豊田有恒のレビュー一覧

  • どの面下げての韓国人

    Posted by ブクログ

    豊田有恒さん、子供の頃から好きやねんな。SF作家として。
    こんなに韓国な人とは知らなかった。
    色んな人の、色んな視点からの韓国論を読んでるけども、面白い。
    日本と、韓国は、全く違う。
    気を使ってあげると、何かやましいと考えてかさにかかる。自己中で幸せ病で、論理力が無くて、どの面下げる感覚が全くない。
    捨て置け、と言う人も居るが、発信力だけはあるのできちんと叩かないと長い目で見て、国益を損じる。

    そんな本。なるほど。

    0
    2014年09月27日
  • どの面下げての韓国人

    Posted by ブクログ

    タイトルちょっと煽りすぎなのでは・・・。よくある「嫌韓本」よりもずっと冷静な内容だと思えただけに、ちょっと残念。でも、大いに参考になった。

    0
    2014年04月19日
  • 韓国が漢字を復活できない理由

    Posted by ブクログ

    韓国語を勉強していると、文法だけでなく、単語も日本語にそっくりなものが多いことに気づく。それが何故なのかこの本を読んでよく分かった。漢字語は中国由来かと思っていたが、何故か日本語にそっくり。中国由来ではなく、日本由来だったんですね。

    0
    2013年04月15日
  • 韓国が漢字を復活できない理由

    Posted by ブクログ

     韓国は日本と同様、漢字を多用した言語を持って「いた」。これがハングルに統一されたため、元の意味が失われ、ハングルの「音」だけでは意味が伝わらないケースが多い、と指摘する。

     江戸から明治大正期にかけて欧米の言葉を漢字で意訳した日本産の熟語が多く韓国語に取り入れられているため、克日を国是とする韓国としては漢字を使うわけにはいかないのだろう、と。(経済、物理、など。韓国が純化と称して使用しない政策をとっているが中国語はその多くを受け入れている)

     もともと漢字を使っていた国なので音だけで判別するには前後の文脈から判断せざるを得ず、語源や正しい意味がどんどん失われている、とします。例えば弥勒菩薩像、のような長い単語をハングルで聞いてもぱっと意味を取るのが難しいが、漢字とハングル混ぜることで意味が伝わる、韓国人のみならず、中国人、日本人にも意味がとれる。

     この本には出てきていませんが、韓国で古い法律を改正しようにも同音異義語が多すぎてハングルだけの表記では対応できない、と聞いたことがあります。

    0
    2012年10月13日
  • 韓国が漢字を復活できない理由

    Posted by ブクログ

    ハングルが広まったのが、日本統治時代の明治以降だとは、全く知らなかった。
    読んでみると、つくづく、日本語って面白い言葉なんだなぁと思う。そして、翻訳好きの民族とは笑
    ナショナリズムというのは、厄介なものだ…朝鮮半島の歴史にも踏み込んでいて、今まで読んだ韓国関係の新書の中では、一番面白い。

    たかが文字の文化、されど文字。文字で歴史が変わるなんてことあるんだろうか。
    もしも、日本も戦後アルファベット表記などの道を歩んでいたら、今の日本はなかったんだろうな。

    0
    2012年08月03日
  • 韓国が危ない

    Posted by ブクログ

    著者が韓流ブームが起こるずっと前から韓国を愛し,韓国について学んできたことを考えると,書いてある内容にも一定の客観性がある気がする.
    事実かどうかは他の人の本を読まないとわからないが,面白い内容だった.

    0
    2011年05月12日
  • 韓国は、いつから卑しい国になったのか

    Posted by ブクログ

    学生の時、夏休みに新書を読んでみる課題があり、題名だけで興味を持ち、この本を手に取った。
    当時はやっつけでぱらぱらとしか読めていなかったので、今になって少しずつ読み進めてみた。
    言葉も歴史も勉強不足な私にとって、とても難しい本だった。

