ヘンリー・S・ストークスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1964年フィナンシャル・タイムズ東京支局長を皮切りに、ザ・タイムズ東京支局長、ニューヨーク・タイムズ東京支局長を歴任した英国人ジャーナリストH.S.ストークス氏が、米国を中心とした連合国戦勝史観によって作られた事実のように語られる日本の伝説について、ひとつひとつ丹念に根拠を示しながら虚構であることを証明している。
本書で丹念にその虚構が指摘されているのは、東京裁判で積み上げられる戦争犯罪国家日本、南京大虐殺、慰安婦、さらに光州事件、金大中...そして、隠蔽され葬り去られている事実の例示としては、ドイツの迫害から逃れシベリア鉄道経由で満州国に入国を求めたユダヤ人2万人を、ドイツ外務省の強固な -
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Posted by ブクログ
第二次世界大戦の位置付け、その後のいわゆる平和、そこの人種戦争やら何やらの要素が絡んでいるのが現在の世界。
日本がやや独特な立ち回りをしたことはおそらく間違いないが、この辺の本を読んでいて一番感じるのは、たかが数十年でこんなに見事に骨抜きになるのかってこと。
それとも根は変わっていないのか。
この先間違いなくなんらかの意味で日本は有事に巻き込まれるわけで、そのとき生き延びられるのか。
東京裁判、慰安婦、日本国憲法等に関する主張は大凡同意。
南京大虐殺も、事実はこっち寄りなんだと思うが、そもそもこの文章自体が著者の書いたのもんではないという情報もあってやや微妙。
三島由紀夫の話も、一部だけだ -
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Posted by ブクログ
元ニューヨークタイムス東京支局長の英国人による。
結果的に自分の力で独立できなかった半島と、唯我独尊、国ですらない近隣の大文明が西洋列強にボロボロにされる中、「自衛/自立」のために戦い抜いた日本。
前半はそんな感じで、世界の流れとかをあまり深くはないが説明していて判りやすい。
本のタイトル通りだ。
が、後半その理由を日本人の精神性という、神の国と言い出す辺りからあらら、と感じた。
別にそういう主張があっていいとは思うし、嫌な気はしないが、別の書に分けた方が良かったんじゃないかなあ。
日本人の価値観が、正邪や、好悪、ではなく、美醜であるというんはなるほど。その美醜も、精神的な美醜をどう感 -
Posted by ブクログ
50年日本に在住する英国人ジャーナリストが、敗戦国の劣等感を持ち続ける必要はないと日本人を鼓舞し、彼が会った近代の有名人などの印象を記した本。
前半書かれていることは、田中正明の「パール判事の日本無罪論」と同じで、東京裁判の不条理を厳しく追究するもの。白人が有色人種に初めて負けた日露戦争は、西洋世界にとって衝撃だったようで、その悔しさや有色人種への侮蔑が根に残っていると主張している。一方、日露戦争の結果は、アジア各国にとって別の意味で驚きを持って受け止められ、日本がアジアの手本とされるようになったという。欧米で太平洋戦争で日本はアジアを侵略しようとしたと思われているが、著者に言わせると、日本は -
Posted by ブクログ
このタイトルを冠した本が日本人によって書かれていれば、私の目に留まらなかったと思いますが、ニューヨークタイムズに勤務されていた英国人によるものであったので、思わず手に取りました。終戦記念日あたりに本屋さんで見つけました。
幕末の頃の世界史を振り返ってみると、列強国によるアジア征服はほぼ完成状態にあり、残すは日本だけとなっていたのが良くわかります。そんな状況にある中で、なぜ日本だけが欧米の侵略を撃破できたのか、今までは地政学的に有利であったからと漠然に思っていましたが、この本を読むことで、独立を保てた要因がより分かることができました。
今後もこのテーマについては他の著者が書かれたものも読んで -
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