伊藤賀一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いわゆる予備校のカリスマ教師の本は、歴史の全体像をしっかり教えてくれるので、なるべく読むようにしているのですが、この本もとても良くまとまっています。多くの歴史家が書いている本は、どうしてもその専門分野に偏ったり、その主張に引っ張られがちなのですが、予備校講師は冷静に歴史の全体像を伝えてくれます。この本も歴史の流れを政治、外交、経済、文化の4つに分けて書いてくれてますので、今までの知識がうまく整理されて勉強になりました。ヘーゲルが「歴史を学ぶと、我々が歴史から何も学んでいないことに気づく」と言ったそうですが、人間はどんな世でも無毛な争いを続けてきました。そんなことを改めて感じさせる本でした。
-
Posted by ブクログ
ここ数年、ずっとぼんやりと「大学に入り直したい」「勉強しなおしたい」と考えていたため、自分にぴったりだ!と思って読んでみた。
読んでみて、自分にとって大学に通い直すってどういう意味があるんだろう…と考えるきっかけになった気がする。本書での「学び直し」は、主に大学に通い直すという意味で書かれていて、実際に筆者も早稲田大学に再受験し入学している。大学生活を読むと、いいな楽しそうだなと思うものの、自分の状況としては仕事を辞められない…必然的に働きながら通う必要が出てくるため、通学型は厳しいというか無理だ。
そして、大学に通い直すなら目的を決めておくと良いというようなことが書いてあり、自分が学び直し -
Posted by ブクログ
NHK「べらぼう」が面白くてこの本を読んでみた。キャストが頭に浮んでくる。「一目千本」は洒落が効いてるし「吉原細見」はナイスアイディア。出版ばかりでなく吉原出身を上手く使って年長世代等様々な人と出会い繋げた。プロデューサーなのだ。
歌舞伎・相撲・狂歌・旅行と江戸時代に庶民まで浸透した多様な娯楽に乗っかり後押しした。
そればかりではなくトレーナーとしての役割も果たしながら既存の者達をも押し上げた。
ここから下は覚えておきたい私のメモ
北尾重政、喜多川歌麿、曲亭馬琴と繋げた葛飾北斎、狂歌の人脈からの大田南畝、蔦重家に寄宿していた十返舎一九は蔦重の死後「東海道中膝栗毛」をヒットさせ、山東京伝に至っ