    0
    2025年08月25日
  • 四十歳からのバイクライフ(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    中年になってからバイクを再開したSF作家の筆者による中高年向けのバイク入門書。といっても筆者のバイク経験をなぞったエッセイ的な一冊。
    バイクの勧めとしては、初心者は取り回しの簡単さから車体の軽いものを選んだ方がいい、低排気量のものでテクニックを磨いた方がいい、ツーリングでは若者の様な無茶はきかないけれど、キャンプなども体験していくといいetc
    まあ、バイク好きの人の体験談として(引き合いに出される諸々にちょっと引っかかるところもありつつ)バイクに興味を持った人には参考になるのではないかと。

    0
    2025年01月26日
  • 夢の10分間 ショートショート

    Posted by ブクログ

    著者のSFを初めて読んだ。筒井康隆氏の本で知った著者だが、それも分かるような作風。そして、相当のカーマニアだとお見受けする。私の場合は二輪車だったが、70年代以降に普及したDOHCエンジンへの憧れを懐かしく思い出した。作中の表現は、21世紀には不適切になってしまったものも多かった。そして、カタカナ語の若干の違和感が時代を感じさせる。ワイフ……ってのは著者の好みかな? 「夢の10分間」が書名に合わせた書き下ろしだったなんて意外だった。

    0
    2024年09月20日
  • 韓国が漢字を復活できない理由

    Posted by ブクログ

    ハングルのさわりのお勉強教本。
    国民性が顕になって、日本色ある漢字を廃止し、(実際は多くの漢字文化を継承しているのだが。)そのため摩訶不思議な曖昧な言語が生まれた。
    漢字、ひらがな、カタカナと非常に難しい日本語はイニシャルコストは高いが、字面を見るだけで、意味を想像できることから、英語やハングルよりランニングコストが安いとは、言い得て妙!

    0
    2024年02月05日
  • 統一朝鮮が日本に襲いかかる

    Posted by ブクログ

    日本の周辺には付き合い方の難しい国が幾つも存在する。その最大たる国は韓国に間違いはない。北朝鮮の様に敵意剥き出しの国、中国の様に明らかに政治体制や社会が異なる国であれば、素直に相容れないのはもっともだし、それなりの距離感で付き合うのは容易だ。問題は韓国との付き合いだ。アメリカを含む日米韓の強固な同盟体制が無ければ北朝鮮や中国、その後ろに控えるロシアなどに対抗しきれないのは明白だ。だから仲良くしなければならないのは判っているのだけれども、けれども好きになれない。好かれてもいない。
    勿論一般市民のレベルでは互いの文化や食が好きで、個人レベルの旅行でも近場の韓国との間に相当量の観光客の行き来があるのはわかっている。日本の芸能界にも韓国出身者は多いし、放送局によっては明らかに韓国よりの立場を執る番組構成になっている。
    一方国家レベルではこれまで通り、韓国による「自己都合外交」や「搾取外交」、北朝鮮に至っては単なる脅しを超越した、最早、オモチャが欲しくて床で転がる駄々っ子の様な外交になっている。朝鮮半島という場所が大陸や日本からの侵略を受け続けた歴史があり、他国・他民族から長きにわたり支配されてきたという劣等感にしか思えない態度を示し続ける。背景には慰安婦問題などがあるのは間違いないだろうが、近年は政治の失敗から目を逸らすためのスケープゴートの様に半日が叫ばれる。敵を外に作っておけば良いというのは安直な考え方だが、結局如何にそうした態度をとってきても、辞任後に不幸な人生を送る大統領が多い。いい加減国民もそうした手法に気づいていると思われがちだが、幼いころから徹底的にそうした感情を埋め込む教育制度が、普段はそれ程までに表に出さなくても(若年層は日本好きを公言するものも多い)、ある日爆発的に表に出てしまう。
    日本人も普段は静かでも、国を挙げてのスポーツイベントや代表チームの活躍に熱狂し易い国民性と言われる。普段静かな分、爆発する事も多いが、それでも韓国には敵わないだろう。韓国という国は前述した様に歴史的には非支配者・非侵略者としての国民性が身につく土壌があった。支配者の下で如何にして上手く生きていくか。使えるものは何でも使うし、オーバーな態度で相手に心情を伝える能力が高い。それがドラマや映画、音楽などの経済的な力に生かされているのは同国にとっても、世界にとっても嬉しい事だ。だが、一度本書に記載する様な、日本やアメリカとの関係悪化を招き、北朝鮮や中国に蹂躙される様な結末に向かわないとも限らない。
    筆者が述べる事全てを現実にあり得るリスクとして認識しておくのは重要だ。
    将来、韓国と日本が真の意味で対等な立場でわかり合って手を取り合う様な未来が来て欲しいと心から願う。民間レベルなら十分できそうに感じるが、肝心の国家レベルでは未だ未だ話し合いに相応しい相手にならない様だ。

