ドリヤス工場のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「タイパ」重視と言われる時代に文学作品までこうなるとは思っていませんでしたが、中々に面白かったです。
最近よく隣の席になる新しく出来た友人が大の水木しげるファンであり(渋い…)、私が読書好きだと知って貸してくれました。
と言ってもこれを書かれたのは水木さんご本人ではなく、自称「パチモノ同人作家」のドリヤス工場さんが水木さんの作風で書かれたものです。
水木しげるさんは鬼太郎位しか見た事ないのですが、そんな私でも驚きのクオリティ。
シリーズ四冊目の本作は『痴人の愛』『ヴィヨンの妻』『外科室』等、割と有名な所が収録されていて他にも江戸川乱歩、エドガーアランポー、宮沢賢治、小川未明、など錚々たるメン -
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異世界ものが苦手な人も楽しめます。トホホ感満載で、化学繊維の服を大量生産して大儲けすることを思い付くものの、作り方知らないしと一瞬で諦める感じがリアルです。異世界に行ったところで急に活躍するわけでもない、現実感のある作品です。
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Posted by ブクログ
ネタバレ過去の国内外有名文学作品を、水木しげるタッチのマンガで10ページ程度に無理やりまとめたシリーズ、第三弾。
「蜘蛛の糸」、「山椒大夫」、「春琴抄」、「父帰る」、等誰もが名前くらいは知っている作品から、「学問のすすめ」、「共産党宣言」等文学作品ではないものや、「海底軍艦」という全然「必修すぎる」とは思えない作品まで、収録内容は多岐にわたっているところが本書の特徴。
そして、何といっても著者の水木しげるのイタコ漫画家っぷりはすばらしく、どうみても水木しげる本人が書いたとしか思えないレベル。これで、「若草物語」や「春琴抄」、「初恋」などを描かれた日には原作の切なさみが全てぶち壊しである(誉め言葉) -
Posted by ブクログ
タイトル通り、マンガで読む文学名作劇場。ただし、マンガのタッチは水木しげる完コピで、内容も「10ページくらい」なので大幅に端折っている。
古今東西の作品が満遍なく取り上げられていているが、なにせ内容が大幅に端折っているか、部分的に紹介されているだけで、おまけに全部が水木タッチなので作品によっては違和感ありまくりで、原作のイメージを損なっている(笑)。
その最たるものがチェーホフ「桜の園」。チェーホフが見たら激怒するレベルではないか?(笑)。
一方、小林多喜二「蟹工船」や江戸川乱歩「人間椅子」などは違和感なく読めた。
本書以外に、同著者で同じシリーズがあと2冊ほどあるようだが、個人的には、著者の -
Posted by ブクログ
漫画ということもあり、読みやすそうだったので手に取ってみた。
こういうもので話を分かったつもりになるのは良くないかなあ、と思いながら読み進め。
読んでいくうちに、この話はちゃんと文章で読みたいなあ、詳細を知りたいなあと思えるものをいくつか見つけ、その後原本を読んだ。
まず話のあらましを知って、そこからすきなものを見つけて読むための入り口としてはいい本だと思う。
絵に癖があるから、好き嫌いは分かれるかもしれないけれど…。
分かりやすく言うと、水木しげる風?と言うのかな。
純文学に興味あるけど、まず何から手に取るか悩んでいる人にはおすすめです。 -
Posted by ブクログ
必修すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。
ドリヤス工場
タイトルのままなのですが、これは絶対に読まないとか、読んだがわかりにくいという作品を読むのが目的でした。たまたま、最近、夢野久作さんの瓶詰地獄の原作を読んだのですが、漫画と比較できました。この作品に関しては、漫画でも、さほどそん色なく。むしろ絵により、成長した妹の裸体などが描かれることで、そうなったことがよくわかったと思いました。いくつかの作品で、同じような発見があると同時に、やはり原作を読まねば、これは駄目だというのもありました。かなり頑張っているとは思うのですが、限界が見えてきました。