五味文彦のレビュー一覧

  • 新もういちど読む山川日本史

    Posted by ブクログ

    高校の教科書「日本の歴史(改訂版)」をベースに、一般の読者を対象として記述を見直し、時代に即応した簡潔かつ明確なかたちに書き改めた通史。現代の理解の手助けとなるテーマを解説したコラムも掲載。見返しに地図等あり。

    「もういちど読む」という本書だけれど、私は大学受験で選択しなかったので果たして通読したことがあったか疑問なのが「日本史の教科書」。かなり詳細な記述なのでパラパラと斜め読みしたが、それでも結構「初耳」的な記述に出会った。会社人をリタイアして時間がたくさんできたら「もういちど読む山川日本史」をもういちどじっくり読もう。
    (Ⅽ)

    0
    2019年10月13日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    いつ,どこで,誰が,何をしたのか,という前提知識なしに『なぜ』という疑問を抱くことは出来ない。
    本書は普通の歴史教科書であり、なぜ蒙古が襲来したのか、なぜ室町幕府の後に戦国時代に至ったのか、なぜ犬飼首相殺されなければならなかったのかを教えてくれるものではない。

    もちろん、全ての事実が明らかになったとしても、それが理解できる物語であるかどうかはわからないし、理解できたとしても正解かどうかはわからない。
    しかし、もし二つの世界大戦があったことを誰も知らなかったとしたら、次の発生を食い止めることはできるだろうか?
    なぜ世界大戦が発生したのかが研究されている社会と、誰も何も考えていない社会では、その

    0
    2019年05月26日
  • 源実朝 歌と身体からの歴史学

    Posted by ブクログ

    和歌に秀でた実績を残す、源実朝。
    公暁に暗殺されるまでの生涯と、鎌倉時代の幕府、武士の棟梁たちの動きを、歴史書と和歌から立体的に描いている。
    いつ、どこで何をして、そこでどのような歌を詠んだなど詳細な記述があるので、現地に行ってその場の雰囲気を感じてみたくなりました。
    また、鎌倉武士の時代、もののふの時代とは、武家たちが実力で戦い、謀略で戦い、血なまぐさい時代であったと、改めて思いました。

    0
    2016年02月01日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    一時期ブームになっていた気がする。
    結局はまるで教科書であまりすらすら理解できるわけではない。ただ自分自身の興味が広がっている分で理解しやすくなっている。

    0
    2015年06月20日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    概要をつかむのにはいいかもしれないけど、読みやすいとはいえないですね。本棚に置いといて、気になったら読み返したらいいのかも。本物の教科書の方が分かりやすかった気がする(もうほとんど忘れたけど)。
    最近の研究成果が説明されているのはいいですね(柳条湖事件とか)。

    0
    2015年01月18日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    大人用日本史の教科書。
    始終読みやすい内容である。それといって特徴がないのは教科書まんまだからかもしれない。
    重要な語句が太字ではないのは、試験をしないからということなのだろうか。
    復習する意味でよいと思う。
    けれど、本書を買わずに普通に検定教科書買った方が安上がりでよいと思う。

    0
    2014年08月21日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんか歴史って変わるねんな、と思った。

    「え、その絵足利尊氏じゃないん?」とかめっちゃ思った。

    伝、でもないし、単なる南北対立の騎馬の人みたいになってるし。


    そういう歴史の最新情報が載ってて、参考になった。


    けど、読み直して思ったのは「歴史という授業科目のための歴史」みたいな編纂という感じ。

    別に嘘の歴史が書かれているわけではないけど。

    文化が変化した⇒その名前は?特徴は?

    とかではなく、


    文化が変化した⇒なぜ変化したのか?

    という点に切り込んでいくのが重要というか、結果より過程を知る事が教養としての歴史になるような気がした。

    「なぜ楽市楽座になったのか?」とか。

    0
    2013年11月04日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    古代の中国との貿易など若干を除けば、江戸時代が終わるまでほとんど他文化圏との交流がないまま明治維新を迎える内向的な国家日本。

    ところが、時代に即してみてみると東と西、さらに蝦夷地(東北)では近畿の政権に服従するひとびとの温度差がある。これは、たとえば平安時代後期の平将門の乱(地方への土着[p56])などに表面化している。

    つまり、遣唐使の廃止[10~11世紀、p60]や鎖国で引きこもったというのは現代的な視点で、その当時からすれば内部に異文化、異国があったはず。

    古い時代では、国家権力は局在していたし、常に局在化する傾向があった。つまり、点の国家であった。それでも表面的に従属していた事実

    0
    2013年02月06日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    もういちど読むシリーズの最初だったか、日本史の教科書。良くも悪くも教科書であることは知った上で触れる本であることは明らか。一旦読み通すだけでは理解しにくい面があるのは仕方ないところか。若干ふりがなが不足していたり日本史に大まかに触れているだけなのでもちろん細かい部分が知りたいと思ったら自分で他の本を探す必要がある。
    しかし1冊に日本史が全て載っている本というのは貴重なもので、家に一冊あって損はしない。
    案外コラムが詳しいので一部詳しく知れる部分もある。図表はもう少し分かりやすいのが欲しかったところ。

    0
    2012年06月02日
  • 西行と清盛―時代を拓いた二人―

    Posted by ブクログ

    西行法師と平清盛、2人の同時代人を通した武士の勃興を描く。大河ドラマ鑑賞の参考にもいい。この少し後に法然と親鸞が出てくるわけで、考えてみればダイナミックな時代だなぁ。西行についての叙述に比重がかかっている感じで、和歌の引用が多く少々まどろっこしい印象も。

    0
    2012年03月06日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    世界史と共に、読みました。最近は、NHKの大河ドラマも欠かさず見ており、戦国時代から江戸時代末期までを、いろいろな切り口で歴史を見ており、そのはるか前の縄文時代から、今一度、近代まで全体を通して興味深く読めました。当然ですが、日本の歴史を350ページでカバーしているので、より興味がある時代や大河ドラマで出てきた時代は、物足りないですね。

    0
    2011年05月29日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    おーそんなのあったあったと思いながらも読むも
    やはり興味のない時代はツラいかも。
    日本の歴史を1冊の本にしているから当たり前だけど、
    どの時代もさらっとな感じなので少々物足りなくも感じる。

    0
    2011年02月18日
  • もういちど読む 山川日本史

    Posted by ブクログ

    興味の有無の関係からか、古代・中世を読むのは苦痛だった。
    また、一部表現に疑問を感じる点もあった。(具体的には「かわた」と「えた」)
    全体としては、良いリマインダーにはなったと思う。

    0
    2013年03月16日
  • 全集 日本の歴史 第5巻 躍動する中世

    Posted by ブクログ

    五味先生の中世史総括本。政治の仕組みとしての談合の役割、特に評定から寄り合いへの政治の型の変化を見ていると、昨日までの民主党内閣の成立を見ているよう。それでも、自民党のように官僚制度の外側でインナー(談合仲間程度の意味です)を形成し、党・政府分離型の意思決定をした自民党に対し、(小沢氏を除いて)内閣内にほぼ一元的なインナーを形成することに成功した民主党。まるで今回の政権交代が、院政の行き詰まりと鎌倉幕府による政権転覆による解決を見えてくるから不思議なものだ。
    ただ、やはり新しい視点に注目した本である以上、通史的なものと共に読む本、といった感じもある。早く「京・鎌倉の王権」を読むべきか。

    0
    2009年10月07日