    0
    2023年11月05日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    先週に読んだヤマト誕生の話が面白すぎて、
    別角度の話も知りたくなり、読みました。
    面白さとしては物足りなかったですが、
    なるほどな、という感じです。
    著作権の問題で作品が普及しにくくなるのは
    不幸ですね…

    0
    2022年03月10日
  • 悪魔の城

    Posted by ブクログ

    手慣れた感じのショートショート作品集。単行本「SF文明論入門」に"悪魔の城"を追加したもの。
    以下収録作品。

    悪魔の城
    男憑き
    純潔
    恐妻(ダイノワイフ)
    複製
    愛人
    テレパシー
    夢
    オレ
    UFO
    タイムマシン
    闘争
    免許
    麻雀師範
    祟り
    飢餓訓練
    暴走
    起源
    評論家
    制裁

    0
    2022年02月12日
  • 東大出てもバカはバカ

    Posted by ブクログ

    SF小説でデビューした著者が、自分の人生を自虐的に振り返りつつ、そこから感得した受験制度の弊害を、東大を卒業した著名人を批判の対象に取り上げて展開している。著者自身が、兄の病を契機として、生家の医業を引き継ぐ決意のもと、東大と慶応に合格、慶応に進むが、兄の復活とともに、医学への道からはずれ、受験のための勉強から解放されたことを知り、本当の意味での学問に目覚めた人生を歩む。他人を批判する前半は毒がある論調で賛否が分かれるが、自分自身を振り返る後半は、素直に読み進められる。今日の世相への痛烈な問い掛けが読み取れる。

    0
    2020年12月17日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    『宇宙戦艦ヤマト』で西崎義展にしゃぶられまくった関係者の裏話という印象。恨みつつも恨み切れない心情,西崎と松本零士の争いの舞台裏を垣間見ることができる。

    0
    2019年11月21日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    2199での原作表記や松本御大へのリスペクトなさに大いに違和感があったが、マネ渕が御大に頭を下げていた、という話に、まぁそうだろうなぁ、とは思った。
    (とはいえ、マネ渕の「仕事」を評価する気には到底なれないけど)

    豊田先生が「アニメ界の大御所」として上げている青木茂という人、誰?、と思ったら、アトムの各話演出で先生の脚本と組んでいたみたいだけど、その後名乗りを変えたりしたのかな?

    0
    2019年08月16日
  • 韓国は、いつから卑しい国になったのか

    Posted by ブクログ

    彼の国がもうちょっとマシだった頃の思い出話に近いかな。タイトルの通り。

    中で、「例の大新聞」を批判してるのだが、所々実名になっちゃってるところは、わざとなんだろうな。
    本当に酷い話。

    0
    2018年11月25日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    何年か前に著作権裁判で松本零士が負けたと聞いていたので、ヤマトは実際のところ西崎氏が原作を書いていた、と思っていた。本書の経緯でヤマトが生まれたらなら、西崎氏は単なるプロデューサーだ。なぜ著作権裁判で勝てたのだろう。新作ヤマトでも最初に西崎義展原作、とクレジットされている。今後はあれを見る度、複雑な気持ちになると思う。

    0
    2017年12月27日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    西崎義展先生の悪口。でも豊田有恒先生にはSF小説(おもにショートSFだと思う)でお世話になったからまあおなつかしいです。

    0
    2020年06月15日
  • 「宇宙戦艦ヤマト」の真実――いかに誕生し、進化したか

    Posted by ブクログ

    「宇宙戦艦ヤマト」という魔性

    「宇宙戦艦ヤマト」のSF設定にかかわった作家の豊田有恒さんがヤマト制作にまつわる暴露話を本にまとめている、という話は、私の記憶違いでなければ、かれこれ10年以上前から聞こえていたように思う。その出版がいつのことになるのか、何の音沙汰もなく半ば忘れかけていたころ、祥伝社新書より刊行されたことを、SNSで知った。松本零士先生のイラストの入った帯に惹かれたこともあり、購入を決意。読み始めると、あっという間に読み終えてしまった。

