あらすじ
太宰治、芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外、カフカ、トルストイ……
あの名作を今更「読んでない」とは言えないあなたも大丈夫。
今からでも余裕で間に合う、史上もっとも肩の凝らない文学入門!
……名作の主人公の9割はろくでなしだった!!
【収録作品】
太宰治「人間失格」
中島敦「山月記」
梶井基次郎「檸檬」
森鴎外「舞姫」
坂口安吾「桜の森の満開の下」
フランツ・カフカ「変身」
宮沢賢治「注文の多い料理店」
永井荷風「ぼく東綺譚」
泉鏡花「高野聖」
夏目漱石「三四郎」
アンデルセン「雪の女王」
芥川龍之介「羅生門」
田山花袋「蒲団」
幸田露伴「五重塔」
新美南吉「ごん狐」
樋口一葉「たけくらべ」
魯迅「阿Q正伝」
伊藤左千夫「野菊の墓」
トルストイ「イワンのばか」
エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
菊池寛「恩讐の彼方に」
二葉亭四迷「浮雲」
グリム兄弟「ラプンツェル」
夢野久作「ドグラ・マグラ」
堀辰雄「風立ちぬ」(単行本描き下ろし)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『有名すぎる文学作品を大体10ページ位の漫画で読む』は、古今東西の名著を手軽に味わえる一冊でした。マンガで描かれることで難解な物語もぐっと理解しやすく、原作を読みたくなる衝動に駆られます。どの物語にも綺麗な結末はなく、人間の無常さが印象的に浮かび上がりました。
Posted by ブクログ
とにかく文章を読むのが遅くて、文学的な活字が苦手な私にとっては、大っっっ変ありがたいマンガ。
教科書に載っている超有名なお話から、
ディズニーアニメ、ジブリアニメの原作まで…
知っておかなきゃ恥ずかしい作品を一気にコンプリート出来る。
文芸大好きって方でも、「あの小説の結末ってどうだっけ?」「人間失格に出てきた3人の女の名前は?」ってなった時に、サッと見返すのも良いかも。
とは言え、まぁ随分はしょられてるとは思うから
“だいたい合ってる”くらいのテンションで読むのがベストですよね。笑
(中には、10ページじゃ無理がある作品もあって面白いww)
作家の簡単プロフィールも載ってるから、
「この話面白い!」「この作家の他の作品も自分に合うかも。読んでみよう」
って使い方もいいかも!
私の場合、今まで読んだことなかったトルストイの『イワンのバカ』が刺さったので、
他の作品も読んでみたい。書籍買おう。って思いました。
Posted by ブクログ
本書は題名の通り、名作と言われる文学作品を「水木しげるそっくりのタッチで」10ページ程度の漫画に要約する、という主旨のため、一見すると(昨年末の紅白のAI美空ひばりではありませんが)賛否両論起きそうな作品だと思います。
ただ実際に読んでみると、個人的にはネガティブな感情は全く起こりませんでした。むしろそれぞれの文学作品を念入りに読み込んで要点をまとめたり、水木しげるさんのタッチを研究することに掛かった膨大な時間とエネルギーを考えると、とても深い敬意を感じました。
「最先端の技術」でなく、あくまで「人間の手仕事としてのすごさ」によって出来ており、本の成り立ちまで含めて面白い一冊です。
Posted by ブクログ
「ごんぎつね」って、こんな話だったのかぁ(泣)
「蒲団」、主人公がしょうもなさすぎて、笑えるう〜
「山月記」、人ごとではない悲しみが胸に迫ってきた。
読んだことがある小説は、もう一度読みたくなった。
読んだことのない小説は、読んだ気になれる!
たった10ページという勇気ある試みが、みごとに成功している。
寂しげな絵のタッチも、良いですね。
ありとあらゆる名作小説を、この調子で漫画化してくれたらいいのに、と思ってしまった。谷崎潤一郎の「鍵」など漫画で読んでみたいです。
Posted by ブクログ
10ページくらいで25作品を紹介した作品です。絵のタッチが独特なので好き好みが分かれるかも…どの作品も、シンプルに忠実にまとめている印象で、すごく興味深いです。
知っている作品も知らない作品もありましたが、改めて読み直したいと思いました。
Posted by ブクログ
有名文学作品よみたいってなった!
