【感想・ネタバレ】もういちど読む 山川日本史のレビュー

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Posted by ブクログ 2011年10月30日

歴史といえば山川。
高校の頃はあまり興味がなかったけど,
社会でいろいろ仕事をしていたり,
旅行をしていたりすると,
関係する事に出会うことがある。

電子辞書には同じく山川の用語集が入っている。

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Posted by ブクログ 2018年07月06日

中学・高校時代は歴史は暗記科目にしか見えなくてすごくつまらなかったけど、この本を読むと内容がすごく頭に入ってきた。

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Posted by ブクログ 2016年03月17日

もう一度読む日本史

・原始、古代:
最古の人類;500万年前ラミダス猿人。氷河期;日本列島とアジア大陸は陸続き。ナウマンゾウ等の大型動物を追って日本列島に移住。
紀元前4世紀頃;大陸文化の影響を受け、九州北部から農耕文化の誕生→生産と階級を生み出す、鉄器、墓、集落
239;邪馬台国の卑弥呼、九州説...続きを読むと大和説
4世紀から7世紀;大和政権→中央の豪族たちは大王のもとで朝廷を構成、古墳文化
6世紀頃から;蘇我氏(崇仏派)の台頭、飛鳥の宮廷→政敵物部氏(排仏派)駆逐、崇峻天皇暗殺→推古天皇を初めて女帝として即位させる
645;乙巳の変、中臣鎌足と中大兄皇子による蘇我氏討伐
646;大化の改新、孝徳天皇時代の諸改革→唐(618ー)に倣い、律令に基づく統一国家目指す
701;大宝律令→文武天皇時代に、律令国家としての形を整える
710;平城京へ、奈良時代、律令国家の成長に合わせ、水陸の交通が便利で、宮都に相応しい土地に遷都
8世紀初め;藤原氏の進出→皇族、貴族の均衡が取れていた政治体制が崩壊しはじめる
794;桓武天皇、平安京へ遷都、平安時代→寺院などの旧勢力の強い奈良から遷都
969;安和の変→摂関政治、藤原道長、貴族政治
11世紀から;律令(中央集権的官僚制)が崩れていく→荘園の発達、地王豪族の勢力拡大
・中世:
1069頃から;院政開始、上皇が、天皇を後見しながら政治の実権を握る政治形態→中世の成立(政治権力の分散、軍事専門家層の発言力の強化、主従制度の発達、重層的な土地所有制度、新仏教の発展)
1156;保元の乱、平治の乱→貴族社会の内部争いも武士の力(源氏や平氏)を借りなければならないことを示す→武士が中央政界に進出する契機
1192;源頼朝、全国の軍事支配達成→鎌倉幕府成立、武士社会、将軍と御家人(御恩奉公の関係、封建制度)
1221;承久の乱、北条氏の台頭、執権政治、鎌倉文化(公家支配の伝統が残る中に武士が力を強めていくという時代生)
1334;後醍醐天皇、建武の新政→摂政関白を廃止し、天皇親政の理想のもとに政治展開
1338;南北朝時代→朝廷が吉野の南朝と京都の北朝に分かれる
1392;室町幕府、足利義満→南北朝の合体、明との勘合貿易
1467;応仁の乱、守護大名の勢力争い→下克上の風潮が全国を覆う。→戦国時代へ
・近世:
1543;ヨーロッパ人の来航、鉄砲の伝来、キリスト教の広まり
1603;徳川家康、江戸幕府→対外鎖国体制、対内幕藩体制、士農工商、
享保の改革、田沼時代、寛政の改革、天保の改革
・近代、現代:
1853;ペリー来航→開国、関税自主権なし、領事裁判権認可という不平等条約→攘夷から倒幕へ
1868;戊辰戦争、新政府軍対旧幕臣旧幕府軍→新政府軍勝利、封建的支配体制の解体、天皇を中心とする中央集権的国家体制の構築へ
へ、廃藩置県、四民平等、殖産興業
1877;西南戦争→松方財政
自由民権運動、脱亜入欧