    「宇宙戦艦ヤマト」といえば、アニメファンでその名を知らない人はいないであろう、国民的アニメである。1974年(昭和49年)に放送が始まったいわゆる「旧作ヤマト」の本編を見たことがなくとも、主題歌のメロディーくらいは誰しも聞き覚えがあるはずだ。甲子園では高校野球の応援曲として毎年のようにどこかの学校が演奏し、小学校では器楽合奏を講堂で発表したことがあるという人もいるかもしれない。2012年からは装いも新たに生まれ変わったリメイク版のシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2199」の成功も記憶に新しい。「ヤマトがなければガンダムもエヴァンゲリオンもなかった」と言われるが、その言葉が決して大袈裟なものではないことが、本書を読めばわかる。ヤマト誕生から深く企画に携わった豊田さんにしか言えないこと、見えないことがたくさん詰まっている。
     ヤマトのファンとして、最初の放送時以来40年を超す年月にわたってその浮沈を見守り続け、手元に資料を集め続けた古株ファンの私でも知らなかったことが書かれていて、それだけでも興味深かった。もちろん、「ここに書かれていたことはなんら目新しいことはない」といったディープなファンもいることだろう。だが、本書は「ヤマトについて目新しい事実に出会うこと」よりも、「ヤマト」という作品が、ほぼほぼ奇跡のようなタイミングで世に出たのち、低視聴率にも拘らず再放送を機にファンの熱烈なラブコールに押されて70年代アニメブームの牽引役として社会現象を引き起こすまでに至る経緯を、現場の中心にいた当事者でなければわからないリアリティでもって、語りつくされていることに目を見張るべきだ。そして、「柳の下の泥鰌」を追い続けたが故の凋落。権利関係をめぐるいざこざ。それは、稀代の怪物プロデューサー西崎義展氏の存在抜きにしては語ることはできないし、彼の人物的評価とヤマトの作品的価値がほぼシンクロしているというファンとしてはあまり喜べない事実と向き合うことでもある。
     豊田さんにしてみれば、西崎義展という人物との出会いはほぼ「人災」と言ってもいいようなものだったかもしれない。人たらしで身勝手で、儲けた金はぜんぶ俺のもの、趣味と女と実りのない企画に費やしたと豊田さんは語っておられるが、ヤマトのファンに対する面目の施し方も並ではなかった。現在当たり前のように行われているアニメのキャンペーンやイベントの数々は、70年代のヤマトブームの際、西崎氏が先鞭をつけたといっていい。ファンの気を殺がないための先行投資といってはそれまでだが、採算を度外視したファンサービスはほとんど魔法のようにファンを魅了した。アニメのプロデューサーとして、あれほど真正面からファンに向き合った人はいるだろうか、と私は今でも思う。
     ヤマトを語ることは、西崎氏について語ることと、80%くらいは同じではないかと思う。好むと好まざるとに関わらず、それは仕方がないことだ。西崎氏の気まぐれと横暴に振り回されながらも、「今度のヤマトを 手伝って欲しい」と電話が入ると、ついつい断れない豊田さんに、なにか微笑ましいものを感じてしまう。なんだかんだいって、豊田さんはヤマトがかわいくて仕方がないのだ。目鼻が付く前からの、「ヤマト」という名前が付く前からの『ヤマト』に深く関わった豊田さんなればこそ、ヤマトに対する深い愛情がひしひしと伝わってくる。
     思えば、西崎氏自身がいちばん「ヤマト」に翻弄された人間ではなかったか。
     多くの人間を巻き込み、輝かしい一時代を築いたかと思うと、転落と汚辱にまみれながらもたびたび復活を遂げる不屈の艦(ふね)。
     つくづく「ヤマト」というのは魔性の艦だと思う。