やっぱり10ページだと物語が省略されすぎちゃって分からないところがある。けど、それが気になってたから読みたいって思えるからいいのかも
んむ、
何とも不思議な本である。
何せ殆どの話が『オチて無い』のだ。
「え、此処で、此れで終わり?」となる事、請け合い。
元の話も、そうなんだろうか…(・・;)
Posted by ブクログ
有名文学作品の概要を10頁漫画へ
なぜか水木し◯る先生タッチ
ポカーン、予定調和、ユニーク、感心、悲話等々
ざっとさらえるので、読みたい本がいくつか見つかりました。便利な本(^^)b
Posted by ブクログ
原作の書きぶりなどは漫画のため分からないが、有名作品に興味をもつきっかけづくりになる。10ページの漫画で、よくまとめられている。作者の読解力の高さを感じる。また、漫画のタッチが、赤坂不二夫さんっぽさがある。
Posted by ブクログ
漫画ということもあり、読みやすそうだったので手に取ってみた。
こういうもので話を分かったつもりになるのは良くないかなあ、と思いながら読み進め。
読んでいくうちに、この話はちゃんと文章で読みたいなあ、詳細を知りたいなあと思えるものをいくつか見つけ、その後原本を読んだ。
まず話のあらましを知って、そこからすきなものを見つけて読むための入り口としてはいい本だと思う。
絵に癖があるから、好き嫌いは分かれるかもしれないけれど…。
分かりやすく言うと、水木しげる風?と言うのかな。
純文学に興味あるけど、まず何から手に取るか悩んでいる人にはおすすめです。
Posted by ブクログ
もう、タイトルがすべてを語っている本(笑)。
有名な文学作品がどのようにダイジェスト化されてるかを楽しみ、
水木しげるさんのタッチにそっくりな絵に驚き、ふた通り楽しめますw。
しかしまあ、有名な文学作品って、ひどい話ばっかりね(^^;。
そして、水木しげるさんタッチがそんな世界によく合うことよ(@@)。
Posted by ブクログ
100%、水木しげるの手によるものだと思ってたけど、違ったんですね。作者名を伏せられていたら、完全に水木作品と思うレベルまで似せてあるから、これはもはや芸術なんでせう。知っている作品は、これでサラッと読んだだけで結構内容を思い出せちゃうし、未読の作品でも、あらすじは大体つかめちゃう。まあでも、その小説を味わった経験値にはならない訳だし、内容だけ知ってても仕方ないと思うんで、個人的には存在価値は低いです。発想は面白いけど。
Posted by ブクログ
【収録作品】
太宰治「人間失格」
中島敦「山月記」
梶井基次郎「檸檬」
森鴎外「舞姫」
坂口安吾「桜の森の満開の下」
フランツ・カフカ「変身」
宮沢賢治「注文の多い料理店」
永井荷風「濹東綺譚」
泉鏡花「高野聖」
夏目漱石「三四郎」
アンデルセン「雪の女王」
芥川龍之介「羅生門」
田山花袋「蒲団」
幸田露伴「五重塔」
新美南吉「ごん狐」
樋口一葉「たけくらべ」
魯迅「阿Q正伝」
伊藤左千夫「野菊の墓」
トルストイ「イワンのばか」
エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」
菊池寛「恩讐の彼方に」
二葉亭四迷「浮雲」
グリム兄弟「ラプンツェル」
夢野久作「ドグラ・マグラ」
堀辰雄「風立ちぬ」
このシリーズは、文豪作品と呼ばれる大作をおおまかに萬画で紹介するというもので、この本を読んで文学作品を読んだ気になってはマズイ。
文豪作品を読むキッカケをつくる、門戸を広げるという意味合いでは面白すぎる。
なかなか読めないでいる坂口安吾の「桜の森の満開の下」と魯迅の「阿Q正伝」永井荷風などが、どんな風に描かれているのか楽しみ。
Posted by ブクログ
文学って、何となくハードルが高い。読みたいというよりも「読まないといけない!」という気持ちになってしまいがち・・・そんな方にオススメな作品!タイトルどおり一作品大体10ページくらいの漫画なので非常に読みやすいです。
Posted by ブクログ
題名の通りでざっくりした話の筋を知る本シリーズ。今回も教科書に載っているような話や文学史のテストで名前だけ覚えたような作品が25本掲載。
ただし本当に圧縮された状態なので作品によってはかなりすっ飛ばしている模様。「こんな事が描かれているんだな」というレベルなので、本当に気になった作品はちゃんと読もうと思った。水木しげる調の絵なので美人の描写だけどうも作画が変わるように思えてしまう。
Posted by ブクログ
日本の近代文学は、闇・葛藤・病・淫靡といった暗澹たる題材を多く扱っている。ハッピーエンドや大団円ではなく、棘のような余韻を残す。この本を読んで過去の読後感が再来し、反芻が始まった感じ。
Posted by ブクログ
やはり10ページくらいに纏めるのは難しいかな。
かなり省略されていて、脈絡が全く分からないところが多い。気になれば読めってところかな。