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Posted by ブクログ 2011年09月10日

チェック項目58箇所。邪馬台国の謎。九州?大和?大和朝廷→ヤマト政権。「大和」の表記は8世紀後半の養老令施工後。推古天皇・・・初の女帝。政情不安のとき。蘇我氏の台頭・・・親族を皇族と結婚させて力をつけるがやりすぎて、その親族同士で後継者争いが起きる。聖徳太子・・・厩戸(うまやと)王子。648年始めて...続きを読む国号が「日本」となる。唐を倣って大宝律令を作る・・・官僚や貴族は特に重い罪でなければ罰せられない。和同開珎よりも古い貨幣・・・富本銭(ふほんせん)。墾田永年私財法・・・昔は墾田永世私財法。蝦夷・・・近世ではアイヌ。古代は「えみし」と読む。東北地方を中心とした地域住民をさしていた。東北地方にもアイヌがいた。大和政権の支配に服さなかった東北地方の人たちのことを「えみし」と呼んだ。藤原家・・・奥州藤原氏は別。平将門と平清盛は遠い親戚。源氏の台頭。義経の最期。北条氏の台頭。特別な階級の女性以外名前はない。1200年代に女性の地位は低下している。元寇・・・蒙古襲来、モンゴル襲来。足利尊氏と思われていた像が今では側近(高師直もしくは師詮)だと考えられている。足利高氏→尊氏へ。1609年から琉球王国のまま日本に帰属している。徒然草・・・吉田兼好→卜部(うらべ)兼好に。吉田を名乗るのは室町時代以降。東山文化は生活に根ざした文化。銀閣も銀箔をはろうとしたが財政難でできなかった。喧嘩両成敗法・・・家臣相互の紛争を私闘で解決するのを禁止、すべての紛争を大名による裁判にゆだねさせることが目的。大名権力の強化。豊臣秀吉・・・82年に秀吉が死去してから8年で日本統一。南蛮文化・・・タバコが始まったのはこの時代から。江戸幕府・・・260年の歴史。長男の立場強い。男尊女卑。離婚には女性が寺に駆け込んで2年の修行をする。結婚は家の相続。生類哀れみの令・・・動物だけでなく捨て子や行路病人、囚人などの社会的弱者にもおよぶ。徳川吉宗・・・倹約令・・・質素倹約。新田開発を積極的。年貢増徴を行ったので農民の不満は解消されず。田沼意次・・・賄賂。水野忠邦・・・倹約令。風俗の取り締まり。贅沢禁止。2年で失脚。1856年井伊直弼の決断。鎖国解禁。五箇条の御誓文→誓文へ。明治新政府になってから一世一元の制開始。「えた」、「ひにん」差別。1875年樺太はロシア領、千島列島を日本領。明治5年から太陽暦採用。西洋風俗が広まる。西南戦争のさなか西郷隆盛死去。木戸孝允病死。大久保利通暗殺。帝国議会に榎本武揚。西郷従道・・・隆盛の弟。反逆者の弟であることから首相就任を断り続ける。じゅうどうが本来の読み。日清戦争→日露戦争。1900年代初期に日本人がアメリカに渡航。安い賃金でよく働き白人労働者を脅かしたことから白人の反発を買う。修学旅行が始まるのもこの頃。片山潜の労働組合期成会。幸徳秋水の天皇暗殺を企てたことによる死刑。1911工場法。少年・少女の就業時間12時間で深夜業禁止。15人以上の向上のみ。製糸業は14時間。紡績業は深夜業を認める。1899年頃は都会と田舎の食生活に格差あり。田舎から都会に嫁にくると帰りたくない。原敬内閣・・・暗殺。満州事変。高度経済成長。

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Posted by ブクログ 2011年07月27日

僕は大学受験の際にこの本にお世話になったのですが高校の現役時代では当時通っていた高校ではこの教科書を採択していなかったので買いました。読み直して「社会の教科書はやっぱり山川だ」という思いを認識。

これを読んだのは大学受験以来なんですが、まぁ、それは僕が当時通っていた高校で山川の教科書は採択されてい...続きを読むなかったがというのがその理由でして。浪人時代に予備校の日本史の伊達日角講師が
「山川の教科書が標準なんだ」
ということを授業中に熱心にお話になっていたので買って勉強していたのが初めて山川の日本史に触れたきっかけでした。

