夏見正隆のレビュー一覧

  • 宇宙からの帰還 望郷者たち

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    月と宇宙の人工都市を結ぶ往環船の船長、美島修一大尉は元航空自衛隊のパイロットだった。F15の機種転換訓練中に脱落し、救難ヘリのパイロットになったがそれも自信をなくして退職してセスナのパイロットをしていた。
    4年前、中国全土の原発が一斉に停止して以来、地球は生物の生きられない放射能だらけの星となり、人類は宇宙へ脱出した。
    その美島大尉に特別な任務が与えられた。地球の状況を確認しに行った第1次探査隊の捜索である。宇宙での生活に適合できず精神を病んでしまう症候群が多発している状況での探査隊の失踪は無関係とは思えなかった。

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    2023年12月04日
  • TACネームアリス 地の果てから来た怪物(下)

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    失脚した日銀総裁の後継として常念寺総理の肝いりで欧州から呼び寄せた大使の帰国便に舞島ひかるは極秘裏に警護要員として同乗していた。そして機内で大使とSPが病変し、大使のSPの1人が毒ガスにより機内を制圧した。ひかるがCIAの工作員とこれに反抗したがまたしてもパイロットがいないコクピットでB747を操縦する羽目になる。
    同じ頃隠岐の島への攻撃行動を続けていた韓国軍は突然自衛隊F-15とE-767を撃墜し、これに紛れてF-15Kを日本海中央へと向けた。舞島茜の同期パイロット白矢は飛行班長の乾と共に対応するが正当防衛でしか武器使用できない縛りのために撃墜されてしまう。
    国内ではイソコ的な芋生、白スーツ

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    2023年12月04日
  • TACネームアリス 地の果てから来た怪物(上)

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    前回、政府専用機で活躍した妹、舞島ひかるはNSCにスカウトされ工作員として訓練を受けた。初任務としてハニートラップの工作員を確保した。
    同じ頃、日本に向かう貨物機ルクセンカーゴが不審な動きをしており、F-15パイロットの姉、舞島茜は同僚と訓練の途中、ルクセンカーゴの状況確認に指向された。コクピットの様子から異常を感じ取った茜は隠岐空港に誘導し、着陸させた。機内では天然痘と思われる患者が暴れており中国の工作員によるバイオテロの疑いが濃厚だった。
    そして時機を同じくして、国会前の憲法改正反対デモに関して大八洲TVが乗っ取られ、マスコミのニュースが野党の広告番組と成り下がっていた。

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    2023年12月04日
  • TACネームアリス 地の果てから来た怪物(下)

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    ネタバレ

    上巻の伏線の回収が見事。怪物を生み出した最大の怪物(国)に驚異を感じつつ茜の妹に期待が膨らむ。上空の適機、TV局、官邸、旅客機とそれぞれの場所で奮闘する場面が面白い。映像化されたら楽しいだろう。上巻は姉が、下巻は妹が活躍する。そして最後に万事休す場面で姉の一発逆転であっと言う間に終了した。最後に姉妹の余韻が欲しかった、残念。。

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    2021年01月06日
  • TACネームアリス 地の果てから来た怪物(上)

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    シリーズものですが本屋で出会い購入しました。上巻の感想は、怪物の正体がなにか?と貨物機の中で何が起きてるのか?というハラハラさせられた。
    舞島茜の助けたいという強い思いと行動力は惹きつけられる。もちろん支える航空自衛隊や管制の方の描写も上手い。最大の怪物はそれだけではない。
    さぁ下巻へ。

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    2021年01月06日
  • TACネームアリス 地の果てから来た怪物(下)

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    4.0
    面白かった、文庫本で900ページ弱とかなりのボリュームでしたがサクサクと読みました。
    何となくこの作者にも慣れ、飛行機の操縦などの描写に多くのページが割かれているものの、頭の中で光景が浮かんでくるようになりました。
    舞島姉妹は相変わらず大活躍で痛快でした。
    ただ、オチが残念な感じ。この作者いつもですが、、
    その後の話をもう少し膨らませて書いて欲しい。
    何というか消化不良な感じで終わります、、

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    2021年01月05日
  • TACネーム アリス 尖閣上空10vs1

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    ネタバレ

    4.0
    文庫本とはいえ700ページ越え、読み応えありました笑
    映画にでもしたら面白そうだなと思えるような内容でした。
    突っ込みどころは色々ありますが、細かいことは気にせず勢いで読み切りました。
    よくまぁ無事だったね、という感じ。
    姉と妹、どちらかがうまく行動出来てなければ、2人とも死んでましたね。
    オチはもう一押し欲しかったですね。

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    2020年11月29日
  • ダンシング・ウィズ・トムキャット

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    4.4
    面白かった。
    戦闘機モノですね。
    ただ、空自ではなく海自というところが、新鮮でした。
    トムキャットの部隊マークがなにげに可愛いです。

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    2020年11月23日
  • 宇宙からの帰還 望郷者たち

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    戦争によって地球は放射線で汚染され、人類の一部は宇宙に脱出してコロニーで生存。地球の生物は死に絶えている。という設定。比較的近未来で、2020年代に戦争がおきたくらいの設定です。
    作者は航空小説を書く方なので、宇宙船の運用については説得力があります。終盤に出てくる病気の原因がもうひとつあいまいなのがSFとしてはマイナスかな。

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    2020年05月28日
  • 宇宙からの帰還 望郷者たち

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    軌道傭兵かと思ったら、復活の日+日本沈没だった…

    みんな、み~んな、小松の子、なのね。

    で、いくらでも分厚くなりそうな話が250頁でしっかりまとまってる。
    ラノベの流儀、なのかもしれないけど、無駄に長い翻訳SFより断然好ましい。

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    2020年01月17日
  • ダンシング・ウィズ・トムキャット 天下一ACM大会

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    読み物として面白い、本シリーズの設定自体は突飛ではあるが、そんなことを、微塵も感じさせないディテールの作り込みが登場人物を生き生きさせている。

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    2019年03月29日
  • ゼロの血統 南京の空中戦艦

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    スクランブルシリーズにつながるこのシリーズは、
    時代の流れも感じさせてくれ、とても読み応えのある
    作品だと思います。
    早く続きが読みたいです!

