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Posted by ブクログ
この本は、タイトルだけからは直接に想像できない、三島由紀夫や橋本徹(元大阪市長)の話しが登場して、「なぜ」と感じた部分があった。
読み進むうちに、著者は、三島由紀夫にかなり影響を受けたようであり、第3章では「三島由紀夫が死を賭して問うたもの」と題して特集している。三島由紀夫について細かく書かれている中で、彼が民兵組織である「楯の会」を主宰していたことは、この本を読んで初めて知った。また、三島由紀夫が日本国憲法の改正の必要性を訴えていたことも、この本を読んで初めて知った。
本のタイトルにある連合国戦勝史観がどんなものであるのかに興味を惹かれて手に取ったものであったが、読後は、三島由紀夫がどんな人物であったのかの方をより多く知ることができ、ためになった。
Posted by ブクログ
(2014/4/29)
三島由紀夫と親交があり、自害する直前に手紙まで受け取ったというイギリス人記者の書いた日本論。
目から鱗だ。
恥ずかしながら、なぜ戦中日本が大東亜戦争と呼んでいた戦争を、戦後戦勝国が太平洋戦争と読み替えたか、
その理由を初めて知った。
「大東亜戦争」と呼ぶのははばかられる、軍国化思想、のように言われる向きがあるが、
それはあくまでアメリカの都合だったことがこの本に書かれている。
というより、アメリカの見方で戦前の日本が全面否定されたことが改めてわかる内容となっている。
私も最近は、様々な本を読み進める中で、「戦前の日本は悪い国でした、原爆投下も日本が悪かったのです。
戦後は平和憲法のもとでいい国になりました」的なものの考え方のおかしさがようやくわかってきてはいた。
原爆投下や東京大空襲は明らかにアメリカによる戦争犯罪、市民大虐殺であること、
東京裁判は裁判の名に値しないものであることなどなど。
ただ、深い意味はこの本を読んで初めて理解した。
大東亜戦争。欧米のアジア植民地化に日本が立ち向かって、アジアを解放しようと闘ったのだ。
それが証拠に、(とこの新書は書いているが)日本が戦後東京裁判で裁かれる中、
欧米が再びアジアを植民地化しようとした際に、戦うことを知ったアジア各国は独自で戦い、独立を勝ち取っている、と。
だからあの戦争は大東亜戦争だったのだ。日本とアジアにとって。
しかしそれは欧米にとって都合が悪いので、太平洋戦争と矮小化したのだ。
それを黙って受け入れる日本。
戦後日本は、その戦争観でいくつかのグループに分かれると考える。
①アメリカのポチ。とにかくアメリカに従う。米軍基地もなんでもOK。
②アメリカに押しつけられた憲法(日本が作れなかったからアメリカが提供した、という説を読んだことはあるが)を恥とし、
独自憲法を作り、米軍を排除し、独自の軍隊を持ち、国としての独立を図ろうとする。
③護憲政党。共産社民。それでいてアメリカ的競争社会は嫌う。
おかしなことに、いま日本を牛耳っているのは①で、安倍政権は②になる。
なんだこりゃ。①は官僚組織ということになろうか。政官財マスコミ一体、官報複合体。とにかく戦後体制を維持したい守旧派。
自民党の党是は改憲。②なのか?①におもねっているように見えるのだが、、、。都知事選で若者の表を集めた田母神さんは②か。
③も結局①と同じ土台にいる。今の仕組みと共産党は同じところにいる?