そして、時は流れて幾星霜。また改めて今回久しぶりにこれを読んで、やっぱり社会関係の教科書は山川が一番いいなということを改めて感じました。大学受験の問題はこの教科書を基準にして問題が出題されると受験時代に聞いたことがあるのですが、こうして受験勉強から解き放たれて、改めて読み物として読んでも、また面白い発見があるということを気づかされました。

個人的には中世や近世のことでかなり頭の中から抜け落ちている箇所が見受けられましたので、この教科書のページをめくるたびに
「あぁ、そうか。こういうことだったのか!」
と何度も口走っている自分がいました。

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Posted by ブクログ 2011年07月13日

みなさん、「大和朝廷」って学校で習いましたよね?
最古の貨幣も「和同開珎」って習いましたよね?

実は、今は違うのです。
その答えがこの本にあります。

学生時代は、社会科が嫌いで日本史の勉強も
疎かにしていたのですが、この年になって
読み直してみると再発見がたくさんあって楽しいですよ。

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Posted by ブクログ 2010年03月03日

あやふやだった知識の整理ができます。

本屋で見かけて手に取りました。

これは良いですね。

手放せません。

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Posted by ブクログ 2018年10月07日

340ページ程度で、日本の歴史を総ざらいすることができます。,でも教科書って「感情」をあまりいれて書くことができないせいか、やっぱり眠くなります。まあしょうがないとは思いますが。,高校のときは現代史をほぼすっ飛ばしたので、読んでいて新鮮でした。

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Posted by ブクログ 2015年06月24日

この厚さにしては、十分読みやすく書かれていると思う。
短い紙幅で、出来るだけ物語性を持って概要を述べる努力はされていると思う。これ以上分かりやすく、詳細に述べるのは難しいのではないか?

最終扉は政党年表より普通のカラー年表のほうが嬉しかったが、見開き2ページでは収容が難しいから致し方ない。

全く...続きを読むの日本史音痴、理系人間には役立つ本だと思う。

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Posted by ブクログ 2015年02月17日

日本人として改めて歴史を勉強したいと思って手にとった一冊。
高校の頃の教科書よりは心なしか読みやすかった気がします。これを一度読んだからといって歴史を覚え、理解するのはできませんが、自分の中で大まかな流れはつかめたと思います。
自分生まれた年も既に歴史の一部に組み込まれていると思うと、年をとったんだ...続きを読むなとも思いますが。

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Posted by ブクログ 2013年05月25日

学生時代、大っ嫌いだった社会科全般。もちろん歴史も然り。
ちょっとご縁があり、読んでみたら結構おもしろい。学生時代は山川の教科書(日本史選択)だったけど、記憶にないし、わからないことだらけ。ちょこちょこ調べながら読んだらかなり時間がかかったけど、自分の国のことを知ることは大切だな、と。
読み終わって...続きを読むみて、右から左へ知識がぬけてるかんじは否めないので、また時間をあけずに読み直したいと思います。

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Posted by ブクログ 2012年09月26日

教養不足を感じ始めたため、あらためて学習し直すために手にとった。
内容はさすが教科書として使用されているだけあって盛りだくさんにもかかわらず、体系的でわかりやすかった。
受験勉強同様、一度読んだだけでは頭に入らないので、日本史の基礎として他で触れたらこの本で確認するようにしていきたいと思う。

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Posted by ブクログ 2011年06月09日

現在、歴史ブームであるが、
ドラマとしてではなく、事実として歴史を受け入れることも
大事である。

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Posted by ブクログ 2010年10月07日

妹が使っていた15年くらい前の教科書と読み比べると肖像画が別人と判明していたり、太平洋戦争の記述に違いがあって面白い。高校では日本史を選択しなかったので幕末以降の流れを一気に読めて面白かった。

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Posted by ブクログ 2011年01月09日

高校時代、無味乾燥で本当につまらないと思っていた教科書がこんなにおもしろいなんて!!もっと勉強していればよかったと後悔。

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Posted by ブクログ 2010年03月25日

私が子供の頃に教わった内容が覆されているような記述アリ。
日本史の再勉強。
なんとか、やっと終了。
多分学校ではやらなかった事の方が多いです。
ニュースとかの方が情報量的に多い。