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    2019年02月28日
  • スプラッシュ・ワン! わたしのファルコン

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    待望の「私のファルコン」シリーズ新作。中山じゃない水無月忍と葉月じゃない睦月里緒奈の訓練と活躍。里緒奈が立派な?パイロットに成れそうで良かった(^^;しかし、サービスカットだと思った表紙が、劇中を正確に再現しているとはw次巻も出るよね。ね。

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    2018年10月14日
  • スクランブル 決戦! 日本海上空(上)

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    相変わらずグイグイ引き込まれてしまう。最初の方よりも上手になってる気がする。変にカリカチュアされたキャラクターが出てこなくなった。

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    2018年10月10日
  • ゼロの血統 九六戦の騎士

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    あいかわらず「カン」で窮地を脱したり、危険を察知したり、ありえないことが出てくるけど、飛行機の描写が細かくて、良い。

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    2018年10月10日
  • ダンシング・ウィズ・トムキャット

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    尖閣諸島を含む東シナ海を取り巻く環境は、中国の太平洋進出、一帯一路政策と相まってエスカレートする一方である。これをテーマにした作品は数多く存在し、夏見氏も佳作を認めている。今までの作品が航空自衛隊の主力航空機であるイーグルをテーマにしていたのに対し、今回の作品は中古のキティーホークとF-14を護衛艦 出雲とF-35Bの組み合わせの繋ぎとして担ぎだした。もつともF-14とF-15が作品の上での違いは、艦載機か否かぐらいしか違いがないが。そして今回の主人公もヒロインである。このあたりは夏見氏の拘りなのかもしれない。キティーホークへの着艦やり直しポルターの間、いきなり哨戒活動に振り向けられ、そこで中

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    2018年07月05日
  • チェイサー91

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    夏見氏のアリスシリーズ。ちょっと考えられないような背景設定や仕掛けも民主党政権時代のデフォルメやハンギブンを彷彿させる韓国人国連事務総長のオマージュだと思えばならではの仕上がりで、クライマックスの空中戦は相変わらずの出来でエンターテイメントとしては申し分ない。韓国、中国、北朝鮮、アメリカと思惑の異なる登場人物を登場させながら物語を収斂させていくところはさすがである。リアリティの点から見ると軽い感じが拭えないが、リアルに踏み込むとフィクションとしての面白味に欠けてしまうのではないかと思われ、なかなかの味付けと思った。それでも、もんじゅの高濃度のプルトニウムをテーマに核武装に踏み込んだり、国連憲章

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    2018年02月01日
  • ゼロの血統 南京の空中戦艦

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    鏡龍之介の冒険譚の第3章。シェンノート大佐率いる中国国民党傭兵飛行隊との激しい空戦の末、3機の敵機を討ち果たしたもののジェンノートとの壮絶な一騎打ちの末シェンノートを不時着させるものの自らも帰途中に不時着を強いられる。その後、国民党操縦士に紛れて兵員回収のトラックに忍び込んだまではよかったが、身元が割れ捕らわれの身となって南京城内に連行される。しかし、隙だらけの国民党兵士から脱走を果たし、南京市中で大活劇が繰り広げられる。第1章で登場したソビエトコミンテルの瑛美はレイミと名を変え、蒋介石夫人のボディガードとして再会を果たし、冷酷無慈悲の蒋介石に反旗を翻したシェンノートとともにドイツの輸送機を強

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    2016年07月14日
  • ゼロの血統 零戦の天使

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    鏡龍之介の冒険譚の第2章。上海にて日満英の三国間協定の協議が始まる中、龍之介らは南京にある国民党の本拠地を叩くべく上海に進出する。護衛戦闘機を伴う空爆可能な航続距離に着々と地歩を固める日本軍に対し、南京の国民党もシェンノート大佐に先手攻撃を指示するも傭兵飛行隊を叩くべく先発した龍之介ら少数機の奇襲に遅れを取ってしまう。雨季の曇天の中、南京郊外で繰り広げられる壮絶な空戦は本書の読みどころのひとつ。

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    2016年07月14日
  • スクランブル イーグルは泣いている

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    ネタバレ

    は、ハラタツ~~~と歯ぎしりしながら読んだ。見事なまでにクズしか出て来ない。
    自分の保身と金のことしか考えていない政治家に、軍の上層部たち。自分たちの世論への影響力を考えもせず、真実など知ることかと好き勝手に騒ぎ立てるマスコミ。
    これらは今昔変わらず現代の社会でも見られる事だが、イーグルでは、最終的に虐げられ、切り捨てられるのは、いつだって全力で現場に立ち向かう下っ端なのだと突き付けてくる。
    そして物語の中でも、振り回されっぱなしの基地の人たち…正しい事が正しいって言える世界じゃーないんですね。(ま、我々の会社でもそっか)

    飛行機の描写は、とても緻密。さすが、作者もパイロットなだけありま

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    2013年12月23日