とはいえ名作の大枠を知ることができて良かった。
ごんぎつねも久しぶりに触れることができた。
Posted by ブクログ
他の出版社の「漫画で10分で読める名著」的なものを以前に読んだとき漫画としての出来がとにかく酷くてうーん、と思ったことがあるけれど、これは画風がコミカルな中に人の機微を絶妙に表情で描く系で、日本文学の悲喜交々と妙にマッチしていた感がある。
Posted by ブクログ
端的な感想として、まぁ漫画とはいえ10ページで描き切るのはさすがに無理か…という感じかな。これで読んだ気になったとはさすがに言えない。
半分ぐらいは未読の作品もあったので、あくまでも導入というか読むとっかかりにはなったと思う。
野菊の墓、イワンのばか、恩讐の彼方に、ドグラ・マグラ、風立ちぬあたりを早速読んでみたい。
Posted by ブクログ
学生時代、文豪とその代表作を丸暗記のように繋げて覚え、読んだつもりになっていたけれども、実際は未読の作品が何と多いことか!想像していた内容と全然違って驚いた作品も多々(特に梶井基次郎「檸檬」と田山花袋「布団」)。また各作家のプロフィールから、文豪たちは私の年齢(51)ではとっくに亡くなっている人があまりにも多くて驚愕。ダイジェストとして楽しめた。
Posted by ブクログ
タイトルにある様に忙しい人が名著を読んだ気になったり、実際に読む前に気持ちを高めたり、懐かしんだり出来るまとめ漫画
カフカの『変身』、グリム童話『ラプンツェル』はシゲル調の絵が笑えて原本を読みたくなる
夢野久作『ドグラ・マグラ』は前から読みたいと思っていたが、なんとなく映画『シャッターアイランド』を思わせる構成だと知れただけでも良い収穫だ
った
次作、次次作も積んであるので期待
Posted by ブクログ
全部読んでいたら力尽きるであろう本たちのあらすじが、ぱっと読めるようにまとまってくれていてありがたい。サラサラ読めたし、これまでに読んでいたものはあらすじを思い出すことができた。
気になる作品を見つけるにはいいと思う。
漫画として読むと、文学作品を文学作品たらしめる文章というものがなくなっているので、如何にもこうにも奇妙奇天烈なストーリーだなぁという感じがする。作家のプロフィールが載っているけど、改めて、作家って幸薄い人多いなぁと思った。
Posted by ブクログ
有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。
著:ドリヤス工場
太宰治:人間失格
夏目漱石:三四郎
トルストイ:イワンのばか
等有名すぎる文学作品が書名の通りだいたい10ページの漫画として紹介されている。
聞いたことある作品やない作品。読んでみたい作品やなんとなく読んだことはあるものの内容を覚えてない等、総25作品が収録されている。
ゲゲゲの鬼太郎の水木しげる氏を彷彿させる画風とテンポ良い話の展開。10ページの漫画でどこまでわかるのかというツッコミがあるかもしれないが、そこには行間を読ませるようなスピード感だけではない、作品独自の空気感も表現されているように感じた。
文学作品特有のこれで終わり?的な終わり方や残酷な終わり等読んでいて、あ~これこれと納得しながら読むことができた。
良い意味での裏切りや読む人を突き放すような作品独自の味もしっかりと感じることができる。
Posted by ブクログ
読みやすく水木しげる絵もいい。読んだことない檸檬とか舞姫とかたけくらべとかそんな話なんだ~と勉強になったけど読んだことある人間失格などを見ると捉え方が違う気も、、、
Posted by ブクログ
中学生のころ授業で学んだ作品、
名前を知っているけれど内容を知らない作品
全く知らない作品
短時間で振り返り、知識として覚えておくにはちょうどよい量だった。特に「名前を知っているが読んでない作品」に関しては、敷居が高く手が出せていなかったので、これをきっかけに読めたらいいな。
行動の理由や心情を推測するには活字の方がいいかな。
導入として漫画はよかった。
Posted by ブクログ
『野菊の墓』この10ページで読んだ気になった。『変身』ザムザ、これではあんまりだ。『注文の多い料理店』狩人の顔が元通りにならなかった―がなくて残念。
Posted by ブクログ
文学作品をマンガ化したものはよくありますが、これだけコンパクトにまとめたものはなかなか珍しいのではないでしょうか。既読の作品は思い出しながら、未読の作品は「面白いから原典にあたってみよう」などと考えながら楽しんで読むことができました。
アンデルセンの『雪の女王』は未読だったのですが、このようなストーリーだったんですね。少し前に流行ったディズニーの『アナと雪の女王』の原作だと聞いていましたが、もはや全く別の作品でした。どちらも好きです。
マンガの最後に作家の解説が1ページついているのですが、これに加えて作品の解説もあるとなお良かったかもしれません。