史実が当時と違っている事何て 当たり前 なんだと知らされました。

読んで損はない。
このバージョンで『世界史』もある...続きを読む

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Posted by ブクログ 2009年12月12日

私は中学の教科書が山川でした。
今改めて読むとすごくおもしろい。
韓流時代劇、ドラマ「鹿男あをによし」NHK大河ドラマ、山崎豊子ドラマ「不毛地帯」etc
いろんなことに興味を持った今だからこそ、あっちを見たりこっちを見たりでおいしい本です。

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Posted by ブクログ 2009年12月12日

歴史の教科書である。直近の事柄まで反映されている上に、昔学んだ歴史から変化した分についてもコメントがつぶさに記載されている。最近息子に歴史について質問されることが多く、辞書的に購入したものであるが、日本史の流れを今一度概観するには役に立つ。

一世帯に一つあっても良い本。

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Posted by ブクログ 2019年05月26日

いつ,どこで,誰が,何をしたのか,という前提知識なしに『なぜ』という疑問を抱くことは出来ない。
本書は普通の歴史教科書であり、なぜ蒙古が襲来したのか、なぜ室町幕府の後に戦国時代に至ったのか、なぜ犬飼首相殺されなければならなかったのかを教えてくれるものではない。

もちろん、全ての事実が明らかになった...続きを読むとしても、それが理解できる物語であるかどうかはわからないし、理解できたとしても正解かどうかはわからない。
しかし、もし二つの世界大戦があったことを誰も知らなかったとしたら、次の発生を食い止めることはできるだろうか?
なぜ世界大戦が発生したのかが研究されている社会と、誰も何も考えていない社会では、その未来は違ったものになるのではないだろうか。

いつ、どこで、何があったのかは変わらないはずだが、その解釈は時代によって見直される。
本書のような概略歴史本で基礎知識を抑えておけば、その変遷もまた、歴史観の歴史として楽しむことが出来るようになるだろう。

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Posted by ブクログ 2015年06月20日

一時期ブームになっていた気がする。
結局はまるで教科書であまりすらすら理解できるわけではない。ただ自分自身の興味が広がっている分で理解しやすくなっている。

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Posted by ブクログ 2015年01月18日

概要をつかむのにはいいかもしれないけど、読みやすいとはいえないですね。本棚に置いといて、気になったら読み返したらいいのかも。本物の教科書の方が分かりやすかった気がする(もうほとんど忘れたけど)。
最近の研究成果が説明されているのはいいですね(柳条湖事件とか)。

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Posted by ブクログ 2014年08月21日

大人用日本史の教科書。
始終読みやすい内容である。それといって特徴がないのは教科書まんまだからかもしれない。
重要な語句が太字ではないのは、試験をしないからということなのだろうか。
復習する意味でよいと思う。
けれど、本書を買わずに普通に検定教科書買った方が安上がりでよいと思う。

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Posted by ブクログ 2013年11月04日

なんか歴史って変わるねんな、と思った。

「え、その絵足利尊氏じゃないん?」とかめっちゃ思った。

伝、でもないし、単なる南北対立の騎馬の人みたいになってるし。


そういう歴史の最新情報が載ってて、参考になった。


けど、読み直して思ったのは「歴史という授業科目のための歴史」みたいな編纂という感...続きを読むじ。

別に嘘の歴史が書かれているわけではないけど。

文化が変化した⇒その名前は?特徴は?

とかではなく、


文化が変化した⇒なぜ変化したのか?

という点に切り込んでいくのが重要というか、結果より過程を知る事が教養としての歴史になるような気がした。

「なぜ楽市楽座になったのか?」とか。


まぁ概要という意味では仕方が無いのかな、けど飛鳥時代くらいから始めたらいいと思う。

日本の歴史は長いから

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Posted by ブクログ 2013年02月06日

古代の中国との貿易など若干を除けば、江戸時代が終わるまでほとんど他文化圏との交流がないまま明治維新を迎える内向的な国家日本。

ところが、時代に即してみてみると東と西、さらに蝦夷地(東北)では近畿の政権に服従するひとびとの温度差がある。これは、たとえば平安時代後期の平将門の乱(地方への土着[p56]...続きを読む)などに表面化している。

