夏見正隆のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
失脚した日銀総裁の後継として常念寺総理の肝いりで欧州から呼び寄せた大使の帰国便に舞島ひかるは極秘裏に警護要員として同乗していた。そして機内で大使とSPが病変し、大使のSPの1人が毒ガスにより機内を制圧した。ひかるがCIAの工作員とこれに反抗したがまたしてもパイロットがいないコクピットでB747を操縦する羽目になる。
同じ頃隠岐の島への攻撃行動を続けていた韓国軍は突然自衛隊F-15とE-767を撃墜し、これに紛れてF-15Kを日本海中央へと向けた。舞島茜の同期パイロット白矢は飛行班長の乾と共に対応するが正当防衛でしか武器使用できない縛りのために撃墜されてしまう。
国内ではイソコ的な芋生、白スーツ -
Posted by ブクログ
前回、政府専用機で活躍した妹、舞島ひかるはNSCにスカウトされ工作員として訓練を受けた。初任務としてハニートラップの工作員を確保した。
同じ頃、日本に向かう貨物機ルクセンカーゴが不審な動きをしており、F-15パイロットの姉、舞島茜は同僚と訓練の途中、ルクセンカーゴの状況確認に指向された。コクピットの様子から異常を感じ取った茜は隠岐空港に誘導し、着陸させた。機内では天然痘と思われる患者が暴れており中国の工作員によるバイオテロの疑いが濃厚だった。
そして時機を同じくして、国会前の憲法改正反対デモに関して大八洲TVが乗っ取られ、マスコミのニュースが野党の広告番組と成り下がっていた。 -
-
Posted by ブクログ
尖閣諸島を含む東シナ海を取り巻く環境は、中国の太平洋進出、一帯一路政策と相まってエスカレートする一方である。これをテーマにした作品は数多く存在し、夏見氏も佳作を認めている。今までの作品が航空自衛隊の主力航空機であるイーグルをテーマにしていたのに対し、今回の作品は中古のキティーホークとF-14を護衛艦 出雲とF-35Bの組み合わせの繋ぎとして担ぎだした。もつともF-14とF-15が作品の上での違いは、艦載機か否かぐらいしか違いがないが。そして今回の主人公もヒロインである。このあたりは夏見氏の拘りなのかもしれない。キティーホークへの着艦やり直しポルターの間、いきなり哨戒活動に振り向けられ、そこで中
-
Posted by ブクログ
夏見氏のアリスシリーズ。ちょっと考えられないような背景設定や仕掛けも民主党政権時代のデフォルメやハンギブンを彷彿させる韓国人国連事務総長のオマージュだと思えばならではの仕上がりで、クライマックスの空中戦は相変わらずの出来でエンターテイメントとしては申し分ない。韓国、中国、北朝鮮、アメリカと思惑の異なる登場人物を登場させながら物語を収斂させていくところはさすがである。リアリティの点から見ると軽い感じが拭えないが、リアルに踏み込むとフィクションとしての面白味に欠けてしまうのではないかと思われ、なかなかの味付けと思った。それでも、もんじゅの高濃度のプルトニウムをテーマに核武装に踏み込んだり、国連憲章
-
Posted by ブクログ
鏡龍之介の冒険譚の第3章。シェンノート大佐率いる中国国民党傭兵飛行隊との激しい空戦の末、3機の敵機を討ち果たしたもののジェンノートとの壮絶な一騎打ちの末シェンノートを不時着させるものの自らも帰途中に不時着を強いられる。その後、国民党操縦士に紛れて兵員回収のトラックに忍び込んだまではよかったが、身元が割れ捕らわれの身となって南京城内に連行される。しかし、隙だらけの国民党兵士から脱走を果たし、南京市中で大活劇が繰り広げられる。第1章で登場したソビエトコミンテルの瑛美はレイミと名を変え、蒋介石夫人のボディガードとして再会を果たし、冷酷無慈悲の蒋介石に反旗を翻したシェンノートとともにドイツの輸送機を強
-
- カート
-
試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレは、ハラタツ~~~と歯ぎしりしながら読んだ。見事なまでにクズしか出て来ない。
自分の保身と金のことしか考えていない政治家に、軍の上層部たち。自分たちの世論への影響力を考えもせず、真実など知ることかと好き勝手に騒ぎ立てるマスコミ。
これらは今昔変わらず現代の社会でも見られる事だが、イーグルでは、最終的に虐げられ、切り捨てられるのは、いつだって全力で現場に立ち向かう下っ端なのだと突き付けてくる。
そして物語の中でも、振り回されっぱなしの基地の人たち…正しい事が正しいって言える世界じゃーないんですね。(ま、我々の会社でもそっか)
飛行機の描写は、とても緻密。さすが、作者もパイロットなだけありま