【感想・ネタバレ】懲りない日本史のレビュー

あらすじ

歴史は繰り返す……
私たち日本人は何に失敗してきたのか? その国民性とは?
どうすれば、繰り返してきた失敗から、卒業することができるのか?
政治、軍事・外交、経済、文化……4つの視点で日本史を一刀両断!!
「日本一生徒数の多い社会科講師」スタディサプリの人気講師である著者が、原点であり、最も得意とする日本史に取り組んだ渾身の書き下ろし。

通史で暴く!! 「失敗の本質」
本書では、古代・中世・近世・近代・現代の時代区分を念頭に、時系列で日本の「政治、軍事・外交、経済、文化」の歴史を検討していきます。それぞれのテーマにおける「成功と失敗の本質」を、そして「日本の歴史」全体に共通する大問題をも探っていく一冊です。大人の学び直しにも好適の通史。

※カバー画像が異なる場合があります。

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Posted by ブクログ

極東の片隅で続いてきた日本史についての反省本です。
リイド社コミック乱の読者プレゼントにて当選した景品で、ありがたく読ませていただきました。
政治史、外交史、経済史、文化史についてを、古代〜中世〜近代〜現代に区分けして解説している一冊。
江戸時代までは不平等ながらも謙虚に外国と付き合ってきましたが、明治時代で日清戦争と日露戦争に辛勝してしまったばかりに天狗になる日本。
ここから政治、外交、経済の雲行きが怪しくなります。
名誉白人として白人国家からは黄禍論の首謀者として見られ、アジア国家からは妬まれるハードな世界へ自ら踏み込み、極めつけに原爆を2発も喰らうことに。
ストッパーが存在しなかったことが一番の問題であり、遠近に関係なくドライな外交をしなかったことにも原因があるのでしょう。
文化については中世までは謙虚に学び、その後に独自に発展させた結果…現代では強力な武器となっています。
しかしここで天狗にならず和魂洋才の気持ちを忘れずに進めていくことが学びであると、本書を読んで感じました。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

政治、外交、経済、文化の観点から日本史を解説。
古代から中世にかけて、全ての面で日本は中国に大きく影響を受けてきた。一方で、海を挟むことで中国や朝鮮とも一定の距離を保つことで、受け入れた文化や宗教を日本独自に発展させてきた。
中世から近代は、ヨーロッパからキリスト教や鉄砲などが伝わったけど、中国の影響はやはり大きかったけど、近代以降、アメリカやヨーロッパが力を付け、中国を圧倒。
日本は、いち早く近代化に成功したことで、同じアジアの国々を見下してきた部分もあったのではと思うのと、天皇が積極的に政治に介入しなかったことが日本を混乱や軍部の暴走を許したという具合なのですかね。
政治の暴走ほど、怖い物はないなと実感。

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

 いわゆる予備校のカリスマ教師の本は、歴史の全体像をしっかり教えてくれるので、なるべく読むようにしているのですが、この本もとても良くまとまっています。多くの歴史家が書いている本は、どうしてもその専門分野に偏ったり、その主張に引っ張られがちなのですが、予備校講師は冷静に歴史の全体像を伝えてくれます。この本も歴史の流れを政治、外交、経済、文化の4つに分けて書いてくれてますので、今までの知識がうまく整理されて勉強になりました。ヘーゲルが「歴史を学ぶと、我々が歴史から何も学んでいないことに気づく」と言ったそうですが、人間はどんな世でも無毛な争いを続けてきました。そんなことを改めて感じさせる本でした。

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2025年07月23日

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