SSヴァンダインのレビュー一覧

  • 僧正殺人事件
    これぞザ ミステリーの始まりかなぁ。当時の人々にはこれまでに読んだことのないトリックにパンチされたに違いない。
    願わくば当時の人間として読みたかった。
  • 僧正殺人事件
    犯人はこいつでもないしこいつでもこいつでもないからこっちかと思ったら死んだし、つまりあいつが犯人か、と思ったらお前かいぃ、的な話。
  • 僧正殺人事件
    いわずとしれたミステリの古典
    推理ゲームとしてのミステリ小説すなわち「旧本格」として
    がっちり固まっていて隙のないでき
    できをどうこう言うより
    後続への影響を見て取るのが現在の楽しい読み方か
  • 僧正殺人事件
    これは、中学生の時に読んで、ビックリした作品。私の中では、エラリー・クイーンの「Yの悲劇」と双璧をなす作品でした。

    特にラスト近く、イプセンとの関係で決定的な証拠を掴んでから大団円に向かう辺りのサスペンスフルな展開は比類がない。

    今の小説家が書いたら、もっとスピーディに、より面白く書けるのではな...続きを読む
  • ベンスン殺人事件
    ヴァンスが最後まで犯人や推理を明かさない、まあ推理小説でよくある探偵の沈黙とも言うべきことに、しっかりと理由があるのが好ましい。物語として成立する推理小説であり、ただの謎解き小説ではない。
    フーダニットにおいては、絞り込むことは容易いものの自分では犯人を当てられず、しかし無理のない筋立てになっていて...続きを読む
  • グリーン家殺人事件
     新訳が出たということで再読。とは言っても、高校生のときに読んだのだが、どんな内容だったか全く覚えていなかったので、実質的には初読と同じ。ただ一つだけ、本文が始まる前に「有名なグリーン家殺人事件があったころのグリーン屋敷」という版画が挿入されているのだが、この屋敷の立派な構えや聳え立つ尖塔については...続きを読む
  • 僧正殺人事件
    マザーグースに殺すとか鉄砲であたま吹っ飛ばすとか、そういう歌があるってことが一番驚き。ヴァンスの蘊蓄はダルくて読みとばしちゃった。なんか、なんでそこで苛つくの?喧嘩になるの?って思う場面が多かったな。
    犯人は理解したけど色んな登場人物の情緒が分かりませんでした。
  • 僧正殺人事件
    見立て殺人の元祖、ということでかなり期待して読んだのだが、殺人の動機があまりピンと来ず、そんなには楽しめなかった。

    ラストのグラスの入替も、「そんなんあり?」というのが素直な感想。
  • 僧正殺人事件
    苦手そうと思いつつ手に取ってみたのがちょうど4月で、小説の舞台と一致する時期に読むのが好きなのでページをめくり始めたら意外にすらすら進めて一気に終わった。推理力がないのに、それなりに古典ミステリーを読み溜めてしまったせいで、第一の殺人の時点で犯人と動機が思い浮かんでしまい、怪しい人物が出てくるたびに...続きを読む
  • カナリア殺人事件
    中学生の頃挫折した古典的シリーズ。
    物質的事実と心理学的事実の矛盾。
    心理学的事実の議論はとても興味深かった。
  • 僧正殺人事件
    1.おすすめする人
    →探偵ものがすき、マザーグースを知りたい

    2.感想
    →マザーグースに沿って
     殺人事件が繰り広げられて行く。
     ただ、注釈が多すぎて、
     関係ない話のような場面が多々あるので、
     面白いとは思うが少し読むのが大変。
  • 僧正殺人事件
    見立て殺人を扱った小説の元祖ということで読んでみた。マザー・グースの歌に見立てて殺人が行われていくが、動機やトリックのようなものが、数学者的な理由からということで、方程式やら法則やらなんやらと探偵ヴァンスは説明してくれるが、「ほう!そうか!」とはならず、少し消化不良。ただ、色々な見立て殺人の大元にな...続きを読む
  • ベンスン殺人事件
    ヴァン・ダイン1作目。
    心理的な観点から犯人をまず炙り出し、物的証拠は後から、という所が、歴史的にみても本作の新しい観点だったのではないか。
    ヴァンスが最初の方で重要な手がかりについて主張してくれるので、犯人自体はわかりやすいと思う。
  • カナリア殺人事件
    ヴァン・ダイン2作目。
    かなり冒頭の方で、まさかこんなトリックじゃないよね?と思ったのがまんま正解で、ちょっと拍子抜け。後、警察の捜査が雑すぎる気がしたのだが、当時はこんなもんだったのだろうか。
  • 僧正殺人事件
    世界初の見立て殺人。
    見立て殺人というジャンヌを開拓したのは非常に素晴らしい話だとは思うが、その一方、なんのために見立て殺人で色々な人を殺したのか、の部分が弱いと感じたのも事実。
  • 僧正殺人事件
    見立て殺人の祖ということで手に取ってみた。
    見立て殺人ならではのトリックや気持ち悪さは存分に味わえる。
  • カナリア殺人事件
    トリックはわかってしまえばいたって単純なものであった。犯人に不運が続いていなければ不可能犯罪になっていたと考えると、面白くもあり、恐ろしい事件であった。ポーカーによる心理的推察はファイロヴァンスを象徴しているようで記憶に残った。
  • ベンスン殺人事件
    ヴァン・ダインのデビュー作といくことで読んでみた。いい意味であまり裏切られなかった。長編小説ゆえに、途中で尻込みしてしまうところがあり、読むのがちょっと退屈なところもあったが、全体的には楽しめた。
  • 僧正殺人事件
    エラリー•クイーンの作品から続いてヴァン・ダインの作品へ。100年ほど前の推理小説でも古さはそんなに感じない。この作品から読んでしまったので登場人物の今までの関係性は深く理解していなかったかも。犯人逮捕までなかなか進展せずに、ほぼ全ての人が犯人になり得る可能性を秘めたまま、ラストのラストで大どんでん...続きを読む
  • 僧正殺人事件
    ヴァン・ダインの代表作と呼ばれる作品。
    これから読まれる方はグリーン家殺人事件を先に読んでからの方がいいかも。
    見立て殺人はどちらかというと猟奇的な部分のみが目立ちがちだが、
    ヴァンスの心理的観点からの推理や、特徴的なキャラクター達も相まってよかった。