伊藤賀一のレビュー一覧
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めちゃくちゃ読みやすかった。実質3時間としては日くらいで読めてしまった、文もうまいし平易な内容だってのもあるかもしれない。
作者の主観入り混じった学びについての本。作者は大学の進学し直しをはじめとして学び直しを積極的にしている予備校講師であり、その学びが「どういう方向に活かせているのか」「作者がどういうふうに実感しているのか」紹介されている。特に読んだのが理念的な部分も多かったからではあると思うけど、実用性とはまた違う主観的で主体的で自律的な学びのあり方を考えるきっかけになった。一つの考えのあり方としてとても参考になった。実用性を加味した章も多くあるので、そのあたりは章のタイトルを見て判断す -
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驚きです!
日本の2022年度の高1生は
(1)地理総合(地理の基礎)
(2)歴史総合(日本史と世界史の近現代部分が
ドッキング)
(3)公共(「現代社会」に代わる科目で、政治
・経済と倫理の基礎)
という3科目が、文科省の新学習指導要領で必修になったからです。
特に地理は、戦後初めて必修になりました。
また、歴史総合と公共は、全く新しく設置された科目です。
公共は、過去の思想・宗教と現代の政治経済
・国際社会を学ぶ科目ですが、歴史と地理の要素が多く入っています。
その高1生が2023年度に高2生になると
(1)地理総合+地理探求
(2)歴史総合+日本史探求
(3)歴史総合+世界 -
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小学生低学年の頃、世界情報社という出版社から発行されている「わたしたちの地理」という本が毎月家に届いていて、見知らぬ地方に思いを馳せながらむさぼり読んだ感覚を思い出しました。大人になって出張で新幹線で移動し全国チェーンのビジネスホテルに泊まることに慣れながら日本全国似たり寄ったり的印象を持ったりもしてしまっていますが、本書は知らない土地が発する魅力を蘇らせてくれまう。基本的にデータ本的な情報なのですが、土地柄が人柄のように伝えようとしてくれています。そう、出身者有名人リストが、この人選ぶかぁ~…というチョイスになっていて、また何となくその土地が生んだ才能が違うジャンルでも共通項があるように感じ
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結局、47都道府県に関しての叙述を、掲載順に最初から最後まで読んでみたが、何か「駆け足で47都道府県を一気に巡ってみた」という気分にもなった。
色々な経過が在って、現在の47都道府県が構成されて行って現在に至っている。これらの中、私自身の場合「年単位で住んだことが在る」のは、考えてみると2つに留まっている。他は「仮令1泊や2泊」であっても「とりあえず滞在」ということを含めると、存外に多くの場所を訪ねた経過が在ると思うが、「〇〇の時に通り過ぎている…」という次元の場所や、「そう言えば全く行っていない…」という場所も非常に多い。そういう意味で、本書の内容は非常に面白かった。
率直に言うと…“出身有 -
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極東の片隅で続いてきた日本史についての反省本です。
リイド社コミック乱の読者プレゼントにて当選した景品で、ありがたく読ませていただきました。
政治史、外交史、経済史、文化史についてを、古代〜中世〜近代〜現代に区分けして解説している一冊。
江戸時代までは不平等ながらも謙虚に外国と付き合ってきましたが、明治時代で日清戦争と日露戦争に辛勝してしまったばかりに天狗になる日本。
ここから政治、外交、経済の雲行きが怪しくなります。
名誉白人として白人国家からは黄禍論の首謀者として見られ、アジア国家からは妬まれるハードな世界へ自ら踏み込み、極めつけに原爆を2発も喰らうことに。
ストッパーが存在しなかったこと -
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政治、外交、経済、文化の観点から日本史を解説。
古代から中世にかけて、全ての面で日本は中国に大きく影響を受けてきた。一方で、海を挟むことで中国や朝鮮とも一定の距離を保つことで、受け入れた文化や宗教を日本独自に発展させてきた。
中世から近代は、ヨーロッパからキリスト教や鉄砲などが伝わったけど、中国の影響はやはり大きかったけど、近代以降、アメリカやヨーロッパが力を付け、中国を圧倒。
日本は、いち早く近代化に成功したことで、同じアジアの国々を見下してきた部分もあったのではと思うのと、天皇が積極的に政治に介入しなかったことが日本を混乱や軍部の暴走を許したという具合なのですかね。
政治の暴走ほど、怖い物