岩本薫のレビュー一覧
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前作で日本から離れてイギリスで暮らす賀門と迅人。二人の蜜月はある日突然見知らぬイギリス人に迅人が拉致されそうになり終わりを告げる。
謎の男達は迅人達と同じ、人狼だった。
迅人を「イブ」と呼びその手中に治めようとする彼らを前に賀門は帰国する意思を固める。
弟の峻王とそのパートナー侑希に再会し、その存在を組や父親達に知られないように暮らす迅人の身体にある変化が起こってしまい。
家族の絆を感じるお話でした。
一族の血を残す、という問題もあったのですが、まさかの展開ですね。
イギリスのゴスフォード一族は迅人を諦めません。
困難な状況で一致団結した事により最後には全て上手くいった気がします。
愛は強し、 -
Posted by ブクログ
子供の頃、名家である九条家に父親が家令として使えていた悠里は18年ぶりに請われて執事として使えるために日本の地を踏んだ。
懐かしい屋敷で待っていたのは当主の九条ではなく、昔慕っていた二つ年上の幼馴染海棠隆之だった。
「たかちゃん」と呼んでいた頃の面影はなく高慢で不遜な態度で悠里に「今日からお前の主人だ。偽りの花嫁になれ」と強要されて。
隆之の生い立ちは別れてから凄惨な物がありましたが、偏に九条氏への復讐ともう一つ手に入れたいものがあったからこそ成り上がりと言われるまでになり九条家を手に入れられたのでしょう。
悠里も高慢な中に昔の面影を見つけて傍を離れがたかったのでしょうね。
華やかさはありませ -
Posted by ブクログ
岩本さんの作品は殆ど読みましたが、これは何となく食指が動かずに買わないでいたのですが、よかった。激しさはありませんでしたが読み終えて気持ちがほわっとしました。
コアフードプランニングに勤める天宮真末美がかつての大学の講師で憧れの陶芸家だった片桐と仕事で再会して、恋心を募らせていくお話。
片桐はゲイだと告白し、上海に渡って男の恋人ができ、妻とも離婚して実家からも勘当。その後は流転のような生活をして偶然、元教え子である真末美に巡り会った。
自分の容姿が男らしくないと気に病む真末美に「こういった容姿に生まれついたことにはきっと意味がある。」
と告げる。それは後半に分かりますが。
お話事態はよくあるよ -
Posted by ブクログ
待っていたプリベビ続編。
同じ養護施設で育った子供のうち、洋菓子店に引き取られてパティシエとなった亨と肉親が迎えに来て今や財閥の跡取りとして暮らしている秋守がお互いの気持ちを通じ合わせる話。
秋守の父親を知る、という人物が現れしかもその人物はヤクザで秋守の立場を脅かす。秋守は苦悩し。
秋守に告白されたあと最初は戸惑いでも大切だと思い、それだけでなくその気持ちは秋守に対する愛という気持ちなのだと思い至るまでを、ゆっくり亨気持ちの変化を描いていて良かったです。
ほぼ2冊強というページ数を使えたからこその細かい描写になってます。
当然ですが文体が“岩本節”(笑)
状況描写に()書きや、気