甲斐田紫乃のレビュー一覧
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日頃から胃痛に悩まされる苦労性のグリゼルダは小国ながらも貴重なダイヤの産出を誇る鉱山を有するエルヴェティア国の王女。彼女がこんなにも胃を痛めているのは、亡くなった両親に代わり、国の重要な仕事である鉱山の管理を任されているからなのか。はたまた、頑張りすぎるその性格からなのか。そんな胃痛持ちの彼女をさら...続きを読むPosted by ブクログ
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“「ちぃっ、まったく往生際の悪い……!」
伝月が宙を駆ける。そして彼はそのまま、両手を突き出し——
「てぇいっ!」
「ぬぅ!?」
断月の両目を手で塞ぐ。
「今じゃっ、行けい!!」
その姿勢のまま、伝月は鋭く叫んだ。
「……へ?」
「へではない、早く行かぬか!わしが比奴を押さえている間に!」
必死に叫...続きを読むPosted by ブクログ -
前後編の後編にあたるってことで、これで完結?
ラストで清子と稀国が結ばれたみたいですし。
1巻は面白い!って思ったんですけど、2巻は思ったほどではなかったかも。伝月の双子の弟の断月が出て来て、大きなはさみを振り回したり、意外と兄より強いってところはよかったんですけど、もうちょっと星影の宮にヤキモチ...続きを読むPosted by ブクログ -
読めないわけじゃないが、なんちゃって平安にも程がある。ファンタジーなのでなんちゃってでいいんだけど、あまりにもな……。あと、オチが冒頭から察しがつくのはともかく、キャラクターが弱い。そして、妄想姫は別レーベルに続き三作目です。同じもの出せば売れるとでも思ってんのかしら?Posted by ブクログ
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“「あああああもう、また!また馬鹿にされたわ!!」
ぎりぎりと清子は歯を嚙みしめた。
「毎回毎回蒸し返して、もう……!せっかくいい気分だったのに、台無しじゃないの!」
「んー。そうかのう」
一方伝月は、因幡の格好のまま、顎に手をやって唸っている。
「わしにはどうもあの男…………おっと、随分時間が経っ...続きを読むPosted by ブクログ -
新しい話を読んでみたくて第12回えんため大賞奨励賞受賞作ということで買ってみました。
あらすじは…。
少女・アデルは、ユーニ村で平和に暮らしていた。ところが、月光城に住む吸血鬼との「盟約」により、アデルは花嫁(=生贄)にさしだされることに。城へ無理矢理連れてこられたアデルの前に現れたのは、吸血鬼・...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒロインとヒーローがそれぞれ宿敵同士なんだけど…という感じのお話。ヒロインの周りにいる個性豊かな魔物たちの倫理観(?)が、割と悪魔らしい考えなので結構面白かったです。
ひたすらどもってばっかりだったり、とにかく言動がことあるごとに悪魔的な解釈に捉えられるのは、ある意味才能なんだろうか。
ヒーロー側...続きを読むPosted by ブクログ -
主人公のベルナ嬢、とことん他人から見ると悪い人に見えるのが気の毒で笑える。かつての聖女=今王子もきちんとした前世の記憶が無く断片的。まあありがちな過去かもしれませんが、このノリは結構好きなので、続きは買うと思います。Posted by ブクログ
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ヘたれ吸血鬼が面白かった。
ヒロイン一人称はちょっと気になるものの、一気に読む分にはさほど問題はない程度。この手の元気なヒロインは、まあ、「あたし」でもいいかな。好みの問題だと思うので、この辺りは好き好きだと思います。
個人的には、当主よりもおつきのダニエルの方が好みです(笑)。Posted by ブクログ