     西崎氏の「クリエイターをないがしろにする」といった姿勢も、もしかしたら、自らが「クリエイター」たりえないことを知りながら焼け付くような憧れを持っていた裏返しだったのでは、と思えてくる。クリエイターとは創造主、すなわち「神」である。ヤマトには西崎氏と松本先生、として豊田さんという三人の「神」がいた。西崎氏がヤマト以外の企画にたびたび手を染めてはみるものの、どれもうまくいかなかった。それは「ヤマト」が自分の力だけではここまで成功しえなかったことを 、心の中ではわかっていたからではないかと、勝手ながら想像する。とはいえ、西崎氏がヤマトの生みの親の一人であることは間違いない。だが、それはクリエイターとしての仕事ではなかった。そうなりたかったという渇望だけが、彼を突き動かしていたのではないだろうか。
    「ヤマト」という魔性の艦が導いていったその先には、なにがあったのだろうか。
     松本零士先生と西崎氏の権利関係を巡るいざこざでは、豊田さんは結果的に松本先生側に立たれた。それは西崎氏の「クリエーター軽視」の姿勢に対する異議申し立てであった。ヤマトを作ったのは誰か。豊田さんは「おおよそ松本零士原作といい続けて」おられる。(「おおよそ」に傍点)。 なにしろ戦艦大和から造形とネーミングを、登場人物では沖田艦長や古代進、森雪といった魅力的なキャラクターを造形し、「ヤマト」を目に見える形に作り上げた最大の功労者なのだから、考えるまでもなくヤマトという作品の大部分は松本先生に帰属する・・・。とはいえ、その企画の原点は西崎氏が温めていたものだ。法の判断が下され最終的に西崎側に権利が確定したわけだが、ファンとしては生みの親たちが争う姿を見るのは胸が痛んだ。さながら「大岡越前」の生みの親と育ての親が幼子の両手を引っ張る評定のようなものだ。どちらが「生みの親」で「育ての親」なのか、判断は人それぞれだろうが、果たして法の判断は正しかったのだろうか?
     豊田さんはまえがきで書いておられる。
    ――『宇宙戦艦ヤマト』は(中略)反戦アニメだと思う人がいてもいいし、好戦的だと感じる人がいても、いっこうにかまわない。(中略)あの大新聞から、統一的な解釈を強要されるような性質の作品ではない。
    「あの大新聞」というのがどの新聞社をさすのか、だいたいの目星は付いているがそれを公言するのは野暮というものだろう。まあ、70年代のヤマトが社会現象と呼ばれたムーブメントを起こしたときに「戦争礼賛」とさんざん叩いてくれたあの新聞社であろうことは想像に難くない。豊田さんは、ヤマトというひとつのアニメ作品、「もともとただただアニメ好きという人が集まって創り出したサブカルチャーに過ぎない」ものに対して、自分たちの都合のいいレッテル貼りを、さも自分たちは正しいことをしているのだから事実を捻じ曲げるのは当たり前、といったことを平気な顔でやってのける巨大メディアの傲慢ぶりに怒りをおぼえておられるのだ。それは、巻末での「作品」を「コンテンツ」というモノ扱いする広告代理店的な発想に違和感を覚える、というような発言にもつながっている。それはまた、ヤマトというアニメの娯楽作品にイデオロギーや政治的主張をこじつけることがいかにそぐわないことであり、ばかばかしいことであるか、まえがきで懇切丁寧に語っておられることと根はいっしょであろう。
    「作品」は「作品」として、「受け取る側の自由」に解釈されていい。
    その自由さえ、メディアは奪おうというのか。
    クリエイターの自由な発想と権利は「作品」を「コンテンツ」と言い換えたときから失われた。
     豊田さんの叫びが聞こえるようだ。
     最後に、2012年から始まった『宇宙戦艦ヤマト2199』が成功した理由が、ここにあったかと膝を打つ事実が記されていたことは『2199』を応援していた身にとってこの上なく喜ばしいことであった。出渕裕総監督の先人を尊ぶ誠実なお人柄と、ヤマトに対する真摯な姿勢が『2199』という作品全編を貫いていたと思うと胸が熱くなる。この一文を読んだだけで、本書を読む価値があったと思う次第である。

    1
    2017年10月22日