧困層の特性を念頭に置く必要がある。例えば、彼らは大きな潜在的購買力を持っている。また、急速にネットワークを築きつつあり、ワイヤレス機器などの高度な技術も難なく受け入れる。
B.貧困層を消費者に変えるには、BOP の消費力を作り出さなければならない。そのためには、「手頃な値段」「入手のしやすさ」などを考慮する必要がある。また、企業は貧困層に対する偏見を捨てて、相互の信頼を築く努力をすべきだ。
C.BOP 市場を開拓するには、企業、政府、そして貧困者自身が、貧困問題に対する解決策を「共創」することが重要である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結論、BOPという概念を初めて知りその勉強のために読みましたが読むのがしんどい本だなと思いました。
事例が多く並べられていますが、数字を表、図に入れただけであまりイメージが湧かないのとそれをいちいち細かく考えていたらこの本が分厚いので読み終わらないなと非常に苦痛に感じました。
内容自体はBOPを成功させるために技術以上に現地の常識と戦うこと、女性の力を活用すること、通信インフラなどの技術を浸透させるあるいは現地に対応させるなど事例によってイノベーションの切り口は違えど「効率化」「現地での適応化」が共通で言えるのかなと感じました。
全体として、事例の多くがインドでありなんだかんだITの分野で日本以上の国ではあるが農村部との格差や衛生問題など人口が多い国のために多くの問題を抱えているのが見えてくる中身でした。
チェック(一部割愛)
・失うものが何もないBOPの消費者は新しい技術を貪欲に取り入れようとしている。(固定よりワイヤレス機器)
・BOPの「i字カーブ」
イノベーションを推進する反面、従来の市場を消滅させる可能性を持っているのだ。
・「当社のビジネスは販売がすべてではなく、配達もビジネスの一部です。」(ジベルト・ドゥアルテ)
・女性は本質的に起業家精神にあふれている。(貯蓄という側面)
・下痢は毎年220万人の死者をだす。うち30%がインド。
・「どうすれば健康になれるのか。ここに、まだ満たされていないニーズがあるのです。」
・ボクシーバが学んだ教訓:双方向の情報の流れを促進する。
既存のインフラを最大限に活用する。
・「自分たちを貧しくしているのは競争力と知識の欠如であることを貧困層はわかっている」
・「給料よりも社会的に認められることです」(アラビンド・アイ・ケア・システム) -
Posted by ブクログ
発展途上国で貧困層相手にビジネスをする方法についての本。
BOP = Bottom of Pyramid = 貧困層
1日の生活費が2ドル未満の人々で、その人口は40億人~50億人で、BRICsを超える巨大市場。
貧困層は低所得のため、貧困層向けのビジネスは利益を生みにくく、成功しないという先入観に対して著者は批判。
途上国の貧困層向けのビジネスは、先進国の大衆向けのビジネスとはやり方が異なる。
やり方を押さえれば、成功することもできるらしい。
ポイントは、
1.BOPの市場特性をよく理解する
2.イノベーションを起こす
3.貧困層が自ら選択し、自尊心を養う機会を創り出す
こと。
1については、今までの常識を疑ってみることが必要。著者いわく、BOP市場の人々には潜在的購買力があり、ブランド志向もあるとのこと。
2については、規模の拡大を前提にする、求められる機能を一から構築する、など。
3が重要な点で、著者の主張が単なる市場原理崇拝ではない点に共感した。また、開発援助による弊害も克服できる。
常識を疑い、マーケットを見つけ、特性・ニーズを調べつくし、『顧客』とWin-Winの関係を築いて行く点は、BOP市場以外にも当てはまると思った。
勉強になった一冊。 -
Posted by ブクログ
一、全体として何に関する本か
英語タイトルは「Marketing in the Public Sector」(公共機関のマーケティング)である。本書が対象にしているのは行政機関だけではなく、電気・ガス・上下水道・郵便などの公共サービスを提供する社会基盤全般で働く職員、社員のマーケティングについて書かれている。公共部門の特徴としては、「公共機関は独占であることが多い」「公共機関は市民の利益のために奉仕する」「公共機関は衆人環視のもとで行われ、メディアの注目を大いに集める」ということが挙げれら、一般企業と置かれている立場が異なる。一般企業のマーケティングのスローガンは顧客価値と顧客満足であるが、公共機関のマーケティングのモットーは市民価値と市民満足である。
二、何がどのように詳しく述べられているか
本書ではまず、マーケティングの基本的な考え方を分かりやすく説明している。重要な要素は①顧客中心主義に徹する②市場を細分化しターゲットを定める③競争相手の特定④マーケティングの4P(Product,Price,Place,Promotion)を利用する⑤活動をモニタリングし修正を加える、の5つである。これらは、ビジネスだけではなく普段の活動をより有意義にするためにも必要だと考えられる。
これらの基本的な考えを整理した上で、本書では世界中で公共機関が行った革新的なマーケティングを実例と共に説明している。例えば、アメリカの郵政公社(USPS)では、「郵便を届ける」という一見単純な製品(Product)のように思えるが、様々な工夫を凝らしてその製品価値を向上させている。魅力的な切手の販売から、新兵の登録やパスポートの申請などの付属サービス、詐欺や個人情報の盗難から家庭を守る方法を説明したDVDの無料提供、切手を買うことによって慈善事業に寄付ができ、乳がんの研究や家庭内暴力の防止などの社会的運動を支援できる制度の導入など、郵政事業と直接関係がないサービスまで提供している。また、市民からの意見を取り入れる仕組みも整っており、年間212の顧客諮問委員会を主催している。これらの取り組みによって、顧客満足度調査では、93%の顧客がUSPSとの取引経験を「素晴らしい」「非常に良い」「良い」のいずれかに評価している。
三、その本は全体として真実か、どんな意義があるのか
あるレポートによると、米国人の84%は価格と品質が同じであれば、より重要な社会問題の改善を支援している企業の製品に鞍替えしても良いと答えている。これは日本におていも同様で、民間企業は「業績も良く、慈善も行っている」という姿勢を今後ますます強めていかなければならないだろう。
四、一番面白かったのはどこか、なぜ自分は面白かったのか
今回、本書を読もうと思った理由は、コーズマーケティングについて学びたかったからである。コーズマーケティングとは、ボルビック社の「1ℓ for 10ℓ」に代表されるような、企業の社会問題や環境問題などへの積極的な取り組みを対外的にアピールすることで顧客の興味を喚起し、利益の獲得を目指すマーケティング手法である。大きな成功例としては、アメリカンエキスプレス社のカードが使われる度に自由の女神修復資金を拠出する制度があり、修復拠出金は約2億円となり、カードの使用率は27%増え、新しいカードの加入者は10%も増えたという。市民の社会問題への関心が高まっている中で、日本の会社も社会問題をきちんと捉え、その解決策を示すことができれば、今以上に顧客満足度も社員の誇りも高めることが可能だと考える。