つまり、遣唐使の廃止[10~11世紀、p60]や鎖国で引きこもったというのは現代的な視点で、その当時からすれば内部に異文化、異国があったはず。

古い時代では、国家権力は局在していたし、常に局在化する傾向があった。つまり、点の国家であった。それでも表面的に従属していた事実[p65など]があるために、現在からみてひとつの国のように考えてしまいがち。

国境が意識されるのは常に外圧による。古代が西日本寄りであったのは、大陸に近かったからではないか。たとえば、対馬は朝鮮半島との窓口になっていたり、女真族の侵略[「刀伊の来襲」p60]や蒙古襲来[p97-]にダイレクトに晒される位置にあったから、日本の領土としてはやくから意識された。それに対して、北海道は江戸時代後期にロシアの触手が伸びるまで日本として意識されなかったという[p192-193など]。

また、鎖国ができたのも、おもに江戸時代初期までは金銀が多く産出したから。しかし、やがて産出量も減り、火災などの復旧で財政難に陥る[p165-166]。この財政難はスムーズな<明治維新>を可能にしたという[p219]。(また、建前では幕府に従属していた西(西南)日本の諸藩(=温度差、権力の散在、点の国家)では独自に財政難を克服[p196]していたのも大きい)


明治維新まで大きく見ると日本は西日本(平安時代終わりまで)→東日本(鎌倉幕府)→西日本(室町幕府から安土桃山時代終わりまで※しかし、この時代(ターム)は権力が局在というより散在したといえる。戦国時代)→東日本(江戸幕府以後)と変遷してきた。初期の明治政府は西寄りだった[原敬が初の岩手県出身の総理大臣、p275]。

明治維新という革命(手術)を経て、なれない世界交流へ乗り出す。そして、スタートダッシュが遅かった小さな島国が、国際連盟で常任理事国に選ばれるようになるまでになるのは奇跡だというがそうだろうか?むしろ、アジアにおける無難な緩衝材(国)として列強に利用されていたのではないか。日英同盟がその顕われ。

日露戦争に勝利してしまったために、軍部がますます肥大化。ただ、政府は比較的冷静に現実をみていて(関東軍との温度差など[p296など])二度の軍縮[p280、p293-294]で軍を抑えようとしたが、武力(暗殺など)と民意(集団ヒステリー)の前には無力だったし逆効果でさえあった。


ついに、戦争によるしか解決(軍の力を削ぐ)方法がなくなり、日中戦争、挑発もあり(やはり戦争機械は外部にある)太平洋戦争へ突入。後、米国の大手術で(安保闘争などの摩擦はあったが)現代へと至った。


日本の成り立ちはイングランドに匹敵する(「ケルト周縁(ケルティック・フリンジ)」)その中心性のなさに特徴がある。古代から外部に中心を求めていたし(金印などにみられる中国との交流、「小国にわかれて、それぞれ中国と通交していたと思われる」[p12])、内部に中心が生まれてもすぐに移動(振動)する(平城京から平安京までのなかでも何回も遷都がある[p47]し、藤原氏の進出がむしろ秩序を乱したともある[p40]。また幕府の位置も西へ東へ。江戸幕府もおもに文化的側面では文化文政期まで東西勢力は均衡していた[p198])。総理大臣は昔から何度も入れ替わるし、元老政治家も一人ではない[p249]。第二次世界大戦では、歴史の流れとはいえ、欧州がおもにヒトラーやムッソリーニ周縁に責任を見て取れるのに対して、日本ではそういう明確な人物は浮かび上がらない。地球と太陽の程よい距離ぐらい奇跡なのは、このように周縁的でありながらもひとつの国としてある一定のベクトルをもって進んできたこと。それは現代も変わらない。中心は常に相対化される。中心に立ちたいと思わないものはいない。それをお互い足を引っ張り合って、私こそ立とうとするエネルギーこそ、そんなベクトルをつくりだす。これは、ミクロの欧州の近世にみられる勢力均衡ような作用ではないだろうか。




☆メモなど☆

※事件の順番:(※三・一運動→)三・一五→五・一五→二・二六


※第二次世界大戦(太平洋戦争)への道:軍と政府の分裂と世論(国民)の軍支持[p295-297]→なぜ??{世界恐慌などの貧窮、軍縮などの諸外国による間接的?内政干渉?、常任理事国としてのプライドが不況を恥じたか}

