ヘンリー・S・ストークスのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
(2014/4/29)
三島由紀夫と親交があり、自害する直前に手紙まで受け取ったというイギリス人記者の書いた日本論。
目から鱗だ。
恥ずかしながら、なぜ戦中日本が大東亜戦争と呼んでいた戦争を、戦後戦勝国が太平洋戦争と読み替えたか、
その理由を初めて知った。
「大東亜戦争」と呼ぶのははばかられる、軍国化思想、のように言われる向きがあるが、
それはあくまでアメリカの都合だったことがこの本に書かれている。
というより、アメリカの見方で戦前の日本が全面否定されたことが改めてわかる内容となっている。
私も最近は、様々な本を読み進める中で、「戦前の日本は悪い国でした、原爆投下も日本が悪 -
Posted by ブクログ
日米関係を中心とした世界観を一変する驚愕な話。いったい事実なのだろうか。
今日、日本国民の多くが、先の対米戦争が日本が仕掛けた無謀な戦争だったと信じ込まされている
だが、事実はまったく違う。アメリカは日本が真珠湾を攻撃するかなり前から、日本と戦って、日本を屈服させ、日本を無力化することを決定していた
アメリカも日本と同じように、誠がある国だと思い込んできた。それがとんでもない間違いだったと気付くのは、ずっと後のことだった。
セオドア・ルーズベルトは、日露戦争までは、日本に好意をいただいていたが、日本がロシアに勝つと、日本を、アメリカがアジア太平洋においてもっていた、フィリピン、グアム、ハ -
Posted by ブクログ
ネタバレペリーが種を蒔き、ルーズベルトが育て、マッカーサーが収穫した。
アジア唯一の独立国日本を、最後の有色民族を刈り取るため。
ルーズベルトが日本からの開戦へと誘導した。
アメリカ国民を欺き、あくまで攻撃される体裁をとるために用意周到に。
決めてはハル・ノート。日本には到底呑めない内容。
経済制裁により石油が枯渇し、今戦うか、枯渇して何もできなくなってから侵略に抗うかの二択を迫られた。
フーバーとマッカーサーはルーズベルトを狂人と呼んでいる。
「経済制裁は殺戮と破壊が行われないものの、戦争行為にあたるものであって、誇りを重んじる国であったとすればどんな国でも耐えられるものではなかった」
もし日本 -
-
-
Posted by ブクログ
戦争の犠牲者となった人々の命を無駄にしたくないという気持ちがあるが、そのために自分でできることは、「少しでも真実に近づく」ことであると考えている。今まで、東アジアに関する様々な本を読んできたが、いつもどちらかに片寄っている気がして、読んでいて疑問を感じることが多かった。「日本は悪である」という考え方がある一方で、「東京裁判は間違いである」という考え方もある。世界史の中の人種差別・植民地・戦争の歴史のひとつとして太平洋戦争を大局的に見ていきたい。
この本は、加瀬英明さんとヘンリー・S・ストークスさんの二つの視点で書かれているので、より客観的で信頼できる部分が多い気がする。世界史の一部としてア -
-
-
-
-
Posted by ブクログ
2人の著者による新書。前半は加瀬氏、後半はヘンリー・S・ストークス氏に分かれている。
加瀬氏の内容については他の本で知った内容が多く特に目新しい点はなかったが、やはりアメリカという国の欺瞞を感じる。
ヘンリー・S・ストークス氏の内容については、インドネシアの独立の流れ、また岸田秀氏やチャンドラ・ボース氏のことにも触れており、英国の方とはいえ客観的に歴史を見られている印象を持った。
今現在、弱体化しているとはいえアメリカの覇権が続いており、次の覇権国は何処になるのか興味深いところではあるが、おそらく自分がその世界を観ることは無いのだろうと思う。
-
Posted by ブクログ
南京大虐殺とか従軍慰安婦について正しいこと、事実は曲げられないが、誤解ほ解くべきだし、プロパガンダで広められたウソ(これは間違いなくウソ)は大きな声で指摘するべきだろう。著者も「みなまで言わずとも察する」「以心伝心」「ちゃんと見ている人は分かってくれる」というのが国際社会では通用しないと言っているが、現在ではこんなこと日本だって全然通用しない。通用しない人ばかりだ。やはり主張はすべきだろう。
フィリピンの歴史も学ぶべし、と思った。フィリピンの学校で教えている自国の歴史はどうなっているのか興味がある。スペインの支配から米西戦争、その後マッカーサー父子に翻弄されたことを正しく教えていて欲しいと思う -
Posted by ブクログ
こういう本を書く人が居て、歴史の見方(史観)には視点によって色々な見方があることがよくわかる。事実・史実は一つでも解釈のしかたや史実の裏側にある思惑や狙い、意味合いなど、史実そのものをねじ曲げて宣伝する国があるが、これはやり過ぎ。一方日本は日本としての見方、意味するところをもっと戦略的に発信すべきだろう。
自分もこれまで数々の歴史本を読んできたが、子供の頃から教科書を中心に習ってきた歴史というものが戦勝国史観であったことがよくわかる。数々の見方があり、それを見て自分の考えを創っていくのが勉強だと思うが、日本の教育は一つの史観を教え、設問に対して再生させることを目的にしているようで創造とは程遠い -
Posted by ブクログ
WGIPから続く日本のマスメディアの歪んだ姿勢、裏のプレスコードは勉強になった。日本はなかなか主張したり、相手の間違いを指摘したりしない。でも相手国(中韓米)に好き放題言わせておくのは得策ではない。それも大部分が自虐史観からくる新聞報道が原因ということになるとその罪は重い。孫崎氏の本も参考にすれば、日本のマスコミほまだアメリカに牛耳られているのではないだろうか?
鳩山首相が引きずり降ろされた時の世論操作を見るとそう感じざるを得ない。国益という視点で考えると、そうなることで最も得をしているのはアメリカだ、ということ。戦勝国史観を全て否定しなくてもいいと思うが、少なくともその存在を認めた上で我々は -
-
Posted by ブクログ
アイバンモリス
「日本では英雄が敗北の中から誕生する。」
出光佐三
「モラルは征服者が大衆を治めるために作った法律規則組織を守ること。」
「道徳は平和に暮らすためかくしなければならないという人間の真心からでるもの。」
日本の神道
大自然が神。教義がない。
多神教が個性的に共生する世界観。
古事記
ビッグバン理論と変わりない宇宙創成の姿が描かれている。
アメリカは多民族国家、いちいち説明しなければわからない。
イギリスは不文律、紳士協定がある。
日本は以心伝心。歴史、伝統、習慣、感性が共有されている。
日本という「国の始まり」が
古事記という神話にあり、現在も進行中である。 -
-
-