ドリヤス工場のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とにかく文章を読むのが遅くて、文学的な活字が苦手な私にとっては、大っっっ変ありがたいマンガ。
教科書に載っている超有名なお話から、
ディズニーアニメ、ジブリアニメの原作まで…
知っておかなきゃ恥ずかしい作品を一気にコンプリート出来る。
文芸大好きって方でも、「あの小説の結末ってどうだっけ?」「人間失格に出てきた3人の女の名前は?」ってなった時に、サッと見返すのも良いかも。
とは言え、まぁ随分はしょられてるとは思うから
“だいたい合ってる”くらいのテンションで読むのがベストですよね。笑
(中には、10ページじゃ無理がある作品もあって面白いww)
作家の簡単プロフィールも載ってるから、
「こ -
購入済み
御大にそっくり
もしも水木しげるが異世界漫画を描いたら・・・というネタ漫画です。背景の書き込みが圧倒的に足りませんが、世界観もストーリー展開もばっちり堪能できました。次は松本零士の元祖大四畳半異世界物語が読みたい。足立太がやれそでやれないメーテル顔の亜人達とハーレムを作るまでの話。
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なんて生々しいんだ…
うだつのあがらない男、とはこの主人公のことか。
異世界という非現実的な世界のなかで、現実世界と変わらず、人を避け、偏見を持ち、評価されず、流されて生きている…
軽いギャグの中に生々しい人間の心が一滴垂らされていて、ははっと笑ったあとに苦々しい気持ちになる。
痛快とは程遠いが、癖になる話でした。これから話がどう展開するのか楽しみです。 -
ネタバレ 購入済み
面白いです
ご都合主義な異世界ものに対して、作風にマッチした主人公の切なさと前向きだけどもう帰りたい心境がたまらなく面白い。
頑張って5巻位まで連載して欲しい。 -
Posted by ブクログ
本書は題名の通り、名作と言われる文学作品を「水木しげるそっくりのタッチで」10ページ程度の漫画に要約する、という主旨のため、一見すると(昨年末の紅白のAI美空ひばりではありませんが)賛否両論起きそうな作品だと思います。
ただ実際に読んでみると、個人的にはネガティブな感情は全く起こりませんでした。むしろそれぞれの文学作品を念入りに読み込んで要点をまとめたり、水木しげるさんのタッチを研究することに掛かった膨大な時間とエネルギーを考えると、とても深い敬意を感じました。
「最先端の技術」でなく、あくまで「人間の手仕事としてのすごさ」によって出来ており、本の成り立ちまで含めて面白い一冊です。 -
Posted by ブクログ
単純な企画もの(てっとり早く名作のストーリーを知りたい)というようなものなのだろうと、そんなに期待していなかったのだが、きちんとした漫画作品だった。
初めてページをめくった時は、咄嗟に「本、間違えた?」と思ったくらい、水木しげるそっくりの絵の漫画。水木しげるは昭和史とかヒットラーとか割と大人向けのモノも書いているから、もしかしてこういうのも書いていて、そのアンソロジーなのかと、目を疑った。
作者のドリヤス工場という人を知らなかったことが原因なのですが、水木さん風の絵で、同人誌を書いている方とのこと。
ですが、偽物感は全くない。ドリヤスさんは、水木しげるの絵を自分のものにしており、無理な感 -
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ゲゲゲの…
絵はまんま鬼太郎のノリ。
もっとも、先に進めば少しタッチが変わってきて、むしろ「ナニワ金融道」系にも見えてくるが。
そして内容。
当初絵の個性に釣られ、全く期待していなかったが…これは良い!
現代社会を風刺したかのようなネタがちりばめられており、非常に面白い。
1巻10話の「ブラタモリ」のネタなど、気が付けばクスリと笑えるネタが満載。
これは予想以上の良作だと思います。
先の展開がどうなるのか、気になってしまう。 -
Posted by ブクログ
▼普通の本だと思って衝動買いしたら、マンガでした(笑)。オモシロかったです。
▼「文学界」だったか、いわゆる「ザ・文芸誌」に連載されたものらしく。夏目漱石やら太宰治やら、いわゆる<近代日本文学の有名作家たち>の人生トリビアを紹介する内容です。
▼話の作りは、現代(2020年代なのかな)が舞台で、とある出版社に勤めている女子がいます。いわゆるオタク的な趣味の女子なのか、でもそんなに特段、近代日本文学大好き女子ではない設定。その女子さんが、毎回、<菊池寛さん>から文豪たちの人生について、教えを受ける、という舞台設定。
▼菊池寛さんは、<胸像>だったり<レリーフ>だったりします。それがしゃべり