※軍部台頭[~14章]への道:日清/日露戦争、海外出兵(シベリア[p271]など)などで拡大→国際的な軍縮(ワシントン会議における)=その後のクーデターなどへの布石か[p280]※また、ロンドン条約[p293-294]なども→政治の腐敗→台頭

※明治政府の急進的な改革[p232,p239「ヨーロッパでは『懸念し』ていた]→士族を中心に不満がつのり西南戦争を頂点に[p234]政府に武力抗争→自由民権運動(旧政府高官の嫌がらせが発端。。?[p233])へ移行→政党政治(議会発足)への道


※元老政治家[p249]

※〈明治維新〉の大改革(廃藩置県など)がすんなりできたのは、財政難だったから[p219]

※〈明治維新〉への道→西(/西南)国の工業力(諸外国との窓口であったから?また、財政難も独自に克服していた。)[p196]尊王思想(儒学が基盤)[p206]、井伊直弼の独断[p210]


※成功しない改革(新井白石、松平定信、水野忠邦、開国後のもの[「在郷/外国商人の反対」p211-212]など)→なぜ??鎖国していたから内向的?→学問の発展[p177]、読み書きが庶民まで浸透する[p198]のは驚異的では?

p191 人足寄場



※国境の画定と開国:蛎崎[かきざき、松前]氏について→アイヌと和人のあいだで[p187]、ロシア人の接近に「おどろい」て[p192-193]→樺太を探検し日本とした、ペリーの高圧的態度に「おどろい」て[p210]

p183 なぜ財政難??→戦国時代後期は金銀が産出していたが、火災などの復旧で[p165-166]

p131 戦国大名のルーツ→1,国人や守護代をおさえて(武田、島津など)、2,国人や守護代からの成り上がり

P88 おもに勧進上人によってインフラが整えられる

p84-85 地頭はそれまでの荘園領主をじわじわ侵食し、地頭請や下地中分へ

※大化の改新で中大兄皇子が叔父(孝徳天皇)と不仲になってみすてるというのは、気持ちがよくわかる[p30]。こういう人間的な出来事が歴史を大きく動かすのが古代、中世か。武士が台頭する過程で土着[p56]や寝返り[足利尊[高]氏、p103] がみられる。

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Posted by ブクログ 2012年06月02日

もういちど読むシリーズの最初だったか、日本史の教科書。良くも悪くも教科書であることは知った上で触れる本であることは明らか。一旦読み通すだけでは理解しにくい面があるのは仕方ないところか。若干ふりがなが不足していたり日本史に大まかに触れているだけなのでもちろん細かい部分が知りたいと思ったら自分で他の本を...続きを読む探す必要がある。
しかし1冊に日本史が全て載っている本というのは貴重なもので、家に一冊あって損はしない。
案外コラムが詳しいので一部詳しく知れる部分もある。図表はもう少し分かりやすいのが欲しかったところ。

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Posted by ブクログ 2011年05月29日

世界史と共に、読みました。最近は、NHKの大河ドラマも欠かさず見ており、戦国時代から江戸時代末期までを、いろいろな切り口で歴史を見ており、そのはるか前の縄文時代から、今一度、近代まで全体を通して興味深く読めました。当然ですが、日本の歴史を350ページでカバーしているので、より興味がある時代や大河ドラ...続きを読むマで出てきた時代は、物足りないですね。

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Posted by ブクログ 2011年02月18日

おーそんなのあったあったと思いながらも読むも
やはり興味のない時代はツラいかも。
日本の歴史を1冊の本にしているから当たり前だけど、
どの時代もさらっとな感じなので少々物足りなくも感じる。

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

興味の有無の関係からか、古代・中世を読むのは苦痛だった。
また、一部表現に疑問を感じる点もあった。(具体的には「かわた」と「えた」)
全体としては、良いリマインダーにはなったと思う。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

購入者:松木(2009.9.14)
高校時代ほぼ全てにアンダーラインを引いていた懐かしの「日本史」の教科書。
まさかこんな所で出会うとは・・・・
運命を感じました!
内容は歴史の教科書ですが、読む度に当時の記憶が蘇りました。

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