そのあたり考えたのは三島由紀夫自決前の自衛隊とのやり取りが書かれた部分。これも衝撃的だった。
「改憲のデモを自衛隊が排除した」という事実を三島は厳しく非難した。
自衛隊を否定している憲法を護るとは自己否定だと。
このやりとりで自衛隊員からちゃんとした答えが出ないことで、三島は自害した。死を賭して改憲の必要性を訴えた。
アメリカからの独立を訴えたのだ。
そんなことも知らなかった。
・・・いまや現状を前提にしている人が多すぎる。
アメリカの属国でいることに何の違和感も持たない人々。
違和感も持たないまま安倍政権に多数の議席を与える人々。
そのくせ安倍政権が改憲の動きを見せると、親米マスコミはそれを非難し、それにのせられる人々。
いったいこの国はどこに行こうとしているのか。
そういうことを考えさせる新書だ。必見。
第1章 故郷イギリスで見たアメリカ軍の戦車
第2章 日本だけが戦争犯罪国家なのか
第3章 三島由紀夫が死を賭して問うたもの
第4章 橋下市長の記者会見と慰安婦問題
第5章 蒋介石、毛沢東も否定した「南京大虐殺」
第6章 『英霊の聲』とは何だったか
第7章 日本はアジアの希望の光
第8章 私が会ったアジアのリーダーたち
第9章 私の心に残る人々
終 章 日本人は日本を見直そう
Posted by ブクログ
こういう本を書く人が居て、歴史の見方(史観)には視点によって色々な見方があることがよくわかる。事実・史実は一つでも解釈のしかたや史実の裏側にある思惑や狙い、意味合いなど、史実そのものをねじ曲げて宣伝する国があるが、これはやり過ぎ。一方日本は日本としての見方、意味するところをもっと戦略的に発信すべきだろう。
自分もこれまで数々の歴史本を読んできたが、子供の頃から教科書を中心に習ってきた歴史というものが戦勝国史観であったことがよくわかる。数々の見方があり、それを見て自分の考えを創っていくのが勉強だと思うが、日本の教育は一つの史観を教え、設問に対して再生させることを目的にしているようで創造とは程遠い。
Posted by ブクログ
1964年フィナンシャル・タイムズ東京支局長を皮切りに、ザ・タイムズ東京支局長、ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任した英国人ジャーナリストH.S.ストークス氏が、米国を中心とした連合国戦勝史観によって作られた事実のように語られる日本の伝説について、ひとつひとつ丹念に根拠を示しながら虚構であることを証明している。
本書で丹念にその虚構が指摘されているのは、東京裁判で積み上げられる戦争犯罪国家日本、南京大虐殺、慰安婦、さらに光州事件、金大中...そして、隠蔽され葬り去られている事実の例示としては、ドイツの迫害から逃れシベリア鉄道経由で満州国に入国を求めたユダヤ人2万人を、ドイツ外務省の強固な抗議にも屈せず「当然な人道上の配慮」として受け入れた(元)戦犯東条英機の姿など。
1938年イギリス生まれのストークス氏は、第二次世界大戦中に幼少期を過ごし、アジアの植民地を次々と解放し、大英帝国の崩壊をもたらした日本を憎み育ってきた。しかし、戦後ジャーナリストとして赴任した日本においてジャーナリストとして冷静に物事を見聞きし、さらに証拠を積み上げることによって、世界の大マスコミがいかにいくつかのできごと、もしくはなかったこと(?)を利用し反日宣伝攻作に利用してきたことに気づく。
日本のように戦勝国に隷属はしていないが、戦後パクス・アメリカーナともいわれる世界で、英国がアメリカに従属する立場であった立場が、その判断に影響していたのではないだろうか。
原発事故報道では嘘ばかりついていると大マスコミの報道を批判する人が、同じそのキャンペーンであるその他の報道について、なぜ大マスコミの報道を信じるのか、わけがわからない。
原発事故報道等において、日本外国特派員協会での発表、質疑応答が、日本の記者クラブ報道と食い違うように思えたことは記憶に新しい。しかし、外国記者であってもさらに情報は操作されうるという重要な指摘も、外国人記者クラブの主要なメンバーでもあった筆者は認めている。
さらに、いみじくも著者は前書きでこう述べている。「もう一つ私が声を大にして言いたいのは「南京」にせよ「靖国参拝問題」にせよ「慰安婦」にせよ、現在懸案になっている問題のほとんどは、日本人の側から中国や韓国に嗾けて、問題にしてもらったのが事実だということだ。」
これらの問題についてどう判断し行動するかは、私たち日本人次第であり、今後丹念に真実を証明し、訴え続けていかなければならないのも、私たち日本人である。
どんな非常識であったにせよ、一時的にであっても一国の総理大臣、官房長官がしてしまったこと、言ってしまった事は重い。原発事故対応をみても、国民が背負ってしまう負債の大きさは非常に大きいものであることがわかる。その間違った行為、歴史を正す努力をし続ける必要があると思う。
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